- 英
- complete atrioventricular block, CAVB
- 同
- III度房室ブロック third degree A-V block 3° AVB、完全AV block
- 関
- 房室ブロック、アダムス・ストークス症候群
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 症例報告 一過性の完全房室ブロックを合併したたこつぼ型心筋症の1例
- 今月の症例 VACTERL連合が疑われた35歳完全房室ブロックの1例
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- 3度(完全房室ブロック)では、心房からの伝導が、全く途絶えてしまう。 洞結節の興奮は心房で留まり、一方の心室は、心室内の自動能を有するペースメーカー細胞によって独自に調律を続ける。そのため、P波は正常の興奮回数(60/min ...
- 房室ブロック。房室ブロックとはどんな病気か 心臓の刺激伝導システムのどこかに異常が生じると、心臓の内部で伝導時間の延長や伝導の途絶が起こります。これをブロックといいます。この病気では心房からの刺激が心室に伝わる ...
- 完全房室ブロックについて、分かりやすく説明してください 家族が完全房室ブロックと診断され、ペースメーカー植え込み手術を受けます。心臓の電気信号の通り道が途中でブロックされて、電気が電導されなくなる、その ...
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[★]
- 次の文を読み、44、45の問いに答えよ。
- 74歳の女性。持続する前胸部痛のため来院した。
- 現病歴:本日午前7時45分、朝食の準備中に突然、咽頭部に放散する前胸部全体の痛みと冷汗とを自覚した。意識消失、呼吸性の痛みの変動および胸部の圧痛はなかったという。ソファに横になっていたが症状が持続するため、家族に連れられて自家用車で午前8時15分に来院した。症状を聞いた看護師が重篤な状態と判断し、直ちに救急室に搬入した。
- 既往歴:特記すべきことはない。
- 生活歴:特記すべきことはない。
- 家族歴:父親が80歳時に脳出血で死亡。母親が84歳時に胃癌で死亡。
- 現症:意識は清明。身長 158cm、体重 56kg。体温 36.5℃。脈拍 92/分、整。血圧 120/80mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 99%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。直ちに施行した心電図(別冊No. 5)を別に示す。
- 最も可能性が高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112B043]←[国試_112]→[112B045]
[★]
- 45歳の男性。スポーツジムで運動中に突然の胸やけと吐き気が出現したため救急車で搬入された。意識は清明。身長 170cm、体重 70kg。体温 36.2℃。心拍数 88/分。血圧 136/96mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 99%(鼻カニューラ2L/分酸素投与下)。心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:白血球 7,700。血液生化学所見:AST 75U/L、ALT 50U/L、LD 361U/L(基準 176~353)、尿素窒素 17mg/dL、クレアチニン 0.6mg/dL、尿酸 6.4mg/dL、血糖 115mg/dL、Na 135mEq/L、K 3.8mEq/L、Cl 102mEq/L、トロポニンT陰性。心電図(別冊 No. 24A)と胸部エックス線写真(別冊No. 24B)とを別に示す。モニター装着や静脈路確保などの処置を行った。
- この患者を専門医に引き継ぐまでの間に、特に注意すべき合併症はどれか。3つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [111A057]←[国試_111]→[111A059]
[★]
- 19歳の女性。以前から心疾患のため外来に通院していた。日常の動作はできるが階段や坂を上ると息苦しくなった。2年前に少量の喀痰があった。1か月前に受診したときの現症は、身長157cm、体重42kg。軽度のチアノーゼとばち指とを認めた。II音の亢進を認めたが、心雑音は聴取しなかった。呼吸音に異常を認めなかった。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しなかった。浮腫を認めなかった。この時の心電図と胸部エックス線写真とを以下に示す。今朝、起床して洗顔をしている途中に倒れ 心肺停止状態で搬入された。蘇生術が行われたが死亡が確認された。
- 診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102G049]←[国試_102]→[102G051]
[★]
- 78歳の男性。全身倦怠感とめまいとを主訴に来院した。65歳時から高血圧症と糖尿病で、5年前から発作性心房細動で内服治療中である。2か月前から時々目の前が暗くなることがあった。1週前から全身倦怠感とめまいとが出現したため受診した。身長 164cm、体重 58kg。脈拍 32/分、整。血圧 138/80mmHg。呼吸数 20/分。心尖拍動を鎖骨中線から2cm外側に触知する。I音の強さは一定しない。下腿に著明な浮腫を認める。4か月前と本日の心電図(別冊No. 13A、B)を別に示す。
- 全身倦怠感とめまいの原因として正しいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109A031]←[国試_109]→[109A033]
[★]
- 70歳の男性。離島に居住している。晴天の朝、自宅近くで農作業中に突然の強い胸痛と呼吸困難とを自覚し、島内にある無床診療所を受診した。胸痛は2時間持続している。5年前から高血圧症と脂質異常症のために退院している.意識は清明。表情は苦悶様。心電図で完全房室ブロックとII、III、aVF誘導のST上昇とを認める。島内にはこの診療所以外に医療施設はない。
- 対応として適切でないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105E047]←[国試_105]→[105E049]
[★]
- 78歳の男性。動悸発作を主訴に来院した。発作は2か月前から週3,4回の頻度で起こり,強い動悸が誘因なく突然始まり10分から2時間ほど持続する。めまいと失神とはない。来院時,脈拍は 100/分,不整。 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102E046]←[国試_102]→[102E048]
[★]
- 76歳の男性。58歳時に心不全症状のため心房中隔欠損孔閉鎖術を受けた。現在の心電図(別冊No. 18)を別に示す。
- 認められる所見はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111I064]←[国試_111]→[111I066]
[★]
- 大動脈内バルーンパンピング(IABP)が適応となるのはどれか。
- (1) 心室性頻脈
- (2) 完全房室ブロック
- (3) 起坐呼吸を伴う僧帽弁狭窄症
- (4) 肺水腫を伴う急性心筋炎
- (5) 心室中隔穿孔を伴う急性心不全
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [097G111]←[国試_097]→[097G113]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [101F020]←[国試_101]→[101F022]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [107E033]←[国試_107]→[107E035]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [105H008]←[国試_105]→[105H010]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [104D016]←[国試_104]→[104D018]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [108D002]←[国試_108]→[108D004]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [111F009]←[国試_111]→[111F011]
[★]
- 英
- artificial cardiac pacemaker
- 同
- ペースメーカー
- 関
- 心臓、ペーシングモード
適応
YN2010
- 1. 完全房室ブロック
- 2. Mobitz II型の2度房室ブロック
- 3. 洞不全症候群
- 4. 一般的には脈拍40回/分以下の徐脈で、3秒以上の心停止、めまい、失神、心不全などの症状を呈する場合
不整脈の非薬物療法ガイドライン
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ClassⅠ
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ClassⅡa
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ClassⅡb
|
ClassⅢ
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有益であるという根拠があり,適応であることが一般に同意されている
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有益であるという意見が多いもの
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有益であるという意見が少ないもの
|
有益でないまたは有害であり,適応でないことで意見が一致している
|
房室ブロック
|
1 徐脈による明らかな臨床症状を有する第2度、高度または第3度房室ブロック 2 高度または第3度房室ブロックで以下のいずれかを伴う場合 (1)投与不可欠な薬剤によるもの (2)改善の予測が不可能な術後房室ブロック (3)房室接合部のカテーテルアブレーション後 (4)進行性の神経筋疾患に伴う房室ブロック (5)覚醒時に著明な徐脈や長時間の心室停止を示すもの
|
1 症状のない持続性の第3度房室ブロック 2 症状のない第2度または高度房室ブロックで、以下のいずれかを伴う場合 (1)ブロック部位がHis束内またはHis束下のもの (2)徐脈による進行性の心拡大を伴うもの (3)運動または硫酸アトロピン負荷で伝導が不変もしくは悪化するもの 3。徐脈によると思われる症状があり、他に原因のない第1度房室ブロックで、ブロック部位がHis束内またはHis束下のもの
|
1 至適房室間隔設定により血行動態の改善が期待できる心不全を伴う第1度房室ブロック
|
|
2枝ブロック 3枝ブロック
|
1 慢性の2枝または3枝ブロックがあり、第2度MobitzⅡ型、高度もしくは第3度房室ブロックの既往のある場合 2 慢性の2枝または3枝ブロックがあり、投与不可欠な薬剤の使用が房室ブロックを誘発する可能性の高い場合 3。慢性の2枝または3枝ブロックとWenckebach型第2度房室ブロックを認め、失神発作の原因として高度の房室ブロック発現が疑われる場合
|
1 慢性の2枝または3枝ブロックがあり、失神発作を伴うが原因が明らかでないもの 2 慢性の2枝または3枝ブロックがあり、器質的心疾患を有し、電気生理検査によりHis束以下での伝導遅延・途絶が証明された場合
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1 慢性の2枝または3枝ブロックがあり、電気生理検査でHis束以下での伝導遅延・途絶の所見を認めるが、器質的心疾患のないもの
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洞機能不全症候群
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1 失神、痙攣、眼前暗黒感、めまい、息切れ、易疲労感等の症状あるいは心不全があり、それが洞結節機能低下に基づく徐脈、洞房ブロック、洞停止あるいは運動時の心拍応答不全によることが確認 された場合。それが長期間の必要不可欠な薬剤投与による場合を含む
|
1 上記の症状があり、徐脈や心室停止を認めるが、両者の関連が明確でない場合 2 徐脈頻脈症候群で、頻脈に対して必要不可欠な薬剤により徐脈を来たす場合
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1 症状のない洞房ブロックや洞停止
|
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徐脈性心房細動
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1 失神、痙攣、眼前暗黒感、めまい、息切れ、易疲労感等の症状あるいは心不全があり、それが徐脈や心室停止によるものであることが確認された場合。それが長期間の必要不可欠な薬剤投与による場合を含む
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1 上記の症状があり、徐脈や心室停止を認めるが、両者の関連が明確でない場合
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|
|
過敏性頸動脈洞症候群 反射性失神
|
1 過敏性頸動脈洞症候群で、心拍抑制による反復する失神発作を認める場合 2 反射性失神で、心電図で心拍抑制が記録され、反復する失神発作を認める場合
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1 反射性失神で、反復する失神発作があり、head-uptilt試験により心拍抑制反応が認められる場合
|
|
1 head-up tilt試験により心拍抑制反応が認められない過敏性頸動脈症候群・反射性失神
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閉塞性肥大型心筋症
|
1 有意な流出路圧較差があり、圧較差に基づく症状によりQOL低下を来たす閉塞性肥大型心筋症で、他にペースメーカ植込みの適応となる理由を有する場合(薬剤による徐脈を含む)。
|
1 有意な圧較差があり、圧較差に基づく症状によりQOL低下を来たす閉塞性肥大型心筋症で、症状と圧較差が関連しており、薬物治療が無効か副作用のため使用不能か、他の方法が不適当な場合
|
|
1 圧較差がなく、徐脈による植込み適応もない場合。
|
禁忌
参考
- 不整脈の非薬物治療ガイドライン(2011年改訂版)
[★]
- 英
- first heart sound
- 同
- S1
- 関
- 心音
- 心室収縮期の開始
- 僧帽弁、三尖弁の閉鎖音
- 高音 → 膜型で聴診
- II音より低く持続が長い。
I音の亢進
メカニズム PHD.33
- 拡張終期に心房が収縮して血液が心室に流れ込む。(心室への血液の流出が進むと僧帽弁や三尖弁は)ふらふらと弁尖同士が寄り沿う(心室の血液のせい?)。心室が収縮すると弁尖同士はびたっと寄り添い閉鎖する。
- PR intervalが短いと、心室の収縮の前に弁尖同士はお互い離れており(受動的に寄り添っていないので)、心室収縮時の弁尖の移動距離は長い。このため大きいS1が聴取される。
- 僧帽弁狭窄症や三尖弁狭窄症では、心室が収縮するときでも心室と心房の圧較差は大きく、房室弁の弁尖は性状の場合に比べお互い離れているから、S1が大きくなる。
- 心拍数が高いとき、拡張期が短く、また弁尖がお互いよりそう時間が短い。このため、弁尖同士は離れておりS1が大きくなる
I音の減弱
メカニズム PHD.33
- 僧帽弁閉鎖不全症ではお互いの弁尖が接触する面積が小さくなっており、I音の減弱に繋がっている。
- 重度の僧帽弁狭窄症では、弁がほぼ固定されてS1が減弱する
- 心室のコンプライアンスが低下する病態で、拡張末期の心室と心房の圧較差が大きくなるので通常より早く弁尖同士が寄り添う。心室が収縮する頃には健常人より弁尖同士が近くなっており、S1が減弱する。
巨大なI音
- 完全房室ブロックの時、心房と心室の収縮が同時に収縮すると大きなI音として聞こえる。
[★]
- 英
- atrioventricular block, AVB
- 同
- A-Vブロック
- 関
- 完全房室ブロック
定義
- 房室間の興奮伝導が遅れた、または遮断された状態 (SP.536)
- 心房から心室への興奮の伝導が途絶、または遅延している状態
分類
- Morbitz I型 :PQ間隔が漸次延長し、房室伝導途絶が起こる ← Wenchebach周期 ← 迷走神経興奮、薬剤、先天性心疾患、後天性心疾患
- Morbitz II型:PQ間隔が一定のまま、房室伝導途絶が起こる ← 器質的心疾患の存在
- 2:1房室ブロック
原因
- 機能的障害:副交感神経過緊張、薬剤
- 器質的障害:房室伝導系(房室接合部、ヒス束、左脚、右脚) ← 虚血性心疾患、変性疾患、心筋炎、特発性
[★]
- 英
- right coronary artery, RCA
- 同
- 右冠動脈
- 関
- 心臓、心臓の動脈
由来
走行
分布(M.94)
- 右心房
- 右心室の大部分
- 左心室の一部(横隔面)
- 心室中隔の一部(後1/3)
- 洞房結節(60%)
- 房室結節(80%)
名称
- 1 右冠状動脈
- 2 右冠状動脈
- 3 右冠状動脈
- 4
- 4AV:房室結節枝 (約90%の確率で存在(QB2009.C-334)) ⇔ #15AV 左回旋枝の枝
- 4PD:右後下行枝 後室間溝を心尖に向かう
臨床関連
- 右冠状動脈の狭窄・閉塞により房室結節への血流が減少し、完全房室ブロックを来すことがある。一時的体外式ペースメーカーの挿入が必要となることがある。
[★]
- 英
- cannon sound
- 関
- I音
- 完全房室ブロックでは心房と心室が独立して収縮するので、心室への血液充満が刻々と変化するため、I音も変化する、のだろう。たまたま良いタイミング(P波の0.15-0.2秒後にQRSが出現するとき)で心室が収縮すると、大砲音を生じる。
[★]
- 英
-
- 関
- 完了、終了、十分、積分、全体的、徹底的、不可欠、全く、完成、複合的、満ちた
[★]
- 英
- ventricle、ventriculus、ventriculi、ventricular
- 関
- 胃、腔、心室、心室性、脳室
[★]
- 英
- block, Bloch
- 関
- 塊、遮断、阻止、封鎖