- 英
- meninx, meninges (M)
- 同
- 脳脊髄膜
WordNet
- a membrane (one of 3) that envelops the brain and spinal cord (同)meninges
PrepTutorEJDIC
- 髄膜
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/01/13 14:07:43」(JST)
[Wiki ja表示]
髄膜(ずいまく、Meninges)は、脳および脊髄の保護のための膜の総称。外側から硬膜・クモ膜・軟膜という3層から成る。
脳および脊髄は、他の組織と異なり、膠原線維を組織内部にわずかしか持たないために、その外部には結合組織より成る特有の保護構造を持っている。
硬膜[編集]
硬膜は最外層にあり、多量の膠原線維を含む強靭な膜で、頭蓋・椎骨の骨膜を含む込む構造である。終脳では、左右半球に深く鎌状に入り込み、脳の移動を抑え「大脳鎌」と言われる部分を作る。頭部では硬膜は内外の二層からなりその間が部位により開いて「静脈洞」が作られ、脳から出る静脈血が流れる経路をつくる。静脈洞内部には、下層のクモ膜の一部が貫通してクモ膜顆粒という特殊なリンパ系路を作って、脳外の脳脊髄液を静脈に戻していると考えられている。
クモ膜[編集]
第2層にはクモ膜と呼ばれる微細な多数の支持線維内側に向けて持つ膜があり、この線維の間に多数の血管+空間構造(クモ膜下腔)が作られている。これらの多数の動静脈は脳外髄液の吸収(分泌)に寄与していると考えられている。障害としては、クモ膜の血管が破れて、クモ膜下腔に急速に血液が貯留し、脳を圧迫し種々の神経障害を起こすクモ膜下出血が良く知られている。
軟膜[編集]
第3層には、疎性の結合組織が脳の凹凸に添って柔らかに接しており、これを軟膜と呼ぶ。
髄膜炎[編集]
髄膜炎は、上記の膜に、細菌性や癌性の炎症が波及することで発症する。細菌やウイルスによる炎症かどうかを診断する場合には、腰椎部のクモ膜下腔より脊髄液を採取する。
|
ウィキメディア・コモンズには、髄膜に関連するカテゴリがあります。 |
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 症例報告 脳腫瘍を合併したmyomatous erythrocytosis syndromeの1例
- 児玉 泰一,井内 武和,竹林 克士 [他]
- 外科 = Surgey : 臨床雑誌 77(8), 963-966, 2015-08
- NAID 40020543024
- 臨床研究・症例報告 髄液PCR検査でEscherichia coliと同定できた新生児髄膜炎の1例
Related Links
- 髄膜(ずいまく)は、脳および脊髄の保護のための膜の総称。外側から硬膜・クモ膜・ 軟膜という3層から成る。 脳および脊髄は、他の組織と異なり、膠原線維を組織内部に わずかしか持たないために、その外部には結合組織より成る特有の保護構造を持って いる。
- この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を 追加して記事の信頼性向上にご協力ください。このタグは2008年4月に貼り付けられ ました。 髄膜炎. 髄膜炎(ずいまくえん)とは、脳の髄膜下腔のうち、主に軟膜に炎症が 生じ ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 78歳の男性。悪心と嘔吐とを主訴に来院した。
- 現病歴: 1年前に肺癌と診断され、右上葉切除術と抗癌化学療法とを受けた。その後、定期的に通院をしていたが、 1か月前に背部から右の側胸部にかけて疼痛が出現した。外来受診の際、骨シンチグラフィで胸椎と右肋骨とに骨転移巣が判明した。疼痛に対して消炎鎮痛薬を処方された。その後も疼痛が増悪し、呼吸困難が出現したため、昨日の外来受診時にオピオイドの処方が追加された。昨夕からオピオイドの内服を開始したが、吐き気が出現し食物を嘔吐したため、家族に伴われて来院した。頭痛や腹痛はないという。
- 既往歴: 65歳時から高血圧症と脂質異常症とで治療中。
- 生活歴:喫煙は20本/日を57年間。 1年前の手術時から禁煙している。
- 家族歴 :兄が肺癌のため75歳で死亡。
- 現 症:意識は清明。身長168cm、体重57kg。体温36.8℃。脈拍72/分、整。血圧128/72 mmHg。呼吸数20/分。 SpO2 93 %(room air)。眼瞼結膜に貧血を認めない。眼球結膜に黄染を認めない。咽頭に異常を認めない。頸部リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。圧痛を認めない。腸雑音は低下している。背部と右肋骨部とに圧痛を認める。
- 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球402万、Hb11.9g/dL、 Ht36%、白血球9,300、血小板39万。血液生化学所見:アルブミン 3.2g/dL、クレアチニン 0.8mg/dL、 AST 28IU/L、 ALT 26IU/L、 LD 421IU/L(基準176-353)、 ALP 403IU/L(基準115-359)、アミラーゼ 150IU/L(基準37-160)、CK 42IU/L(基準30-140)、 Na 131mEq/L、 K 4.4mEq/L、 Cl 97mEq/L、 Ca 9.7mg/dL、 P 2.5mg/dL。 CRP 3.4mg/dL。胸部エックス線写真で浸潤影を認めない。腹部立位エックス線写真ではガス像がやや多いが、鏡面形成を認めない。
[正答]
※国試ナビ4※ [106H034]←[国試_106]→[106H036]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [106E069]←[国試_106]→[106F002]
[★]
- 英
- median aperture of fourth ventricle, median aperture (KH)
- ラ
- apertura mediana ventriculi quarti
- 同
- マジャンディ孔 foramen of Magendie, Magendie孔, マジャンデイー孔, Magendie's foramen, Magendie foramen
- 関
- 第四脳室外側口、ルシュカ孔。脳室系。髄膜。ダンディ・ウォーカー症候群
[★]
- 英
- subarachnoid space (KH), subarachnoid cavity
- ラ
- cavum subarachnoideale, spatium subarachnoideum
- 同
- くも膜下腔
- 関
- 髄膜、クモ膜、軟膜
[show details]
[★]
- 英
- dura mater
- ラ
- dura pachymeninx
- 関
- 脳硬膜、脊髄硬膜、髄膜
神経
[★]
- 同
- meningo
[★]
- 英
- pia
- ラ
- pia mater
- 関
- 脳軟膜、脊髄軟膜、髄膜
[★]
- 英
- serogroup C meningococcus、serogroup C meningococci、serogroup C Neisseria meningitidis
- 関
- セログループC髄膜炎菌、C群血清型髄膜炎菌、C群髄膜炎菌
[★]
- 英
- pneumococcal meningitis
- 関
- 実験的肺炎球菌髄膜炎、肺炎球菌性髄膜炎
[★]
- 英
- serogroup C meningococci
- 関
- 血清型C株髄膜炎菌、C群血清型髄膜炎菌
[★]
- 英
- eosinophilic meningoencephalitis
- 関
- 広東住血線虫症、広東住血線虫
[★]
- 同
- foramen magnum meningioma
[★]
- 英
- membrane
- 関
- メンブラン、メンブレン