- 英
- wheezing, wheeze, stridor, harsh, grating sound
- 同
- 狭窄音 stenotic sound
- 関
- ラ音、呼吸音
概念
- 広義:聴診器なしに聴かれる異常呼吸音
- 狭義:聴診上、高音(400Hz以上)で連続性(0.25秒以上続く)の副雑音
定義:weezeとstridor
wheeze
- a wheeze is a musical and continuous sound that originates from oscillations in narrowed airways (NEL.1773)
- wheezing is heard mostly on expiration as a result of critical airway obstruction
stridor (NEL.1773)
- when obstruction occurs in the extrathoracic airways during inspiration, the noise is reffered to as stridor (NEL.1773)
- 吸気時喘鳴、吸気性喘鳴、inspiratory stridorとも記載されうる。
- 吸気時により著明なで、上気道・中枢気道狭窄による喘鳴
喘鳴を来す疾患
- see also NEL.1773 参考1
呼気時の喘鳴
etc.
吸気時の喘鳴
小児の喘鳴
- SPE.300
- 臥位になってから2時間程度して喘鳴が出現する。間質に分布していた水分が血管内に戻ってきてそして肺で溢れる
参考
- http://www.med.kurume-u.ac.jp/med/imed1/students/syllabus/kokyuki24.pdf
WordNet
- severe; "a harsh penalty"
- sharply disagreeable; rigorous; "the harsh facts of court delays"; "an abrasive character" (同)abrasive
- unkind or cruel or uncivil; "had harsh words"; "a harsh and unlovable old tyrant"; "a rough answer" (同)rough
- unpleasantly stern; "wild and harsh country full of hot sand and cactus"; "the nomad life is rough and hazardous" (同)rough
- disagreeable to the senses; "the harsh cry of a blue jay"; "harsh cognac"; "the harsh white light makes you screw up your eyes"; "harsh irritating smoke filled the hallway"
- breathe with difficulty
- breathing with a husky or whistling sound
- (Briticism) a clever or amusing scheme or trick; "a clever wheeze probably succeeded in neutralizing the German espionage threat"
PrepTutorEJDIC
- (感触や目・耳など五感に)『不快な』,いやな / 『厳しい』(severe);過酷な(stern)
- 〈ぜんそくの人などが〉ゼーゼー(ヒーヒー)と息をする / 〈車などが〉ゼーゼー(ヒーヒー)という音を立てる / …‘を'ゼーゼー息を切らして言う《+out+『名』,+『名』+out》 / ゼーゼーすること;その音 / 《俗》冗談;いたずら
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 喘鳴発作で入院した乳幼児の臨床背景による階層的クラスター分析の試み
- 磯崎 淳,正田 哲雄,三村 尚,小川 倫史,野間 剛,河野 徹也,中村 陽一,川野 豊
- アレルギー 60(5), 586-592, 2011-05-30
- … 【はじめに】乳児期や早期の幼児期においては,気管支喘息のみならず喘鳴発作を呈することが知られており,異なる表現型が存在すると考えられる.【目的】喘鳴発作で入院した年少児の臨床背景の特徴をもとにクラスター分析を用い臨床分類を行い,その頻度を明らかにする.【対象と方法】2歳未満の喘鳴発作で入院した患児53例を対象に,臨床背景をもとにクラスター分析を行い, …
- NAID 110008661493
- O25-4 喘息合併患者の気管支鏡検査において前処置が検査後喘鳴に与える効果に関する検討(気管支鏡検査/麻酔・前処置,一般口演25,第34回日本呼吸器内視鏡学会学術集会)
- 石原 園子,平野 聡,竹田 雄一郎,石井 聡,中道 真仁,平石 尚久,平嶋 純子,杉山 栄里,東野 茉莉,藤田 雄,佐藤 彩野,宇田川 響,仲 剛,飯倉 元保,泉 信有,小林 信之,工藤 宏一郎
- 気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 33(増刊), S220, 2011-05-20
- NAID 110008681508
- 今治 玲助,向井 亘,秋山 卓士
- 日本小児外科学会雑誌 47(2), 242-245, 2011-04-20
- … 症例は1歳1か月,女児.生後8か月時に発熱,咳嗽,喘鳴が出現し細気管支炎と診断され近医に入院となった.胸部X線検査にて右上葉過膨張および右下葉の無気肺を認めた.胸部CT検査にて右上葉枝の分岐異常を指摘され当科紹介となった.気管支鏡検査にて右上葉気管支は気管分岐部の11mm頭側の気管側壁より分岐し,呼気時に内腔が閉塞しチェックバルブとなっていた.右気管気管支により右上葉肺葉性肺気腫,圧迫による右下葉無 …
- NAID 110008607767
- MS23-4 乳幼児の反復喘鳴児に対するプランルカストによる早期介入(MS23 小児喘息2,ミニシンポジウム,第23回日本アレルギー学会春季臨床大会)
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- 喘鳴は、気道が部分的に狭くなった結果、呼吸の際にゼイゼイ、ヒューヒューと鳴る音です。 喘鳴は、気道内部のどこかが狭くなっているために生じます。喘息、慢性閉塞性肺疾患、一部の重症なアレルギー反応などによって気道が ...
- デジタル大辞泉 - 喘鳴の用語解説 - ぜいぜい、ひゅうひゅうという呼吸音。上気道に痰(たん)などがひっかかったときや気管支喘息の患者などにみられる。 ... 喘鳴 ぜんめい ゼーゼーあるいはヒューヒューという呼吸音で、聴診器を ...
- 喉頭、声帯、声疾患へ 気管、気管支、肺、食道へ 【喘鳴(ぜんめい)】 呼吸に関して、ぜろぞろ、ヒューヒュー、ゼーゼーという雑音を呈するもの。 気道の一部狭窄、不完全閉塞、分泌物の有無などでいろいろな音がされます。
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★リンクテーブル★
[★]
- 52歳の男性。持続する喘鳴、手足のしびれ感および発熱を主訴に来院した。 2年前から喘鳴が出現し、気管支喘息と診断され自宅近くの診療所で治療を継続している。 3か月前から四肢のしびれ感が出現した。四肢のしびれ感が増強するとともに2週前から発熱を繰り返すようになったため紹介入院となった。喫煙歴はない。ペットは飼育していない。粉塵吸入歴はない。体温 38.6 ℃。脈拍 112/分、整。血圧140/90 mmHg。呼吸数 24/分。四肢末に軽度の表在・深部感覚の低下を認める。尿所見:蛋白 (-)、糖 (-)、ケトン体 (-)、潜血 (-)、沈渣に白血球を認めない。血液所見:赤血球 488万、 Hb 14.1 g/dl、Ht 42%、白血球 17,600(桿状核好中球 2%、分葉核好中球 53%、好酸球 30%、好塩基球 1%、単球 1%、リンパ球 13% )、血小板 28万。血液生化学所見:総蛋白 6.7 g/dl、アルブミン 3.9 g/dl、クレアチニン0.7 mg/dl、Na 139 mEq/l、K 4.2 mEq/l、Cl 101 mEq/l。免疫血清学所見: CRP 12 mg/dl、 β-D-グルカン 3.3 pg/ml(基準 10以下 )、抗好中球細胞質抗体 PR3-ANCA 10 EU/ml未満 (基準 10未満 )、 MPO-ANCA 90 EU/ml(基準 20未満 )、 IgE 2,180 IU/ml(基準250未満 )。動脈血ガス分析 (鼻カニューラ 3 l/分酸素投与下 ): pH 7.37、PaCO2 45-Torr、PaO2 65 Torr、HCO3 25 mEq/l。胸部エックス線写真 (別冊 No.12A)と肺野条件の胸部単純 CT(別冊 No.12B)とを別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108I043]←[国試_108]→[108I045]
[★]
- 次の文を読み、 63~ 65の問いに答えよ。
- 34歳の男性。熱傷のため搬入された。
- 現病歴:自宅で就寝中に火災が発生して熱傷を負い、救急車で搬送された。
- 既往歴:生来健康で、特記すべきことはない。
- 生活歴:喫煙は 20本/日を 14年間。飲酒は日本酒 3合/日を 14年間。
- 家族歴:特記すべきことはない。一人暮らし。
- 現症:意識レベルは JCSII-20。身長 173 cm、体重 60 kg。体温 37.4 ℃。脈拍 136/分、整。血圧 84/62 mmHg。呼吸数 36/分。 SpO2 88%(リザーバー付マスク 10 l/分酸素投与下 )。頭髪は焦げ、両上肢と体幹の皮膚に熱傷を認める。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。口唇と鼻孔周囲とに煤の付着を認める。口腔と咽頭の粘膜は煤が付着し浮腫状である。両側の胸部に coarse cracklesを聴取し、吸気時に喘鳴を聴取する。四肢末の脈拍は触知可能である。熱傷深度と熱傷範囲を表した図 (別冊 No. 15)を別に示す。検査所見:尿所見:蛋白 (-)、糖 (-)、潜血 2+。血液所見:赤血球 561万、 Hb 17.7g/dl、Ht 50%、白血球 21,400、血小板 36万。血液生化学所見: Na 136 mEq/l、K 3.9mEq/l、Cl 101 mEq/l。血中一酸化炭素ヘモグロビン濃度 20%(基準 1以下)。胸腹部の簡易超音波検査では、心嚢液貯留を認めず、胸腔や腹腔に液体貯留を認めない。
- 9の法則で評価したこの患者の Burn Indexはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108E062]←[国試_108]→[108E064]
[★]
- 76歳の男性。咳嗽、喀痰、喘鳴および呼吸困難を主訴に来院した。3年前から階段を昇るときに呼吸困難を自覚していた。2週前に感冒様症状を自覚し、その後、湿性咳嗽、喘鳴および呼吸困難が持続するため受診した。喫煙は40本/日を50年間。意識は清明。身長 169cm、体重 61kg。体温 37.0℃。脈拍 112/分、整。血圧 134/62mmHg。呼吸数 28/分。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸静脈の怒張を認める。心音に異常を認めない。呼吸音は両側にwheezesとcoarse cracklesとを聴取する。血液所見:赤血球 506万、Hb 15.4g/dL、Ht 45%、白血球 12,000(桿状核好中球 5%、分葉核好中球 74%、好酸球 1%、好塩基球 3%、単球 8%、リンパ球 9%)、血小板 25万。血液生化学所見:尿素窒素 12mg/dL、クレアチニン 0.7mg/dL、脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP) 89pg/mL(基準 18.4以下)。CRP 6.5mg/dL。動脈血ガス分析(鼻カニューラ2L/分酸素投与下):pH 7.43、PaCO2 39Torr、PaO2 64Torr、HCO3- 25mEq/L。胸部エックス線写真(別冊No. 31A)と胸部CT(別冊No. 31B、C)とを別に示す。
- まず行うべき治療はどれか。3つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [109A058]←[国試_109]→[109B001]
[★]
- 次の文を読み、37、38の問いに答えよ。
- 18歳の男子。昨夜から喘鳴を伴う呼吸困難があり、今朝から意識混濁が出現したため救急車で搬入された。
- 現症 : 意識JCS20。体温37.6℃。呼吸数30/分。脈拍140/分、整。血圧130/92mmHg。努力性胸式呼吸で呼気の延長が著明である。口唇と爪床とにチアノーゼを認める。貧血と黄疸とはない。肺野は呼気時に喘鳴がある。心音は肺動脈領域でⅡ音の亢進が認められる。腹部は平坦、軟で圧痛はない。
- 検査所見 : 血液所見:赤血球518万、Hb16.3g/dl、Ht49%、白血球13,600、血小板33万。血清生化学所見:血糖138mg/dl、総蛋白7.5g/dl、クレアチニン1.0mg/dl、総ビリルビン1.0mg/dl、AST〈GOT〉35単位(基準40以下)、ALT〈GPT〉31単位(基準35以下)、LDH183単位(基準176~353)、CK70単位(基準10~40)。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH 7.00、PaO2 37Torr、PaCO2 67Torr、HCO3- 17mEq/l、BE -7.7mEq/。胸部エックス線写真で心拡大はない。
[正答]
※国試ナビ4※ [096F037]←[国試_096]→[096F039]
[★]
- 47歳の女性。歩行困難を主訴に来院した。最近、全身倦怠感、発熱、下肢のしびれ感および下肢遠位部の筋力低下による歩行困難が出現した。約2年前から気管支喘息の治療を受けている。意識は清明。身長160cm、体重52kg。体温37.2℃。呼吸数22/分。脈拍84/分、整。血圧126/78mmHg。呼吸音に軽度の喘鳴を聴取する。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。赤沈48mm/1時。血液所見:白血球 12,000(桿状核好中球3%、分葉核好中球38%、好酸球30%、好塩基球1%、単球2%、リンパ球26%)、血小板 22万。血液生化学所見:空腹時血糖 98mg/dl、総蛋白 6.7g/dl、アルブミン 4.5g/df、尿素窒素 10mg/dl、クレアチニン 0.8mg/dl、尿酸 4.8mg/dl、総コレステロール 210mg/dl、総ビリルビン 0.8mg/dl、AST 28IU/l、ALT 25IU/l、LD 186IU/l(基準176-353)、ALP210 IU/l(基準115-359)、Na 142mEq/l、K 4.0mEq/l、Cl 98mEq/l、免疫学所見: CRP 1.2mg/dl、IgE 1,200IU/ml(基準120以下)。胸部エックス線写真に異常を認めない。
[正答]
※国試ナビ4※ [104A051]←[国試_104]→[104A053]
[★]
- 次の文を読み、61-63の問いに答えよ。
- 43歳の男性。嗄声と息苦しさとを主訴に搬入された。
- 現病歴 庭で草花の手入れをしていて指を蜂に刺された。数分後口渇感に続いて嗄声を生じ、息苦しさを感じた。一緒にいた家族が救急車を要請した。
- 既往歴 以前、蜂に刺されたことがあったが、治療を要するほどではなかった。アレルギー歴に特記すべきことはない。
- 家族歴 特記すべきことはない。
- 現症 意識は清明。身長 172cm、体重 60kg。呼吸数 24/分。脈拍 112/分、整。血圧 90/58mmHg。顔面は浮腫状である。心音に異常を認めない。呼気時に喘鳴を聴取する。四肢は温かい。
- 検査所見 動脈血ガス分析(自発呼吸、room air): pH 7.50、PaO2 78Torr、PaCO2 30Torr、HCO3- 20mEq/l。
- この患者の訴えで病態の重症化を示唆するのはどれか。
- a 「鼻がむずむずしてきました」
- b 「水を飲みたくなってきました」
- c 「目の前が暗くなってきました」
- d 「声が響くようになってきました」
- e 「刺された部分の痛みが強くなってきました」
[正答]
※国試ナビ4※ [104G060]←[国試_104]→[104G062]
[★]
- 36歳の女性. 2日前から出現した呼吸困難と茶褐色の喀痰とを主訴に来院した。半年前から時々喘鳴を伴う呼吸困難と咳嗽とが発作性に出現し、自宅近くの診療所で気管支拡張薬と副腎皮質ステロイド吸入薬とを処方されていた。意識は清明。体温37.0℃。脈拍96/分、整。血圧114/68mmHg。全肺野にwheezesを聴取する。赤沈30mm/1時間。血液所見: 赤血球 390万、Hb 11.2g/dl、Ht 37%、白血球 11,000(桿状核好中球3%、分葉核好中球41%、好酸球28%、好塩基球1%、単球2%、リンパ球25%)、血小板 32万。血液生化学所見に異常を認めない。胸部エックス線写真(別冊No.10A)と経気管支肺生検組織のH-E染色標本(別冊No.10B)とを別に示す。
- この病態に関与する免疫グロブリンはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [104E052]←[国試_104]→[104E054]
[★]
- 23歳の男性。のどの痛みを主訴に来院した。
- 現病歴:2日前からのどの痛みと発熱とを自覚していた。痛みが次第にひどくなったため23時に救急外来を受診した。痛みが強く唾液を飲み込むことができないため口から吐き出している。
- 既往歴: 15歳時に虫垂炎の手術を受けた。
- 家族歴:特記すべきことはない。
- 現 症:意識は清明。体温38.2℃。脈拍92/分、整。血圧124/80mmHg。呼吸数20/分。眼瞼結膜に貧血を認めない。咽頭後壁粘膜はやや発赤しているが、口蓋扁桃の腫脹はみられない。頸部に圧痛を認め、軽度喘鳴を聴取する。心音に異常を認めない。
- a 「喫煙の習慣はありますか」
- b 「息を吸うのは苦しくないですか」
- c 「ご家族にも同様の症状はありますか」
- d 「自宅での体温は何度まで上がりましたか」
- e 「扁桃腺が大きいと言われたことはありますか」
[正答]
※国試ナビ4※ [106E057]←[国試_106]→[106E059]
[★]
- 次の文を読み、61-63の問いに答えよ。
- 43歳の男性。嗄声と息苦しさとを主訴に搬入された。
- 現病歴 庭で草花の手入れをしていて指を蜂に刺された。数分後口渇感に続いて嗄声を生じ、息苦しさを感じた。一緒にいた家族が救急車を要請した。
- 既往歴 以前、蜂に刺されたことがあったが、治療を要するほどではなかった。アレルギー歴に特記すべきことはない。
- 家族歴 特記すべきことはない。
- 現症 意識は清明。身長 172cm、体重 60kg。呼吸数 24/分。脈拍 112/分、整。血圧 90/58mmHg。顔面は浮腫状である。心音に異常を認めない。呼気時に喘鳴を聴取する。四肢は温かい。
- 検査所見 動脈血ガス分析(自発呼吸、room air): pH 7.50、PaO2 78Torr、PaCO2 30Torr、HCO3- 20mEq/l。
[正答]
※国試ナビ4※ [104G062]←[国試_104]→[104G064]
[★]
- 次の文を読み、61-63の問いに答えよ。
- 43歳の男性。嗄声と息苦しさとを主訴に搬入された。
- 現病歴 庭で草花の手入れをしていて指を蜂に刺された。数分後口渇感に続いて嗄声を生じ、息苦しさを感じた。一緒にいた家族が救急車を要請した。
- 既往歴 以前、蜂に刺されたことがあったが、治療を要するほどではなかった。アレルギー歴に特記すべきことはない。
- 家族歴 特記すべきことはない。
- 現症 意識は清明。身長 172cm、体重 60kg。呼吸数 24/分。脈拍 112/分、整。血圧 90/58mmHg。顔面は浮腫状である。心音に異常を認めない。呼気時に喘鳴を聴取する。四肢は温かい。
- 検査所見 動脈血ガス分析(自発呼吸、room air): pH 7.50、PaO2 78Torr、PaCO2 30Torr、HCO3- 20mEq/l。
[正答]
※国試ナビ4※ [104G061]←[国試_104]→[104G063]
[★]
- 40歳の女性。喘鳴を主訴に来院した。 9週前に発熱、咽頭痛、咳嗽および喀痰が出現し、自宅近くの医療機関で治療を受けて改善した。 2週前から夜間に喘鳴が出現したが、睡眠が妨げられるほどではなかった。喫煙歴はない。身長160cm、体重52kg。体温36.2℃。脈拍64/分、整。血圧106/62mmHg。呼吸数16/分。SpO2 98%(room air)。心音に異常を認めない。強制呼気時に背部でwheezesを聴取する。白血球7,200(桿状核好中球8%、分葉核好中球45%、好酸球16%、好塩基球1%、単球6%、リンパ球24%)。血液生化学所見:IgG1,610mg/dl(基準960-1,960)、 IgA 232mg/dl(基準110-410)、 IgM 82mg/dl(基準65-350)、 IgE540IU/ml(基準250未満)。 CRP0.3mg/dl。心電図と胸部エックス線写真とに異常を認めない。
- 治療薬として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106D033]←[国試_106]→[106D035]
[★]
- 23歳の男性。のどの痛みを主訴に来院した。
- 現病歴:2日前からのどの痛みと発熱とを自覚していた。痛みが次第にひどくなったため23時に救急外来を受診した。痛みが強く唾液を飲み込むことができないため口から吐き出している。
- 既往歴: 15歳時に虫垂炎の手術を受けた。
- 家族歴:特記すべきことはない。
- 現 症:意識は清明。体温38.2℃。脈拍92/分、整。血圧124/80mmHg。呼吸数20/分。眼瞼結膜に貧血を認めない。咽頭後壁粘膜はやや発赤しているが、口蓋扁桃の腫脹はみられない。頸部に圧痛を認め、軽度喘鳴を聴取する。心音に異常を認めない。
[正答]
※国試ナビ4※ [106E059]←[国試_106]→[106E061]
[★]
- 23歳の男性。のどの痛みを主訴に来院した。
- 現病歴:2日前からのどの痛みと発熱とを自覚していた。痛みが次第にひどくなったため23時に救急外来を受診した。痛みが強く唾液を飲み込むことができないため口から吐き出している。
- 既往歴: 15歳時に虫垂炎の手術を受けた。
- 家族歴:特記すべきことはない。
- 現 症:意識は清明。体温38.2℃。脈拍92/分、整。血圧124/80mmHg。呼吸数20/分。眼瞼結膜に貧血を認めない。咽頭後壁粘膜はやや発赤しているが、口蓋扁桃の腫脹はみられない。頸部に圧痛を認め、軽度喘鳴を聴取する。心音に異常を認めない。
[正答]
※国試ナビ4※ [106E058]←[国試_106]→[106E060]
[★]
- 17歳の男子。意識消失のため搬入された。昼食にうどんを食べた後、晴天の屋外で同級生とサッカーをした。運動開始30分後、前胸部のかゆみを訴えた。その後、意識を失い倒れたため、救急搬入された。1か月前、スパゲッティを食べた後サッカーをしていたところ、程度は軽いものの同様の症状があったという。夜食にうどんを食べても異常はなく、空腹時にサッカーをしても異常はなかったという。意識は清明。喘鳴が強い。前胸部に膨疹を認める。脈拍132/分、整。血圧82/40mmHg。呼吸数24/分。SpO2 98%(マスク4l/分酸素投与下)。
- 症状改善後の生活指導として適切なのはどれか。
- a 運動は屋内で行う。
- b [食直後の運動は避ける。
- c 準備運動を十分に行う。
- d 現時点での対応は必要ない。
- e 運動はサッカー以外の種目に変更する。
[正答]
※国試ナビ4※ [107A039]←[国試_107]→[107A041]
[★]
- 42歳の男性。呼吸困難のため搬入された。庭で木の伐採をしていたところ、蜂に刺された。大丈夫と思い様子をみていたが、数分後に呼吸困難が出現し、救急車で搬送された。意識レベルは JCSI-2。脈拍 84/分、整。血圧 80/58 mmHg。呼吸数32/分。 SpO2 93% (リザーバー付マスク 10 l/分酸素投与下 )。顔面は蒼白で口唇に浮腫を認める。頸静脈の怒張を認めない。心音に異常を認めない。吸気時に喘鳴を聴取する。胸腹部、背部および四肢の皮膚に膨疹が多発している。
- 急速輸液とともにまず投与すべきなのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108E056]←[国試_108]→[108E058]
[★]
- 20歳の男性。火災で受傷したため搬入された。 2時間前に自宅で就寝中に火炎となり、廊下で倒れているところを発見された。意識レベルはJCS I-2。体温37.0℃。呼吸数34/分。脈拍112/分、整。血圧90/62mmHg。嗄声があり、喘鳴を聴取する。顔面、胸部、右上肢に水疱形成を伴う熱傷創がみられる。心音に異常を認めない。動脈血ガス分析(自発呼吸、マスクで酸素投与6L/分) :pH 7.36、PaC02 45Torr、PaO2 160Torr、HCO3- 25.0mEq/l、血中一酸化炭素ヘモグロビン濃度 15%(基準1以下)。
- まず行うべき対応はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105C019]←[国試_105]→[105C021]
[★]
- 43歳の男性。乾性咳嗽と喘鳴とを主訴に来院した。 6週前に感冒に罹患し、発熱、鼻汁および咽頭痛は改善したが、 4週前から夜間と早朝とに悪化する乾性咳嗽が出現し、喘鳴も伴うため心配になり受診した。労作時呼吸困難はない。半年前から胃潰瘍と高血圧とを指摘され、ヒスタミンH2受容体拮抗薬とカルシウム拮抗薬とを内服している。心音に異常を認めないが、両側の胸部に wheezesを聴取する。
- 対応として適切なのはどれか。
- a 利尿薬内服
- b 降圧薬中止
- c 抗菌薬内服
- d 副腎皮質ステロイド吸入
- e プロトンポンプ阻害薬内服
[正答]
※国試ナビ4※ [108C022]←[国試_108]→[108C024]
[★]
- 2歳の男児。息が荒く喘鳴があることに気付いた母親に連れられて来院した。2日前から発熱と咳とがあり近くの診療所で上気道炎として治療されていたが喘鳴が出現したため救急外来を受診した。体温 37.5℃。咽頭に軽度の発赤を認める。胸部聴診で吸気時に喘鳴を認める。頸部エックス線写真の正面像(別冊No. 7A)と側面像(別冊No. 7B)を別に示す。
- 考えられる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109E051]←[国試_109]→[109E053]
[★]
- 39歳の男性。2日前から咽頭痛と発熱とが出現し、昨夜から呼吸困難、嚥下痛および嚥下困難が増強したため、明け方に救急外来を受診した。独歩できるが、喘鳴が強く、呼吸回数も多い,扁桃は軽度の発赤のみで腫脹や白苔付着はない。喉頭部で強い狭窄音を聴取するが、その他の聴診所見で異常を認めない。頚部の腫脹はなく、触診で腫瘤を触れない。この患者でまず行うべき検査はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [095G016]←[国試_095]→[095G018]
[★]
- 1歳8か月の女児。発熱を主訴に来院した。周産期に異常はなく、精神運動発達も正常である。6日前から38.5~39℃の発熱があり、近医で抗菌薬を投与されたが解熱しなかった。血液所見:赤沈53mm/1時間、赤血球452万、Hb13.2g/dl、Ht39%、白血球16,400(好中球76%、好酸球2%、単球5%、リンパ球17%)、血小板53万。顔面、眼球および右手の写真を以下に示す。この疾患でみられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [095D020]←[国試_095]→[095D022]
[★]
- 英
- heart failure, HF, cardiac failure CF, cardiac insufficiency
- 関
定義
- 心臓のポンプ能が低下しているために、十分な心拍出量が得られない状態を指す (EPT.115)
- 心筋の機能が低下し、末梢組織の酸素需要量に見合うだけの血液を駆出できなくなった状態。
- 心臓に器質的あるいは機能的異常が生じて、心臓のポンプ機能力が低下し、主要臓器の酸素需要量に見合うだけの血液を拍出できない病態(YN)。全ての心疾患の「終末像」である。あくまでも終末像のため、死亡診断書に死因と記載するのは不適切である。
分類
病期
原因
場所
病態の分類
病期分類
- No limitation of physical activity. Ordinary physical activity does not cause undue fatigue, palpitation, or dyspnea (shortness of breath).
- Slight limitation of physical activity. Comfortable at rest, but ordinary physical activity results in fatigue, palpitation, or dyspnea.
- Marked limitation of physical activity. Comfortable at rest, but less than ordinary activity causes fatigue, palpitation, or dyspnea.
- Unable to carry out any physical activity without discomfort. Symptoms of cardiac insufficiency at rest. If any physical activity is undertaken, discomfort is increased.
原因
- 虚血性心疾患、弁膜疾患、高血圧精神疾患、心筋虚血の順に多い。(IMD.790)
- 誘因としては過労、ストレス、感染、心拍数の異常、不整脈、水分・塩分の過剰摂取がある。
増悪因子
- ストレス
- 感染症:頻脈→心筋酸素需要↑
- 貧血 :心拍出量↑
- 妊娠 :心拍出量↑、体液量↑
- 甲状腺機能亢進症:甲状腺ホルモン(心臓のカテコラミン受容体増加)の陽性変力効果、陽性変時効果→心筋酸素需要↑
- 血圧上昇 :圧負荷
- 頻脈性不整脈:心筋酸素需要↑
table 9.3. 代償されている心不全において症状を誘発させる要因 PHD.240
- 代謝的需要の増加 → 心筋が十分に収縮できなくなる
- コントロールされていない高血圧 ←左心系
- 肺塞栓症 ← 右心系
- 陰性変力作用を持つ薬物
- 心筋虚血 or 心筋梗塞
- アルコールの摂取
症状
心不全の身体所見 IMD.791改変
- 右心不全での胸水:左心不全の後方障害で起こるが、右心不全でも上大静脈圧上昇により奇静脈系が上昇して胸水貯留を認める
- the pleural veins drain into both the systemic and pulmonary veous beds.(PHD.243)
治療
参考
- 2006年改訂版:http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2006_maruyama_h.pdf
- 2011年改訂版:http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2011_izumi_h.pdf
- 2. 慢性心不全治療ガイドライン(2010年改訂版)
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2010_matsuzaki_h.pdf
[★]
- 英
- pulmonary thromboembolism, PTE
- 同
- エコノミークラス症候群
- 関
- 肺塞栓症、肺動脈血栓症
概念
- 肺動脈内腔に1次性に形成された血栓により閉塞された病態を肺血栓症、静脈系から肺動脈へ流入した物質により肺動脈が閉塞された病態を肺塞栓症という。
- 両者をまとめて肺血栓塞栓症と呼ぶが、臨床的には肺塞栓症が大半である。
- 塞栓物質として静脈系血栓、腫瘍、脂肪、羊水、空気、造影剤などが挙げられるが、頻度として下肢および骨盤の深部静脈血栓が80%と圧倒的に多い(深部静脈血栓症 DVT)。
- 肺動脈の閉塞により末梢肺組織が出血性壊死に陥ったものを特に肺梗塞と呼ぶ。
疫学
- 発症率は人口 10万人に対して 2.8人(1996年統計)。
- 男女比は1:1.3。あらゆる年齢層に発症するが、60-70歳代がピーク。
- 死亡率は14%。心原性ショックを呈した症例では30%(うち血栓溶解療法を施行された症例では20%、施行されなかった症例では50%)、心原性ショックを呈さなかった症例では6%である。
産婦人科
産科
- 産褥期、特に帝王切開術を経た患者に多い。(G10M.318)
症状
急性肺血栓塞栓症
- 参考1
症状
|
長谷川ら (n=224)
|
肺塞栓症研究会 (n=579)
|
呼吸困難
|
171(76%)
|
399/551(72%)
|
胸痛
|
107(48%)
|
233/536(43%)
|
発熱
|
50(22%)
|
55/531(10%)
|
失神
|
43(19%)
|
120/538(22%)
|
咳嗽
|
35(16%)
|
59/529(11%)
|
喘鳴
|
32(14%)
|
記載なし
|
冷汗
|
19(8%)
|
130/527(25%)
|
血痰
|
記載なし
|
30/529(6%)
|
動悸
|
記載なし
|
113/525(22%)
|
症状と病態との関係
- 1. 頻度の高い症状:急に発症する呼吸困難(約70-80%)、胸痛(約40-50%)。
- 2. 広範な塞栓の場合にみられる症状:不整脈(約30%)、狭心症様の胸部重苦感(約10%)、失神(約10%)、右心不全によるショック(10%以下)。
- 3. 肺梗塞・肺水腫を伴う場合に多い症状:胸膜炎様胸痛(約30%)、咳嗽(約10-40%)、発熱(約10-50%)、血痰(約5-10%)。
- 4. 特徴的発症状況:安静解除直後の最初の歩行時、排便・排尿時、体位変換時。
検査
- 参考1
-
- 胸部単純X線写真
- 心電図(右側胸部誘導の陰性T波、洞性頻脈、SⅠQⅢTⅢ、右脚ブロック、ST低下、肺性P、時計方向回転)
- SⅠQⅢTⅢ:Iでs waveがあり、IIIでQ waveがあり、なおかつT waveが陰転
- 肺動脈造影
- 肺シンチグラフィ(換気, 血流)
- CT
- MRA
- 経食道心エコー
診断
- 頻呼吸、頻脈、低酸素血症、胸痛など肺血栓塞栓症が疑われる症状があれば、酸素投与、ルート確保、血液検査(動脈血液ガス検査)、胸部XP、胸部CT、12誘導心電図を速やかに施行する。
- 可能であれば、ベットサイドエコーで右心不全徴候、特に右室が左室を圧排していないかどうか確認する。
- Dダイマーが高値であれば、PTEの尤度を上げることができる。
- 下肢のcompression testが陽性であれば、有無を言わさず胸部造影CTをやるしかない。
- 速やかに検査が可能であり、確定診断が可能なのは胸部造影CTである。
鑑別診断
- 胸痛や呼吸困難を来す疾患が鑑別となる。
合併症
治療
- 方針:呼吸管理(酸素投与)、循環管理(昇圧薬(ドパミン、ドブタミン、ノルエピネフリン))
- 抗凝固療法:ヘパリンから始め、ワルファリンの内服を開始。
- 抗血栓溶解療法:右心不全例(抗凝固療法に加えてウロキナーゼやtPA(モンテプラーゼ)を投与)
- (急性循環不全)カテーテルインターベンション、外科的血栓摘除術
- 経皮的心肺補助装置:循環が保てなくなった場合
ガイドライン
参考
- 1. 肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン(2009年改訂版)
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_andoh_h.pdf
- 2. 学際領域の診療 Interdisciplinary Practice 肺血栓塞栓症・深部静脈血栓症 - 日産婦誌
- http://www.jsog.or.jp/PDF/56/5610-382.pdf
- 3. E.婦人科疾患の診断・治療・管理 10.10)深部静脈血栓症・肺塞栓症 - 日産婦誌61巻11号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/61/6111-591.pdf
- 4. LITFL ≫ ECG Library ≫ ECG Basics ≫ T wave
- http://lifeinthefastlane.com/ecg-library/basics/t-wave/
国試
[★]
- 英
- anaphylaxis
- 同
- アナフィラキシー反応 anaphylactic reaction
- 関
- アナフィラキシーショック、プラウスニッツ・キュストネル反応、アナフィラキシー様反応
定義
- 特定の物質によって惹起されるIgE抗体を介したI型アレルギー反応(即時型アレルギー反応)
- 抗原によって感作された状態で、同一抗原が投与されたときに見られる
- 抗生物質、造影剤、異種抗血清、ホルモン、非ステロイド系抗炎症薬、吸入アレルゲンワクチン、ハチ毒、蛇毒、エビやカニなどの食物、運動などが原因となる。
- 参考1
- 食物、薬物、ハチ毒などが原因で起こる、即時型アレルギー反応のひとつの総称。皮膚、呼吸器、消化器など多臓器に全身性に症状が現れる。
- 血圧低下や意識喪失などを引き起し生命をおびやかす危険な状態はアナフィラキシーショックと呼ばれる。
病型
症状
|
自覚症状
|
他覚症状
|
全身症状
|
熟感,不安感,無力感
|
冷汗
|
循環告症状
|
心惇克進,胸内苦悶
|
血庄低下,脈拍微弱,脈拍頻数 チアノーゼ
|
呼吸菩症状
|
鼻閉,喉頭狭窄感, 胸部絞拒感
|
くしやみ,咳発作,喘鳴, 呼吸困難,チアノーゼ
|
消化器症状
|
悪心,腹痛,腹鳴,便意, 尿意,口内異物感、異味感
|
嘔吐,下痢,糞便,尿失禁
|
粘膜・皮膚症状
|
皮膚掻痒感
|
皮膚蒼白,皮膚のー過性紅潮 尋麻珍,眼瞼浮庫, ロ腔粘膜浮腫
|
神経症状
|
口唇部しびれ感,四肢末端 のしぴれ感,耳鳴,めまい, 限の前が暗くなる
|
痙攣,意識喪失
|
- 救急・集中治療 vol.22,no.7-8,2010 p.793
アナフィラキシーのグレード
- 参考1
Grade
|
皮膚
|
消化器
|
呼吸器
|
循環器
|
精神神経
|
1
|
限局性掻痒感、発赤、じんましん、血管性浮腫
|
口腔内掻痒感、違和感、軽度口唇腫脹
|
-
|
-
|
-
|
2
|
全身性掻痒感、発赤、じんましん、血管性浮腫
|
上記に加え、悪心、嘔吐
|
鼻閉、くしゃみ
|
-
|
活動性変化
|
3
|
上記症状
|
上記に加え、繰り返す嘔吐
|
鼻汁、明らかな鼻閉、咽頭喉頭の掻痒感/絞扼感
|
頻脈(+15/分)
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上記に加え、不安
|
4
|
上記症状
|
上記に加え、下痢
|
嗄声、犬吠様咳嗽、嚥下困難、呼吸困難、喘鳴、チアノーゼ
|
上記に加え、不整脈、軽度血圧低下
|
軽度頭痛、死の恐怖感
|
5
|
上記症状
|
上記に加え、腸管機能不全
|
呼吸停止
|
重度徐脈、血圧低下、心拍停止
|
意識消失
|
対処
- Grade3(咽頭喉頭の絞扼感)、 Grade4以上が出現した場合 → アドレナリン自己注射薬 or 1.0mg/ml を 0.01mg/kgだけ使用。小児の場合、極量は0.3mg
参考
- 1. アレルギー情報センター > ガイドライン > 食物アレルギー
- http://www.allergy.go.jp/allergy/guideline/index.html
[★]
- 英
- asthmatic attack
- 同
- 喘息の急性増悪 acute exacerbation ofasthma
- 関
- 気管支喘息発作、喘息発作重積状態、気管支喘息
概念
- 気管支喘息患者に起こる発作。
- 症状は咳、喘鳴、呼吸困難であり、病態として気道狭窄と気道の過敏性が存在している。身体所見としてはweezeを聴取し、呼気の延長が見られる。
管理
- 参考1
治療目標: 呼吸困難の消失、体動、睡眠正常、日常生活正常ピークフ口-(PEF)の正常値(予測値できれば自己最良値70%以上)、,酸素飽和度>90%*、平常服薬・吸入で喘息症状の悪化なし
|
喘息症状の程度
|
呼吸困難
|
動作
|
治療
|
自宅治療可/救急/外来入院/ICU**
|
検査値*
|
1.軽度
|
苦しいが横になれる
|
やや困難
|
・β2刺激薬吸入、頓用*1 ・テオフイリン薬頓用
|
自宅治療可
|
PEF 70~80%
|
2.中等症
|
苦しくて横になれない
|
・かなり困難 ・かろうじて歩ける
|
・β2刺激薬ネブライザー吸入反復*2 ・β2刺激薬皮下注(ボスミン)*3 ・aminophylline点滴*4 ・副腎皮質ステロイド薬静注*5 ・酸素*6 ・抗コリン薬吸入考慮
|
救急外来 ・1時間で症状が改善すれば帰宅治療へ ・4時間で反応不十分/2時間で反応なければ入院し高度喘息症状の治療へ
|
PEF 50~70% PaO2 60Torr以上 PaCO2 45Torr以下 SpO2 90%以上..
|
3.高度
|
苦しくて動 けない
|
・歩行不能 ・会話困難
|
・β2刺激薬皮下注(ボスミン)*3 ・aminophylline持続点滴*7 ・副腎皮質ステロイド薬静注反復*5 ・酸素*8 ・β2刺激薬ネプライサ吸入反復*2
|
救急外来 ・1時間以内に反応なければ入院治療 ・悪化すれば重篤症状の治療へ
|
PEF 50%以下 PaO2 60丁0rr以下 PaCO2 45Torr以上 SpO2 90%以下.:
|
4. 重篤症状 (大発作の治療に反応しない 発作・上記治療でも悪化)
|
(状態) ・チアノーゼ ・錯乱 ・意識障害 ・失禁 ・呼吸停吐
|
・会話不能 ・体勤不能
|
上記治療継続. ・症状、呼吸機能悪化で挿管*9 ・酸素吸入にもかかわらずPaO2 50Torr以下および/または意識障害を伴う急激なPaCO2の上昇 ・人工呼吸*9 ・気管支洗浄 ・全身麻酔(isoflurane, sevoflurane, enflurane etc.)を考慮
|
ただちに入院、ICU**
|
PEF 測定不能 PaO2 60Torr以下 PaCO2 45Torr以上 SpO2 90%以下
|
参考
- 1. 呼吸器疾患最新の治療2004-2006 p.261
国試
[★]
- 英
- crackle, moist rale moist rales
- 関
- 呼吸音、ラ音
- 狭窄音、喘鳴、、胸膜摩擦音、断続性ラ音、肺音
→断続音
分類
[★]
- 英
- wheezing、stridor
- 関
- 狭窄音、喘鳴、喘音、吸気性喘鳴、上気道性喘鳴
[★]
- 英
- stridor
- 関
- 狭窄音、喘鳴、喘鳴音、喘音、上気道性喘鳴
[★]
- 英
- stridor
- 関
- 狭窄音、喘鳴、喘鳴音、喘音、吸気性喘鳴
[★]
- 英
- inspiratory stridor
- 関
- 喘鳴