感覚性失語
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Japanese Journal
- 遷延型保続を呈した前頭葉損傷による超皮質性感覚失語の1例
- 田村 至,大槻 美佳,中川 賀嗣,森若 文雄,田代 邦雄
- 神経心理学 : Japanese journal of neuropsychology 25(3), 228-236, 2009-09-25
- NAID 10029841275
- 左中前頭回後部限局性梗塞により不全型 Gerstmann 症候群・超皮質性感覚失語を呈した65歳男性例
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- デジタル大辞泉 - 感覚性失語症の用語解説 - 失語症の一。他人の話すことは理解できないが、自分が話すことはできる状態。大脳の聴覚野の近くにある感覚性言語中枢(ウェルニッケ野)の損傷で起こる。ウェルニッケ型失語症。
- 失語症は言語障害の一つです。きちんとした教育を受けて、 知的障害などがないにもかかわらず、話したり、聞いたり ... 失語症には大きく分けて運動性失語症、 感覚性失語症 、 全失語 の3つがあります。 運動性失語症は ...
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- 次の文を読み、64~66の問いに答えよ。
- 65歳の男性。物忘れが目立つようになったことを心配した妻に伴われて来院した。
- 現病歴:1年前から物忘れが多くなったことに妻が気付いた。本人も物忘れを多少は気にしているが、異常とは考えていない。
- 既往歴:30年前に交通事故で頭部外傷を負ったが、頭部CTでは異常が認められなかった。
- 生活歴:これまで税理士の仕事を大過なくこなしている。
- 家族歴:89歳の母親が認知症と診断されている。
- 現症:意識は清明。身長170cm、体重65kg。体温36.5℃。脈拍84/分、整。呼吸数16/分。礼節は保たれており、診察には協力的である。瞳孔は正円同大で対光反射は直接反射と間接反射とも正常である。他の脳神経に異常を認めない。四肢体幹に異常を認めない。改訂長谷川式簡易知能評価スケールは26点(30点満点)である。時計描画と透視立方体の模写とが正常に実施できる。
- 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(±)。血液検査と血液生化学検査とでアンモニアを含めて異常を認めない。頭部単純MRIで軽度の側脳室拡大が見られる。脳波は、基礎波で9ヘルツのα波であり、開眼によるα波抑制は良好である。
- 初診から1年後の診察では次のような会話が交わされた。医師「今日はどうやって来ましたか」患者「妻と一緒にA駅から電車で来ました。B駅で降りてそこからは歩いてきました」(妻がうなずく)医師「次の言葉を繰り返して言って下さい。沖の方を客船と白い帆のヨットが走っています」患者「沖の方を(考えるようにして)船と(考えるようにして)ヨットが通っています」医師(白紙と鉛筆とキーホルダーを患者の前のテーブル上に置いて)「私の言う通りにして下さい。キーホルダーと鉛筆を入れ替えて、紙を裏返して下さい」患者(キーホルダーと鉛筆を入れ替えて、紙を裏返す。)医師(鉛筆を示して)「これは何ですか」患者「えんぺつ」医師「学校はどういうところですか」患者「勉強するところです」
- この患者で認められるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107E064]←[国試_107]→[107E066]
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- 43歳の男性。自営業。すぐに機嫌を損ねて怒鳴るようになったため、妻と母親に説得されて来院した。3か月前に父親が急逝してからしばらくの間、元気がなく、家族と話さなくなった。1か月前から店で必要以上にたくさん仕入れをするようになり、従業員に対して大声で怒鳴りつけるようになった。商品陳列の場所を何度も変え、始終移動させているようになった。元来ほとんど飲酒をしなかったが、毎晩飲酒をするようになったという。多弁で、感情の動きが激しく表出され、話題が際限なく広がる。本人は受診について不満であり、精神的なストレスで悲観的な考えに陥っている家族の方に治療を受けさせたいと述べている。これまでに発達上の問題はなかった。血液検査、頭部MRI及び脳波検査に異常を認めない。
- この患者にみられる症状はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [114C056]←[国試_114]→[114C058]
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- 21歳の男性。奇妙な行動をとるため両親に伴われて来院した。1週間前に大学院の入学試験を受けてから不眠が続いていた。本日朝から駅前のベンチの周りを独り言を言いながら約3時間ぐるぐると回っていたことで警察に保護されたため、両親に伴われて近くの総合病院を受診した。身振りや表情が乏しく、一点を凝視しており視線を合わせようとしない。急ににやにやするかと思うと、おびえたような表情に変わる。黙ったまま何かに聞き入ってうなずく様子がみられ、質問には全く返答することはないが、唐突に「なるほど」「だからか」などとあたかも対話するように短く独語する。これまでに発達や適応上の問題はない。血液生化学所見、頭部MRI及び脳波で異常を認めない。
- この疾患にみられる症状はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112D034]←[国試_112]→[112D036]
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- 英
- sensory speech center (KH)
- 同
- ウェルニッケ中枢、Wernicke中枢 Wernicke center、ウェルニッケ野 Wernicke area Wernicke's area、Wernicke領野
- 関
- 運動性言語中枢、ブロードマン野、大脳
- BMWs Broca area = Moter speech center; Wernicke area = Sensory speech center
解剖
機能
- 一次聴覚野(41野)で聞く言語音を言語として理解する皮質領域
線維連絡
臨床関連
- 話し言葉の理解が出来なくなる
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- 英
- sensory aphasia
- 同
- 感覚性失語症、感覚失語症
- impressive aphasia
- 後部失語症 posterior aphasia
- 関
- ウェルニッケ失語、失語症
[show details]
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- 英
- transcortical sensory aphasia
- 関
- 感覚性失語、失語症
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- 英
- sensation, esthesia, sense