- 英
- opportunistic infection
- 関
- 日和見感染症
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日和見感染(ひよりみかんせん、opportunistic infection)は、健康な動物では感染症を起こさないような病原体(弱毒微生物・非病原微生物・平素無害菌などと呼ばれる)が原因で発症する感染症である。
概説
後天性免疫不全症候群(AIDS)などに代表されるように免疫力低下を招く疾患に罹患している、臓器移植等で免疫抑制剤を使用中である、あるいは加齢に伴う体力減衰等の要因によって動物の免疫力が低下すると、通常であればその免疫力によって増殖が抑えられている病原性の低い常在細菌が増殖し、その結果として病気を引き起こすことがある。すなわち日和見感染とは、宿主と病原体との間で保たれていたバランスが宿主側の抵抗力低下により崩れ、宿主の発病につながるものである。日和見感染を起こす病原体の中には薬剤耐性を獲得しているものも含まれており、いったん発病した場合にその治療に有効な薬剤が限定されることから、医学上の大きな問題になっている。なお、免疫力の低下により易感染性になった人のことを、易感染宿主(コンプロマイズド・ホスト、英: compromised host)という。
ヒトの主な日和見感染症
- 細菌性日和見感染
- 非結核性抗酸菌症
- MRSA感染症
- 緑膿菌感染症
- レジオネラ肺炎
- セラチア感染症
- 真菌性日和見感染
- カンジダ症
- クリプトコッカス症
- ニューモシスチス肺炎(旧カリニ肺炎)
- 接合菌症
- ウイルス性日和見感染
- ヘルペス
- サイトメガロウイルス感染症
- 進行性多巣性白質脳症
- 原虫性日和見感染
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 在宅自立高齢者における口腔カンジダ菌の保菌状態に関する調査
- 後藤 隼,山崎 裕,佐藤 淳,秦 浩信,大内 学,守屋 信吾,北川 善政
- 北海道歯学雑誌 32(2), 210-221, 2012-03
- … 口腔カンジダ症はCandida albicansをはじめとするカンジダ菌の増殖による日和見感染症である.口腔カンジダ菌の保菌状態に関連する因子として,加齢,義歯,口腔乾燥,服用薬剤,糖尿病などが指摘されている.口腔カンジダ菌の保菌状態に関する従来の報告は,被験者数が少なく,対象年齢が広範すぎたり,また検討された因子が一部の関連因子に関するものが大部分であった.そこで本研究では65歳~74歳の前期 …
- NAID 120003918968
- 免疫不全症候群(HIV感染症を含む) (特集 小児感染症2011 : 今どうなっているの?小児の感染症) -- (特殊な病態下における小児感染症の管理,最近の考え方は?)
Related Links
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- 日和見感染とは,普通の健康な人には感染症をおこさに弱毒微生物または非病原 微生物あるいは平素無害菌などと呼ばれた病原体が原因で発症して感染症のことを いいます.日和見感染症で代表的な微生物は,細菌では,MRSAなどの黄色ブドウ 球菌,緑膿 ...
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★リンクテーブル★
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [103C006]←[国試_103]→[103C008]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [099D067]←[国試_099]→[099D069]
[★]
- 英
- bacterium,(pl.) bacteria
- 同
- バクテリア
- 関
- 特殊な細菌 、細菌の鑑別、細菌の同定?、細菌の分類?
細菌の命名
- ラテン語であり、イタリックで表す。
- 「属名 + 種名」で表現される。
グラム染色性と形状による分類と疾患
[★]
- 英
- Epstein-Barr virus, EB virus, EBV
- 同
- エプスタイン-バーウイルス エプスタイン-バー・ウイルス、エプスタイン・バーウイルス
- 関
- EBウイルス感染症、ウイルス
ウイルス学
EBV関連抗原
- EA, early antigen
- VCA, virus capsid antigen
- EBNA, EB virus determined nuclear antigen
- LMA, late membrane antigen
- LYDMA, lymphocyte-detected membrane antigen
EBV特異抗体
感染症
感染経路
疫学
- 日本では3歳までに80%が感染する (SMB.530)
検査
- 急性期・回復期に、VCA-IGM, VCA-IgG, EA(早期抗原, early antigen)の高値、EBNA(核内抗原)の陰性を証明
- EBNAは感染後3ヶ月以上経たないと立ち上がらない。
- ウイルス抗体価:急性期(発病2~7日)と回復期(2~3週)の検体を同時測定し、回復期の抗体価が急性期の結果の4倍(2管差)以上に上昇したとき、血清学的に有意とみなす。
- 抗体のパターン
|
VCA IgG
|
VCA IgM
|
EBNA
|
EA IgG
|
感染前
|
ー
|
ー
|
ー
|
ー
|
急性期
|
+
|
+
|
ー
|
+/ー
|
回復期
|
+
|
+/ー
|
+/ー
|
+/ー
|
感染既往
|
+
|
ー
|
+
|
+/ー
|
再活性化
|
+
|
+/ー
|
+
|
+
|
- 目的別検査組み合わせ
[★]
- 英
- immunodeficiency syndrome, immunodeficiency
- 同
- 免疫不全症、免疫不全 immune deficiency、immunodeficiency disease immunodeficiency disorder ID
- 関
- 先天性免疫不全症、原発性免疫不全症、免疫不全患者
先天性免疫不全症候群
- 抗体欠乏を主徴とする免疫不全症:B細胞の内因性欠陥またはT-B細胞相互間の異常により,抗体産生が障害された疾患群で,最も頻度が高い(原発性免疫不全症の約45%)
-
- 1. Wiskott-Aldrich症候群 WAS:血小板減少、免疫低下、湿疹。X連鎖劣性遺伝。WASpをコードする遺伝子の変異による。T細胞における免疫シナプス形成不全が本態。IgG,IgMは正常~低下、IgE, IgAは増加。リンパ球数は漸減。
- 2. DNA修復の欠陥
- 4. immuno-osseous dysplasia
- 6. 皮膚粘膜カンジダ症
- 7. 免疫不全を伴う肝静脈閉鎖症
- 8. Hoyerall-Hreidarsson症候群
-
- Chediak-Higashi症候群 CHS:好中球機能低下、NK細胞機能低下、白子症。常染色体劣性遺伝。細胞内輸送蛋白(CHS1)の調節の異常により巨大顆粒の形成、殺菌性蛋白・溶菌性酵素の食胞内放出が障害される。
- ADA欠損症
- RAG-1/2欠損症:TCR,BCRの遺伝子再構成において、RSSの認識と切断に関わるリコンビナーゼを欠損
- Artemis欠損症:TCR,BCRの遺伝子再構成において、RAGによる切断末端の修復に関わる酵素Artemisの欠損
- LIG IV欠損症
- TREC定量
- CVID/IgA欠損症
- 補体欠損症
- 若年性サルコイドーシス
- CINCA症候群
- 家族性地中海熱
- TNF受容体関連周期熱症候群
- HyperIgD症候群
免疫不全症に伴う反復感染の病原体
- 細菌性 → 抗体、補体、貪食細胞の欠損・障害
- 真菌性、ウイルス性 → T細胞の欠損・障害
免疫不全症に伴う感染症
- 1. 体液性免疫不全:B細胞欠損、Ig欠損・機能不全
- 重症感染症
- 侵襲性の強いグラム陽性菌による肺炎、敗血症、髄膜炎、中耳炎
- Stapylococcus pneumonia, Stapylococcus pyrogens, Haemophilis influenzae
- 日和見感染を起こす
- 1) 重症感染症
- 侵襲性の弱いグラム陰性菌による肺炎、敗血症、皮膚感染症
- Psudomonas, Escherichia coli, Seratia
- 2) ウイルス感染
- cytomegalovirus, helpes simplex virus, varicela zoaster virus
- 3) 真菌感染
- Candida albicans, cryptococcus, aspergillus
- 4) 原虫
- 3. 複合型免疫不全症(体液性免疫と細胞性免疫の両方の異常)
- SCID
- ①+②
- 細菌感染症による肺炎、皮膚炎、化膿性リンパ節炎 → 重症ではない
参考
- http://mymed.jp/di/d42.html
[★]
ウイルスよりピックアップ
- QB.C-496
[★]
- ラ
- Acinetobacter
- 同
- Acinetobacter属、アシネトバクター属、アシネトバクター
- 関
- グラム陰性桿菌、細菌
- 好気性
- グラム陰性桿菌
- oxidase(-)
- catalase(+)
- 土壌や皮、人の皮膚などに広く存在する細菌。
- 日和見感染の原因菌となる。
- 多剤耐性菌
治療薬
参考
ニュース
- 【2008年11月18日 AFP】「アシネトバクター・バウマニ」と呼ばれる薬剤耐性の強力な致死性細菌が、病院など医療施設で新たに広がりつつあり対策が必要だと、ギリシャの生物医学研究機関が18日、医療従事者らに警告を発した。
- これまで院内感染に関する世界の注目は、圧倒的にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に注がれてきた。しかし、「アシネトバクター・バウマニ」と呼ばれる耐性菌による脅威が拡大しつつあるとの研究報告が、英医学雑誌「ランセット(Lancet)」に掲載された。
[★]
- opportunistic
- 英
- opportunistic infection
- 関
- 日和見感染
AIDSにおけるCD4様生細胞数と日和見感染症発症の関連 (also see NDE.446)
[★]
- 英
- AIDS-related opportunistic infection
- 関
- AIDS関連日和見感染症、HIV関連日和見感染症
[★]
- 英
- AIDS-related opportunistic infection
- 関
- エイズ関連日和見感染症
[★]
- 英
- HIV-related opportunistic infection
- 関
- エイズ関連日和見感染症
[★]
- 英
- infection
- 関
- 定着、感染症、不顕性感染、顕性感染。サブクリニカル感染
- 細菌が宿主の体表面、体内や組織内に付着して増殖し、定着している状態。
- 感染の成立には微生物(定着能、増殖能、細胞内進入能、毒素産生能などを総合した病原性)と宿主(排除能、殺菌能などの生体防御機構)の力関係が崩れたときに生じる