静脈性尿路造影
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Japanese Journal
- 超音波断層法による棘突起間距離を用いた小児の腎長径の評価法
- 質問BOX 泌尿器科での造影検査について--静脈性腎盂造影(IVP),点滴静注腎盂造影(DIP),逆行性腎盂造影(RP)のそれぞれの違いは?
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- この検査からは、それらの臓器の機能的な異常まではわかりません。検査方法には、 静脈に造影剤を注入してX線撮影する排泄性腎盂造影検査(IP)と、膀胱内視鏡と カテーテルを用いて造影検査をする逆行性腎盂造影検査(RP)があります。 腎盂造影 検査で ...
- 造影剤(ヨード系)を上肢の上脈に注射して、経時的にX線撮影を行い、腎臓の機能や 腎臓(腎盂)・尿管・膀胱の形態を調べる検査です。 尿路(尿の通り道)結石の有無; 腎臓 の機能(尿が正常に作られているか)の評価; 尿路の形態(狭窄・拡張・屈曲など)の 評価 ...
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- 次の文を読み、59-61の問いに答えよ。
- 81歳の男性。発熱と歩行困難とを主訴に救急外来を受診した。
- 現病歴 5か月前から排尿困難を自覚し、 1か月前から腰痛が出現した。1週前から歩行困難となり、食思不振と発熱とを認めた。
- 既往歴 50歳時から高血圧症のため降圧薬を服用している。
- 生活歴 喫煙は20本/日を60年間。飲酒は機会飲酒。
- 現 症 意識は清明。身長161cm、体重48kg。体温38.0℃。脈拍84/分、整。血圧156/84mmHg。眼瞼結膜に貧血を認める。眼球結膜に黄染を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。上腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腹部正中は小児頭大に膨隆している。両側腰背部(肋骨脊柱角)に叩打痛を認める。直腸措診で表面不整で腫大した石様硬の前立腺を触知し、圧痛を認めない。陰嚢と陰茎とに異常を認めない。両下肢の感覚鈍麻と筋力低下とを認め、立つことができない。膝蓋腱反射は消失している。
- 検査所見 尿所見:蛋白1 +、糖(-)、沈渣に赤血球10-20/1視野、白血球多数/1視野。血液所見:赤血球 257万、Hb 7.8g/dl、Ht 24%、白血球 9,200、血小板 11万。血液生化学所見:血糖 96mg/dl、総蛋白 6.1g/dl、アルブミン 3.1g/dl、尿素窒素 28mg/dl、クレアチニン 1.8mg/dl、尿酸 6.4mg/dl、総コレステロール 150mg/dl、トリグリセリド 68mg/dl、総ビリルビン 0.3mg/dl、直接ビリルビン 0.1mg/dl、AST 20IU/l、ALT 12IU/l、LD 240IU/l(基準176-353)、ALP 562IU/l(基準115-359)、Na 135mEq/l、K 4.5mEq/l、Cl 107mEq/l。CRP 5.8mg/dl。
[正答]
BCD
- 血清クレアチニンが2mg/dl以上の時には造影剤使用後に輸液を行い利尿をかけて腎不全を予防する。
- 静脈性腎盂造影は腎機能障害の患者や高齢者に対しては血行性造影剤の投与は控える。
- 下腹部が膨隆する程度の排尿障害であるために静脈性腎盂造影やその後利尿をかけることで水腎症の増悪が予想される。
※国試ナビ4※ [105B059]←[国試_105]→[105B061]
[★]
- 次の文を読み、41、42の問いに答えよ。
- 78歳の男性。全身倦怠感と尿量の減少とを訴えて来院した。
- 現病歴 : 昨日山菜を採りに行き、道に迷い歩き回った。足腰が痛くなり山中で座り込んでいるところを家族に今朝発見された。全身倦怠感があり、尿量も少なくなっている。
- 既往歴 : 69歳から前立腺肥大で加療中である。
- 現症 : 意識は清明。身長162cm、体重57kg。体温36.9℃。脈拍112/分、整。血圧86/54mmHg。皮膚は乾燥している。胸部に異常を認めない。腹部は平坦で、肝・肺を触知しない。下腿に浮腫はない。直腸診で腫大した前立腺を触知する。
- 検査所見 : 尿所見:比重1.035、蛋白(±)、糖(-)、潜血(-)、沈渣に異常はない。血液所見:赤血球512万、Hb16.4g/dl、Ht48%、白血球8,60、血小板22万。血清生化学所見:尿素窒素78mg/dl、クレアチニン2.8mg/dl、尿酸11.2mg/dl、AST35単位(基準40以下)、ALT20単位(基準35以下)、LDH350単位(基準176~353)、CK45単位(基準10~40)、Na140mEq/l、K5.0mEq/l、Cl104mEq/l、Ca9.2mg/dl、P3.0mg/dl。
[正答]
※国試ナビ4※ [097F040]←[国試_097]→[097F042]
[★]
- 68歳の男性。血尿を主訴に来院した。 1か月前から間欠的に血尿があった。 15年前から高血圧症に対し降圧薬を内服中であり、糖尿病に対しインスリン療法を行っている。 12年前に肝血管腫を疑われ、腹部造影CTを撮影した際に、蕁麻疹と重篤な呼吸困難とをきたしたことがある。喫煙は20本/日を48年間。身長165cm、体重70kg。体温36.0℃。脈拍76/分、整。血圧162/92mmHg。呼吸数14/分。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。尿所見:蛋白3+、糖2+、沈渣に赤血球多数/1視野、白血球10-20/1視野。血液所見:赤血球358万、 Hb10.6g/dL、Ht33%、白血球7,800、血小板24万。血液生化学所見:血糖180mg/dL、 HbA1c7.0%(基準4.3-5.8)、総蛋白6.0g/dL、アルブミン2.9g/dL、尿素窒素50mg/dL、クレアチニン3.2mg/dL、 Na132mEq/L、 K5.6mEq/L、 Cl98mEq/L。免疫学所見: CRP0.8mg/dL。 PSA2.6ng/mL(基準4以下)。腹部超音波検査で左腎盂内に径20mmの腫瘤を認める。膀胱鏡検査で膀胱と尿道とに異常はないが、左尿管口から血尿の流出を認める。
- 血尿の原因精査のために行う検査として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106E042]←[国試_106]→[106E044]
[★]
- 26歳の男性。自家用車の自損事故で腹部にハンドル外傷を受け、救急車で搬入された。意識は清明。呼吸数18/分。脈拍116/分、整。血圧102/76mmHg。顔面は蒼白である。眼瞼結膜は貧血様で、眼球結膜に黄疸はない。胸部は視診、打聴診で異常を認めず、心窩部から右季肋部に打撲によると思われる皮下出血を認める。腹部は平坦であるが軽い圧痛を右季肋部に認める。血液所見:Hb10.5g/dl、白血球9,800。まず行うべき検査はどれか。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [097D030]←[国試_097]→[097D032]
[★]
- 78歳の男性。右腰痛と立ちくらみとを主訴に来院した。今朝、居間でテレビを見ていたときに突然、右腰部に激痛を感じた。しばらくして痛みは軽快したものの、立ちくらみが出現したために受診した。 65歳時に高血圧を指摘されたが受診はしていない。意識は清明。身長168cm、体重89kg。体温36.2℃。脈拍96/分、整。血圧102/68mmHg。呼吸数14/分。腹部に拍動性の腹痛を触知する。尿所見:潜血(-)、白血球反応(-)。
- 次に行うべき検査として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106I068]←[国試_106]→[106I070]
[★]
- 32歳の男性。昨夜から右側腹部疝痛発作があり、救急外来を受診した。5年前に同様の発作があり、ヨード造影剤検査で尿路結石を指摘されたが、その検査中に重度の呼吸困難に陥ったことがある。腹部は平坦、軟であるが、右背部に強い叩打痛がある。尿所見:蛋白(±)、糖(-)、沈渣に赤血球20~30/1視野、白血球(-)。血清生化学所見に異常はない。まず行うべき検査はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [096D037]←[国試_096]→[096D039]
[★]
- 30歳の女性。1年前に交通事故で脊髄を損傷した。第12胸髄以下の完全対麻痺、神経因性膀胱が残存した。残尿量は150ml、尿沈渣では白血球20/1視野。静脈性腎盂造影写真では軽度の尿管の拡張がある。
- 最も適切な尿路管理はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101H047]←[国試_101]→[101H049]
[★]
- (1) 尿管口狭窄が原因である
- (2) 完全重複腎盂尿管の上半腎尿管に起こる
- (3) 静脈性腎盂造影で蛇頭像が特徴的である。
- (4) 女児では外尿道口から脱出することがある。
- (5) 尿管性尿失禁を来す。
[★]
- (1) 静脈性腎盂造影は診断上有用である
- (2) 遠隔転移は肺が最も多い
- (3) 抗腫瘍薬が有効である
- (4) 放射線感受性が低い
- (5) 5年生存率は約30%である
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
[★]
- 英
- intravenous urography, IVU
- 同
- 排泄性尿路造影 excretory urography、静脈性腎盂造影 intravenous pyelography IVP
- 関
- 腎盂造影
- 点滴で水溶性ヨード造影剤を投与し、腎から排泄されることを利用して、尿路系を造影する検査である。
- 腎臓の排泄機能を見ることもあるが、多くの場合尿路の形態異常を描出する目的で施行する。
- 20~100mLの造影剤を急速に静注して撮影する静脈性腎盂造影(IVP)(点滴静注尿路造影)と、大量の造影剤を点滴静注して撮影する点滴腎盂造影(DIP)(急速静注尿路造影)、腎断層撮影(ネフロトモグラフィ)がある。
- 尿路系の腫瘤性病変、結石、狭窄、閉塞、拡張機転などの診断に有用である。
- 近年では乳幼児の場合は超音波検査で尿路の異常を描出するようになっている。
[★]
- 英
- renal pelvis (Z)
- 関
- 腎盤
神経 (KL.402)
- 尿管と同じ
自律神経
求心性線維
[★]
- 英
- vein (Z)
- ラ
- vena
- 毛細血管から発生した静脈血を心臓に送るために使われる血管。
[★]
- 英
- imaging
- 関
- イメージング、画像処理、画像診断、造影法、画像法
[★]
- pyelo
- 英
- pyelography
- 関
- 尿路造影
[★]
- 英
- shadow
- 関
- 陰影