- 78歳の女性。白内障手術目的で入院中である。 1年前から記銘力低下がみられるようになり、 Alzheimer型認知症と診断されて薬物療法が開始され、介護サービスを受けながら独居生活を続けていた。数年来の視力低下のために日常生活での支障が大きくなり、白内障手術目的で入院となった。入院翌日、ベッドから起き上がらず、朝食も摂らず、まとまりのないことを小声でつぶやくのみで質問に対してほとんど反応がなかった。身体所見に異常はなく、血液生化学所見でも術前検査と比較して有意な変化はなかった。また、頭部 CTでも半年前と比較して新たな病変はみられなかった。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
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[★]
- 22歳の女性。皮疹と発熱とを主訴に来院した。 3日前から、感冒様症状に対して市販の総合感冒薬を内服している。総合感冒薬には非ステロイド性抗炎症薬が含まれることは判明しているが、詳細は不明である。昨日から発熱と皮疹とが出現した。意識は清明。身長 152 cm、体重 48 kg。体温 39.2℃。脈拍 84/分、整。血圧 104/66mmHg。呼吸数 28/分。顔面、四肢および体幹の広範囲の皮膚に紅斑、水疱およびびらんがみられる。水疱とびらんの範囲は体表面積の 50%以上である。眼瞼結膜は発赤、眼球結膜は充血している。口腔粘膜にもびらんがみられる。尿所見:蛋白 (±)、糖 (-)。血液所見:赤血球 360万、 Hb 11.4 g/dl、Ht 38%、白血球 9,800、血小板42万。血液生化学所見:総蛋白 5.8 g/dl、アルブミン 2.8 g/dl、AST 64 IU/l、ALT 78 IU/l、LD 440 IU/l(基準 176~353)、 ALP 250 IU/l(基準 115~359)、 γ -GTP 43 IU/l(基準 8~50)、尿素窒素 28 mg/dl、クレアチニン 0.8 mg/dl。CRP 3.8 mg/dl。両手背と腹部の写真 (別冊 No. 19)を別に示す。
- まず投与する治療薬として適切なのはどれか。
[正答]
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- 28歳の初妊婦。妊娠 34週 0日。妊婦健康診査で妊娠高血圧症候群と診断され入院中である。身長 160 cm、体重 62 kg。体温 37.0℃。脈拍 72/分、整。血圧 154/106mmHg。尿所見:蛋白 3.5 g/日、糖 (-)。内診所見で子宮口は 1 cm開大、児頭下降度は SP-3 cmで未破水である。腹部超音波検査で胎児推定体重は 1,980 g(.1.5SD)で胎児形態異常は認めない。診察中に突然、強直性間代性けいれんを発症した。ジアゼパムの静注によって、けいれんは消失し意識も清明となった。帝王切開を決定しその準備を開始した。この時の胎児心拍数陣痛図 (別冊 No. 18)を別に示す。
- この時点で投与する薬剤として適切なのはどれか。
[正答]
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