譫妄
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せん妄 |
分類及び外部参照情報 |
ICD-10 |
F05 |
ICD-9 |
293.0 |
DiseasesDB |
29284 |
eMedicine |
med/3006 |
MeSH |
D003693 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
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せん妄(せんもう、譫妄、delirium)は、意識混濁に加えて幻覚や錯覚が見られるような状態。健康な人でも寝ている人を強引に起こすと同じ症状を起こす。ICUやCCUで管理されている患者によく起こる。
急激な精神運動興奮(カテーテルを引き抜くなど)や、問診上明らかな見当識障害で気がつかれることが多い。 大手術後の患者(術後せん妄)、アルツハイマー病、脳卒中、代謝障害、アルコール依存症の患者にもみられる。
通常は対症療法が行われる。「入院した途端、急にボケて(痴呆のように見える)しまって、自分がどこにいるのか、あるいは今日が何月何日かさえもわからなくなってしまった。」というエピソードが極めて典型的である。通常はこういった障害は可逆的で退院する頃にはなくなっているので、安心してよい所見である。
こういった症状をおこすせん妄という病態の背景には意識障害、幻視を中心とした幻覚、精神運動興奮があると考えられている。
目次
- 1 診断基準
- 2 危険因子
- 3 治療
- 4 関連項目
- 5 参考文献
- 6 外部リンク
診断基準
DSM-IVでも診断基準はあるが、より実践的なConfusion Assessment Methods (CAM) をここでは記す。
- 急性の発症と症状の動揺
- 注意力の欠如
- 思考の錯乱
- 意識レベルの変化
2つ目までは必須項目であり、あとひとつをみたせば診断してよい。なお、アルコールやベンゾジアゼピン系薬あるいはバルビツール酸系薬の離脱症状ではせん妄をきたすことがあるが、これは振戦せん妄といわれ区別され、治療も異なる。認知症との区別は、血管障害を除き、認知症は緩徐に進行するのに対してせん妄は急激に来ると経過が異なる点があげられる。
危険因子
認知症、高齢、男性、重症患者、うつ状態、複数薬物、聴視覚障害(難聴や白内障)、感染症、アルコール常飲、疼痛、手術後、身体抑制などがリスクファクターと言われている。
治療
せん妄に関しては予防が一番重要である。患者自身が、「自分は今どんな状況なのか」(今どこにいて、現在の日時はいつで、自分の病名・病状はどんな状態で、自分はどう対処しなければならないのか)を正しく認識できる状態を保たなくてはならないのである。しかし、発症してしまった場合はセレネース(ハロペリドール)などを用いる。ハロペリドールは錐体外路症状や悪性症候群などの副作用や、せん妄による興奮の反動としての嗜眠などが予期されるため、それらを避けるためにリスペリドンやクエチアピンを用いる場合もある。逆に嗜眠が起きても病態に影響しない場合にはベンゾジアゼピン類のジアゼパムやロラゼパム、さらに強力なものとしてはミダゾラムなどを用いる。
関連項目
参考文献
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この記事で示されている出典について、該当する記述が具体的にその文献の何ページあるいはどの章節にあるのか、特定が求められています。ご存知の方は加筆をお願いします。(2014年6月) |
- 『内科レジデントマニュアル』 聖路加国際病院内科レジデント。ISBN 4-260-00198-1。
外部リンク
せん妄 - 脳科学辞典
精神と行動の障害(ICD-F - 290-319) |
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器質性/症状性 |
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認知症
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軽度認知症 - アルツハイマー型認知症 - 多発性脳梗塞認知症 - ピック病 - クロイツフェルト・ヤコブ病 - ハンチントン病 - パーキンソン病 - AIDS認知症症候群 - 前頭側頭型認知症 - 日没症候群 - 認知症徘徊
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その他
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せん妄 - 脳振盪後症候群 - 器質脳症候群 - 他の症状性を含む器質性精神障害
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精神作用物質使用、薬物乱用による障害 |
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薬物中毒/オーバードース - 身体依存 - 薬物依存症 - 反跳作用 - 二重反跳 - 離脱
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統合失調症、統合失調型及び妄想性障害 |
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精神病 |
統合失調感情障害 - 統合失調型障害 - 短期反応精神病
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統合失調症 |
破瓜型統合失調症 - 妄想性障害 - 感応精神病
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気分障害(感情障害) |
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躁病 - 双極性障害(I型 - II型 - 気分循環症) - 抑うつ症状(大うつ病 - 気分変調症 - 季節性情動障害 - 非定型うつ病 - メランコリー型うつ病)
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神経症 - ストレス関連 - 身体表現性障害 |
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不安障害
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恐怖症
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広場恐怖症 - 社会恐怖/社交不安障害(対人恐怖) - 単一恐怖(閉所恐怖症) - 単一社会恐怖
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その他
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パニック障害 - 全般性不安障害 - 強迫性障害 - ストレス(急性ストレス障害 - PTSD)
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適応障害
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うつ症状を伴う適応障害
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身体表現性障害
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身体化障害 - 身体醜形障害 - 心気症 - 疾病恐怖 - ダ・コスタ症候群 - 疼痛性障害 - 機能性神経症状症(ガンザー症候群 - 咽喉頭異常感症) - 神経衰弱 - Mass Psychogenic Illness
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解離性障害
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解離性同一性障害 - 解離性健忘 - 解離性遁走 - 離人感・現実感消失障害
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生理的・身体的 |
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摂食障害
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神経性無食欲症 - 神経性大食症 - 反芻性障害 - 特定不能の摂食障害
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非器質性睡眠障害
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過眠症 - 不眠症 - 睡眠時随伴症(レム睡眠行動障害 - 夜驚症 - 悪夢)
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性機能障害
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性的欲求(性欲低下障害 - 性欲亢進) - 性的関心・興奮 (女性の性的関心・興奮障害) - 勃起障害 - オルガスム(無快楽症 - 射精遅延 - 早漏 - 性的冷感) - 疼痛(膣痙 - 性交疼痛)
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産後
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産後うつ病 - 産後の精神障害
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成人のパーソナリティと行動 |
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性と性同一性
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性成熟障害 - 自我異和的性的志向性 - 性的関係機能障害 - 性的倒錯(性依存症 - 窃視症 - フェティシズム)
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その他
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パーソナリティ障害 - 衝動制御障害(窃盗症 - 抜毛症 - 放火癖) - 体を対象とした反復的行動 - 虚偽性障害(ミュンヒハウゼン症候群)
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小児の精神障害 |
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精神遅滞
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X連鎖精神遅滞 -(Lujan-Fryns症候群)
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精神発達(発達障害)
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特異的発達障害 - 広汎性発達障害
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感情・行動の障害
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ADHD - 行為障害(反抗挑戦性障害) - 情動障害(分離不安症) - 社会的機能(場面緘黙症 - 愛着障害 - 脱抑制性愛着障害) - チック症(トゥレット障害) - 言語障害(吃音症 - 早口症) - 運動障害(常同運動症)
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未分類 |
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緊張病 - 想像妊娠 - 間欠性爆発性障害 - 精神運動性激越 - 常同症 - 心因性非てんかん性発作 - Kluver-Bucy症候群
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- PS-074-3 高齢者消化管手術後せん妄に対する予測因子としての改定長谷川式簡易知能評価スケールとE-PASSの評価(PS-074 ポスターセッション(74)高齢者,第111回日本外科学会定期学術集会)
- 沼田 幸司,浅利 昌大,大澤 絵都子,土田 知史,吉田 達也,大佛 智彦,米山 克也,笠原 彰夫,山本 裕司
- 日本外科学会雑誌 112(臨時増刊号_1・2), 632, 2011-05-25
- NAID 110008684822
- PS-007-2 せん妄評価スケール(DRS-R98)を用いた開心術後脳障害の検討(PS-007 ポスターセッション(7)心臓:周術期管理-2,第111回日本外科学会定期学術集会)
- 勝股 正義,石坂 透,黄野 皓木,石田 敬一,丸山 拓人,椛沢 政司,松宮 護郎
- 日本外科学会雑誌 112(臨時増刊号_1・2), 518, 2011-05-25
- NAID 110008684366
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- せん妄という用語は、病気ではなく、ある異常な精神状態を指すものです。医学用語としての具体的な定義がありますが、あらゆるタイプの混乱状態を総称する言葉として使用されることもしばしばです。せん妄は決して正常ではなく ...
- せん妄とは せん妄は急性の脳機能障害で、急性錯乱状態(acute confusional stateまたはdisorder)、急性脳症候群(acute brain syndrome)などとも呼ばれ、意識狭窄・変容の一型である。短期間のうちに現れる軽度から中等度の ...
- せん妄。せん妄とはどんな障害か 「入院したら母が急におかしなことをいうようになり、日にちもわからなくなった。環境が変わって認知症(にんちしょう)になったのかもしれない」というような経験のある人がいるかもしれま goo ...
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[★]
- 次の文を読み、13~15の問いに答えよ。
- 56歳の男性。言動の異常を心配した妻に伴われて来院した。担当医の要請で精神保健指定医が診察した。
- 現病歴 : 1週前に全身倦怠感を訴え内科を受診したところ、肝機能異常の悪化を指摘され、自宅療養と断酒とを指示された。毎日欠かさなかった焼酎4~6合/日の晩酌を止め、安静に専念していたが、数日前から頭痛、発汗および不眠を訴え始め、ついで精神的に焦燥感が強く不機嫌になってきた。昨日、部屋の中に虫がたくさんいて、おそってくる。」と大声をあげておびえ、虫を身体から払う動作を繰り返したり、家の外に逃げだそうとした。家族がいくら否定しても聞き入れない。夜になってますます不穏となり、昨夜は全く眠っていない。
- 既往歴 : 肝障害のため2年前に投薬を受けたことがある。
- 生活歴 : 妻と息子2人の4人家族。20歳時からの大酒家であるが、仕事には真面目な家具職人として現在に至る。
- 現症 : 身長165cm、体重65kg。体温36.5℃。脈拍110/分、整。血圧140/80mmHg。全身の発汗が著明。神経学的診察では細かな手指振戦を認める他は異常を認めない。いろいろ質問しても注意が散漫で何度も聞き直す。時には質問の内容にそぐわない答えが返ってくる。時間や場所に開する見当識や記銘カは明らかに障害されている。診察中にも、「虫がいる。」と言って何度も診察室から逃げだそうとする。入院を勧めても、「こんな恐ろしいところにいたくない。」と頑として入院を拒否する。
- 検査所見 : 血液所見:赤血球400万、Hb 11.0g/dl、Ht38%、白血球9,600、血小板17万。血清生化学所見:空腹時血糖110mg/dl、総蛋白6.0g/dl、アンモニア30μg/dl(基準18~48)、総ビリルビン1.0mg/dl、AST(GOT)150単位(基準40以下)、ALT(GPT)60単位(基準35以下)、LDH 430単位(基準176~353)、アルカリホスファターゼ 260単位(基準260以下)、γ-GTP240単位(基準8~50)。
[正答]
※国試ナビ4※ [096C012]←[国試_096]→[096C014]
[★]
- 次の文を読み、49~51の問いに答えよ。
- 77歳の男性。歩行困難のため搬入された。
- 現病歴:最近手のしびれを自覚したため1か月前からかかりつけ医でビタミンB12を投与されていた。今朝、散歩中に公園のトイレで一時的に意識がもうろうとなり転倒した。すぐに意識は回復したが、右殿部の強い痛みで歩けなくなったために救急車を要請した。日常生活は自立していた。
- 既往歴:3年前に軽い脳梗塞を発症し、アスピリンを内服している。残存する上下肢の麻痺はない。逆流性食道炎、前立腺肥大症および脂質異常症で、プロトンポンプ阻害薬、α1遮断薬およびHMG-CoA還元酵素阻害薬を内服している。
- 生活歴:無職。要支援1と認定されている。74歳の妻と2人暮らし。
- 家族歴:父親が肺結核。
- 現症:意識は清明。体温36.4℃。脈拍88/分、整。血圧122/64mmHg。呼吸数20/分。SpO2 96%(鼻カニューラ2L/分 酸素投与下)。眼瞼結膜に異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。心電図に異常を認めない。頭部単純CTでは頭蓋内出血を認めない。
- その後、右大腿骨頸部骨折と診断し、入院3日目に全身麻酔下で人工骨頭置換術を行った。手術当日は回復室で観察し、翌日、一般病床に移動した。術後は尿道カテーテル留置と左前腕からの持続輸液を行った。術後2日目の夜に患者が不眠を訴えたため睡眠導入薬を投与した。日中は妻が毎日3時間程度来訪していた。術後3日目の深夜、患者の病室から大きな物音がしたために看護師が訪室すると、患者がベッド上に起き上がっており、静脈留置針が前腕から抜けてシーツが血液で汚染されていた。本人に事情を聴いたところ、「銀行にお金を振り込みにいく」と看護師の制止も聞かずに出かけようとした。
- 術後3日目の深夜の患者の状態はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107B049]←[国試_107]→[107B051]
[★]
- 次の文を読み、13~15の問いに答えよ。
- 60歳の女性。言動の異常を心配した長男夫婦に達れられて来院した。
- 現病歴 : 2か月前から徐々に家にとじこもり横になっていることが多く、おかしなことを言うようになった。家族によれば、心配することは何もないのに、「今年の所得税が払えない。自宅が抵当に入ったので立ち退かねばならない。」と悩み、「そうなったのも昨年のお盆で先祖供養が不十分だったから。」と自分を責め、いくら言っても聞き入れない。食事もとろうとせず、入浴は無理やりでないと入らない。体重がこの3か月で3kg減少した。夜間はほとんど眠らないまま、何かぶつぶつ言ってはお経を唱えている。「きっかけとしては、昨年新築した自宅の建築費についての税務署からの問い合わせが関係しているかもしれない。」と長男は言う。この問い合わせは通常のもので問題は何もなかった。
- 既往歴 : 高血圧症のため10年前から投薬を受けている。
- 生活歴 : 夫と長男夫婦、孫2人の6人家族。元来きれい好きで働き者であった。
- 現症 : 身長150cm、体重55kg。脈拍74/分、整。血圧166/92mmHg。神経学的身体診察では異常を認めない。医師がいろいろ質問しても患者はうつむいてほとんど答えないか、小声で二言三言答える程度である。しかし意識ははっきりしており、現在の状況もわかっている。このままではいけないからと入院を勧めても、「貧乏で入院費が払えないから。」と頑として入院を拒否する。改訂長谷川式簡易知的機能評価スケールで23点(基準21以上)。
[正答]
※国試ナビ4※ [095H012]←[国試_095]→[095H014]
[★]
- 88歳の男性。意識障害のため搬入された。
- 現病歴:元来、軽度の物忘れと難聴とがあるが、 1人で杖をついて散歩をするなどして元気に過ごしていた。数日前から風邪気味となり、食欲が徐々に低下した。本日、ぐったりして言葉がはっきりしなくなったため、同居している長男が救急車を要請した。
- 既往歴: 68歳時に糖尿病と高血圧症とを指摘された。自宅近くの診療所に通院して、 10種類の薬剤を処方されているが、飲み忘れや飲み間違いが多いという。
- 生活歴:長男家族と同居。
- 家族歴:長男が高血圧症で加療中。
- 現 症:意識レベルはJSC II-10。体温37.3℃。脈拍104/分、整。血圧98/60mmHg。呼吸数28/分。 SpO2 96%(2L/分酸素投与下)。発汗が著明である。眼瞼結膜に貧血を認めない。眼球結膜に黄染を認めない。甲状腺と頸部リンパ節とを触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。四肢に浮腫を認めない。右上下肢に軽度の筋力低下を認める。膝蓋腱反射に左右差を認めない。病的反射を認めない。
- 入院することとなった。入院後に生じ得る合併症として、入院初日から留意する必要性が低いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106C026]←[国試_106]→[106C028]
[★]
- 78歳の女性。異常行動を主訴に来院した。2年前から徐々に物忘れが目立つようになり、1年前に軽度認知機能障害(MCI)と診断された。日常生活に支障がないため経過観察されていた。1か月前、自宅で夫と昼食中に急に箸を落とした際に、夫が声をかけたが返事をせず、動作が止まって中空を見つめ、唾をコックンコックンと飲み込むような動作を繰り返していた。1分程してから突然立ち上がり、部屋の中を行ったり来たりするため、夫が制止しようとすると激しく抵抗した。30分程して徐々に会話が可能となり、普段通りの状態に戻ったが、本人はこの間のことを覚えていなかったという。このような異常行動が1週間に2、3回みられるため、心配した夫に付き添われて受診した。意識は清明。身長 148cm、体重 46kg。体温 36.2℃。脈拍 64/分、整。血圧 116/68mmHg。呼吸数 18/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。改訂長谷川式簡易知能評価スケール 21点(30点満点)。脳神経に異常を認めない。腱反射は正常で運動麻痺、感覚障害および運動失調を認めない。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114A045]←[国試_114]→[114A047]
[★]
- 次の文を読み、4~6の問いに答えよ。
- 80歳の女性。昨夜、不穏状態となったため家族に連れられて来院した。
- 現病歴 : 7年前ころから物忘れが出現した。最近は食事をしたことを忘れ、自分の部屋が分からなくなることもあった。置き場所を忘れ、「盗まれた」と言うようになった。昨日、自宅の台所で転倒した。痛みのため1日中臥床していたが、夜間、「変なところに連れてこられ自転車に乗せられている。落ちそうで怖い」と大声で叫ぴ、ベッド柵にしがみつくといった言動がみられた。
- 既往歴 : 特記すべきことはない。
- 現症 : 身長150cm、体重47㎏。体温36.8℃。脈拍84/分、整。血圧116/84mmHg。表情はにこやかである。話し方は穏やかだが多弁である。何の目的で来院したのかは理解できていない。昨夜の言動についても覚えていない。それ以外には神経学的な異常を認めない。
- 検査所見 : 尿、血液および血清生化学所見に特記すべきことはない。頭部単純CTでびまん性に脳萎縮を認める。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [099I003]←[国試_099]→[099I005]
[★]
- 次の文を読み、28~30の問いに答えよ。
- 56歳の女性。右乳癌の治療のため外科病棟に入院していたが、夜間急に興奮状態となった。
- 現病歴 : 3週前に右乳房切除術を受け、続いて抗癌化学療法を開始した。次第に上腹部不快感、抑うつ気分および不眠が強まった。「私はこのまま死んでいきたい。もう治療は受けたくない」と訴え、食事をとらなくなった。夜になって急に言動に脈絡がなくなり、点滴を自ら外そうとした。それを止めようとした看護師に物を投げつけ、「悪魔め、私の子供を殺すな」などと激しくののしった。
- 既往歴 : 特記すべきことはない。
- 家族歴 : 特記すべきことはない。
- 現症 : かけつけた当直医が話しかけても、うわの空だったり、興奮したりする。ここが病院であることを理解していない様子である。
- 翌日になると、うって変わって落ち着き、担当医や看護師と会話をするが、談話内容は悲観的である。昨夜の出来事はほとんど覚えていない。
- この状態はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100C027]←[国試_100]→[100C029]
[★]
- 78歳の男性。テレビ番組の録画がうまく出来なくなったことを主訴に来院した。これまで自分の好きなテレビ番組をこまめに録画していたが、最近はほとんど録画しなくなったため心配した妻とともに受診した。妻の話によると録画装置の使い方が分からなくなったようだという。日常生活では特に問題はないが、最近、同じことを何度も聞くようになり、遠方の娘から電話がかかってきたことを忘れていることがあるという。妻と2人暮らし。60歳ころから糖尿病の治療のため外来にはバスを利用して1人で通院している。脈拍 84/分、整。血圧 126/84mmHg。四肢に運動麻痺を認めない。腱反射は正常である。
- この患者にみられる高次脳機能障害はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109H028]←[国試_109]→[109H030]
[★]
- 78歳の女性。白内障手術目的で入院中である。 1年前から記銘力低下がみられるようになり、 Alzheimer型認知症と診断されて薬物療法が開始され、介護サービスを受けながら独居生活を続けていた。数年来の視力低下のために日常生活での支障が大きくなり、白内障手術目的で入院となった。入院翌日、ベッドから起き上がらず、朝食も摂らず、まとまりのないことを小声でつぶやくのみで質問に対してほとんど反応がなかった。身体所見に異常はなく、血液生化学所見でも術前検査と比較して有意な変化はなかった。また、頭部 CTでも半年前と比較して新たな病変はみられなかった。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108D035]←[国試_108]→[108D037]
[★]
- 27歳の女性。「訳の分からないことを言う」と父親に連れられて来院した。左前腕に数多くの注射痕が認められる。半年前から、同棲相手が歓楽街で買って使っていた薬を自分も使うようになった。薬は自分で静脈に注射していたと言う。当初は気分が高揚し、疲労感がなくなり、頭の回転が良くなるなど、快感を体験できていた。しかし、1か月前からは「殺してやる」という幻聴が現れ、いつもやくざにつけねらわれているという妄想にとりつかれている。
- 正しいのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [101G058]←[国試_101]→[101G060]
[★]
- 72歳の女性。転倒による腰椎圧迫骨折のため整形外科病棟に入院した。入院当夜に「ここはどこ」、「助けて」と大声を出して興奮し始めた。周囲の者には見えない相手と争っている様子となり不穏となった。数時間にわたってこのような状態が続いていた。翌朝覚醒時、見当識に障害はなく落ち着いているが昨夜のことは記憶にない。入院前には精神症状はみられなかった。
[正答]
※国試ナビ4※ [102H021]←[国試_102]→[102H023]
[★]
- 89歳の女性。室内で転倒し動けなくなり搬入された。左大腿骨転子部骨折と診断され、翌日に骨接合術を受けた。術後の経過は順調である。 10年前から Alzheimer型認知症で内服治療を受けている。
- 手術当日に起こりうる合併症はどれか。3つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [108G059]←[国試_108]→[108G061]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [103A012]←[国試_103]→[103A014]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [101F006]←[国試_101]→[101F008]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [106I024]←[国試_106]→[106I026]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [102E019]←[国試_102]→[102E021]
[★]
- がんの告知を受けた患者の反応としてみられないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099B046]←[国試_099]→[099B048]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [108G008]←[国試_108]→[108G010]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [102C004]←[国試_102]→[102C006]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [111H016]←[国試_111]→[111H018]
[★]
- 英
- schizophrenia
- 同
- 精神分裂病、分裂病
- 関
- 精神疾患、向精神薬、抗精神病薬
ICD-10
- F20.0 Paranoid schizophrenia
- F20.1 Hebephrenic schizophrenia
- F20.2 Catatonic schizophrenia
- F20.3 Undifferentiated schizophrenia
- F20.4 Post-schizophrenic depression
- F20.5 Residual schizophrenia
- F20.6 Simple schizophrenia
- F20.8 Other schizophrenia
- F20.9 Schizophrenia, unspecified
DSM-IV
概念
- 統合失調症 schizophrenia (=精神分裂病 shizo(分裂) + phrenia(心))
- 感情、思考、行動の統合がとれていない。
歴史
- クレペリン Kraepelin,E.(1899):早発性痴呆として統合失調症を分離
- ブロイラー Bleuler,E. (1911):schizophreniaの名称を与えた。ブロイラーの基本症状
- シュナイダー Schneider,K.(1939):シュナイダーの一級症状
疫学
- 100人に1人が罹患している。120人に1人とも(発病危険率0.8%)
- 発症年齢:15-35歳に集中。10歳以下や40歳以降に発症することは少なく、55歳におこるのはまれ。
- 性差:男性の方が発症年齢が少ない。
遺伝性
- 参考1
- 発症には遺伝要因と環境要因の関与が考えられる。
リスクファクター
病前性格
- 非社交的、物静か、控えめ、生真面目、変人
- 臆病、繊細、敏感、神経質、興奮しやすい、自然や書物に親しむ
- 従順、善良、温和、無頓着、鈍感
病型
病因
- 前頭葉、辺縁系、線条体、視床下部 → ドーパミンD2受容体遮断薬が治療薬 (抗精神病薬)
統合失調症の特徴
- 1.意識障害はおこらない
- 2.知的障害は起こらない
- 3. 特異的な症状がない
- 4. 個々の精神機能はそれ自体は障害は起こらない
ブロイラーの4つのA
- ①連合弛緩 Assosiationslockerung
- ②感動鈍麻 Affekverblodung
- ③両価性 Ambivalence
- ④自閉 Autisumus
統合失調症の陽性、陰性症状
- 陽性症状:本来あるべきでないことがあるもの:幻聴
- 陰性症状:本来あるべきものがないもの:感情の鈍麻
症状
- PSY.255-256
- 意欲・感情:不安、緊張、興奮。昏迷、カタレプシー
- 自我:自我の能動性が障害され、自らの思考や行動が他人の意志によって影響されていると思いこむこと。
- 知能:知的能力は低下しない。異常体験に支配されている場合や人格の崩壊が進行した例では、的確な判断能力が損なわれる。
- 疎通性:異常体験に支配されていたり、強い興奮や昏迷を示す場合には疎通性は得られない。
- 病識:統合失調患者は自らが異常な状態にあることを認識できない
診断基準
DSM-IVによる統合失調症の診断基準
A.
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特徴的症状:以下のうち2つ以上が1ヶ月以上の存在
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(1) 妄想
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(2) 幻覚
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(3) 解体した会話
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(4) ひどく解体したまたは緊張病性の行動
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(5) 陰性症状:感情平板化、思考貧困、意欲欠如
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B.
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社会的または職業的機能の低下
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C.
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期間:少なくとも6ヶ月間存在
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D.
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失調感覚障害(統合失調感情障害)と気分障害を除外
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E.
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物質や一般身体疾患の除外
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F.
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広汎性発達障害との関係:自閉性障害や 他の広汎性発達障害の既往歴がある場合、 顕著な幻覚や妄想が少なくとも1ヶ月存在すること
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ICD-10による統合失調症の診断基準
- 一ヶ月以上ほとんどいつも明らかに存在すること
検査
治療
- 薬物療法
- 精神療法:支持的精神療法(安定した医師患者関係を樹立する)
- 電気痙攣療法:陽性症状が顕著で薬物療法の効果が見られない場合に適応。陽性症状の有無にかかわらず自殺のおそれがあり、他の治療によって改善に見られない場合も適応。
- 社会復帰のための治療:
- 作業療法:自発性と対人接触が改善。
- レクリエーション療法:
- 認知行動療法:生活技能訓練(ここの患者に適した目標を設定して行動療法を行う。対人及び社会的技能を学習し、実際の生活に応用していく)
参考
- 1. 統合失調症 学習テキスト 病客様とご家族の皆様がともに学んでいただくために 医療法人梁風会高梁病院 心理教育委員会編集
- http://www.ryoufhu.com/hp/sctekisuto.pdf
- 2. 【0738】一卵性双生児の統合失調症について
- http://kokoro.squares.net/psyqa0738.html
[★]
- 英
- consciousness disturbance, disturbance of consciousness
- 関
- 意識
分類
時間による分類
- 急性/慢性, 持続性/一過性
PSY.38
- 明識困難状態 < 昏蒙 < 傾眠 < 昏眠 < 昏睡
-
-
意識レベルの分類 覚醒度
- Mayo Clinicの分類
救急 意識障害をみたら
- AIUEOTIPS (also see DIF.96)
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症候学プリント
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DIF.95
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A
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alcohol
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アルコール関連
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accidents, arterial occlusions, arteriosclerosis, aneurysms, autoimmune disorders
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I
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insulin
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インスリン関連(低血糖、糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン性高浸透圧性昏睡)
|
inflammatory, intoxication (encephalitis, cerebral abcess, meningitis, alcoholism, opiates, barbiturates)
|
U
|
uremia
|
尿毒症、電解質異常、内分泌異常、肝性脳症
|
undefined disorders (narcolepsy, conversion hysteria)
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E
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encephalopathy, endocrinopathy, electrolyte
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脳症(脳炎、脳血管障害)、てんかん後
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endocrine disorders(myxedema coma, hyperparathyroidism, diabetic coma, insulin shock), epileptic coma
|
O
|
opiate, other overdose of O2 & CO2
|
薬物中毒
|
organ failure(hepatic coma, respiratory failure, uremia)
|
T
|
trauma, tumor, temparature
|
頭部外傷、脳挫傷、硬膜外血腫、硬膜下血腫
|
|
I
|
infection
|
感染症、髄膜炎
|
P
|
psychogenic
|
精神疾患
|
S
|
syncope, seizure, stroke, shock, senile
|
失神、クモ膜下出血
|
意識障害を来した患者が来た場合:どのような疾患を鑑別に挙げるべきか(IMD.237)
- a. テント上病変(脳幹の圧迫性病変ないし脳ヘルニアをきたす疾患)
- 1) 脳血管障害:脳出血、脳梗塞
- 2) 硬膜下血腫
- 3) 脳腫瘍:原発性、転移性
- 4) 脳膿瘍
- 1) 脳幹出血、脳幹梗塞、小脳出血、小脳梗塞、脳腫痛、多発性硬化症など
- 1) くも膜下出血、中枢神経感染症:髄膜炎、脳炎、 播種性血管内凝固症候群など
-
- 1) ショック:心筋梗塞、大出血など
- 2) 薬物、毒物
- 3) 無酸素ないし低酸素血症
- 4) DIC、全身性感染症:敗血症など
- 5) 肝不全、腎不全、糖尿病性高血糖、重症肝炎、内分泌疾患など
- 6) 低血糖、ビタミンB1欠乏: Wernicke脳症
- 7) 脳振盪、てんかん大発作後
- 8) 酸塩基平衡および電解質異常
- 9) 栄養障害
意識障害をきたす電解質異常
- QB.D-345
- カリウムは静止膜電位にかかわるが、ニューロンの活動にはそれほど関わらないから、意識障害はきたしにくいのかもしれない。
- pHの異常も局所的に干渉されるため意識障害をきたしにくいのかもしれない。
意識障害の評価法
- 英
- evaluation of consciousness disturbance
[★]
- 英
- Hashimoto encephalopathy, Hashimoto's encephalopathy
- 関
- 甲状腺機能低下症、橋本病
概念
- 橋本病を背景疾患として有し、自己免疫が関与し精神・神経症状を呈する疾患である。
- 福井大学の米田誠先生が抗NAE抗体を半数の患者が有することを明らかにしている。
疫学
- 女性が72%
- 若年者(20-30歳)と高齢者(50-70歳)の二峰性
症状
Peschen-Rosinらの診断基準
- 反復する痙攣、精神症状を呈する例で、(1)脳波異常、(2)抗マイクロゾーム抗体陽性、(3)髄液蛋白の上昇、(4)ステロイドに反応良好、(5)頭部MRIで異常所見を見ないことのこれらのうち3つ以上を満たすものを橋本脳症と定義した。橋本脳症の疾患特異的な自己抗体である抗NAE抗体(血清N末端αエノラーゼ抗体)が陽性であることも診断的に有意な所見である。
検査
- 脳波:基礎波の徐脈化
- 脳SPECT:血流低下
- 脳MRI:辺縁系病変、深部白質病変
検査・画像項目
|
特徴
|
抗甲状腺抗体
|
抗TPO抗体陽性、抗TG抗体陽性
|
52%
|
抗TPO抗体陽性
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21%
|
抗TG抗体陽性
|
18%
|
抗TSH受容体抗体
|
9%
|
甲状腺機能
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正常
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72%
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低下(軽度)
|
25%
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一過性亢進
|
3%
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血清抗NAE抗体
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特異度 90%、感度 50%
|
髄液蛋白上昇
|
|
45%
|
脳波
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基礎律動の徐波化
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80%
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脳MRI
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異常(ほとんどが側頭葉辺縁系病巣かびまん性白質病変)
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36%
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脳血流SPECT
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低下
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76%
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鑑別疾患
治療
- ステロイド治療が基本であり、80%の患者で良好な反応が得られる。
[★]
- 譫妄
- 「せん妄」を使うのが普通らしいよ
- 英
- delirium, confusional state
- 同
- せん妄。急性錯乱状態 acute confusional state、急性脳症候群 acute brain syndrome
- 関
- 意識障害。アメンチア ← せん妄の軽度なものとして使われていたが、今日で使われるのは稀らしい。
定義
- 種々の意識混濁があって、時間、空間の見当識障害が見られ、情動不穏、精神運動興奮が見られる状態
概念
- 軽度ないし中等度の意識混濁が基底にあり、認知の障害、精神運動活動の変化を主徴とする急性の器質性精神症候群。
- 急性発症し日内変動を示し、数日ないし1週間くらいで消失する。
症状
- 患者は強い不安、恐怖状態にあり、体動が激しく、錯覚、幻覚も出現する。
- 見当識も障害されており、発症中の記憶はないか不完全である。
疾患との関連
- 手術後、感染症等の身体的疾患、薬物中毒、多発性脳梗塞、痴呆など脳機能が低下しているときに発生しやすい
病因
table 26-2 譫妄の主要な病因 (HIM.160)
- 処方薬:抗コリン薬、麻薬、ベンゾジアゼピン系薬
- 薬物乱用:アルコール中毒、アルコール離脱、オピオイド系薬、エクスタシ、LSD、γ-ヒドロキシ酪酸(GHB, γ-hydroxybutyrate)、フェンシクリジン(PCP, phencyclidine)
- 全身感染症:尿路感染症、肺炎、皮膚・軟部組織感染症、敗血症
- 中枢神経感染症:髄膜炎、脳炎、脳の右葉
- 全身性低灌流状態(global hypoperfusion states)
- 高血圧性脳症
- 巣状虚血性梗塞や出血:頭頂葉、視床(ただ主要な病変部位ではない)
- 非痙攣性てんかん重積状態
- intermittent seizures with prolonged post-ictal states
[★]
- 英
- disorientation
- 同
- (国試)見当識障害
- 関
- 見当識。見当識障害、錯乱状態
定義
- 現在の自分および自分が置かれている環境、すなわち日時や場所、周囲の状況や人物などを正しく認識する能力を見当識と呼び、その低下している状態をいう。
要素
- when 日時:今日は何月何日ですか?
- where 場所:ここはどこで、何をするところですか?
- who 人物:となりにいる方はどなたですか?
- why 状況:今日はなぜここの病院に来られたのですか?
見当識を保つ要素
見当識障害をきたす疾患
[★]
- 英
- postoperative delirium
- 関
- せん妄
- 同
- 錯乱状態
定義
疫学
- 様々な手術後の50%に起こる
- 高齢男性入院患者に多い
病態
症状
- 手術直後より発症し、一過性、変動性であり、多くは原疾患の改善と共に4週間以内に回復する(PSY.356)。
- 軽度の意識障害。注意、知覚、記憶、精神運動活動、感情、睡眠覚醒スケジュール障害が同時に起こる。
[★]
- 英
- alcoholic delirium
- ラ
- delirium tremens
- 関
- 酒客譫妄、振戦譫妄 振戦せん妄
[★]
- 英
- febrile delirium
- ラ
- delirium febrile
- 同
- 熱性譫妄
- 関
- せん妄