- 38歳の男性。職場の課長から、最近疲れている様子で欠勤や遅刻も多いので指導してほしいという相談を受け、産業医が面接した。半年前の本年4月、係長に昇進し、はじめは意欲を持って業務をこなしてきた。6月からはいつも気分が憂うつで、気力が失せてきた。8月からは就床しても仕事のことを考えて寝つけないことが多く、朝起きるのもつらくなった。以前は、休日には欠かさず子供と近所の公園で遊んでいたが、最近は家でごろごろするだけになった。上司に叱責された翌朝には会社に行くのがおっくうで、気が付くと会社とは逆方向の電車に乗っていたこともある。
- 産業医の発言として適切なのはどれか。
- a. 「特に異常がないので様子を見ましょう」
- b. 「弱音を吐かずにもっとがんばりましょう」
- c. 「心の病気であることを課長に報告しておきます」
- d. 「いっそのこと死んでしまいたい、と思うことはありますか」
- e. 「仕事が向いていないので係長職をはずしてもらいましょう」
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 27歳の女性。「訳の分からないことを言う」と父親に連れられて来院した。左前腕に数多くの注射痕が認められる。半年前から、同棲相手が歓楽街で買って使っていた薬を自分も使うようになった。薬は自分で静脈に注射していたと言う。当初は気分が高揚し、疲労感がなくなり、頭の回転が良くなるなど、快感を体験できていた。しかし、1か月前からは「殺してやる」という幻聴が現れ、いつもやくざにつけねらわれているという妄想にとりつかれている。
- 正しいのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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- 高速道路のパーキングエリアの出口で、多数の観光客を乗せたバスが大型トラックと衝突した。第1陣の救急隊が到着し、複数の死亡者を含む被災者が40数名いることと爆発の危険性がないこととが確認された。医療拠点を決めているところへ、たまたまパーキングエリアに居合わせた医師が駆けつけた。
- この医師が救急隊と協力して行う対応で適切なのはどれか。
- a. 救命可能な人の外出血を止血する。
- b. 皮下骨折 閉鎖骨折 に副木固定を行う。
- c. 心停止している人に二次救命処置を行う。
- d. 精神不安の著しい人の不安の内容を傾聴する。
- e. 呼吸が微弱な人に黒色トリアージタッグ 識別札をつける。
[正答]
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