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咳

咳嗽

WordNet

  1. a sudden noisy expulsion of air from the lungs that clears the air passages; a common symptom of upper respiratory infection or bronchitis or pneumonia or tuberculosis (同)coughing
  2. exhale abruptly, as when one has a chest cold or congestion; "The smoker coughs all day"

PrepTutorEJDIC

  1. 〈C〉『せき』,せき払 / 《a ~》よくせきの出る病気 / 『せきをする』,せき払いする / せきのような音を出す / …'を'せきをして吐き出す《+『up』(『out』)+『名,』+『名』+『up』(『out』)》

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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/08/26 02:06:30」(JST)

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咳嗽 (Cough)
ICD-10 R05
ICD-9 786.2
DiseasesDB 17149
MedlinePlus 003072
eMedicine ENT/1048560

咳嗽(がいそう、cough)とは、医療分野における症状の一種であり、肺や気道から空気を強制的に排出させるため、通常繰り返して起こる、気管・喉頭・呼吸筋の反射的な収縮運動である。一般的には咳(せき)という。

目次

  • 1 概要
  • 2 診断
  • 3 治療
    • 3.1 中枢性鎮咳薬
    • 3.2 気管支拡張薬
    • 3.3 去痰薬
    • 3.4 漢方薬
  • 4 診療科
  • 5 脚注
  • 6 参考文献
  • 7 外部リンク

概要

咽頭や気管・気管支粘膜の刺激が誘引となって起こる。咳嗽をきたす疾患や状態は数多くある。誤嚥やほこりによって気道に異物が入った場合にも起こるが、長時間咳嗽が続く場合は、呼吸器・神経系の疾患を疑わせる所見である。

痰を伴わない乾いたせきのことを乾性咳嗽(かんせいがいそう)といい、一般的には空咳(からせき)ともいう。痰や喀血を伴う湿ったものを湿性咳嗽(しっせいがいそう)と呼ぶ。乾性咳嗽は、間質性肺炎、異型肺炎、胸膜炎など典型的な肺炎とは異なった肺炎を示唆する。また、ACE阻害薬の有名な副作用でもある。湿性咳嗽は気道の炎症性病変や肺水腫を示唆する。

1回の咳嗽で2kcal(≒8.4kJ)のエネルギーを消費するといわれ、咳嗽が続くとエネルギーを著しく消耗する。風邪などで咳嗽が続く場合は栄養状態に注意する必要がある。また、老人は咳の衝撃に耐えられず肋骨を骨折してしまうケースも少なくない。

診断

咳嗽は、肺癌・結核・肺塞栓症の初発症状である場合もある[1]。 日本呼吸器学会の咳嗽ガイドラインによれば、1-2週間以上持続する咳嗽患者に対しては胸部X線撮影を推奨している(推奨グレードA)[1]。

治療

日本呼吸器学会ガイドラインによれば、乾性咳嗽に対する非特異的治療薬は中枢性鎮咳薬および気管支拡張薬(推奨グレードB)であり、また湿性咳嗽に対する非特異的治療薬は、去痰薬・小青竜湯・吸入抗コリン薬(推奨グレートB)などであった[1]。

中枢性鎮咳薬

鎮咳薬は基本的に咳中枢に作用するが、必要な咳嗽をも止めるリスクがある[1]。 日本呼吸器学会ガイドラインでは、明らかな上気道炎などにとどめ、中枢性鎮咳薬の使用はできる限り控えると勧告されている(グレードD)[1] 。

  • リン酸コデイン・リン酸ジヒドロコデイン [1] …麻薬性中枢性鎮咳薬であるので、副作用に注意する必要がある。
  • デキストロメトルファン臭化水素酸塩 [1] …非麻薬性中枢性鎮咳神経刺激薬である(メジコン®:ヒスタミン遊離作用がありアレルギー増悪に注意)。
  • チペピジンヒベンズ酸塩(アスベリン®)[1]は、リン酸コデインと同等の鎮咳作用を持つ非麻薬性中枢性鎮咳薬であると同時に、去痰作用も有する。
  • 車前草エキス(フスタギン®)もチペピジンと同様の作用を有する(痰の粘稠度を低下させる去痰作用)。副作用が少ない。

気管支拡張薬

以下の気管支拡張剤(アドレナリンβ2受容体刺激)もよく使われる。気管支を広げ呼吸を楽にする。

  • 塩酸ツロブテロール(ホクナリン®)[1] は、気管支拡張剤で唯一貼付剤がある。
  • プロカテロール塩酸塩(メプチン®)[1] 等。

去痰薬

  • カルボシステイン(ムコダイン®:粘膜修復作用あり)[1]
  • アンブロキソール塩酸塩 (ムコソルバン®)[1]

漢方薬

  • 小青竜湯、麦門冬湯[1]

診療科

  • 呼吸器内科
  • 呼吸器外科
  • 耳鼻咽喉科(気管食道科)
  • 小児科

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 日本呼吸器学会 2012.

参考文献

  • 『咳嗽に関するガイドライン第2版』 日本呼吸器学会、2012年5月30日。http://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0148/G0000523/0001。 

外部リンク

  • 日本呼吸器学会
  • 日本咳嗽研究会


この項目は、医学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:医学/Portal:医学と医療)。
表・話・編・歴
 
呼吸器疾患(ICD-10 J00〜99)
 
疾患
閉塞性肺疾患
慢性閉塞性肺疾患
気管支喘息 | 慢性気管支炎 | 肺気腫 | びまん性汎細気管支炎
拘束性肺疾患
特発性
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続発性
塵肺 | 放射線肺炎 | 薬剤性肺炎
無気肺 | 気胸 | 血胸
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良性腫瘍
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好酸球性肺炎
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肺循環障害
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病態
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胸壁
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症候・徴候
異常呼吸
過呼吸 | 頻呼吸 | 徐呼吸 | 低呼吸 | 多呼吸 | 少呼吸 | 起坐呼吸 | 奇異性呼吸 | クスマウル呼吸 | チェーンストークス呼吸 | ビオー呼吸
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表・話・編・歴
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気道系
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鼻孔 | 鼻腔 | 鼻甲介 | 副鼻腔
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呼吸細気管支
ガス交換器
肺 - 肺胞管 - 肺胞嚢 - 肺胞
顕微解剖学
I型肺胞上皮細胞 | II型肺胞上皮細胞 | 杯細胞 | クララ細胞 | 気管軟骨輪
生理学・生化学
生理学
肺気量 | 肺活量 | %肺活量 | 残気量 | 死腔 | 1回換気量 | 1秒率 | 肺サーファクタント | SP-A
生化学
PaCO2 | PaO2 | AaDO2 | FiO2 | SpO2 | 呼吸係数および酸素化係数
血管系
肺循環系
(右心室 -) 肺動脈 - 毛細血管 - 肺静脈 (- 左心房)
気管支循環系
(胸部大動脈 -) 気管支動脈 - 毛細血管 - 気管支静脈 (- 奇静脈/副反奇静脈)
運動器系
骨格
肋骨 | 胸骨
呼吸筋
横隔膜 | 内肋間筋 | 外肋間筋 | 胸鎖乳突筋 | 前斜角筋 | 中斜角筋 | 後斜角筋 | 腹直筋 | 内腹斜筋 | 外腹斜筋 | 腹横筋
神経系
中枢神経系
呼吸中枢 | 呼吸調節中枢 | 前頭葉
末梢神経系
横隔神経 | 肋間神経


UpToDate Contents

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  • 1. 成人における亜急性および慢性咳嗽の評価 evaluation of subacute and chronic cough in adults
  • 2. 成人における亜急性および慢性咳嗽の治療 treatment of subacute and chronic cough in adults
  • 3. 小児における慢性咳嗽に対するアプローチ approach to chronic cough in children
  • 4. 小児における慢性咳嗽の原因 causes of chronic cough in children
  • 5. 小児における感冒:治療および予防 the common cold in children treatment and prevention

Japanese Journal

  • 右気管気管支により肺葉性肺気腫をきたした1例
  • 今治 玲助,向井 亘,秋山 卓士
  • 日本小児外科学会雑誌 47(2), 242-245, 2011-04-20
  • … 症例は1歳1か月,女児.生後8か月時に発熱,咳嗽,喘鳴が出現し細気管支炎と診断され近医に入院となった.胸部X線検査にて右上葉過膨張および右下葉の無気肺を認めた.胸部CT検査にて右上葉枝の分岐異常を指摘され当科紹介となった.気管支鏡検査にて右上葉気管支は気管分岐部の11mm頭側の気管側壁より分岐し,呼気時に内腔が閉塞しチェックバルブとなっていた.右気管気管支により右上葉肺葉性肺気腫,圧迫による右下葉無 …
  • NAID 110008607767
  • P2-21-2 咳嗽で外来受診した症例の検討(P2-21 感染とアレルギー,ポスターセッション,第23回日本アレルギー学会春季臨床大会)
  • 中島 宏和,中島 重徳,冨田 桂公,久米 裕昭,東田 有智
  • アレルギー 60(3・4), 502, 2011-04-10
  • NAID 110008594694

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国試過去問「107C031」「107C030」「104F028」「104F029」「108E051」「106D054」「108I057」「104D050」「099C035」「106H030」「104I069」「107E046」「107I062」「107D050」「097A058」「100F024」「104D048」「105F025」「103E045」「106F016」
リンク元「咳嗽」「乾性咳嗽」
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「107C031」

  [★]

  • 次の文を読み、30、31の問いに答えよ。
  • 48歳の男性。腹部膨満感、咳、腰痛および腹痛を主訴に来院した。
  • 現病歴:2年前に胃癌で胃全摘術を受け、その後外来で約6か月間の抗癌化学療法を受け外来通院で経過観察となった。1年前に腫瘍マーカーの上昇と肝転移とを指摘され、再度抗癌化学療法を受けたが、食欲不振が高度となり、治療効果が認められず中止となった。4か月前から上腹部の膨満、咳および腰痛を自覚していた。画像診断で軽度の腹水貯留と肝、肺および腰椎への多発転移が認められた。利尿薬、鎮咳薬および非ステロイド性抗炎症薬の処方にて落ち着いていたが、3日前から新たに腹部の鈍痛が出現したため受診した。経口摂取は可能である。
  • 既往歴:特記すべきことはない。
  • 生活歴:喫煙歴はない。飲酒は日本酒1合/日を20年間。
  • 家族歴:父親が肺癌のため70歳で死亡。
  • 現症:意識は清明。身長165cm、体重56kg。2年間で10kgの体重減少。体温36.2℃。脈拍84/分、整。血圧134/80mmHg。呼吸数18/分。SpO2 96%。眼球結膜に黄染を認めない。心音に異常を認めない。呼吸音は左背部で減弱している。腹部はやや膨隆しているが軟で、心窩部に圧痛がある。心窩部に肝を触知し、両下肢に軽度の浮腫を認める。
  • 検査所見:血液所見:赤血球364万、Hb 10.3g/dl、Ht 32%、白血球6,400、血小板14万。血液生化学所見:血糖78mg/dl、総蛋白5.9g/dl、アルブミン2.4g/dl、尿素窒素10mg/dl、クレアチニン0.4mg/dl、尿酸4.9mg/dl、総コレステロール187mg/dl、トリグリセリド143mg/dl、総ビリルビン0.8mg/dl、AST 32IU/l、ALT 18IU/l、LD 387IU/l(基準176~353)、ALP 644IU/l(基準115~359)、γ-GTP 32IU/l(基準8~50)、アミラーゼ124IU/l(基準37~160)、Na 134mEq/l、K 4.4mEq/l、Cl 97mEq/l、Ca 6.5mg/dl。CEA 28.7ng/ml(基準5以下)、CA19-9 336U/ml(基準37以下)。CRP 3.4mg/dl。動脈血ガス分析(room air):pH 7.32、PaCO2 38Torr、PaO2 94Torr、HCO3- 19mEq/l。
  • その後治療が奏効し、家族と共に有意義な日々を過ごしていたが、病状の進行に伴い、なぜ自分だけがこのような目に遭うのだろうかと深く悩み不眠をきたすようになった。睡眠薬の内服投与を受けたが十分な睡眠が得られず、5日前から食欲不振と無気力さとが増強してきたため家族とともに受診した。患者と家族とに対する提案として適切なのはどれか。
  • a 放射線治療
  • b 抗癌化学療法
  • c オピオイドの急速静注
  • d 非ステロイド性抗炎症薬の増量
  • e 精神科医へのコンサルテーション


[正答]

E


※国試ナビ4※ [107C030]←[国試_107]→[107D001]

「107C030」

  [★]

  • 次の文を読み、30、31の問いに答えよ。
  • 48歳の男性。腹部膨満感、咳、腰痛および腹痛を主訴に来院した。
  • 現病歴:2年前に胃癌で胃全摘術を受け、その後外来で約6か月間の抗癌化学療法を受け外来通院で経過観察となった。1年前に腫瘍マーカーの上昇と肝転移とを指摘され、再度抗癌化学療法を受けたが、食欲不振が高度となり、治療効果が認められず中止となった。4か月前から上腹部の膨満、咳および腰痛を自覚していた。画像診断で軽度の腹水貯留と肝、肺および腰椎への多発転移が認められた。利尿薬、鎮咳薬および非ステロイド性抗炎症薬の処方にて落ち着いていたが、3日前から新たに腹部の鈍痛が出現したため受診した。経口摂取は可能である。
  • 既往歴:特記すべきことはない。
  • 生活歴:喫煙歴はない。飲酒は日本酒1合/日を20年間。
  • 家族歴:父親が肺癌のため70歳で死亡。
  • 現症:意識は清明。身長165cm、体重56kg。2年間で10kgの体重減少。体温36.2℃。脈拍84/分、整。血圧134/80mmHg。呼吸数18/分。SpO2 96%。眼球結膜に黄染を認めない。心音に異常を認めない。呼吸音は左背部で減弱している。腹部はやや膨隆しているが軟で、心窩部に圧痛がある。心窩部に肝を触知し、両下肢に軽度の浮腫を認める。
  • 検査所見:血液所見:赤血球364万、Hb 10.3g/dl、Ht 32%、白血球6,400、血小板14万。血液生化学所見:血糖78mg/dl、総蛋白5.9g/dl、アルブミン2.4g/dl、尿素窒素10mg/dl、クレアチニン0.4mg/dl、尿酸4.9mg/dl、総コレステロール187mg/dl、トリグリセリド143mg/dl、総ビリルビン0.8mg/dl、AST 32IU/l、ALT 18IU/l、LD 387IU/l(基準176~353)、ALP 644IU/l(基準115~359)、γ-GTP 32IU/l(基準8~50)、アミラーゼ124IU/l(基準37~160)、Na 134mEq/l、K 4.4mEq/l、Cl 97mEq/l、Ca 6.5mg/dl。CEA 28.7ng/ml(基準5以下)、CA19-9 336U/ml(基準37以下)。CRP 3.4mg/dl。動脈血ガス分析(room air):pH 7.32、PaCO2 38Torr、PaO2 94Torr、HCO3- 19mEq/l。
  • まず行うべき治療はどれか。
  • a 輸血
  • b 放射線治療
  • c 抗癌化学療法
  • d モルヒネの経口投与
  • e フェンタニルの持続静注


[正答]

D


※国試ナビ4※ [107C029]←[国試_107]→[107C031]

「104F028」

  [★]

  • 次の文を読み、28、29の問いに答えよ。
  • 35歳の女性。発熱と咳とを主訴に来院した。
  • 現病歴:  2週前から発熱と咳嗽とが出現し、日ごとに悪化している。
  • 既往歴:  特記すべきことはない。薬物アレルギー歴はない。
  • 家族歴:  特記すべきことはない。
  • 生活歴:  海外渡航歴はない。ペットは飼育していない。
  • 現症 :  意識は清明。身長 150cm、体重 54kg。体温 38.7℃。呼吸数 32/分。脈拍 108/分、整。血圧 80/60mmHg。経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2) 88%。舌・口腔粘膜に乾燥を認める。右下肺野背面にcoarse cracklesを聴取する。腹部は平坦、軟で、肝、脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。
  • 検査所見: 血液所見: 赤血球 428万、Hb 11.9g/dl、Ht 30%、白血球 11,200(桿状核+分葉核好中球78%、好酸球1%、好塩基球1%、単球8%、リンパ球12%)、血小板35万。血液生化学所見:総蛋白 7.0g/dl、アルブミン 3.5g/dl、尿素窒素 25mg/dl、クレアチニン 0.9mg/dl、総ビリルビン 1.0mg/dl、AST 27IU/l、ALT 25IU/l、LD 250IU/l(基準176-353)。CRP 8.1mg/dl。胸部エックス線写真(別冊No.3A)と喀痰のGram染色標本(別冊No.3B)とを別に示す。



  • 初期治療として適切なのはどれか.


  • a 外来通院でβラクタム系抗菌薬経口投与
  • b 外来通院でアミノグリコシド系抗菌薬経口投与
  • c 入院でβラクタム系抗菌薬静注
  • d 入院でアミノグリコシド系抗菌薬静注
  • e 入院で抗真菌薬静注

[正答]

C


※国試ナビ4※ [104F027]←[国試_104]→[104F029]

「104F029」

  [★]

  • 次の文を読み、28、29の問いに答えよ。
  • 35歳の女性。発熱と咳とを主訴に来院した。
  • 現病歴:  2週前から発熱と咳嗽とが出現し、日ごとに悪化している。
  • 既往歴:  特記すべきことはない。薬物アレルギー歴はない。
  • 家族歴:  特記すべきことはない。
  • 生活歴:  海外渡航歴はない。ペットは飼育していない。
  • 現症 :  意識は清明。身長 150cm、体重 54kg。体温 38.7℃。呼吸数 32/分。脈拍 108/分、整。血圧 80/60mmHg。経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2) 88%。舌・口腔粘膜に乾燥を認める。右下肺野背面にcoarse cracklesを聴取する。腹部は平坦、軟で、肝、脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。
  • 検査所見: 血液所見: 赤血球 428万、Hb 11.9g/dl、Ht 30%、白血球 11,200(桿状核+分葉核好中球78%、好酸球1%、好塩基球1%、単球8%、リンパ球12%)、血小板35万。血液生化学所見:総蛋白 7.0g/dl、アルブミン 3.5g/dl、尿素窒素 25mg/dl、クレアチニン 0.9mg/dl、総ビリルビン 1.0mg/dl、AST 27IU/l、ALT 25IU/l、LD 250IU/l(基準176-353)。CRP 8.1mg/dl。胸部エックス線写真(別冊No.3A)と喀痰のGram染色標本(別冊No.3B)とを別に示す。



  • 外来受診時の血液検査で菌血症は認められない。治療を開始し臨床症状は軽快に向かった。
  • 治療を終了する目安はどれか。
  • a 解熱を確認できた日
  • b 解熱後2、3日
  • c 解熱後7日
  • d 解熱後14日
  • e 解熱後28日

[正答]

B


※国試ナビ4※ [104F028]←[国試_104]→[104F030]

「108E051」

  [★]

  • 65歳の男性。咳と労作時の息切れとを主訴に来院した。 1年前に咳嗽と喀痰とを訴え来院し、右下葉の原発性肺癌と診断された。手術適応がなかったため、抗悪性腫瘍薬による化学療法を施行後、根治を目的に放射線治療を行った。照射終了後 6週目に、咳嗽と労作時の息切れとを自覚し受診した。喫煙は 20本/日を 45年間。意識は清明。身長 165 cm、体重 72 kg。体温 36.5℃。呼吸数 16/分。 SpO2 84% ( room air)。右胸部に fine cracklesを聴取する。血液所見:赤血球 456万、 Hb 13.3 g/dl、Ht 40%、白血球 10,800(桿状核好中球 9%、分葉核好中球 67%、好酸球 1%、好塩基球 1%、単球 10%、リンパ球 12% )、血小板 35万。 CRP 9.2 mg/dl。胸部エックス線写真 (別冊 No.12A)と肺野条件の胸部単純 CT(別冊 No.12B)とを別に示す。
  • この病態について正しいのはどれか。
  • a 発症率は照射総線量に依存しない。
  • b 呼吸機能検査では閉塞性障害を呈する。
  • c 放射線照射開始直後に発症することが多い。
  • d 抗悪性腫瘍薬の併用は、この病態を増強しない。
  • e 特発性肺線維症の存在は、発症のリスクファクターである。



[正答]

E


※国試ナビ4※ [108E050]←[国試_108]→[108E052]

「106D054」

  [★]

  • 27歳の女性。咳と呼吸困難とを主訴に来院した。 1週前から前胸部の圧迫感を自覚していた。 2日前から息苦しくなり、昨日から咳が出始めた。自宅近くの医療機関を受診したところ、胸部エックス線写真の異常所見を指摘され、精査のために紹介されて受診した。既往歴に特記すべきことはない。体温36.8℃。脈拍96/分、整。血圧110/64mmHg。呼吸数20/分。 SpO2 95%(room air)。口腔内に点状出血斑を認める。眼瞼結膜は貧血様である。呼吸音は左胸部で減弱している。右肋骨弓下に肝を3cm触知する。血液所見:赤血球308万、 Hb9.2g/dl、 Ht28%、白血球24,000、血小板2.2万。胸部エックス線写真(別冊No. 23A)、骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本(別冊No. 23B)及びペルオキシダーゼ染色標本(別冊No. 23C)を別に示す。
  • 治療として適切なのはどれか。 2つ選べ。
  • a アドリアマイシンの投与
  • b 胸部放射線照射
  • c 全トランス型レチノイン酸の投与
  • d プレドニゾロンの投与
  • e リツキシマブの投与




[正答]

AD


※国試ナビ4※ [106D053]←[国試_106]→[106D055]

「108I057」

  [★]

  • 68歳の男性。自宅近くの診療所にて胸部エックス線写真の異常を指摘され、詳しい検査を希望して来院した。 2、 3年前から持続する咳と労作時の息切れを自覚している。感冒をきっかけに自宅近くの診療所で胸部エックス線写真を撮影したところ、異常を指摘された。喫煙は 20本/日を 30年間。 8年前に禁煙した。意識は清明。身長 157 cm、体重 61 kg。体温 36.5℃。脈拍 84/分、整。血圧 124/72 mmHg。呼吸数 16/分。 SpO2 97% ( room air)。両側の背下部に fine cracklesを聴取する。血液所見:赤血球 460万、 Hb 14.4 g/dl、Ht 45%、白血球 7,600、血小板 18万。 CRP 0.1 mg/dl。動脈血ガス分析 ( room air): pH 7.35、PaCO2 47 Torr、PaO2 86 Torr、HCO3 25 mEq/l。呼吸機能検査所見:% VC 69%、 FEV1% 72%。胸部エックス線写真 (別冊 No. 21A)と肺野条件の胸部単純 CT(別冊 No.21B)とを別に示す。
  • 血液検査所見として考えられるのはどれか。
  • a KL-6高値
  • b 好酸球増多
  • c β-D-グルカン高値
  • d 抗 GM-CSF抗体陽性
  • e アンジオテンシン変換酵素〈ACE〉高値



[正答]

A


※国試ナビ4※ [108I056]←[国試_108]→[108I058]

「104D050」

  [★]

  • 58歳の女性。咳と血痰とを主訴に来院した。2年前から咳と痕とが出るようになった。1か月前から咳が強くなり、3日前から血痰が出たため受診した。13歳時に副鼻腔炎で両側を手術した。体温37.2℃。両側の前胸下部に弱いfine cracklesを聴取する。血液所見:赤血球 420万、Hb 11.8g/dl、Ht 40 %、白血球 6,800、血小板 18万。血液生化学所見に異常を認めない。CRP O.8mg/dl。喀痰の抗酸菌塗抹検査が3回連続で陽性となったが、同時に行った結核菌PCR検査は陰性だった。胸部エックス線写真(別冊No.18A)と胸部単純CT(別冊No.18B)とを別に示す。止血剤の投与で血痰は消失したが、咳は増強し、1か月後の画像は増悪していた。抗菌薬を3剤用いて治療を開始することとした。
  • リファンピシンとエタンブトールに加えて選択するのはどれか。
  • a ST合剤
  • b ペニシリンG
  • c オセルタミビル
  • d アムホテリシンB
  • e クラリスロマイシン




[正答]

E

  • 非定型抗酸菌症


※国試ナビ4※ [104D049]←[国試_104]→[104D051]

「099C035」

  [★]

  • 次の文を読み、35、36の問いに答えよ。
  • 48歳の女性。全身倦怠感と発熱とのため来院した。
  • 現病歴 : 3か月前から全身倦怠感を自覚し、1か月前から発熱と体重減少とが出現した。
  • 既往歴 : 特記すべきことはない。
  • 現 症 : 意識は清明。身長154cm、体重54kg。体温38.4℃。呼吸数20/分。脈拍96/分、整。血圧112/72mmHg。眼瞼結膜に貧血はなく、眼球結膜に黄疸はない。両側の頭部と誼喬とに大豆大のリンパ節を数個触知する。胸部所見に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、脾を左肋骨弓下に2cm触知する。下肢に浮腫を認めない。
  • 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。
  • 血液所見:赤血球380万、Hb11.5g/dl、Ht35%、白血球6,200、血小板27万。
  • 血清生化学所見:総蛋白7.0g/dl、アルブミン4.0g/dl、クレアチニン0.7mg/dl、AST22単位、ALT12単位、LDH560単位(基準176~353)、CK35単位(基準10~40)。CRP3.2mg/dl。
  • この患者から聴取する情報のうち診断に最も有用なのはどれか。
  • a. 熱型
  • b. 咳
  • c. 月経異常
  • d. 頻尿
  • e. 食思不振

[正答]

A


※国試ナビ4※ [099C034]←[国試_099]→[099C036]

「106H030」

  [★]

  • 50歳の男性。発熱と咳とを主訴に来院した。 3日前に咳が出現した。昨日から痰を伴うようになり、悪寒も自覚したため、救急外来を受診した。生来健康で、気管支喘息の既往はない。体温38.5℃。心拍数104/分、整。血圧110/70mmHg。呼吸数20/分。聴診上、右前胸部で呼吸音の減弱を認めた。 coarse cracklesとwheezesとを認めない。肺炎の診断に関する文献を調べたところ、 「気管支喘息がない」、 「体温>37.8℃」、 「心拍数> 100/分」、 「呼吸音が減弱している」、 「coarse cracklesを聴取する」の5項目に該当する項目数によって、尤度比を予測できることが報告されていた。その対応関係を示す。


  • 病歴と身体診察所見に基づき計算した場合に、検査前確率(事前確率)に比べた検査後確率(事後確率)の変化として適切なのはどれか。
  • a 低くなった。
  • b 高くなった。
  • c 変化しなかった。
  • d 診察前の確率による。
  • e 評価できない。


[正答]

B


※国試ナビ4※ [106H029]←[国試_106]→[106H031]

「104I069」

  [★]

  • 61歳の男性。発熱、胸痛および呼吸困難を主訴に来院した。2週前から咳、痰および38℃台の発熱が出現し、自宅近くの診療所で風邪と診断されて治療を受けたが改善しなかった。4日前から胸痛と呼吸困難とが出現して増強するため受診した。42歳時にアルコール性肝障害を指摘された。喫煙は30本/日を32年間。飲酒は日本酒4台/日を36年間。体温38.4℃。聴診で左胸部の呼吸音が減弱し、同部の打診で濁音を認める。血液所見: 赤血球 430万、Hb 12.4g/dl、Ht 42%、白血球 14,800、血小板 23万。免疫学所見: CRP 22.8mg/dl、ツベルクリン反応陰性。胸部エックス線写真で左下肺野に陰影を認める。胸部造影CT(別冊No.21)を別に示す。胸腔試験穿刺を行って悪臭のある黄色膿性の液を採取した。
  • 対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
  • a 抗菌薬静脈内投与
  • b 気管支鏡下吸引
  • c 穿刺ドレナージ
  • d 左下葉切除
  • e 放射線治療



[正答]

AC


※国試ナビ4※ [104I068]←[国試_104]→[104I070]

「107E046」

  [★]

  • 88歳の女性。発熱、咳、痰および呼吸困難を主訴に来院した。胸部エックス線写真と胸部単純CTとで特発性間質性肺炎の急性増悪に気道感染症の合併が疑われ、入院した。抗菌薬と副腎皮質ステロイドとの投与を受け、軽快してきた。入院後10日に、体温37℃台の発熱があり、咳嗽も増悪した。胸部エックス線写真で両側肺野の浸潤影と網状影とを認めたため抗菌薬を変更し、副腎皮質ステロイドの投与を続けたが奏効せず、呼吸不全で入院後23日に死亡した。死因や肺病変の診断を目的に病理解剖を行った。病理解剖の肺組織のH-E染色標本(別冊No.3A、B)を別に示す。
  • 診断として考えられるのはどれか。
  • a 肺結核症
  • b 肺ムコール症
  • c ニューモシスチス肺炎
  • d 肺クリプトコックス症
  • e サイトメガロウイルス肺炎



[正答]

E


※国試ナビ4※ [107E045]←[国試_107]→[107E047]

「107I062」

  [★]

  • 68歳の女性。発熱と咳嗽とを主訴に来院した。5日前から発熱、咳および喀痰がみられ、昨日から倦怠感が強くなったため受診した。胸部エックス線写真で両側下肺野に浸潤影を認め、急性肺炎と診断された。入院時、意識は清明。身長158cm、体重46kg。体温38.3℃。脈拍88/分、整。血圧108/64mmHg。呼吸数24/分。SpO2 96%(room air)。皮膚と粘膜とに明らかな出血傾向を認めない。両側下肺にcoarse cracklesを聴取する。血液所見:赤血球390万、Hb 11.4g/dl、Ht 37%、白血球18,000(桿状核好中球8%、分葉核好中球80%、リンパ球12%)、血小板6.3万、PT 68%(基準80~120)、APTT 48秒(基準対照32.2)、フィブリノゲン130mg/dl(基準200~400)、血清FDP 60μg/ml(基準10以下)。CRP 21mg/dl。
  • 抗菌薬の投与とともに行う処置で適切なのはどれか。
  • a 気管挿管
  • b 血小板輸血
  • c 赤血球輸血
  • d 抗DIC療法
  • e G-CSFの投与


[正答]

D


※国試ナビ4※ [107I061]←[国試_107]→[107I063]

「107D050」

  [★]

  • 2か月の乳児。咳を主訴に来院した。2週前から咳が出現し、次第に咳が増悪するため受診した。咳は発作性に出現し、いったん咳が出現すると10回程度連続するという。患児は顔面を紅潮させ反復して激しくせき込んでいる。入院が必要と判断された。体温37.2℃。SpO2 98%(room air)。咽頭と胸部とに異常を認めない。
  • 血液所見:赤血球394万、Hb 12.6g/dl、Ht 38%、白血球32,000(桿状核好中球1%、分葉核好中球20%、好酸球1%、リンパ球78%)、血小板21万。CRP0.3mg/dl。胸部エックス線写真に異常を認めない。
  • 保護者への説明として適切なのはどれか。
  • a 「隔離が必要です」
  • b 「咳は数日で止まります」
  • c 「病原体の迅速診断が可能です」
  • d 「ペニシリン系抗菌薬が有効です」
  • e 「気管支拡張薬の吸入が有効です」


[正答]

A


※国試ナビ4※ [107D049]←[国試_107]→[107D051]

「097A058」

  [★]

  • 72歳の男性。2か月前からの咳、痰および[微熱]]を主訴に来院した。ときに39℃台の発熱もある。体温37.8℃。脈拍92/分、整。聴診上特に異常は認めない。血液所見:赤血球380万、白血球6,240、胸水所見:胸水・血清蛋白濃度比0.6、アデノシンデアミナーゼ高値。セフェム系抗菌薬で症状は改善しなかった。胸部エックス線写真を以下に示す。
  • 検査結果で考えにくいのはどれか。
  • a. 胸水は溶出性である。
  • b. 胸水の細胞分画はリンパ球優位である。
  • c. 喀痰塗抹Grocott染色陽性である。
  • d. 小川培地による喀痰培養でコロニー陽性である。
  • e. 気管支肺胞洗浄液の核酸増幅法(PCR法)は抗酸菌陽性である。


[正答]

C


※国試ナビ4※ [097A057]←[国試_097]→[097A059]

「100F024」

  [★]

  • 7歳の男児。突然の咳と呼吸困難とを主訴に来院した。今朝から突然に咳が出始め、呼吸困難が次第に増強した。体温37.3℃。呼吸数40/分。呼気性喘鳴と胸骨上部の陥凹とを認める。血液所見:赤血球425万、Hb13.1g/dl、白血球15,400(桿状核好中球5%、分葉核好中球57%、好酸球12%、単球8%、リンパ球18%)、血小板23万。CRP0.9mg/dl。胸部エックス線写真を以下に示す。
  • 治療として適切なのはどれか。2つ選べ。
  • a. β2受容体刺激薬の吸入
  • b. 抗ヒスタミン薬の内服
  • c. リン酸コデインの内服
  • d. 利尿薬の静脈内投与
  • e. アミノフィリンの静脈内投与


[正答]

AE


※国試ナビ4※ [100F023]←[国試_100]→[100F025]

「104D048」

  [★]

  • 24歳の男性。3日前からの発熱と咳とを主訴に来院した。咳は乾性で頑固である。同様の症状を訴えている会社の同僚がいる。体温38.7℃。呼吸数20/分。脈拍96/分、整。呼吸音に異常を認めない。白血球 6,800(桿状核好中球9%、分葉核好中球55%、好酸球2%、単球6%、リンパ球28%)。CRP 7.8mg/dl、胸部エックス線写真で左下肺野にすりガラス陰影を認める。誘発喀痰検査で起炎菌の同定はできなかった。
  • 抗菌薬として適切なのはどれか。2つ選べ。
  • a ペニシリン系
  • b カルバぺネム系
  • c アミノグリコシド系
  • d マクロライド系
  • e テトラサイクリン系


[正答]

DE


※国試ナビ4※ [104D047]←[国試_104]→[104D049]

「105F025」

  [★]

  • 46歳の男性。咳と痰とを主訴に来院した。3か月前から倦怠感と食思不振を自覚し、体重が減少してきた。最近、痰の量が増加し、時々、血液が混じるようになった。アルコール依存症で入院歴がある。意識は清明。呼吸数24/分。血圧118/82mmHg。経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)95%。著しいるいそうを認める。マスクの種類と装着方法(別冊No.3 ①-⑤)を別に示す。
  • 医師が患者の診察を進める際のマスクとその装着方法として適切なのはどれか。


  • a ①
  • b ②
  • c ③
  • d ④
  • e ⑤


[正答]

A


※国試ナビ4※ [105F024]←[国試_105]→[105F026]

「103E045」

  [★]

  • 48歳の女性。主婦。咳と息切れとを主訴に8月中旬に来院した。3週前から乾性の咳と階段を上る際の息切れとが出現した。近医で抗菌薬の投与を受けたが改善せず、さらに症状は悪化している。喫煙歴はない。白血球 5,200(好中球52%、好酸球 3%、好塩基球 1%、単球6%、リンパ球 38%)。IgG 2,300mg/dl(基準960~1,960)。ツベルクリン反応陰性。
  • この検査所見に直接関与する細胞はどれか。2つ選べ。
  • a. マスト細胞
  • b. 類上皮細胞
  • c. Tリンパ球
  • d. Bリンパ球
  • e. マクロファージ

[正答]

CD

  • 過敏性肺臓炎


※国試ナビ4※ [103E044]←[国試_103]→[103E046]

「106F016」

  [★]

  • 63歳の男性。咳と発熱とを主訴に来院した。黄色の痰も伴っている。 5年前にアルコール性肝硬変とアルコール依存症との診断を受け、 3回の入院歴がある。 1人暮らしである。体温38.2℃。 SpO2 93%(room air)。左の前胸部と背部下方とにcoarse cracklesを聴取する。胸部エックス線写真で左下肺野に浸潤影を認める。肺炎と診断し、入院することになった。
  • これから収集する情報のうち、安全管理の観点から最も重要性が高いのはどれか。
  • a 職業歴
  • b 喫煙歴
  • c 家族歴
  • d 海外渡航歴
  • e 最終飲酒日時


[正答]

E


※国試ナビ4※ [106F015]←[国試_106]→[106F017]

「咳嗽」

  [★]

日
がいそう
英
cough
同
咳、せき

分類

  • 急性咳嗽:3週間以下。感染性の疾患が多い。胸部レントゲンで異常を認めることが多い。
  • 遷延性咳嗽:8週未満。
  • 慢性咳嗽:8週以上。

原因

  • 慢性咳
  • 気管支喘息、上気道咳症候群、胃食道逆流症、感染症後の持続咳、慢性心不全、心因性咳嗽、ACE阻害薬、百日咳、結核、癌(肺、甲状腺、頚部、悪性リンパ腫)

日内変動

  • 気管支喘息(朝と夜に多い)、胃食道逆流症(食後、睡眠中)、上気道咳症候群

増悪因子

  • 臥床:心不全、上気道咳症候群
  • 労作:心不全、誤嚥
  • 食事:誤嚥

小児の咳の原因

小児アレルギー診療ブラッシュアップ p.29
  • 1 非常に多い:ウイルス性気管支炎、気管支喘息、後鼻漏(副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎)
  • 2 多い:タバコ、大気汚染、細菌性気管支炎(<一次性>百日咳、Mycoplasma pneumoniae、クラミジア属、Mycobacterium tuberculosis、Legionella pneumophilia、<二次性>肺炎球菌、インフルエンザ菌)
  • 3 まれ:気道異物、反復性誤嚥、心因性咳嗽
  • 4 非常にまれ:化膿性肺疾患、気道局所所見(気道狭窄、気管支腺腫、喉頭気管気管支軟化症)

「乾性咳嗽」

  [★]

英
dry cough
同
乾性咳、空咳
関
咳、咳嗽
  • 喀痰を伴わない咳。胸膜・間質性病変、気道病変。感染性・アレルギー性の肺内・気道内病変

乾性咳嗽が見られる疾患 YN.I-6

  • 急性:化学刺激薬吸入、過敏性肺炎、気胸、胸膜炎(初期)、マイコプラズマ気管支炎
  • 慢性:間質性肺炎、気管支結核、癌性リンパ管症、ACE阻害薬、百日咳、咳喘息、アトピー咳、後鼻漏、胃食道逆流

「百日咳ワクチン」

  [★]

英
pertussis vaccine, PV
同
沈降精製百日咳ワクチン
関
ワクチン、不活化ワクチン、予防接種、百日咳
  • トキソイドワクチン

「パラ百日咳菌」

  [★]

ラ
Bordetella parapertussis
関
ボルデテラ・パラパータシス

「パラ百日咳」

  [★]

英
parapertussis
関
百日咳、パラ百日咳菌
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