- 76歳の女性。一過性の右不全片麻痺と構音障害を主訴に来院した。 15年前から高血圧症で通院中である。 2年前の心電図検査では異常がなかった。数日前から動悸を自覚していたが、症状が軽かったため様子をみていた。今朝、朝食中に右上下肢の脱力感と構音障害とが出現した。症状は 30分程度で消失したが、心配した家族に付き添われて受診した。来院時、意識は清明。脈拍 92/分、不整。血圧 124/74mmHg。眼瞼結膜に貧血を認めない。頸部血管雑音を認めない。過剰心音と心雑音とを認めない。呼吸音に異常を認めない。神経学的診察で異常を認めない。頭部 CTでは明らかな異常を認めない。来院時に記録した 12誘導心電図(別冊 No. 2)を別に示す。
- この患者に対する説明として適切なのはどれか。
- a 「高血圧の薬を変更します」
- b 「今日の心電図は 2年前と変わりはないようです」
- c 「いつもの薬をしっかり内服していれば大丈夫です」
- d 「高齢者ではよくあることですので様子をみてください」
- e 「血液を固まりにくくする薬で治療する必要があります」
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 68歳の男性。狭心症の定期受診のため来院した。待合室で冷汗と気分不快が出現し横になったところを、通りかかった研修医が発見した。胸痛と呼吸困難はない。半年前に経皮的冠動脈形成術(ステント留置術)を受け、抗血小板薬を内服している。最近食欲がなく、 7日前から大量の黒色軟便に気付いていたという。診察時、意識レベルは JCSI-1。脈拍 128/分(微弱)、整。血圧 82/50 mmHg。呼吸数 24/分。 SpO2 94%(room air)。顔面蒼白で多量の冷汗を認める。眼瞼結膜は貧血様である。心音と呼吸音とに異常を認めない。
- 初期対応として適切でないのはどれか。
[正答]
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- 夜間救急外来に「 1歳の息子がコインを飲んだようだ」と母親から電話があった。10分前、母親が目を離したすきに、手に持って遊んでいた 2つのゲーム用コインのうち 1つが見当たらなくなり、飲み込んだのではないかと心配している。本人の機嫌はよいとのことである。
- 当直医として適切な対応はどれか。
- a 「明日来院してください」
- b 「それはお母さんの責任です」
- c 「口の中に指を入れて吐かせてください」
- d 「もっと周りをよく探してからご連絡ください」
- e 「残りのコインを持って直ちに来院してください」
[正答]
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