- ortho
- 英
- orthopnea
- 同
- 起座呼吸(医学用語としては起坐呼吸が正しい)
- 関
- 肺うっ血、肺水腫
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病態生理
- 臥位では下肢の血液が肺に再分布してうっ血を生じ、以下のことが起こる。その結果、症状を和らげるために起坐呼吸をおこなう。
- 1. 間質に漏出液が蓄積 → 1-1,2により吸気仕事量が増大する
- 1-1. 肺コンプライアンスが低下する
- 1-2. 気道が狭小化し、気道抵抗増大
- 2. 漏出液が間質から肺胞腔に移動し、ガス交換を妨げる
原因疾患
WordNet
- form of dyspnea in which the person can breathe comfortably only when standing or sitting erect; associated with asthma and emphysema and angina pectoris
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 高田 誠一,高尾 英介,吉岡 優一,内藤 博道,木山 程荘,絹脇 悦生
- 気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 31(5), 309-313, 2009-09-25
- … 全の体制で対応することが望まれるが,呼吸状態が不良な場合などには迅速な対応が必要となる.症例.32歳男性.籾殻貯蔵槽内で作業中に大量の籾殻内に生き埋めになり,意識障害,チアノーゼ,喘鳴を伴う努力様起坐呼吸を来し,咳嗽では籾殻を喀出できなかった.気管挿管人工呼吸管理下に気管支鏡検査を行い,気管内に充満した多数の籾殻を確認した.消化管用五脚型把持鉗子を用いて一度に5〜10個程度の籾殻を把持でき,両側 …
- NAID 110007359149
- 呼吸困難 (特集 循環器救急) -- (症状別救急診療--病態生理とそこから導き出される鑑別診断)
- Negative Expiratory Pressure(NEP)法 (呼吸器疾患の臨床検査up to date) -- (生理検査など)
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- 起坐呼吸. 呼吸困難が臥位で増強し,起坐位または半坐位で軽減するという臨床的 徴候。一般に左心系の機能低下,僧帽弁膜症などによる左心不全の主要徴候として知 られている。左心不全の状態で臥位をとると,右心系への静脈還流の増加,これによる 肺血 ...
- 家庭医学館 起坐呼吸の用語解説 - ぜんそくの発作がおこったら、横になるより座った ほうが楽なことがあります。 からだを横(水平)にすると、重力のために下半身にたまっ ていた血液が急に心臓にもどり、肺うっ血が強くなるため、呼吸が困難になるのです。
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- 次の文を読み、13~15の問いに答えよ。
- 68歳の男性。腹部の膨満、腹痛、嘔吐および衰弱を主訴に家族に伴われて来院した。
- 現病歴 : 3日前から左下腹部を中心とする強い腹痛と嘔吐とを繰り返し、次第に腹部の膨隆が目立つようになってきた。この間、排ガスと排便とはみられず、排尿も2日前からは少量ずつ2、3回あったのみであった。また少量の水分を摂取したのみで経口摂取はほとんどしていなかった。
- 既往歴 : 5年前から170/90mmHg程度の高血圧症を指摘されていたが、症状がないため放置していた。手術歴はない。
- 現症 : 意識は清明であるが受け答えは緩慢である。身長169cm、体重56kg。体温36.8℃。臥位で脈拍108/分、整。血圧114/78mmHg。腹部は膨隆し、左下腹部を中心として金属性腸雑音を聴取する。打診では腹部全体にわたって鼓音を呈する。肝・肺を触知せず、圧痛や抵抗を認めない。
- 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球360万、Hb10.8g/dl、Ht34%、白血球12,000、血小板25万。血清生化学所見:総蛋白6.0g/dl、尿素窒素38mg/dl、クレアチニン1.3mg/dl、AST33単位(基準40以下)、ALT32単位(基準35以下)、CK35単位(基準10~40)、Na128mEq/l、K3.6mEq/l、Cl83mEq/l。来院時の腹部エックス線単純写真を以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [097C012]←[国試_097]→[097C014]
[★]
- 64歳の男性。2年前に脳梗塞を発症し、左上下肢の完全麻痺で在宅にて療養中である。5年前から心房細動と心不全とに対して内服治療中である。食事は全量摂取するが、時々、食事中に咳き込むことがある。日中は家族の介助により車椅子で移動している。
- 今後、在宅診療を続ける過程で心不全増悪を示唆する所見でないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109I051]←[国試_109]→[109I053]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [112E008]←[国試_112]→[112E010]
[★]
- 聴診上wheezesのある患者の病態として気管支喘息よりうっ血性心不全を疑わせる所見はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111C014]←[国試_111]→[111C016]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [097E035]←[国試_097]→[097E037]
[★]
- 英
- heart failure, HF, cardiac failure CF, cardiac insufficiency
- 関
定義
- 心臓のポンプ能が低下しているために、十分な心拍出量が得られない状態を指す (EPT.115)
- 心筋の機能が低下し、末梢組織の酸素需要量に見合うだけの血液を駆出できなくなった状態。
- 心臓に器質的あるいは機能的異常が生じて、心臓のポンプ機能力が低下し、主要臓器の酸素需要量に見合うだけの血液を拍出できない病態(YN)。全ての心疾患の「終末像」である。あくまでも終末像のため、死亡診断書に死因と記載するのは不適切である。
分類
病期
原因
場所
病態の分類
病期分類
- No limitation of physical activity. Ordinary physical activity does not cause undue fatigue, palpitation, or dyspnea (shortness of breath).
- Slight limitation of physical activity. Comfortable at rest, but ordinary physical activity results in fatigue, palpitation, or dyspnea.
- Marked limitation of physical activity. Comfortable at rest, but less than ordinary activity causes fatigue, palpitation, or dyspnea.
- Unable to carry out any physical activity without discomfort. Symptoms of cardiac insufficiency at rest. If any physical activity is undertaken, discomfort is increased.
原因
- 虚血性心疾患、弁膜疾患、高血圧精神疾患、心筋虚血の順に多い。(IMD.790)
- 誘因としては過労、ストレス、感染、心拍数の異常、不整脈、水分・塩分の過剰摂取がある。
増悪因子
- ストレス
- 感染症:頻脈→心筋酸素需要↑
- 貧血 :心拍出量↑
- 妊娠 :心拍出量↑、体液量↑
- 甲状腺機能亢進症:甲状腺ホルモン(心臓のカテコラミン受容体増加)の陽性変力効果、陽性変時効果→心筋酸素需要↑
- 血圧上昇 :圧負荷
- 頻脈性不整脈:心筋酸素需要↑
table 9.3. 代償されている心不全において症状を誘発させる要因 PHD.240
- 代謝的需要の増加 → 心筋が十分に収縮できなくなる
- コントロールされていない高血圧 ←左心系
- 肺塞栓症 ← 右心系
- 陰性変力作用を持つ薬物
- 心筋虚血 or 心筋梗塞
- アルコールの摂取
症状
心不全の身体所見 IMD.791改変
- 右心不全での胸水:左心不全の後方障害で起こるが、右心不全でも上大静脈圧上昇により奇静脈系が上昇して胸水貯留を認める
- the pleural veins drain into both the systemic and pulmonary veous beds.(PHD.243)
治療
参考
- 2006年改訂版:http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2006_maruyama_h.pdf
- 2011年改訂版:http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2011_izumi_h.pdf
- 2. 慢性心不全治療ガイドライン(2010年改訂版)
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2010_matsuzaki_h.pdf
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- 英
- platypnea
- 関
- 起坐呼吸
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- ortho+pnea
- 身体を横にしたとき生じる呼吸困難。
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- 英
- respiration, breathing
- 関
- 呼吸数、呼吸中枢、呼吸パターン