- 英
- Coxsackie virus
- 関
- ウイルス
感染症 (SMB.439)
顕性
- 不顕性感染となるのはポリオと同程度であって、99%らしい (SMB.438)
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 中枢神経病変を来したコクサッキーウイルスB4感染症の7例
- ウイルス感染症 コクサッキーウイルス (広範囲 血液・尿化学検査 免疫学的検査(第7版・3)その数値をどう読むか) -- (免疫学的検査 感染症関連検査(抗原および抗体を含む))
Related Links
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - コクサッキーウイルスの用語解説 - ピコルナウイルス群の小さな RNAウイルスで,腸管系ウイルスの代表的なもの。最初に分離された場所の地名をとって命名された。A,Bの2群に分けられ,A群は ...
- コクサッキーウイルスは、ヘルパンギーナという症状の原因のウイルスと言われています。コクサッキーウイルスは、ヘルパンギーナという症状の原因のウイルスと言われています。 関連記事:ヘルパンギーナの原因や対処法を解説 ...
- コクサッキーウイルス感染症 コクサッキーウイルス感染症とは コクサッキーウイルスA群(A-2,4,6,8,10)による感染症で、口腔領域では口峡部の炎症(ヘルプアンギーナ)として現れる事が多いようです。 ヘルプアンギーナ とは
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、33、34の問いに答えよ。
- 1歳1か月の男児。嘔吐と発熱とを主訴に来院した。
- 現病歴 : 2日前の夕方から嘔吐が出現した。昨日、発熱し、嘔吐が頻回になったため近医を受診した。制吐薬を処方されたが服用できず、白色下痢も加わった。水分も摂取できなくなった。
- 既往歴・家族歴 : 特記すべきことはない。
- 現症 : 意識は清明だがぐったりしている。身長72 cm、体重10.3 kg(1週前の1歳児健康診査では11.0 kg)。体温 39.2 ℃。呼吸数 26/分。脈拍 140/分、整。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は軟で、肝・脾を触知しない。尿所見:比重 1.025、蛋白(-)、糖(-)、ケトン体3+。血液所見:赤血球 450万、Hb 12.3 g/dl、Ht 40 %、白血球 14,900(桿状核好中球 11%、分葉核好中球 62%、単球 3%、リンパ球 24%)、血小板 49万。血液生化学所見:血糖 88 mg/dl、総蛋白 6.6 g/dl、尿素窒素 15 mg/dl、クレアチニン 0.4 mg/dl、尿酸 6.9 mg/dl、総ビリルビン0.4 mg/dl、AST 66 IU/l、ALT 31 IU/l、LD 630 IU/l(基準260~530)、Na 133 mEq/l、K 4.4 mEq/l、Cl 90 mEq/l。CRP 1.3 mg/dl。
[正答]
※国試ナビ4※ [103H033]←[国試_103]→[103H035]
[★]
- 5か月の乳児。5日前から鼻水と咳とが続いていたが、発熱はなく、元気もよかった。昨日夕方から咳がひどくなり、呼吸がゼーゼーと苦しそうになってきたので来院した。体温37.2℃。呼吸数56/分。呼吸困難があり、口唇に軽度のチアノーゼを認める。胸部聴診で、呼気の延長、喘鳴およびわずかなcoarse crackles(湿性ラ音)を聴取する。白血球8,700。CRP0.9mg/dl(基準0.3以下),動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH7.35、PaO2 45Torr、PaCO2 48Torr。胸部エックス線写真は、軽度肺気腫像を示す。原因として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [096A011]←[国試_096]→[096A013]
[★]
- 35歳の男性。右胸部痛を主訴に来院した。2日前から全身倦怠感と右側胸部の疼痛があり、昨日から同部位に皮疹が出現している。2年前に左側腹部に同様の皮疹が出現したことがあったという。24歳時に急性B型肝炎に罹患している。喫煙歴と飲酒歴はない。意識は清明。身長 165cm、体重 57kg。体温 37.2℃。脈拍 96/分、整。血圧 118/60mmHg。呼吸数 14/分。皮疹の写真(別冊No. 9)を別に示す。
- 抗体検査を行うべきウイルスはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113F053]←[国試_113]→[113F055]
[★]
- 6歳の男児。昨日からの咽頭痛と39.0℃の発熱とを主訴に来院した。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。リンパ節の腫脹を認めない。皮疹を認めない。咽頭部の写真(別冊No. 7)を別に示す。
- 原因として考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106I040]←[国試_106]→[106I042]
[★]
- 2歳の男児。早朝から発熱を認め、四肢に皮疹が出現したため母親に連れられて来院した。口腔内に疼痛はあるが、全身状態は良好である。来院時の手の写真 (別冊No. 17)を別に示す。
- 原因ウイルスはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108D033]←[国試_108]→[108D035]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [101F071]←[国試_101]→[101F073]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [102I032]←[国試_102]→[102I034]
[★]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[★]
- 英
- meningitis
- 同
- 脳脊髄膜炎、
- 関
- 蛋白細胞解離
病因
- 感染症(細菌、ウイルス、真菌など)、悪性腫瘍の浸潤 → 髄膜の炎症
分類
病原体
- 菌血症→脳脈絡叢→髄腔
- 菌体成分(LPSなど)→BBB, 上衣細胞、脳細胞の障害。神経膠細胞による炎症サイトカインの分泌
- 血行性、あるいは神経軸索によりウイルスが髄腔に波及。
臨床経過
宿主要因と髄膜炎に関わる病原体
- 頻度・年齢階層が資料によって異なるため混乱しないように注意。
YN.J-137改変
first aid step1 2006 p.161
- incidence of H. influenzae meningitis has ↓ greatly with introduction of H. influenzae vaccine in last 10–15 years.
CBT QB vol2 p.562
IMD.1042
小児細菌性髄膜炎起炎菌(PED.606)
新生児
- Streptococcus agalactiaeは産道感染
- Escherichia coliもおそらく産道感染
新生児と老人
- Listeria monocytogenesは産道感染するので新生児に多い。新生児と老人に多いのは通性細胞内寄生菌で細胞性免疫の弱い宿主に感染やすいため?
乳児~幼児
- Haemophilus influenzae type B
乳児~大人
- Enteroviruses
- Neisseria meningitidis
小児~大人
乳児~老人
老人
髄膜炎の鑑別
|
細菌性髄膜炎
|
ウイルス性髄膜炎
|
結核性髄膜炎
|
真菌性髄膜炎
|
癌性髄膜炎
|
外観
|
混濁
|
clear
|
水様~ キサントクロミー 日光微塵
|
clear~ 日光微塵
|
clear~ キサントクロミー
|
圧 70-180 (mmH2O)
|
↑↑ 200~800以上
|
↑ 200~300
|
↑ 200~800
|
↑ 200~800
|
↑ 200~300
|
細胞 0-5 (/mm3)
|
500~数百万
|
10~1,000
|
25~1,000
|
25~1,000
|
25~500
|
好中球
|
リンパ球
|
リンパ球
|
リンパ球
|
好中球
|
タンパク 15-45 mg/dl
|
↑↑ 50~1,500
|
↑ 正常~100
|
↑ 50~500
|
↑ 100~500
|
↑ 50~500
|
糖 50-80 mg/dl
|
↓↓ 0~40
|
→ 正常
|
↓↓ ~40
|
↓↓ ~40
|
↓ ~40
|
予後不良因子
- 入院時の状態に依存する:痙攣、意識レベルの変化、低血圧 (IRE.407)
国試
[★]
- 英
- myocarditis
- 関
概念
- 種々の原因により心筋が局所的・びまん性に炎症性が生じた病態
分類
経過
病理学的
- (特発性)巨細胞性心筋炎:心筋生検あるいは剖検による組織学的検索で、炎症巣に多核巨細胞を認める場合で、なおかつ心臓サルコイドーシスが除外されるもの。好酸球とリンパ球の浸潤が強く、心筋壊死が高度である。
- 好酸球性心筋炎:心筋生検にて好酸球の浸潤・脱顆粒、心筋の破壊、末梢血における好酸球の増加が認められるもの。
類縁疾患
年齢
ガイドラインによる分類
病因分類
|
組織分類
|
臨床病型分類
|
ウイルス
|
リンパ球性
|
急性
|
細菌
|
巨細胞性
|
劇症型
|
真菌
|
好酸球性
|
慢性(遷延性/不顕性)
|
リケッチア
|
肉芽腫性
|
|
スピロヘータ
|
|
|
原虫,寄生虫
|
|
|
その他の感染症
|
|
|
薬物,化学物質
|
|
|
アレルギー,自己免疫
|
|
|
膠原病,川崎病
|
|
|
サルコイドーシス
|
|
|
放射線,熱射病
|
|
|
原因不明,特発性
|
|
|
疫学
病因
- 参考1より
YN.C-137
- ウイルス(コクサッキーB、エコーウイルス、ヘルペスウイルス。風疹ウイルス、ムンプスウイルス、インフルエンザウイルスでも生じる)、細菌、心筋、原虫(シャーガス病)。
- 化学物質、放射線、膠原病、特発性
病理
- 実質性心筋炎 parenchymatous myocarditisと間質性心筋炎 interstitial myocarditisの像がみられる。
- 心筋細胞の融解、間質浮腫、円形細胞浸潤、壊死巣形成
病態
- ウイルス性の場合、免疫反応に基づき心筋を障害する。
- 薬剤性の場合は、薬剤による心筋障害
- 心筋の障害 → 伝導障害、不整脈、心不全、ショック
経過
- 急性の場合、かぜ症状や消化器症状に続発。これらの初発症状から数時間から数日で心症状が出現(YN.C-137)。
身体所見
心臓
- (重症の場合)muffled first heart sound, along with a third heart sound (HIM.1486)
- (心不全に至れば)奔馬調律(gallop rhythm) (YN.C-138)
- 心雑音:(重症の場合)a murmur of mitral regurgitation (HIM.1486)
- 心膜摩擦音:心膜炎を伴った場合に聴取
肺
症状
検査
- 心電図、心エコー所見、単純胸部X線写真、及び症状がが短時間に変化していくのはacute myocarditisを示唆(IMD)
- 心電図:(特異的な変化はない)非特異的ST-T変化、QRS低電位、異常Q、ST上昇(心膜炎があれば)、心室内伝導障害、房室ブロック
- 血液検査:心筋障害、炎症を示唆する様な結果
- CK-MB、LDH、AST上昇、CRP陽性、ESR亢進、WBC増加
- ウイルス学的検査:
- 心エコー:壁運動低下、(間質に浮腫が認められれば)壁肥厚、心室腔拡大(心不全)、心嚢液貯留(心膜炎)
- 心筋生検:心臓への炎症細胞の浸潤。
- 好酸球増加性心疾患による心筋炎:急性期に心内膜を中心とした好酸球の浸潤:*自己免疫疾患(劇症型心筋炎、重症筋無力症、潰瘍性大腸炎など)による心筋炎:多核巨細胞の出現
- 核医学検査:67Ga,99Tc-ピロリン酸の心臓への集積。
診断
鑑別疾患
- 心筋梗塞
- 甲状腺機能低下症、心筋障害を伴うミオパチー
- 膠原病
- (慢性心筋症の鑑別)拡張型心筋症
治療
- ウイルス性心筋炎では根治療法がなく、対症療法にとどまる。
- 不整脈:(完全房室ブロック)体外式一時ペーシング、(頻脈性不整脈)除細動・抗不整脈薬
- 心不全:SGカテーテルで血行動態を見ながら、利尿薬、血管拡張薬、カテコラミンを使用する。
- 重症心不全・ショック:経皮的心肺補助(PCPS)、大動脈内バルーンパンピング(IABP)
- ステロイド、免疫グロブリン:考慮されることがあるがエビデンスなし。
予後
- 急性型は予後良好であるが、劇症型心筋炎、拡張型心筋症にいたる場合もある。
参考
- 1. 急性および慢性心筋炎の診断・治療に関するガイドライン - 日本循環器学会
[★]
- 英
- cold syndrome, common cold syndrome
- 同
- 上気道症候群 upper airway syndrome、急性上気道炎 acute upper respiratory tract infection
- 関
概念
- 上気道粘膜の急性カタル性炎症(急性カタル性上気道炎)の総称
- 急性鼻炎や咽頭炎を呈し、全身症状は軽微。
- 予後良好、2-5日で軽快し予後は良好。
病因
-
- 環境要因:個体条件(アレルギー、免疫不全、脱水、疲労、飲酒など)、物理化学的刺激(乾燥、寒冷)
疫学
- 多くの人が1年に1回以上罹患。冬期に多い。
- 小児において罹患回数が多い → 成人になると記憶T細胞、記憶B細胞が増加するため、なんとなくウイルスに対して抵抗性が付与される、はず。
病理
- ウイルスの場合、上気道粘膜に付着して、粘膜上皮を冒す。上気道線毛円柱上皮(呼吸上皮)に付着し、上皮細胞は変性・脱落・壊死する。上皮を失った部位から細菌が侵入しやすくなる。
病型
症状
- 鼻かぜ:鼻汁、鼻閉などの鼻症状が主体
- のどかぜ:咽頭痛、嗄声など咽頭症状が主体
- 気管支かぜ:咳、痰などの気管支症状が主体
共通の症状
- まず、鼻炎症状が緩徐に発現し、鼻咽頭不快感・乾燥感、くしゃみ、鼻閉、水様鼻汁を呈する。
病原体に特異的な症状
診断
- 臨床的診断
- 検査はほとんどの場合行わないが、インフルエンザ、溶連菌などを鑑別する場合には迅速診断キットを使う。 → つかえる迅速診断キットがあればのはなし
検査
- 血液検査:ウイルス感染の場合、WBCやCRPは動かないが、細菌感染があれば上昇する。
- ウイルス分離は一般臨床では行われない。 → 高コストだし、培養している内に治癒する。
- 血清抗体価測定ではペア血清で 4 倍以上の上昇で陽性とする。 → 高コストだし、ペア血清を取った時点で治癒する。
- 細菌感染を疑ったら、喀痰検査(培養は時間がかかるので検鏡でしょう?)、血液検査(血算)のちに、培養して薬物感受性検査を行う(けど時間がどのくらいかかるのやら)
治療
- 一般療法(安静、保温・保湿、栄養補給、脱水予防、入浴制限)
- 対症療法:解熱・鎮痛薬、非ステロイド性抗炎症薬、蛋白分解酵素製剤、含嗽薬、鎮咳去痰薬、抗ヒスタミン薬
- 細菌感染が疑われるときのみ、抗生物質を使用する。予防的に使うのはいかがな最中
予後
予防
- RSウイルス:適応が限られるが、ワクチンを使うことができる。
[★]
ウイルスよりピックアップ
- QB.C-496
[★]
- 英
- acute pericarditis
- 関
- 心膜、心膜炎、胸骨下痛
病因
- YN.C-139
症状
合併症
身体検査
検査
- 超音波エコー検査:心嚢液の貯留がある場合、心筋の外側に低エコー領域を認める。
- 心電図:
治療
- 病因に応じた治療を行う
- ウイルス性:安静、全身管理、疼痛管理(NSAID、副腎皮質ステロイド)
- 細菌性:抗菌薬
- 結核性:抗結核薬
- 膠原病性:副腎皮質ステロイド、免疫抑制薬
- 悪性腫瘍:抗悪性腫瘍薬
- 尿毒症性:人工透析の条件変更
参考
uptodate
- 1. [charged] 心膜疾患の病因 - uptodate [1]
- 2. [charged] 心膜炎および心嚢液貯留における心電図 - uptodate [2]
- 3. [charged] 心膜の心エコー評価 - uptodate [3]
- 4. [charged] 急性心膜炎の臨床症状および診断的評価 - uptodate [4]
- 5. [charged] 急性心膜炎の治療 - uptodate [5]
- 6. [charged] 急性心膜炎の治療 - uptodate [6]
- 7. [charged] 再発性心膜炎 - uptodate [7]
国試
[★]
- 英
- coxsackievirus and adenovirus receptor、coxsackie and adenovirus receptor、CAR
- 関
- アンドロスタン受容体、コクサッキーウイルス・アデノウイルスレセプター
[★]
- 英
- coxsackievirus infection、coxsackie virus infection
- 関
- コクサッキー感染症、コクサッキーウイルス感染
[★]
- 英
- coxsackievirus B
- 関
- エコーウイルス、B型ヒトエンテロウイルス、コクサッキーBウイルス
[★]
- 英
- coxsackievirus and adenovirus receptor
- 関
- コクサッキーウイルス・アデノウイルス受容体
[★]
- 英
- Coxsackie virus myocarditis
[★]
- 英
- virus
- 同
- ウイルス粒子 virus particle、ビリオン virion
- 関
- 微生物学、抗ウイルス薬、国試に出がちなウイルス
感染経路による分類 SMB.374
学名
目(order, -virales), 科(family, -viridae), 亜科(subfamily, -virinae), 属(genus, -virus), 種(species)
増殖過程
- 吸着 absorption
- 侵入 penetration
- 脱殻 uncoating
- ゲノムの複製 replication、遺伝子発現 transcription
- ウイルス粒子の組み立て assembly
- 放出 release
感染の分類
持続時間
ゲノム
- 一本鎖RNA(-)をゲノムとするウイルスはウイルス粒子内にRNA依存性RNA合成酵素を有する。
[★]
- 英
- key
- 関
- 鍵、重要、手がかり