- 同
- ルート確保、血管確保、静脈確保
- 関
- 静脈路
参考
- お助けグッズを使えばらくだけど・・・
- http://www.technomedica.co.jp/t01/product/rs06.html
- http://redlight.jp/page043.html
- アトムインファライト® : 製品情報 | アトムメディカル株式会社
- http://www.e-dobe.co.jp/www.atomed.co.jp/product/cat_neonatology/detail/40
- http://www.kohkenmed.co.jp/seihin/syousai.php?id=171
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/04/25 23:34:05」(JST)
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静脈路確保(じょうみゃくろかくほ)とは、静脈内に針やチューブを留置して輸液路を確保する処置である。静脈ルート確保、静脈ライン確保などとも呼ばれる。静脈路確保により、薬剤を必要時に直ちに静脈内投与することが可能になる。手技は末梢静脈、中心静脈で異なり、前者は主に看護師、後者は基本的に医師により施行される。
日本においては、救急救命士は心機能停止もしくは呼吸機能停止状態の傷病者にのみ、医師の指示の下で末梢静脈路確保を行う事ができる。これは医療機関到着後即座に緊急治療用薬剤を投与できるようにするための救急救命処置である。保持液として乳酸リンゲル液が用いられる。
目次
- 1 末梢静脈路確保
- 2 中心静脈路確保
- 2.1 内頚静脈穿刺
- 2.2 鎖骨下静脈穿刺
- 2.3 大腿静脈穿刺
- 3 参考文献
- 4 関連項目
- 5 外部リンク
|
末梢静脈路確保
不確実性の高い手技であり、熟練者による施行でも複数回の穿刺を要することも多い。
手順
- 主に前腕部を駆血し、静脈路を確保すべき血管を探す。
- アルコールなどで穿刺部を消毒する。
- 針・チューブを刺入し留置する。(具体的な方法は針の種類によって異なる。)
- 血液の逆流観察、生理食塩水注入、輸液滴下などで、血管内留置の確認を行う。
- 針をシールやテープなどにより固定する。
合併症
採血法と同様に、血腫、疼痛、皮下出血、神経損傷が生じうる。
中心静脈路確保
高カロリー輸液、安定した薬剤投与、中心静脈圧の測定のためなどで行う場合がある。内頚静脈、外頸静脈、鎖骨下静脈、大腿静脈、肘静脈などが用いられることが多い。解剖学的なアクセスが容易であるため右側で行うことが多い。カテーテル挿入の長さの目安を下記に纏める。
挿入静脈路 |
左 |
右 |
内頚静脈 |
13~15cm |
15~17cm |
鎖骨下静脈 |
13~15cm |
15~17cm |
大腿静脈 |
40~50cm |
40~50cm |
内頚静脈穿刺
頭低位10~15°のTrendelenburg体位をとり、頭をやや後屈させ対側に30~45°向ける。内頚動脈は総頚動脈の外側を走行しているため左手で拍動を触れながら試験穿刺を行う。中頸部アプローチと三角上アプローチという方法がよく知られている。三角上アプローチは胸鎖乳突筋の胸骨頭と鎖骨頭、および鎖骨で形成される三角形の頂点を同側乳頭に向かって穿刺する方法である。中頸部アプローチでは胸鎖乳突筋の胸骨枝鎖骨枝の合流部で甲状軟骨の高さで同側乳頭に向かって穿刺する。中頸部アプローチの方が気胸の危険性が低い。通常は30~45°位の角度で穿刺すると1~2cmの深さで血液を吸引できる。本穿刺では5mmほど深く穿刺する必要があることもある。ガイドワイヤーを10cmほど挿入できたらさらに外筒を進め、一度ガイドワイヤーを抜去し逆血を確認する。その後ガイドワイヤーを15cmほど挿入してからダイレーターを用いる。
鎖骨下静脈穿刺
頭低位10~15°のTrendelenburg体位をとり、対側に30~45°向ける。鎖骨中央から外側1/3で鎖骨より足側に1~2横指の点から穿刺し針先を頸切痕に向けて針先が鎖骨に当たったら針先を鎖骨の下にくぐらせるようにして進める。
大腿静脈穿刺
仰臥位で下肢を15~30度に外旋、外転させる。通常は大腿静脈は大腿動脈の内側を走行している。鼠径溝(足の根元の皺)から2cm、大腿静脈から1cmで穿刺角度は30~45°で行うことが多い。
参考文献
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関連項目
外部リンク
- 名古屋大学医学部附属病院中心静脈カテーテル挿入マニュアル
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 中心静脈路確保 (特集 研修医のためのER診療マニュアル(2)基本手技・検査編) -- (血管)
- 末梢静脈路確保 (特集 研修医のためのER診療マニュアル(2)基本手技・検査編) -- (血管)
- 救急看護基礎力UP講座(第3回)静脈路確保/輸液・薬剤投与
- 静脈切開法(cutdown) (特集 内科医に必要な基本的診療手技のノウハウ)
Related Links
- 静脈路確保(じょうみゃくろかくほ)とは、静脈内に針やチューブを留置して輸液路を確保 する処置である。静脈ルート確保、静脈ライン確保などとも呼ばれる。静脈路確保により 、薬剤を必要時に直ちに静脈内投与することが可能になる。手技は末梢静脈、中心 ...
- 2011年4月27日 ... 静脈路確保1.wmv. maeda119fd·14 videos. Subscribe Subscribed Unsubscribe 13. 9,244 .... views · 4:04. Watch Later 超音波ガイド下内頚静脈穿刺by theOSsRider 8,421 views · 0:29. Watch Later 気道管理:ビデオ喉頭鏡【詳しくは ...
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[★]
- 次の文を読み、25~27の問いに答えよ。
- 55歳の男性。激しい胸痛のため救急車で搬入された。
- 現病歴:1週前から階段を昇るときに前胸部痛を自覚したが安静にて消失するため放置していた。今朝から激しい前胸部痛が出現し持続している。
- 既往歴:48歳から高脂血症で加療中である。
- 現症:意識は清明。顔面は苦悶様である。体温36.6℃。呼吸数25/分。脈拍64/分、整。血圧144/96mmHg。貧血と黄疸とを認めない。皮膚は冷汗をかき湿潤である。心雑音はない。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦。下腿に浮腫を認めない。
- 検査所見:尿所見:比重1.018、蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)、沈渣に異常を認めない。血液所見:赤血球520万、Hb16.7g/dl、Ht50%、白血球10,400、血小板26万。血清生化学所見:尿素窒素28mg/dl、クレアチニン1.1mg/dl、AST55単位、ALT20単位、LDH350単位(基準176~353)、CK680単位(基準10~40)、Na144mEq/l、K4.2mEq/l、Cl106mEq/l。心電図を以下に示す。
- ST上昇:II.III.aVF。(軽度)V5,V6 →下壁梗塞 + 側壁梗塞
- ST低下:(reciprocal change)I,aVL,V1-V4
[show details]
血液生化学
心筋梗塞#血液検査
心電図
- 発症から数時間と考えられる。
- ST上昇:II, III, aVF. (軽度)V5,V6
- 血管 :RCA(右冠状動脈)→後下行枝(左心室下壁分布)
下壁梗塞に伴う心ブロック
- 1. 房室結節枝への血流途絶
- 2. 副交感神経の興奮
- acute coronary syndrome refers to any constellation of clinical symptoms that are compatible with acute myocardial ischemia and encompasses acute myocardial infarction as well as unstable angina. (washington manuall 32th ed p.131)
不安定狭心症の定義
最近3週間以内に狭心症が増悪した場合(発作の誘因、強さ、持続時間、硝酸薬の有効性)と、新たに発症した狭心症
- 急性心筋梗塞の診断と治療
- ・主訴:激しい胸痛
- ・問診(S)
- 1週前から階段を昇るときに前胸部痛を自覚したが安静にて消失 → 労作時狭心症?。不安定狭心症?
- 今朝から激しい前胸部痛が出現、持続 → 急性心筋梗塞?
- 高脂血症(48歳~。加療中) → 冠状動脈疾患のリスク因子
- ・診察(O)
- 顔面は苦悶様
- 頻呼吸(25/分) →
- 高血圧(144/96mmHg)
- 皮膚冷汗・湿潤
- ・検査結果(O)
- 白血球 10,400/mm3 → 心筋梗塞に伴って上昇することがある。
- 尿素窒素 28mg/dl → 腎機能低下
- クレアチニン 1.1mg/dl → 腎機能低下
- AST 55単位 → 心筋逸脱酵素
- LDH 350単位(基準176~353) → 心筋逸脱酵素
- CK 680単位(基準10~40) → 心筋逸脱酵素
- ECG ST上昇 → 虚血性心疾患
- ・診断と治療
- 1. 気道確保、酸素投与、静脈路確保
- 2. 心電図装着、パスルオキシメータ装着
- 3. 胸部単純X線写真
- 4. 心エコー → 壁運動。解離性大動脈瘤の否定
- 5. 心カテーテルによる造影検査
- 6. 心カテーテルによる経皮的冠動脈形成術
- ・心電図:発症から数時間と考えられる。
- 下壁梗塞
- ST上昇:II, III, aVF. (軽度)V5,V6
- 血管 :RCA(右冠状動脈)→後下行枝(左心室下壁分布)
- 下壁梗塞に伴う心ブロック
- 1. 房室結節枝への血流途絶
- 2. 副交感神経の興奮
- 下壁には副交感神経が豊富に分布しており、心筋梗塞による神経終末の刺激で副交感神経が興奮し低血圧、嘔吐、徐脈、さらに洞徐脈、洞停止、房室ブロックを起こす(ベツォルド-ヤーリッシュ反射 Bezold-Jarisch反射)。
- ====
- a. SpO2の値が記されていないが、酸素飽和度95%以上に保つことが大切みたい。
- 交感神経が緊張しているから末梢の血管が締まっているのですね。そうしないと心拍出量を保てないほど心機能が低下しているのかもしれません。左心不全の後方症状はまだで前方症状が現れる前の段階でしょうか。末梢組織の酸素化を助けるために、酸素投与が良いかもしれません。頻呼吸でもある。あげておいて悪いことはないし、大抵QQできた患者さんには大抵つけられている。
- b. 輸液を入れられる準備をしておくのが良いでしょう。酸素投与と静脈路確保は救急の基本でしょう
- c. 肺うっ血とか肺水腫所見がないからいらない。むしろ、血圧が低下して、駆出できる血液量が減少して良いことがないのでは?
- d 末梢循環を回復させるにはいい手段。心臓の駆出量も確保される。
- e ありえない。使うのはVFかpulseless VTだけ。
- ====
- ・心電図
- 完全房室ブロックが起きました。
- 徐脈の治療
- アトロピンの投与。無効であれば、緊急ペーシング(体外式のペーシング)
- a. 強心配糖体。今では専ら「心房細動」(を伴う心不全)の治療で用いられる。つまり、房室結節の伝導抑制のために用いる。
- b. βブロッカー。β1受容体に拮抗して心拍数↓、心収縮力↓、心伝導速度↓、、、
- c. 冠血管拡張、静脈系の血管拡張で、、、狭心症の治療をしたいわけじゃない。
- d. よし
- e. 大動脈内バルーンパンピング, intraaortic balloon pumping, IABP
- 適応
- 急性心筋梗塞、不安定狭心症、心原性ショックで、冠循環の改善と心臓のポンプ機能を補助したい場合
- 禁忌
- 大動脈弁閉鎖不全、大動脈解離、腎機能不全、胸部大動脈の人工血管置換術後(12ヶ月以内)(ICU.233)
- 大動脈弁閉鎖不全症、大動脈の高度な硬化性病変の合併
- ====
- a. 解像度が悪い、最近良くなったけどね。時間がかかるらしく、緊急には不向き。
- b. 大動脈解離の可能性があれば造影CT。胸部単純CTで冠状動脈の評価とか多分できないだろうし、あまり診断治療に有用でない
- c. 心電図装着。放射線を出すタリウムを静脈投与。平面像またはSPECTにより断層像を撮影。一定時間後に再度撮影。
- 心筋の血流を確認することができる。心筋が生きているのかどうか、心筋が虚血なのかどうか。これにより狭心症の詳細な評価が可能(心筋に虚血が起こっているのかどうか、もし起こっていれば、それはどこか?)
- d. 狭心症の診断に用いる。当然、急性心筋梗塞の急性期は禁忌。 運動負荷心電図#禁忌 LAB.1519
- e. 診断と治療を行うことができる。
[正答]
※国試ナビ4※ [100C024]←[国試_100]→[100C026]
[★]
- 71歳の女性。労作時呼吸困難の増悪を主訴に来院した。約10年前にCOPDと診断された。1年前からⅡ型呼吸不全をきたしたため在宅酸素療法(1L/分)を行っている。前回外来診察時には呼吸数20/分、SpO2 94%(鼻カニューラ 1L/分酸素投与下)であった。数日前より労作時呼吸困難が悪化したため、家族に付き添われて受診した。外来待合室で30分くらい前から居眠りをしていた。付き添いの家族が呼びかけに応答しないことに気付いて、看護師に声をかけた。脈拍 104/分、整。血圧 144/92mmHg。呼吸数 8/分。SpO2 91%。吸入酸素量を確認したところ、5L/分であった。家族によると、タクシーを降りてから待合室まで歩行したところ、呼吸が苦しくなったので本人が酸素量を増やしたとのことであった。
- 現時点で必要ないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113C045]←[国試_113]→[113C047]
[★]
- 次の文を読み、37、38の問いに答えよ。
- 68歳の男性。下腹部の痛みと尿が出ないこととを主訴に来院した。
- 現病歴 : 3年前から頻尿、残尿感および排尿困難があったが放置していた。2時間前に自宅で晩酌をしていたところ、下腹部に痛みが出現し、触ると痛みが増強した。排尿ができず、痛みも持続している。
- 既往歴 : 5年前から高脂血症を指摘されているが放置している。
- 生活歴 : 喫煙20本/日を30年間。飲酒晩酌程度。
- 現症 : 意識は清明。身長163cm、体重65kg。体温36.5℃。脈拍100/分、整。血圧156/90mmHg。上腹部はほぼ平坦で、肝・脾は触知しない。下腹部は軽度膨隆しており、正中に腫瘤を触知し、同部に圧痛を認める。下肢に浮腫を認めない。骨盤部超音波写真を以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [100D036]←[国試_100]→[100D038]
[★]
- 次の文を読み、28、29の問いに答えよ。
- 19歳の男性。左胸痛を主訴に来院した。
- 現病歴:昨日の夕方、散歩中に左胸の痛みに気付いた。深呼吸をするとさらに息が苦しくなる感じがした。自宅で様子をみていたが改善しないため、本日朝、徒歩で来院した。胸痛は我慢できないほどではない。
- 既往歴:12歳時に虫垂切除術。
- 家族歴:祖父が肺癌のため72歳で死亡。
- 現症:意識は清明。身長176cm、体重58kg。体温36.5℃。脈拍88/分、整。血圧124/72mmHg。呼吸数20/分。SpO2 97%(room air)。体位による痛みの変化を認めない。橈骨動脈の触知は良好で左右差を認めない。足背動脈の触知は良好で左右差を認めない。下腿浮腫を認めない。
- 次に行うべき対応はどれか。
- a 帰宅許可
- b 酸素投与
- c 静脈路確保
- d 心電図モニター装着
- e 胸部エックス線撮影
[正答]
※国試ナビ4※ [107F028]←[国試_107]→[107F030]
[★]
- 65歳の男性。糖尿病の教育入院中である。退院予定日の午前4時に突然の前胸部痛を自覚し、30分程度我慢したが症状が持続するため、病棟スタッフに訴えた。これまでに同様の症状を自覚したことはない。60歳時から糖尿病に対し経口糖尿病薬で治療中である。家族歴に特記すべきことはない。意識は清明。体温 36.6℃。心拍数 104/分、整。血圧 160/94mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 94%(room air)。心雑音はないが、奔馬調律を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。直ちに記録した心電図(別冊No. 27)を別に示す。
- この患者に対する初期対応として適切でないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112D052]←[国試_112]→[112D054]
[★]
- 次の文を読み、33、34の問いに答えよ。
- 26歳の1回経妊、未産婦。今朝、多量の性器出血と下腹部痛とが突然出現したため来院した。
- 現病歴 : 2か月前に経ロ避妊薬の服用を中止し、消退出血があった。その後、持続する性器出血があったが、自然に消失した。
- 現症 : 意識は清明。身長156cm、体重50㎏。体温36.5℃。臥位で、脈拍68/分、整。血圧104/76mmHg。腹部はほぼ平坦であるが、下腹部に圧痛を認める。双合診で子宮の大きさは鷲卵大、軟。両側付属器に異常を認めない。膣鏡診で外子宮ロから多量の出血を認める。
- 検査所見 : 血液所見:赤血球380万、Hb11.2g/dl、Ht35%、白血球6,300、血小板19万。
[正答]
※国試ナビ4※ [097F033]←[国試_097]→[097F035]
[★]
- 67歳の男性。心停止の状態で救急車で搬入された。
- 現病歴:今朝時頃、妻が寝室に起こしに行った際には返答があったが、1時間経っても起きて来なかった。再度呼びに行くと目を閉じたままで反応がないため、午前7時に救急車を要請した。5分後に救急隊が到着し、心停止と判断した。かかりつけ医には連絡せず、心肺蘇生を行いながら救命救急センターに搬送した。
- 救命救急センターでpulseless electrical activity(PEA)と判断し、心肺蘇生を継続した。研修医が胸骨圧迫を継続する傍ら、指導医が薬物投与のため静脈路の確保を行うこととした。
- 静脈路確保で第一選択となる部位はどこか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113B043]←[国試_113]→[113B045]
[★]
- 次の文を読み、41、42の問いに答えよ。
- 65歳の男性。吐血のため救急車で来院した。
- 現病歴 : 2日前から風邪気味で感冒薬を服用していた。今朝、突然嘔気があり洗面器一杯の新鮮血液を吐血した。
- 既往歴 : 25年前に胃切除術の際に輸血を受けた。数年前から肝硬変を指摘されていた。
- 現症 : 身長165cm、体重61kg。体温36.6℃。脈拍120/分、微弱、整。血圧72/40mmHg。皮膚は蒼白で頚部にクモ状血管腫がみられる。眼瞼結膜に著明な貧血を認め、眼球結膜に黄疸を認める。胸部所見では心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は軽度膨隆し、肝・脾は触知しない。
[正答]
※国試ナビ4※ [096F040]←[国試_096]→[096F042]
[★]
- 出生直後の新生児。妊娠36週までの妊婦健康診査では児の発育は順調であったが、妊娠37週2日に母親に下腹部痛と性器出血が出現し、胎児心拍数陣痛図で遅発一過性徐脈を繰り返し認めたため緊急帝王切開で出生した。心拍数60/分。出生時から自発呼吸がなく、全身にチアノーゼを認める。刺激をしても反応がなく、全身がだらりとしている。娩出後30秒の時点で自発呼吸を認めない。外表奇形を認めない。
- この時点で開始する処置として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112D037]←[国試_112]→[112D039]
[★]
- 次の文を読み、59~61の問いに答えよ。
- 63歳の男性。吐血のため救急車で搬入された。
- 現病歴:2年前から食後に心窩部痛を感じていたが、多忙であったために医療機関を受診していなかった。最近になって、常に心窩部不快感があり食欲低下と全身倦怠感とを感じるようになった。2日前に便が黒いことに気付いたが、今朝、排便後に真っ赤な血を大量に吐いたため救急車を要請した。
- この患者への対応として必要性が低いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111B058]←[国試_111]→[111B060]
[★]
- 34歳の初妊婦。妊娠34週の妊婦健康診査のため来院した。
- 現在までの妊娠経過に異常を認めない。身長160cm、体重65kg(非妊時55kg)。血圧120/84mmHg。子宮底長30cm。下肢に軽度の浮腫を認める。
- 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。
- 超音波検査所見:羊水量正常、第1骨盤位、胎児推定体重2,300g。超音波検査が終了するころに、患者は次第に息苦しさと嘔気とを訴えるようになった。
- まず行うのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099F050]←[国試_099]→[099G002]
[★]
- 4歳の男児。全身けいれんが持続するため救急車で搬入された。昨日から39℃以上の発熱があったという。食事と水分の摂取はやや低下しているが嘔吐や下痢はなく、排尿はあったという。今朝、全身けいれんが始まり約20分間持続しているため母親が救急車を要請した。来院時もけいれんが持続している。
- まず行うべき処置として適切でないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110H025]←[国試_110]→[110H027]
[★]
- 38歳の男性。強い呼吸困難のため救急車で搬入された。同僚によると朝から喉が痛いため、ヨード剤でうがいをし、市販のトローチをなめたところ、15分経過したころから次第に呼吸が苦しくなってきたという。来院時、呼びかけに応答はなく、頚動脈の拍動をわずかに触知する。顔面にはチアノーゼが著明である。
- まず行う処置はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099C024]←[国試_099]→[099C026]
[★]
- 65歳の女性。突然発症した左前胸部痛と呼吸困難とを訴えて来院した。来院時、呼吸数32/分。脈拍116/分、整。血圧92/58mmHg。顔貌は苦悶様である。左胸部で呼吸音は聴取されない。胸部エックス写真を以下に示す。
- この患者の治療で最も重要なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [097F018]←[国試_097]→[097F020]
[★]
- 分娩直後の新生児。在胎39週、経膣分娩で出生した。出生直後に啼泣はなく自発呼吸も認めない。妊娠経過に異常を認めなかった。分娩時間12時間。胎児心拍数陣痛図には、分娩30分前から変動一過性徐脈が出現していた。心拍数120/分。四肢にチアノーゼを認め、筋緊張は弱い。
- 直ちに行う必要がないのはどれか。
- a. 酸素投与
- b. 足底刺激
- c. 静脈路確保
- d. 気道分泌物吸引
- e. 乾布での全身刺激
[正答]
※国試ナビ4※ [100I018]←[国試_100]→[100I020]
[★]
- 40歳の男性。仕事中、大量に吐血して搬入された。意識は清明。体温36.1℃。脈拍120/分、整。血圧76/50mmHg。顔面は蒼白。腹部は平坦、軟。上腹部に圧痛を認めるが、筋性防御は認めない。血液所見:赤血球260万、Hb8.4g/dl、Ht26%、白血球12,000、血小板23万。
- 対応として適切でないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102H025]←[国試_102]→[102H027]
[★]
- 76歳の男性。自室で意識を失っているところを発見され搬入された。自室には空になった農薬の容器がころがっていた。呼吸は浅く努力様である。脈拍52/分、整。血圧68/50mmHg。口唇にチアノーゼを認める。
- 直ちに行うのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [101H030]←[国試_101]→[101H032]
[★]
- 分娩直後の新生児。在胎39週、経腟分娩で出生した。羊水混濁は認めない。出生直後に啼泣はなく自発呼吸も認めない。四肢にチアノーゼを認め、筋緊張は弱い。心拍数100/分。直ちに行うのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [103B046]←[国試_103]→[103B048]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [109E003]←[国試_109]→[109E005]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [102H009]←[国試_102]→[102H011]
[★]
- 英
- reserve
- 関
- 準備、蓄え、貯蔵、貯蔵型、保留、予備、予約、余裕量
[★]
- 英
- vein (Z)
- ラ
- vena
- 毛細血管から発生した静脈血を心臓に送るために使われる血管。