ジフテリア菌

Corynebacterium diphtheriae


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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/12/29 09:28:45」(JST)

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Japanese Journal

  • 非ウイルス性感染症 ジフテリア菌・毒素 (広範囲 血液・尿化学検査 免疫学的検査(第7版・3)その数値をどう読むか) -- (免疫学的検査 感染症関連検査(抗原および抗体を含む))
  • わが国の小児科担当医療従事者における百日咳・ジフテリア菌の感染リスク評価
  • 蒲地 一成,遠藤 美代子,小宮 貴子 [他]
  • 感染症学雑誌 81(2), 155-161, 2007-03
  • NAID 40015413367

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近縁菌のコリネバクテリウム・ウルセランス (Corynebacterium ulcerans ) がジフテリア 類似の症状を引き起こすことが、日本でも2001年から2009年までに6例報告されている 。 C. ulcerans は、ウシ、ウマなどの動物の常在菌で、 ...
ジフテリア菌は普通,扁桃腺,咽頭,喉頭に感染し,そこから鼻腔や気管に広がります. 菌は定着部位でのみ増殖し線維素性炎症を起こし局所障害を与えます.2-6日の 潜伏期ののちによる発熱,咽頭痛,鼻出血などの症状を起こし,咽頭炎,特に扁桃に 偽膜性 ...


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血液寒天上のコロニー図2. ジフテリアにおける咽頭の ulcerans偽膜ジフテリア菌(c)Kwangshin Kim/Science

Japan Pharmaceutical Reference

薬効分類名

  • ワクチン・トキソイド混合製剤

販売名

沈降ジフテリア破傷風混合トキソイド“化血研”

組成

製法の概要

  •  本剤は、ジフテリア菌(Park-Williams No.8株)及び破傷風菌(Harvard A-47株)を個別に純培養後除菌ろ過して得られた各毒素液を精製濃縮し、かつ、ホルマリンを加えて無毒化したトキソイド原液を混合し、更にアルミニウム塩及び希釈剤としてリン酸塩緩衝塩化ナトリウム液を加え、規定濃度に調製した液剤である。
  •  なお、本剤は製造工程でウシの乳由来成分(カザミノ酸、スキムミルク、ポリペプトン)、ウシの肝臓、ウシの肉、ブタの胃由来成分(ペプトン)、ブタの膵臓由来成分(パンクレアチン)、ウマの血液由来成分(血清)及びクジラの心臓由来成分(ハートエキス)を使用している。

組成

  •  本剤は1mL中に次の成分を含有する。

有効成分
ジフテリアトキソイド

  • 約50Lf

有効成分
破傷風トキソイド

  • 20Lf以下

添加物
チメロサール

  • 0.01mg

添加物
ブドウ糖

  • 1.0mg

添加物
L-リシン塩酸塩

  • 0.1mg以下

添加物
ホルマリン(ホルムアルデヒドとして)

  • 0.1mg以下

添加物
塩化アルミニウム

  • 3.0mg以下

添加物
水酸化ナトリウム

  • 1.2mg以下

添加物
塩化ナトリウム

  • 7.0mg

添加物
リン酸水素ナトリウム水和物

  • 0.69mg

添加物
リン酸二水素ナトリウム

  • 0.39mg

禁忌

(予防接種を受けることが適当でない者)

  •  被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合には、接種を行ってはならない。
  • 明らかな発熱を呈している者
  • 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
  • 本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者
  • 上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者


効能または効果

  •  本剤は、ジフテリア及び破傷風の予防に使用する。
  • ◎初回免疫:通常、1回0.5mLずつを2回、3〜8週間の間隔で皮下に注射する。ただし、10歳以上の者には、第1回量を0.1mLとし、副反応の少ないときは、第2回以後適宜増量する。
  • ◎追加免疫:第1回の追加免疫には、通常、初回免疫後6箇月以上の間隔をおいて(標準として初回免疫終了後12箇月から18箇月までの間に)0.5mLを1回皮下に注射する。ただし、初回免疫のとき副反応の強かった者には適宜減量し、以後の追加免疫のときの接種量もこれに準ずる。また、10歳以上の者には、0.1mL以下を皮下に注射する。

接種対象者・接種時期

  •  定期接種の場合には、ジフテリア及び破傷風の第2期の予防接種については、11歳以上13歳未満の者(11歳に達した時から12歳に達するまでの期間を標準的な接種期間とする)に、通常、本剤0.1mLを1回皮下に注射する。

他のワクチン製剤との接種間隔

  •  生ワクチンの接種を受けた者は、通常、27日以上、また、他の不活化ワクチンの接種を受けた者は、通常、6日以上間隔を置いて本剤を接種すること。
  •  ただし、医師が必要と認めた場合には、同時に接種することができる(なお、本剤を他のワクチンと混合して接種してはならない)。

慎重投与

(接種の判断を行うに際し、注意を要する者)

  •  被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。
  • 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者
  • 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者
  • 過去にけいれんの既往のある者
  • 過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者
  • 本剤の成分に対してアレルギーを呈するおそれのある者

重大な副作用

ショック、アナフィラキシー(0.1%未満):ショック、アナフィラキシー(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫等)があらわれることがあるので、接種後は観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。

薬効薬理

  •  ジフテリア及び破傷風の予防には、本剤接種後、それぞれの血中抗毒素が一定量以上産生される必要がある。
  •  ジフテリア及び破傷風の感染防御に有効な抗毒素量はいずれも0.01IU/mLとされている。

★リンクテーブル★
リンク元細菌」「急性咽頭炎」「培地」「ナイセル染色」「コリネバクテリウム属
関連記事ジフテリア」「

細菌」

  [★]

bacterium,(pl.) bacteria
バクテリア
特殊な細菌 細菌の鑑別細菌の同定?、細菌の分類

細菌の命名

  • ラテン語であり、イタリックで表す。
  • 「属名 + 種名」で表現される。

グラム染色性と形状による分類と疾患

形状 グラム陽性菌 グラム陰性菌
球菌   スタフィロコッカス属 黄色ブドウ球菌 Staphylococcus aureus 多様     ナイセリア属 淋菌 Neisseria gonorrhoeae 淋病  
ストレプトコッカス属 化膿性連鎖球菌 Streptococcus pyogenes 多様 莢膜 髄膜炎菌 Neisseria meningitidis 多様  
肺炎球菌 Streptococcus pneumoniae     ベイヨネラ属   Veillonella    
エンテロコッカス属 (総称)腸球菌 Enterococcus faecalis     モラクセラ属/
ブランハメラ亜属
  Moraxella catarrhalis 肺炎  
Enterococcus faecium      
桿菌   バシラス属 炭疽菌 Bacillus anthracis 炭疽 好気性菌、有芽胞菌、莢膜 腸内細菌科 エンテロバクター属     肺炎、尿路感染  
  セレウス菌 Bacillus cereus 細菌性食中毒 好気性菌、有芽胞菌 エシェリキア属 大腸菌 Escherichia coli パラチフス 通性嫌気性
  クロストリジウム属 破傷風菌 Clostridium tetani 破傷風 嫌気性菌、有芽胞菌 クレブシエラ属     下痢、肺炎、尿路感染  
  ボツリヌス菌 Clostridium botulinum ボツリヌス中毒 プロテウス属     尿路感染  
  ウェルシュ菌 Clostridium perfringens 多様 サルモネラ属 パラチフス菌 Sallmonella serovar Paratyphi 腸チフス 通性嫌気性
  ディフィシル菌 Clostridium difficile 多様 チフス菌 Sallmonella serovar Typhi   通性嫌気性
    ガス壊疸菌群       セラチア属   Serratia 日和見感染 通性嫌気性
マイコバクテリウム科 マイコバクテリウム属 結核菌 Mycobacterium tuberculosis 結核 無芽胞菌 シゲラ属 赤痢菌 Shigella 赤痢 通性嫌気性
ライ菌 Mycobacterium leprae ライ病 エルシニア属 ペスト菌 Yersinia pestis ペスト 通性嫌気性
コリネバクテリウム科 コリネバクテリウム属 ジフテリア菌 Corynebacterium diphtheriae ジフテリア   Yersinia enterocolitica 多様 通性嫌気性
ノカルジア科 ノカルジア属 ノカルジア     ビブリオ科 ビブリオ属 コレラ菌 Vibrio cholerae コレラ 通性嫌気性
アクチノマイセス科 アクチノマイセス属(放線菌属) (総称)放線菌 Actinomyces   腸炎ビブリオ Vibrio parahaemolyticus 腸炎ビブリオ感染症 通性嫌気性
  リステリア属   Listeria monocytogenes リステリア症 嫌気性菌、無芽胞菌、人獣共通感染症、通性細胞内寄生菌 パスツレラ科 ヘモフィルス属 インフルエンザ菌 Haemophilis influenzae 多様  
  パスツレラ属 パスツレラ属菌 Pasteurella multocida 人獣共通感染症  
ストレプトバシラス属 ストレプトバシラス属菌 Streptobacillus moniliformis 鼠咬症  
  シュードモナス属 緑膿菌 Psudomonas aeruginosa 緑膿菌感染症 好気性、院内感染症
ボルデテラ属 百日咳菌 Bordetela pertussis 百日咳 好気性、短桿菌
ブルセラ属 ブルセラ Brucella ブルセラ症 好気性、細胞内増殖菌、短桿菌
フランシセラ属 野兎病菌 Francisella tularensis 野兎病 好気性、球桿菌
レジオネラ属   Legionella pneumophila ポンティアック熱/レジオネラ肺炎 好気性
バクテロイデス属   Bacteroides fragilis 嫌気性感染症 偏性嫌気性菌
らせん菌   スピロヘータ科 トレポネーマ属 梅毒トレポネーマ Treponema pallidum subspecies pallidum 梅毒  
ボレリア属 回帰熱ボレリア Borrelia recurrentis 回帰熱
ライム病ボレリア Borrelia burgdorferi ライム病
レプトスピラ科 レプトスピラ属 黄疸出血性レプトスピラ Leptospira interrogans serovar icterohaemorrhagiae 黄疸出血性レプトスピラ症(レプトスピラ症ワイル病、黄疸性ワイル病)
スピリルム 鼠咬症スピリルム   鼠咬症
カンピロバクター属 カンピロバクター属菌   カンピロバクター腸炎
ヘリコバクター属   Helicobacter pylori  

急性咽頭炎」

  [★]

acute pharyngitis
カタル性咽頭炎 catarrhal pharyngitis
咽頭炎急性扁桃炎


病因の鑑別

IRE.475改変
  • 1. 非感染性
  • 2. 感染性
  • ウイルス
  • 細菌
  • 真菌

化膿性連鎖球菌 Streptococcus pyogenes A群β溶連菌による急性咽頭炎

治療

  • ペニシリン系抗菌薬:ペニシリンアレルギーがある場合には使えない。また病原体が不明であるときに投与すると、疾患が伝染単核球症の場合皮疹を生じさせてしまうので、これを否定できるまで投与しない。(IRE.999)
  • マクロライド系抗菌薬:クラリスロマイシンアジスロマイシン。日本ではマクロライド耐性溶連菌が多いらしい。(IRE.999)

国試

培地」

  [★]

culture medium, culture media, medium, media
培養基



Bug Media used for isolation
H. influenzae Chocolate agar with factors V (NAD) and X (hematin)
N. gonorrhoeae Thayer-Martin media
B. pertussis Bordet-Gengou (potato) agar
C. diphtheriae Tellurite plate, Loffler’s medium, blood agar
M. tuberculosis Lowenstein-Jensen agar
Lactose-fermenting enterics Pink colonies on MacConkey’s agar
Legionella Charcoal yeast extract agar buffered with increased iron and cysteine
Fungi Sabouraud's agar

ナイセル染色」

  [★]

Neisser stain, Neisser's stain
Neisser染色異染小体染色 metachromatic granules dyeing
染色法

コリネバクテリウム属」

  [★]

corynebacteria
Corynebacterium
Corynebacterium属コリネバクテリウムコリネバクテリア
細菌

コリネバクテリウム属

ジフテリア」

  [★]

diphtheria
ジフテリア菌

特徴

病原体

疫学

  • 2-5歳の小児に好発

潜伏期間

感染経路

  • 飛沫感染

病型

症状

  • 発熱、咽頭発赤・クループ(扁桃に偽膜形成し、気道閉鎖)、頚部リンパ節腫脹

合併症

  • ジフテリア後心臓疾患:発病後2-3週間後。房室ブロック、心筋炎。時に血圧低下、心雑音、ギャロップリズム、心不全
  • ジフテリア後麻痺:発病後5-6週間後。多発神経炎による。軟口蓋麻痺により嚥下困難、動眼神経麻痺、生体麻痺、体幹四肢筋の麻痺。4-6週後には回復。
  • ネフローゼ

治療

  • 抗毒素血清療法、ペニシリン

予防

  • DPT I期:3ヶ月から6ヶ月に3回。1歳半以降に1回
  • DPT II期:11歳~12歳

菌」

  [★]

fungusfungimicrobial
菌類真菌真菌類微生物