思考阻害
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 私のカルテから Nicergolineにより思考途絶様症状と脳波異常が著明に改善した器質性妄想性障害の1例
- 思考は途絶させられない(野田正彰著 『させられる教育--思考途絶する教師たち』) (特集 書を読み、世界を読む--読書の愉しみ) -- (わたしの読書遍歴から--最近この一冊)
- P-E-7 リラクセーションと帰属療法の併用により思考途絶が減少した女子alexithymia症例(ポスター発表E)
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- 思考制止(思考抑制)と思考途絶は似た言葉であるが、医学的には異なる概念である 思考制止とは 考えの浮かぶスピードが遅くなり、思考が先に進まなくなる状態である。うつ病などの気分障害によく見られ、「努力しても考えが浮かんでこない」と患者は訴える。
- 思考過程の異常 「思考過程の異常」とは、考える道筋や脈絡そのものに障害が起きてしまっている状態の事を言います。以下のようなものがあります。 思考途絶 考えている途中に、突然内容を忘れたり考えが止まってしまう。 思考制止
- 思考途絶 逆に次々に浮かんでくるはずのアイデアが途中で止まってしまうと思考途絶になります。 意欲の異常 緊張性昏迷と緊張性興奮がみられる 緊張性興奮では、多動がみられます。突然、叫び走り回りけがをしたり、意味のない行動を次
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★リンクテーブル★
[★]
- a 強迫観念―――自分のものでない考えが勝手に浮かんでくる。
- b 思考途絶―――思考が不活発で考えが前に進まない。
- c 支配観念―――思考が外部から支配される。
- d 反響言語―――主題はそれないが細部にこだわる。
- e 連合弛緩―――関連のない観念が浮かんでまとまらない。
[正答]
※国試ナビ4※ [109E021]←[国試_109]→[109E023]
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※国試ナビ4※ [101F007]←[国試_101]→[101F009]
[★]
- 英
- schizophrenia
- 同
- 精神分裂病、分裂病
- 関
- 精神疾患、向精神薬、抗精神病薬
ICD-10
- F20.0 Paranoid schizophrenia
- F20.1 Hebephrenic schizophrenia
- F20.2 Catatonic schizophrenia
- F20.3 Undifferentiated schizophrenia
- F20.4 Post-schizophrenic depression
- F20.5 Residual schizophrenia
- F20.6 Simple schizophrenia
- F20.8 Other schizophrenia
- F20.9 Schizophrenia, unspecified
DSM-IV
概念
- 統合失調症 schizophrenia (=精神分裂病 shizo(分裂) + phrenia(心))
- 感情、思考、行動の統合がとれていない。
歴史
- クレペリン Kraepelin,E.(1899):早発性痴呆として統合失調症を分離
- ブロイラー Bleuler,E. (1911):schizophreniaの名称を与えた。ブロイラーの基本症状
- シュナイダー Schneider,K.(1939):シュナイダーの一級症状
疫学
- 100人に1人が罹患している。120人に1人とも(発病危険率0.8%)
- 発症年齢:15-35歳に集中。10歳以下や40歳以降に発症することは少なく、55歳におこるのはまれ。
- 性差:男性の方が発症年齢が少ない。
遺伝性
- 参考1
- 発症には遺伝要因と環境要因の関与が考えられる。
リスクファクター
病前性格
- 非社交的、物静か、控えめ、生真面目、変人
- 臆病、繊細、敏感、神経質、興奮しやすい、自然や書物に親しむ
- 従順、善良、温和、無頓着、鈍感
病型
病因
- 前頭葉、辺縁系、線条体、視床下部 → ドーパミンD2受容体遮断薬が治療薬 (抗精神病薬)
統合失調症の特徴
- 1.意識障害はおこらない
- 2.知的障害は起こらない
- 3. 特異的な症状がない
- 4. 個々の精神機能はそれ自体は障害は起こらない
ブロイラーの4つのA
- ①連合弛緩 Assosiationslockerung
- ②感動鈍麻 Affekverblodung
- ③両価性 Ambivalence
- ④自閉 Autisumus
統合失調症の陽性、陰性症状
- 陽性症状:本来あるべきでないことがあるもの:幻聴
- 陰性症状:本来あるべきものがないもの:感情の鈍麻
症状
- PSY.255-256
- 意欲・感情:不安、緊張、興奮。昏迷、カタレプシー
- 自我:自我の能動性が障害され、自らの思考や行動が他人の意志によって影響されていると思いこむこと。
- 知能:知的能力は低下しない。異常体験に支配されている場合や人格の崩壊が進行した例では、的確な判断能力が損なわれる。
- 疎通性:異常体験に支配されていたり、強い興奮や昏迷を示す場合には疎通性は得られない。
- 病識:統合失調患者は自らが異常な状態にあることを認識できない
診断基準
DSM-IVによる統合失調症の診断基準
A.
|
特徴的症状:以下のうち2つ以上が1ヶ月以上の存在
|
(1) 妄想
|
(2) 幻覚
|
(3) 解体した会話
|
(4) ひどく解体したまたは緊張病性の行動
|
(5) 陰性症状:感情平板化、思考貧困、意欲欠如
|
B.
|
社会的または職業的機能の低下
|
C.
|
期間:少なくとも6ヶ月間存在
|
D.
|
失調感覚障害(統合失調感情障害)と気分障害を除外
|
E.
|
物質や一般身体疾患の除外
|
F.
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広汎性発達障害との関係:自閉性障害や 他の広汎性発達障害の既往歴がある場合、 顕著な幻覚や妄想が少なくとも1ヶ月存在すること
|
ICD-10による統合失調症の診断基準
- 一ヶ月以上ほとんどいつも明らかに存在すること
検査
治療
- 薬物療法
- 精神療法:支持的精神療法(安定した医師患者関係を樹立する)
- 電気痙攣療法:陽性症状が顕著で薬物療法の効果が見られない場合に適応。陽性症状の有無にかかわらず自殺のおそれがあり、他の治療によって改善に見られない場合も適応。
- 社会復帰のための治療:
- 作業療法:自発性と対人接触が改善。
- レクリエーション療法:
- 認知行動療法:生活技能訓練(ここの患者に適した目標を設定して行動療法を行う。対人及び社会的技能を学習し、実際の生活に応用していく)
参考
- 1. 統合失調症 学習テキスト 病客様とご家族の皆様がともに学んでいただくために 医療法人梁風会高梁病院 心理教育委員会編集
- http://www.ryoufhu.com/hp/sctekisuto.pdf
- 2. 【0738】一卵性双生児の統合失調症について
- http://kokoro.squares.net/psyqa0738.html
[★]
- 関
- 思考、思考障害
PSY.47
- 観念奔逸
- 思考制止 though inhibition:思考が不活発なため思考が進まずに滞る状態。時間をかければ話は進んでいく。
[★]
- 英
- thought blocking
- 同
- 思考途絶
- 関
- 思路障害。思考障害、分裂性思考
- 思考の進行が途中で停止・中絶してしまう思路の障害
- 統合失調症に見られる
[★]
- 英
- thinking
- 関
- 思考障害
[★]
- 英
- blocking
- 関
- 阻害