- 英
- axillary hair、hircus
- 関
- 腋臭
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/12 12:31:07」(JST)
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腋毛(わきげ、underarm hair)は、腋窩部に生える毛のことである。美容的観点から、腋毛を処理している女性は多い。
目次
- 1 腋毛の生理
- 2 腋毛の性質
- 3 進化的意味
- 4 一般社会における腋毛
- 5 脚注
- 6 関連項目
腋毛の生理
腋毛は陰毛と同じように第二次性徴期にホルモンの作用により思春期に発生する。男性の開始時期は陰毛の成長がTannerの分類で第4段階に達した頃から始まる[1]。
腋毛の性質
腋毛は陰毛と同様に一般に縮れ毛であり、腋窩部に発毛する。腋毛の濃さ、生える面積等は個人差が大きい。腋毛があることにより、腋窩部に汗が留まりそれが腋臭の原因の1つになっているがこれをもともとの腋毛の役割とする説もある。なお、一般論ではないものの、皮膚が薄く血管が近い部分であるため熱を保持する機能や皮膚が擦れることを防ぐ機能なども考えられる。
進化的意味
腋はサル類においてはむしろ毛の薄いところである。サル類の母親は子どもを腹側にしがみつかせて移動するが、その際の掴みやすい所として腋毛が進化したという説が出されたことがあったが、上記のように事実に反するためほとんど顧みられていない。性成熟に連れて発達することからも、むしろ陰毛などと共に匂いを保持するなど性的な意味があるという説もある。
一般社会における腋毛
現代では、西洋社会を中心に、多くの女性が化粧同様定期的に腋毛を剃るのが習慣となっている。それまでは、女性が頭髪、眉毛、まつげを除くほぼ全身の体毛を剃っていたローマ帝国時代を除き、長年にわたり腋毛を剃る習慣がなかったものの、1915年にアメリカの女性向けファッション誌"Harper's Bazaar"に掲載された広告に記載された、"Summer Dress and Modern Dancing combine to make necessary the removal of objectionable hair"(サマードレスとモダンダンスには、好ましくない毛の除去が必要)という一文が火付け役になり、その後安全カミソリの発明とともに、腋毛の剃毛が一般化していったとされている。まずはアメリカ、カナダで一般化し、第二次世界大戦後西ヨーロッパに普及[2]、1990年代の冷戦崩壊後、旧東ヨーロッパにも普及した。
なお、イスラム教徒の場合、宗教的清めの意味として、男女とも腋毛を剃る習慣がある。
日本においては、大正時代以降、まずダンスホールで肩が露出する夜会服を着用する上流階級の女性を中心に腋毛の剃毛が普及した。谷崎潤一郎の小説「痴人の愛」(1924年)にも「洋服を着るには腋の下を剃るもんよ、此処が見えたら失礼じゃない」と、既にそのような習慣があったことを示す一文がある。しかし、一般女性に普及するのは、一般女性の多くが洋服を着用するようになった太平洋戦争後である。特に1950年代になりアメリカで流行したノースリーブが日本でも紹介され普及した際に、同時に腋毛を剃る習慣も普及、さらにノースリーブを着用しない女性にも、集団心理が拍車を掛けたこともあってか、女性のたしなみとして一般化するに至った。
マンガ・アニメ等では腋毛は原則として男性でも省略して描かれるのが定番であり、成人向けのマニアックなものや剛毛であることを表現するために、腋毛そのものを描くことが目的でない限りあえて描かれることはまずない。男らしい剛毛の記号としての胸毛やすね毛が描かれているキャラクターであっても、腋毛はないことがほとんどである。
脚注
- ^ 思春期の発現・大山建司
- ^ ただし、開戦前後のナチス制作による、ゲルマン民族の健全性をうたったプロパガンダ映画の映像では、登場する女性たちの腋下にはすでに毛が無く、剃毛処理されているのが見てとれる。その事をもって直ちに腋毛の処理が当時の西ヨーロッパ全体に普及していた習慣であったとまでは言えないが、腋毛が隠されるべきもの、あるいは処理されるべきものとの考え方が、すでにあった事の一例とする事はできよう。
関連項目
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ウィキメディア・コモンズには、腋毛に関連するカテゴリがあります。 |
- 腋
- 腋臭症
- アポクリン腺
- 脱毛 (美容)
- 黒木香 - 腋毛AV女優として一世を風靡。
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Japanese Journal
- 男子不妊を主訴とした45, X/46, X+mar maleの1例
- 寺田 央巳,山口 安三,牛山 知己,鈴木 和雄,田島 惇,河邊 香月
- 日本泌尿器科學會雜誌 86(7), 1294-1297, 1995-07-20
- … 症例は28歳男性, 男子不妊を主訴として当科を受診した.体型は身長169.5cmで筋肉質, 髭, 腋毛, 陰毛は正常であった.外性器所見は精巣容量は小さく耐則的8ml.精液検査では無精子症を示した.内分泌検査では血清LH, Testosterone値はともに正常範囲, FSHが軽度高値を示した.両側精巣生検では左右とも精細管壁は著明に硝子化し, 基底膜の肥厚, Leydig細胞の増加がみられた.Johnsen's score countは両側とも2だった.染色体検査の結果は45, …
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- 腋毛、すね毛、腕の毛などの処理でトラブルを起こさない様にするには? 黒ずみ・埋没毛・ヒリヒリ等を避けるには? ... 小学生くらいの小さな子供にはワキガ臭がすることはないと言われていました。 まだ小学生くらいだと ...
- デジタル大辞泉 腋毛の用語解説 - わきの下に生える毛。 ... この辞書の凡例を見る 監修:松村明 編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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- a. 女子では陰毛の出現が最初の兆候である。
- b. 男子では腋毛の出現が最初の兆候である。
- c. 発現は暦年齢より骨年齢によく相関する。
- d. 陰茎の肥大は思春期後期に出現する。
- e. 発育急伸は初経と同時に起こる。
[正答]
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- ラ
- anorexia nervosa, AN
- 同
- 神経性食欲不振症、神経性無食欲症
- also see KPS. 798
概念
- 器質的・特定の精神的疾患がないのに、拒食や過食などの食行動の異常、極端なやせ、無月経など種々の身体・精神症状をきたす病態。
- 身体像(ボディイメージ)の障害、やせ願望や肥満恐怖などによる。
病型
- 制限型:少食でやせを維持
- むちゃ食い/排出型:過食しながら自己嘔吐や下剤・利尿薬の乱用でやせを維持
病因
- 1. 遺伝的要因
- 2. 環境要因(人格的脆弱性、生活環境、社会文化的要因)など → ストレスを適切に処理できないために発症
- 性格:内向的、自己中心的、小心、完全癖、潔癖症など
- 生活環境:家庭内の葛藤、学業や人間関係の悩み
- 病態的には、心理的ストレスが大脳皮質を介して視床下部摂食中枢のコルチコトロピン放出ホルモン系を活性化することなどにより、食欲抑制や性機能障害をきたす。
疫学
- 1980年代より増加傾向。日本の有病率は0.4-1.0%(摂食異常調査表による調査)(IMD.922)
- 12-25歳に好発(YN.D-166)。10代後半-20代前半、15歳以下の発症例も増加傾向(IMD.922)。
- 99%が女性(YN.D-166)。男性例は5%以下(IMD.922)
症状
- やせ、無月経
- 病識なし、活動性亢進、むちゃ食い/排出型の場合は自己嘔吐や下剤・利尿薬乱用の習慣化
- 飢餓症候群
- 生活すべてが食とやせの維持に振り回され、ついには飢餓に伴う精神症状が出現
- 集中力・判断力の低下、抑うつ、不安、過敏性、不眠、自傷行為など
身体所見(IMD.922, YN.D-166)
- 低栄養だが、性ホルモンは比較的維持。
- 低血圧、低体温、便秘、徐脈 ← 自律神経失調
- (背中)うぶ毛密生、貧血、浮腫、肝機能障害、
- カロチン症
- 循環障害による皮膚色の変化や凍瘡、末梢神経麻痺
- やせに比して乳房は比較的保たれ、腋毛・恥毛は脱落しないことが多い。
検査
- 白血球数減少、貧血、血小板減少
- 肝機能障害、低血糖、低蛋白血症
- (むちゃ食い/排出型)低Na・低K血症、代謝性アルカローシスや高アミラーゼ血症 ← 低K血症(循環血漿量減少 → RAA系の亢進 → アルドステロンによるKの排出)
- 血清コレステロール値:(軽症)上昇、(重症)低下
- 骨密度の低下
- 甲状腺:T4:→/↑、T3:↓、reverse T3:↑(低T3症候群)。
- 成長ホルモン:↑、インスリン様成長因子-I(IGF-I):↓ ← 末梢でIGF-Iの産生が低下、負のフィードバックにより成長ホルモンが増加
- ACTH、コルチゾール:↑
- 卵胞刺激ホルモン(FSH):→/↑
- 黄体ホルモン(LH):↓
診断
診断基準(厚生省特定疾患・神経性食欲不振症調査研究班, 1990年)
- (2) 標準体重の -20%以上のやせ
- (3) 食行動の異常(不食、大食、隠れ食いなど)
- (4) 体重や体型についての歪んだ認識(体重増加に対する極端な恐怖など)
- (1) 発症年齢:30歳以下
- (5) (女性ならば)無月経
- (6) やせの原因と考えられる器質性疾患がない
- やせや無月経をきたす器質性疾患:視床下部腫瘍、下垂体機能低下症、糖尿病、慢性膵炎、甲状腺機能亢進症、炎症性腸疾患、結核などの感染症、悪性腫瘍
鑑別診断
食思不振症とか錐体機能低下症の比較 IMD.923改変
- 神経性食思不振症では成長ホルモンと糖質コルチコイドの上昇、末梢の甲状腺ホルモンの異常(reverse T3↑のこと?)、インスリン分泌の異常が認められることがある。(参考6) ← 甲状腺、副腎機能は正常と言い切っている書物もあるが、、、
治療
- 医師と患者の信頼関係が重要。体重増加を受け入れてもらう
- 栄養療法:少量・低エネルギー食より開始。栄養不良が著しい場合には静脈栄養/経腸栄養
- 心理社会的療法(認知行動療法)
予後
- 改善50%、不変25%、悪化25%、死亡率5-8%(YN.D-167) ← 過食性食思不振症に比して予後が悪い
参考
- http://www.aiiku.or.jp/aiiku/jigyo/contents/kaisetsu/ks0712/ks0712_4.pdf
- 5. [charged] Patient information: Anorexia nervosa (TheBasics) - uptodate [1]
- 6. [charged] 成人における神経性食思不振症:診断、随伴する臨床的特徴、および評価 - uptodate [2]
- 7. [charged] 成人における神経性食思不振症:合併症の評価およびこれらの合併症管理のための入院基準 - uptodate [3]
- 8. [charged] 成人における神経性食思不振症:薬物療法 - uptodate [4]
- 9. [charged] 成人および思春期における神経性食思不振症:再栄養症候群 - uptodate [5]
- 10. [charged] 成人および思春期における神経性食思不振症:内科的合併症およびその管理 - uptodate [6]
- 11. [charged] 摂食障害:疫学、病因、および臨床的特徴の概要 - uptodate [7]
- 12. [charged] 摂食障害:治療および転帰 - uptodate [8]
[★]
- 英
- hircus、hircismus、osmidrosis
- 関
- 腋毛、腋臭症、臭汗症
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- 関
- axillary hair、hircismus、osmidrosis
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- 英
- hair
- ラ
- pili
- 同
- 毛髪