特徴
- ヒト呼吸器感染症原因菌となる水中の好気性グラム陰性桿菌の一属
- グラム陰性桿菌
- グラム染色されにくい → ヒメネス染色、アクリジンオレンジ染色
- BCYE-α寒天培地
- 細胞内増殖性 (細胞内寄生性細菌と同じ, 結核菌、チフス菌、リステリア菌)
レジオネラ症の代表的菌種 レジオネラ属菌
- Legionella pneumophila serotype 1 ← 最も頻度が高い
- Legionella pneumophila serotype 6
- Legionella pneumophila other
- Legionella micdadei
- Legionella bozemanii
- Legionella dumffii
- Legionella gormanii
- Legionella longbeachae
- Legionella others
培養
- 標準的な選択培地：buffered charcoal yeast extract agar(BCYE agar) supplemented with polymyxin, anisomycin, vancomycin, and dyes
レジオネラ属による感染症
治療
UpToDate Contents
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- 1. レジオネラ感染の臨床症候および診断 clinical manifestations and diagnosis of legionella infection
- 2. レジオネラ感染の治療および予防 treatment and prevention of legionella infection
- 3. レジオネラ感染の疫学および病因 epidemiology and pathogenesis of legionella infection
- 4. 成人における市中肺炎に対する診断的アプローチ diagnostic approach to community acquired pneumonia in adults
- 5. 横紋筋融解症の原因 causes of rhabdomyolysis
Japanese Journal
- レジオネラ属菌が検出された公衆浴場における指導事例について
- 小住 哲,堀 通也,小松 雄幸 [他]
- 生活と環境 56(10), 47-49, 2011-10
- NAID 40019029556
- 特殊な病原微生物(レジオネラ属菌, クラミジア科菌, 結核菌, 真菌)の薬剤感受性検査が抱える課題
- 竹村 弘
- 日本化学療法学会雜誌 = Japanese journal of chemotherapy 59(5), 469-473, 2011-09-10
- NAID 10029684257
- 温泉
- 古畑 勝則
- 防菌防黴 = Journal of antibacterial and antifungal agents 39(9), 543-548, 2011-09-10
- NAID 10029600859
Related Links
- レジオネラ属菌は、0.3～0.9 ×2～20μmの好気性グラム陰性桿菌で、通常は1から2本 の極毛によって運動し、多数の繊毛を持っています。自然界の土壌中や淡水に生息し、 他の細菌類や藻類の代謝産物を利用し、アメーバなどの細菌捕食性原生動物に寄生し ...
- レジオネラ属菌は0.3～0.9×2～20μmの好気性グラム陰性桿菌（写真1）で、淡水や 土壌中に広く生息しています。環境中では特に、循環式浴槽水、冷却塔水、加湿器、 給湯水、噴水などの人工的な水環境から高率に検出されています。レジオネラ属菌は 細菌 ...
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★リンクテーブル★
| リンク元 | 「細菌」「染色法」「レジオネラ症」「Legionella pneumophila」「レジオネラ肺炎」 |
| 関連記事 | 「レジオネラ」 |
「細菌」
細菌の命名
- ラテン語であり、イタリックで表す。
- 「属名 + 種名」で表現される。
グラム染色性と形状による分類と疾患
「染色法」
| 種類 | 染色法 | 染色結果 |
| 塩基性色素 | ヘマトキシリン | 青 |
| 酸性色素 | エオジン | 赤 |
| 色素 | 染色部位 | ||||
| 電荷 | 種類 | 例 | 種類 | 電荷 | 例 |
| 正 | 塩基性色素 | ヘマトキシリン、アズール | 好塩基性 | 負 | 核酸、リボソーム(rRNA)、硝子軟骨 |
| 負 | 酸性色素 | エオジン | 好酸性 | 正 | 膠原線維 |
- ヘマトキシリン・エオジン染色/HE染色
- ワン・ギーソン染色
- アザン染色
- マッソントリクローム染色
- EVG染色
- 鍍銀染色
- PAM染色
- PAS反応：グリコーゲン、ムコ多糖 → Whipple's disease
- ムチカルミン染色
- コロイド鉄染色
- プルシアンブルー染色/鉄染色 (BPT.26)
- コッサ染色
- ベルリンブルー染色
- ローダニン染色
- フォンタナマッソン染色
- グロコット染色
- クロム酸シッフ反応
- メチルグリーンピロニン染色
- PTAH染色
- メチレンブルー染色
- グラム染色
- フォイルゲン反応
- LFB染色
- グリメリウス染色
- ゴモリのアルデヒドフクシン染色
- アルシアン青染色 Alcian blue stain：ムチン
- ズダンIII染色 Sudan III stain：中性脂肪
- コンゴーレッド染色：アミロイド
- ギムザ染色：血液塗抹標本、骨髄塗抹標本。スピロヘータ、Borrelia、Chlamydia、マラリア(Plasmodium プラスモディウム属)、, trypanosomes(トリパノソーマ属の原虫)
バクテリア
- ナイセル染色/Neisser染色
- ヒメネス染色/Gimenez stain
- Ziehl-Neelsen stain/Acid-fast bacteria
- インディアインク法：Cryptococcus neoformans
- 銀染色：真菌、PCP、レジオネラ属
「レジオネラ症」
- 英
- Legionnaires' disease Legionnaires disease, legionellosis
- 同
- 在郷軍人病、レジオネラ病、Legionnaires病、レジオネラ感染症
- 関
- レジオネラ属
分類
概念
- 好気性、細胞内増殖を特徴とする特定のレジオネラ属による感染症
病原体
病型
- 肺炎の有無によって2つに分類される
- ポンティアック熱
- 発熱、頭痛、筋肉痛。インフルエンザ様症状。軽症。潜伏期：1-2日？
- 重症。潜伏期：3-10日？
治療
- 一般的にレジオネラ肺炎の軽症例はまれで、急速に重症化することが多いため、基本的には入院のうえ、早期に適切な抗菌薬の十分量を経静脈的投与で治療を開始。重症例に対しては2-3剤併用とする。
- 細胞内に移行しづらいβラクタム系やアミノグリコシド系は無効。
- 細胞内移行が良好な抗菌薬を選択：マクロライド系/ケトライド系、フルオロキノロン系/ニューロキノロン系、テトラサイクリン、リファンピシン、
合併症
「Legionella pneumophila」
特徴
- グラム陰性
- 短桿菌
感染症
抗菌薬
- (第一選択)マクロライド系抗菌薬(アジスロマイシン)、キノロン系抗菌薬(レボフロキサシン、モキシフロキサシン)、(第二選択)マクロライド系抗菌薬(エリスロマイシン、クラリスロマイシン、テリスロマイシン)、キノロン系抗菌薬(シプロフロキサシン、gemifloxacin)、テトラサイクリン系抗菌薬(ドキシサイクリン) (ABM.188)
- エリスロマイシン、リファンピシン (QB.H-179)
「レジオネラ肺炎」
- 英
- Legionella pneumonia
- 同
- 在郷軍人病
- 関
- レジオネラ属