- 英
- hallucination
- 関
- 錯覚
- 実際にはない音を聞いたり、ものを見たり、感じたりする体験で
- 対象なき知覚への確信
- 幻聴、幻視、幻味、幻嗅、幻触
幻覚が見られる疾患
- KPS改変
WordNet
- illusory perception; a common symptom of severe mental disorder
- an object perceived during a hallucinatory episode; "he refused to believe that the angel was a hallucination"
PrepTutorEJDIC
- 〈U〉〈C〉幻覚 / 〈C〉(幻覚に現れる)幻影,幻
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/08/11 23:09:03」(JST)
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幻覚(げんかく、hallucination)とは、医学(とくに精神医学)用語の一つで、対象なき知覚、即ち「実際には外界からの入力がない感覚を体験してしまう症状」をさす。聴覚、嗅覚、味覚、触覚などの幻覚も含むが、幻視の意味で使用されることもある。実際に入力のあった感覚情報を誤って体験する症状は錯覚と呼ばれる。
目次
- 1 種類
- 2 病態
- 3 原因
- 3.1 器質性
- 3.2 症状性
- 3.3 精神病性
- 3.4 心因性
- 3.5 薬理性
- 3.6 特殊状況下の正常な反応
- 4 幻覚の原因と内容の関連
- 5 関連項目
種類
幻覚には以下のものがある。
- 幻聴(auditory hallucination):聴覚の幻覚
- 実在しない音や声がはっきりと聞こえることをいう。聞こえるものは要素的なものから人の話し声、数人の会話と複雑なものまで程度は様々である。てんかんなどでも起こりえるが、会話の場合は統合失調症の可能性が高くなる。統合失調症では意識障害時ではなく意識清明期におこり、耳から聞こえてくる、頭の中に直接響いてくる、腹部から聞こえてくる場合もある。統合失調症ではただの音であったり知り合いの声、悪口や命令や自分の考えであったり、会話であったり内容は様々である、妄想に結びつくのが特徴である。急性期は鮮明に聞こえるが、軽快するにつれ不鮮明となるため陽性症状の指標ともなる。聞こうとすれば聞こえる、聞こうとしなくても聞こえる、声に逆らうことができないといったことも重症度の目安となる。例として、壁を叩く音が聴こえる等。
- 幻視(visual hallucination):視覚性の幻覚
- 実在しないものがみえるものである。単純な要素的なものから複雑で具体的なものまで程度は様々である。多くの場合は意識混濁という意識障害時に起こることが多く、特にアルコール中毒といった中毒性疾患や神経変性疾患でよく認められる。アルコール中毒で認められる幻視は典型的には小動物が認められるというものである。これらは意識変容によっておこるものと考えられている。特殊な例としては脳幹病変の際に幻覚様体験が起こることがあり、脳脚性幻覚と言われる。脳幹は意識において極めて重要な役割を担う部位であり、大脳と脳幹の連絡の障害が金縛りと考えられている。統合失調症で幻視が認められることは極めて稀である。例として、存在しない人、モノ、建物がまるで本当に存在するかのように見える等。また、視覚障害者の1割程度は脳の過活動から、精神に異常が無いにもかからず幻視を見る(シャルルボネ症候群)。他の例として、遭難中に幻視を見ることが多い。こちらは逆に救助者や飲み物、帰る家など自分の期待するものを脳が作り出すと見られている。
- 幻嗅(olfactory hallucination):嗅覚の幻覚
- 幻味(gustatory hallucination):味覚の幻覚
- 幻肢:触覚の錯覚
病態
さまざまな説が提案されているが、現在のところはっきりとは分かっていない。
- 中脳辺縁系のドパミン神経の過活動
- ドパミン作動薬である覚醒剤や大麻の成分が幻覚を起こすこと、幻覚に対してドパミン拮抗薬である抗精神病薬が有効なことなどから推測される。
- 自己モニタリング機能の障害
- 自己と他者の区別を行う機能である自己モニタリング機能が正常に作動している人であれば、空想時などに自己の脳の中で生じる内的な発声を外部からの音声だと知覚することはないが、この機能が障害されている場合、外部からの音声だと知覚して幻聴が生じることになる。
原因
幻覚は、麻薬などの服用、あるいは精神病や心的外傷後ストレス障害(PTSD)などといった、特殊な状況でのみ起きるわけではない。正常人であっても、夜間の高速道路をずっと走っている時など、刺激の少ない、いわば感覚遮断に近い状態が継続した場合に発生することがある。アイソレーション・タンクのように徹底して感覚を遮断することでも幻覚が見られる。
器質性
脳の器質疾患により幻覚が起こりうる。 ナルコレプシー、脳血管障害、脳炎、脳外傷、脳腫瘍、あるタイプのてんかん、痴呆など。
症状性
全身性の疾患に続発して幻覚が起こることがある。代謝性疾患、内分泌性疾患、神経疾患など。
精神病性
主に統合失調症圏の疾患で幻覚がみられる。統合失調症をはじめ、統合失調症様障害、非定型精神病など。感情障害でも幻聴が起こることがある。
心因性
重度の心因反応、PTSDなど。他に、遭難中に救助者や飲み物の幻覚を見ることは多い。いずれも脳の防衛本能によるものとされる。
薬理性
LSDなどの幻覚剤、覚醒剤、大麻などの薬物乱用による。ステロイドなどの治療薬でも幻覚が起こることがある。
特殊状況下の正常な反応
断眠、感覚遮断、高電磁場など
幻覚の原因と内容の関連
疾患により幻覚の内容が異なる傾向があると言われている。例えば統合失調症では幻聴が、レビー小体病では幻視が、アルコール依存症の離脱症状では小動物幻視(小さい虫などが見える)が多いとされているが、必ずしも全例に当てはまる訳ではない。
関連項目
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Japanese Journal
- 大久保 恒正
- 高山赤十字病院紀要 = Japanese Red Cross Takayama Hospital Journal 36, 9-15, 2012-12-01
- … セネストパチー(cenestopathy・体感症)は、1907年にデュプレとカミュによって命名された疾患名で、DSM-ⅣTRでは心気妄想症の体感幻覚が近似であると言われている。 …
- NAID 120005181964
- 日経ドラッグインフォメーション 2012年1月号~12月号 年間記事インデックス
- 日経ドラッグインフォメーションpremium (182), 78-83, 2012-12
- … 妄想や幻覚などの認知症の周辺症状を抑肝散が改善2月号PE13ベル麻痺による顔面の神経麻痺症状をバラシクロビルが改善4月号PE13糖尿病網膜症の発症や進展をARBで抑制6月号PE13子宮内膜症による頑固な痛みをモンテルカストが改善8月号PE13大腸憩室炎による腹痛などの症状がメサラジンで改善10月号PE13薬の副作用による口腔内乾燥症をニザチジンが改善12月号PE13副作用症… …
- NAID 40019513402
- 病院を出た精神障害者たちをめぐる社会的包摂 : 北海道浦河べてるの家における幻覚妄想体験への対処の事例から(<特集>社会的排除/包摂の人類学)
- 間宮 郁子
- 文化人類学 77(2), 306-318, 2012-09-30
- Japan has more in-patient days than any other country, as well as the highest number of beds in mental hospitals as a ratio of the total population. People with mental disorders used to be hidden away …
- NAID 110009543860
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- 錯覚が、その場に実際にあるものを元とは違った形で、誤って知覚することを指すのに 対して、幻覚は、その場にないものを実際にあるように知覚することを言います。 ... その 場にないものを知覚するという意味では、全ての感覚器官に対応した幻覚があります。
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★リンクテーブル★
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- 78歳の男性。テレビ番組の録画がうまく出来なくなったことを主訴に来院した。これまで自分の好きなテレビ番組をこまめに録画していたが、最近はほとんど録画しなくなったため心配した妻とともに受診した。妻の話によると録画装置の使い方が分からなくなったようだという。日常生活では特に問題はないが、最近、同じことを何度も聞くようになり、遠方の娘から電話がかかってきたことを忘れていることがあるという。妻と2人暮らし。60歳ころから糖尿病の治療のため外来にはバスを利用して1人で通院している。脈拍 84/分、整。血圧 126/84mmHg。四肢に運動麻痺を認めない。腱反射は正常である。
- この患者にみられる高次脳機能障害はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109H028]←[国試_109]→[109H030]
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- 72歳の女性。言動の変化を心配した家族に伴われて来院した。3年前に夫を亡くしてから、一人暮らしを続けている。これまでに精神症状を呈したことはなかった。3か月前から自宅に閉じこもりがちになったため、心配した長女が様子を見に行ったところ「外に出ると皆が自分の悪口を言っている」、「隣の人がいつも自分を監視している」といった話をし続けたという。診察時には表情が明るく、抑うつ気分は認めない。疎通性も良好である。幻覚は認めず、改訂長谷川式簡易知的機能評価スケールは30点(満点30)であった。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104E058]←[国試_104]→[104E060]
[★]
- 12歳の男児。半年前から、ボーッとして横になっていることが多くなり、家に引きこもるようになったため、母親に連れられて来院した。2歳時に麻疹に感染したという。診察時に、傾眠傾向にあり、ときおり右の上下肢にミオクローヌスを認める。脳波検査で周期性同期性放電を認める。髄液検査で、蛋白濃度の軽度上昇、麻疹ウイルス抗体価の上昇およびIgGの増加を認める。
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- 19歳の男性。人前で話ができないことを主訴に来院した。昨年春に大学に入学した。クラブ活動のオリエンテーションで自己紹介を求められた時に、皆の視線を感じて緊張して体が震えることがあった。それ以来、人前に出ることを避け、希望していたクラブにも入らず、講義に出るだけの大学生活を続けている。抑うつ症状はみられず、明らかな幻覚や妄想も認められない。
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[正答]
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- 58歳の男性。30年間のアルコール多飲歴がある。仕事中の事故による下肢の骨折のために救急入院した。手術は無事に終了したが、術後2日目の夜に回復室のベッドから突然起き上がり、点滴を自己抜去した。何かをつかまえる動作をふるえる手指で繰り返し、伏況を説明しても見当外れの返事しか返ってこない。
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- 28歳の女性。仕事が全く手につかないことを主訴に来院した。2か月前に家族でドライブ中に交通事故に遭い、腹部に重症を負ったが頭部打撲は免れた。両親は即死した。身体状態は改善したが、1か月前から日中覚醒時に事故の光景が頻回に目に浮かび、不安におののくようになった。
- この病態で起こりやすいのはどれか。
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- 15歳の女子。行動の異常に気付いた母親に連れられ来院した。1年前から、外出から帰ると手に細菌がついたように思えてならず、何度も繰り返し手を洗うようになった。最近では決まって8回は洗う。入浴の際も体を8回繰り返して洗うまでやめられず、途中で家族が止めると、抵抗して暴力をふるうこともある。
- 症状はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101H028]←[国試_101]→[101H030]
[★]
- 統合失調症の心理・社会的側面への配慮として適切なのはどれか。
- a 妄想は否定し根気強く説得する。
- b 患者にも家族にも病名は告知しない。
- c 幻覚については患者の体験を尊重する。
- d 幻覚妄想の治療として生活技能訓練を行う。
- e 薬物療法を終了してから心理・社会的治療を行う。
[正答]
※国試ナビ4※ [104F006]←[国試_104]→[104F008]
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- a. 体験後、時間をおいて発症する例がある。
- b. 小児の方が成人よりも発症しやすい。
- c. 悪夢などの睡眠障害が特徴である。
- d. 重症例では幻覚を伴うことがある。
- e. 脳波異常を伴うことが多い。
[正答]
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- Parkinson病に対するL-Dopa治療の副作用はどれか?3つ
[★]
- 英
- schizophrenia
- 同
- 精神分裂病、分裂病
- 関
- 精神疾患、向精神薬、抗精神病薬
ICD-10
- F20.0 Paranoid schizophrenia
- F20.1 Hebephrenic schizophrenia
- F20.2 Catatonic schizophrenia
- F20.3 Undifferentiated schizophrenia
- F20.4 Post-schizophrenic depression
- F20.5 Residual schizophrenia
- F20.6 Simple schizophrenia
- F20.8 Other schizophrenia
- F20.9 Schizophrenia, unspecified
DSM-IV
概念
- 統合失調症 schizophrenia (=精神分裂病 shizo(分裂) + phrenia(心))
- 感情、思考、行動の統合がとれていない。
歴史
- クレペリン Kraepelin,E.(1899):早発性痴呆として統合失調症を分離
- ブロイラー Bleuler,E. (1911):schizophreniaの名称を与えた。ブロイラーの基本症状
- シュナイダー Schneider,K.(1939):シュナイダーの一級症状
疫学
- 100人に1人が罹患している。120人に1人とも(発病危険率0.8%)
- 発症年齢:15-35歳に集中。10歳以下や40歳以降に発症することは少なく、55歳におこるのはまれ。
- 性差:男性の方が発症年齢が少ない。
遺伝性
- 参考1
- 発症には遺伝要因と環境要因の関与が考えられる。
リスクファクター
病前性格
- 非社交的、物静か、控えめ、生真面目、変人
- 臆病、繊細、敏感、神経質、興奮しやすい、自然や書物に親しむ
- 従順、善良、温和、無頓着、鈍感
病型
病因
- 前頭葉、辺縁系、線条体、視床下部 → ドーパミンD2受容体遮断薬が治療薬 (抗精神病薬)
統合失調症の特徴
- 1.意識障害はおこらない
- 2.知的障害は起こらない
- 3. 特異的な症状がない
- 4. 個々の精神機能はそれ自体は障害は起こらない
ブロイラーの4つのA
- ①連合弛緩 Assosiationslockerung
- ②感動鈍麻 Affekverblodung
- ③両価性 Ambivalence
- ④自閉 Autisumus
統合失調症の陽性、陰性症状
- 陽性症状:本来あるべきでないことがあるもの:幻聴
- 陰性症状:本来あるべきものがないもの:感情の鈍麻
症状
- PSY.255-256
- 意欲・感情:不安、緊張、興奮。昏迷、カタレプシー
- 自我:自我の能動性が障害され、自らの思考や行動が他人の意志によって影響されていると思いこむこと。
- 知能:知的能力は低下しない。異常体験に支配されている場合や人格の崩壊が進行した例では、的確な判断能力が損なわれる。
- 疎通性:異常体験に支配されていたり、強い興奮や昏迷を示す場合には疎通性は得られない。
- 病識:統合失調患者は自らが異常な状態にあることを認識できない
診断基準
DSM-IVによる統合失調症の診断基準
A.
|
特徴的症状:以下のうち2つ以上が1ヶ月以上の存在
|
(1) 妄想
|
(2) 幻覚
|
(3) 解体した会話
|
(4) ひどく解体したまたは緊張病性の行動
|
(5) 陰性症状:感情平板化、思考貧困、意欲欠如
|
B.
|
社会的または職業的機能の低下
|
C.
|
期間:少なくとも6ヶ月間存在
|
D.
|
失調感覚障害(統合失調感情障害)と気分障害を除外
|
E.
|
物質や一般身体疾患の除外
|
F.
|
広汎性発達障害との関係:自閉性障害や 他の広汎性発達障害の既往歴がある場合、 顕著な幻覚や妄想が少なくとも1ヶ月存在すること
|
ICD-10による統合失調症の診断基準
- 一ヶ月以上ほとんどいつも明らかに存在すること
検査
治療
- 薬物療法
- 精神療法:支持的精神療法(安定した医師患者関係を樹立する)
- 電気痙攣療法:陽性症状が顕著で薬物療法の効果が見られない場合に適応。陽性症状の有無にかかわらず自殺のおそれがあり、他の治療によって改善に見られない場合も適応。
- 社会復帰のための治療:
- 作業療法:自発性と対人接触が改善。
- レクリエーション療法:
- 認知行動療法:生活技能訓練(ここの患者に適した目標を設定して行動療法を行う。対人及び社会的技能を学習し、実際の生活に応用していく)
参考
- 1. 統合失調症 学習テキスト 病客様とご家族の皆様がともに学んでいただくために 医療法人梁風会高梁病院 心理教育委員会編集
- http://www.ryoufhu.com/hp/sctekisuto.pdf
- 2. 【0738】一卵性双生児の統合失調症について
- http://kokoro.squares.net/psyqa0738.html
[★]
- 英
- Hashimoto encephalopathy, Hashimoto's encephalopathy
- 関
- 甲状腺機能低下症、橋本病
概念
- 橋本病を背景疾患として有し、自己免疫が関与し精神・神経症状を呈する疾患である。
- 福井大学の米田誠先生が抗NAE抗体を半数の患者が有することを明らかにしている。
疫学
- 女性が72%
- 若年者(20-30歳)と高齢者(50-70歳)の二峰性
症状
Peschen-Rosinらの診断基準
- 反復する痙攣、精神症状を呈する例で、(1)脳波異常、(2)抗マイクロゾーム抗体陽性、(3)髄液蛋白の上昇、(4)ステロイドに反応良好、(5)頭部MRIで異常所見を見ないことのこれらのうち3つ以上を満たすものを橋本脳症と定義した。橋本脳症の疾患特異的な自己抗体である抗NAE抗体(血清N末端αエノラーゼ抗体)が陽性であることも診断的に有意な所見である。
検査
- 脳波:基礎波の徐脈化
- 脳SPECT:血流低下
- 脳MRI:辺縁系病変、深部白質病変
検査・画像項目
|
特徴
|
抗甲状腺抗体
|
抗TPO抗体陽性、抗TG抗体陽性
|
52%
|
抗TPO抗体陽性
|
21%
|
抗TG抗体陽性
|
18%
|
抗TSH受容体抗体
|
9%
|
甲状腺機能
|
正常
|
72%
|
低下(軽度)
|
25%
|
一過性亢進
|
3%
|
血清抗NAE抗体
|
特異度 90%、感度 50%
|
髄液蛋白上昇
|
|
45%
|
脳波
|
基礎律動の徐波化
|
80%
|
脳MRI
|
異常(ほとんどが側頭葉辺縁系病巣かびまん性白質病変)
|
36%
|
脳血流SPECT
|
低下
|
76%
|
鑑別疾患
治療
- ステロイド治療が基本であり、80%の患者で良好な反応が得られる。
[★]
- 英
- fulminant pneumonia
- 同
- 劇症肺炎
- 関
- ウォーターハウス・フリーデリクセン症候群
[★]
- 英
- visual hallucination, pseudopsia?
- 関
- 幻覚、錯視
- 対象のないところに対象を意識すること(幻覚) ⇔ 対象を誤って知覚すること(錯覚)
- 対象のないところに存在しない物が見えること(幻視) ⇔ あるものが誤って別の物に見えること(錯視)
- 統合失調症では意識清明時にみられるが、多くの場合意識障害下に経験され、例えば症状精神障害、夜間譫妄、振戦譫妄でみられる。
[★]
- 英
- behavioral and psychological symptoms of dementia
- 同
- 行動・心理徴候、行動・心理症状
- 関
- 認知症
[★]
- 英
- Gulliver hallucination???
- 関
- 小人幻覚 こびと幻覚 lilliputian hallucination
[★]
- 関
- 偽幻覚、幻覚