エンテロウイルス属
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エンテロウイルス |
分類(ウイルス) |
群 |
: |
第4群(1本鎖RNA +鎖) |
目 |
: |
ピコルナウイルス目 Picornavirales |
科 |
: |
ピコルナウイルス科 Picobirnaviridae |
属 |
: |
エンテロウイルス属 Enterovirus |
|
種 |
- エンテロウイルスA型
Enterovirus A
- エンテロウイルスB型
Enterovirus B
- エンテロウイルスC型
Enterovirus C
- エンテロウイルスD型
Enterovirus D
- エンテロウイルスE型
Enterovirus E
- エンテロウイルスF型
Enterovirus F
- エンテロウイルスG型
Enterovirus G
- エンテロウイルスH型
Enterovirus H
- エンテロウイルスI型
Enterovirus I
- エンテロウイルスJ型
Enterovirus J
- ライノウイルスA型
Rhinovirus A
- ライノウイルスB型
Rhinovirus B
- ライノウイルスC型
Rhinovirus C
|
エンテロウイルス(enterovirus;EV)はピコルナウイルス科のエンベロープのない一本鎖RNAウイルスである。腸管内で増殖するウイルスの総称のため、腸管ウイルスともいう。
腸管ウイルスは、ポリオ・コクサッキー・エコーの各ウイルスを含むが、新たに発見されたものについてはEV68~71,73と命名されている。日本の手足口病患者から検出されるのは主としてコクサッキーA16とエンテロウイルス71である。EVは経口あるいは糞口感染する。エンテロウイルス71の中枢神経合併症(無菌性髄膜炎、脳炎)には重篤なものがあるので注意を要する。ウイルスは胃液の強酸や膵液のアルカリで死滅することなく消化管(特に腸)の中で増殖する。免疫は形成されるがワクチンは無い。予防には良く手を洗う。食肉が汚染されている場合はよく火を通してから食べる。
目次
- 1 症状
- 2 参考文献
- 3 関連項目
- 4 外部リンク
症状
感染しても何の症状もない人が多い。症状が出る場合、かぜ症候群やインフルエンザ様症状を起こすこともある。子どもの夏カゼの代表としてよく知られる手足口病、ヘルパンギーナを起こす。新生児が感染した場合、心臓や肝臓など多くの臓器に感染し死亡する事もある。
参考文献
関連項目
外部リンク
- 横浜市衛生研究所 感染症・疫学情報課 エンテロウイルスについて 横浜市衛生研究所 感染症・疫学情報課
- [1]メルクマニュアル家庭版
- エンテロウイルス感染症(第23巻、7号)東京都感染症情報センター
気道感染 |
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上気道 |
風邪
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ライノウイルス - アデノウイルス - パラインフルエンザウイルス - RSウイルス - コロナウイルス - エコーウイルス - エンテロウイルス
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喉頭炎
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急性喉頭蓋炎 - クループ
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咽頭炎
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下気道 |
急性細気管支炎
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肺炎 |
原因
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定型肺炎
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グラム陽性
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肺炎球菌 - 黄色ブドウ球菌
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グラム陰性
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肺炎桿菌 - インフルエンザ菌 - モラクセラ - 大腸菌 - 緑膿菌
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非定型肺炎
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ウイルス性
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RSウイルス - インフルエンザ肺炎 - 重症急性呼吸器症候群
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肺真菌症
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ニューモシスチス肺炎 - クリプトコッカス症 - アスペルギルス症
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レジオネラ菌 - マイコプラズマ - クラミジア肺炎 - オウム病
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|
抗酸菌症
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結核 - 非結核性抗酸菌症
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機序
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市中肺炎 - 院内肺炎 - 誤嚥性肺炎
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病態
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肺胞性肺炎
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大葉性肺炎 - 気管支肺炎
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化膿性肺炎
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胸壁 |
膿胸
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ウイルスの分類(ボルティモア分類) |
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DNA |
I: 2本鎖DNAウイルス (dsDNA) |
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カウドウイルス目
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マイオウイルス科 - サイフォウイルス科 - ポドウイルス科
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有エンベロープ: ヘルペスウイルス科 - ポックスウイルス科 無エンベロープ: アデノウイルス科 - パピローマウイルス科 - ポリオーマウイルス科
未分類: アスコウイルス科 - アスファウイルス科 - バキュロウイルス科 - コッコリスウイルス科 - コルチコウイルス科 - フセロウイルス科 - グッタウイルス科 - イリドウイルス科 - リポスリクスウイルス科 - ニマウイルス科 - フィコドナウイルス科 - プラズマウイルス科 - ルディウイルス科 - テクティウイルス科
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II: 1本鎖DNAウイルス (ssDNA) |
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有エンベロープ: パルボウイルス科(パルボウイルスB19)
未分類: サーコウイルス科 - ジェミニウイルス科 - イノウイルス科 - ミクロウイルス科 - ナノウイルス科
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RNA |
III: 2本鎖RNAウイルス (dsRNA) |
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レオウイルス科(ロタウイルス) - ビルナウイルス科 - クリソウイルス科 - シストウイルス科 - ハイポウイルス科 - パルティティウイルス科 - トティウイルス科
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|
IV: 1本鎖RNA+鎖 ((+)ssRNA) |
|
ニドウイルス目
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コロナウイルス科 - アルテリウイルス科 - ロニウイルス科
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トガウイルス科(風疹ウイルス) - フラビウイルス科 - ピコルナウイルス科(エンテロウイルス, ライノウイルス) - カリシウイルス科 - アストロウイルス科 - へペウイルス科 - バルナウイルス科 - ブロモウイルス科 - カルシウイルス科 - クロステロウイルス科 - コモウイルス科 - ディシストロウイルス科 - フレキシウイルス科 - レビウイルス科 - ルテオウイルス科 - マルナウイルス科 - ナルナウイルス科 - ノダウイルス科 - ポティウイルス科 - セキウイルス科 - テトラウイルス科 - トンブスウイルス科 - ティモウイルス科
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V: 1本鎖RNA-鎖 ((−)ssRNA) |
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モノネガウイルス目
|
パラミクソウイルス科 - ラブドウイルス科 - フィロウイルス科 - ボルナウイルス科
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|
オルトミクソウイルス科 - アレナウイルス科 - ブニヤウイルス科
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逆転写 |
VI: 1本鎖RNA逆転写ウイルス(ssRNA-RT) |
|
レトロウイルス科 - メタウイルス科 - シュードウイルス科
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|
VII: 2本鎖DNA逆転写ウイルス (dsDNA-RT) |
|
ヘパドナウイルス科 - カリモウイルス科
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Japanese Journal
- 手足口病を含むエンテロウイルス感染症 (新・皮膚科セミナリウム 急性発疹症 : 最新の動向と対応)
- 細矢 光亮
- 日本皮膚科学会雑誌 = The Japanese journal of dermatology 124(10), 1913-1917, 2014-09
- NAID 40020201992
- 臨床研究・症例報告 2012年夏に松本市で流行したコクサッキーウイルスA群9型感染症の疫学的・臨床的観察
- 臨床研究・症例報告 ウイルス分離成績からみたエンテロウイルス感染症の動向 : 1998~2011年奈良県御所市1小児科定点観測
Related Links
- エンテロウイルスD68(EV-D68)感染症とは (2015年10月22日掲載) EV-D68はエンテロウイルス属のウイルスの一つである。エンテロウイルス属には、ポリオウイルスや、無菌性髄膜炎の原因となるエコーウイルスや手足口病の原因となり ...
- エンテロウイルスは腸内で増えるウィルス仲間の総称で、エコーウィルス、コクサッキーウィルス、ポリオウィルス等60種類以上が含まれるため、一言でエンテロウィルスによる症状と言っても、感染したウィルスの種類や臓器により ...
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - エンテロウイルスの用語解説 - ウイルスの感染によって起こる下痢症。病原体がウイルスであることは以前から知られていたが,組織培養法の開発によって,おもにエンテロウイルスであること ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
アレルゲンスクラッチエキス「トリイ」牛乳
効能または効果
診断
- アレルギー性疾患のアレルゲンの確認
- 用法及び用量
診断
通常乱刺または切皮法により皮膚面に出血しない程度に傷をつけ、本品1滴を滴下し、15〜30分後に膨疹径が対照の2倍以上または5mm以上を陽性とする。
重大な副作用
ショック
(頻度不明)
- ショックを起こすことがあるので、観察を十分に行い、くしゃみ、蕁麻疹、血管浮腫、不快感、口内異常感、喘鳴、耳鳴等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
★リンクテーブル★
[★]
- 47歳の男性。3日前から右眼の眼痛と流涙とが出現してきたので来院した。右眼のフルオレセイン生体染色による前眼部写真を以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [095G007]←[国試_095]→[095G009]
[★]
- a エンテロウイルスが原因である。
- b 潜伏期は1~2日である。
- c 膿性眼脂が特徴である。
- d 角膜上皮下混濁を生じる。
- e プロスタグランディン関連薬の点眼治療を行う。
[正答]
※国試ナビ4※ [107I021]←[国試_107]→[107I023]
[★]
- 発疹がみられる小児のウイルス感染症の病原体はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [104I025]←[国試_104]→[104I027]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100B068]←[国試_100]→[100B070]
[★]
- 英
- cold syndrome, common cold syndrome
- 同
- 上気道症候群 upper airway syndrome、急性上気道炎 acute upper respiratory tract infection
- 関
概念
- 上気道粘膜の急性カタル性炎症(急性カタル性上気道炎)の総称
- 急性鼻炎や咽頭炎を呈し、全身症状は軽微。
- 予後良好、2-5日で軽快し予後は良好。
病因
-
- 環境要因:個体条件(アレルギー、免疫不全、脱水、疲労、飲酒など)、物理化学的刺激(乾燥、寒冷)
疫学
- 多くの人が1年に1回以上罹患。冬期に多い。
- 小児において罹患回数が多い → 成人になると記憶T細胞、記憶B細胞が増加するため、なんとなくウイルスに対して抵抗性が付与される、はず。
病理
- ウイルスの場合、上気道粘膜に付着して、粘膜上皮を冒す。上気道線毛円柱上皮(呼吸上皮)に付着し、上皮細胞は変性・脱落・壊死する。上皮を失った部位から細菌が侵入しやすくなる。
病型
症状
- 鼻かぜ:鼻汁、鼻閉などの鼻症状が主体
- のどかぜ:咽頭痛、嗄声など咽頭症状が主体
- 気管支かぜ:咳、痰などの気管支症状が主体
共通の症状
- まず、鼻炎症状が緩徐に発現し、鼻咽頭不快感・乾燥感、くしゃみ、鼻閉、水様鼻汁を呈する。
病原体に特異的な症状
診断
- 臨床的診断
- 検査はほとんどの場合行わないが、インフルエンザ、溶連菌などを鑑別する場合には迅速診断キットを使う。 → つかえる迅速診断キットがあればのはなし
検査
- 血液検査:ウイルス感染の場合、WBCやCRPは動かないが、細菌感染があれば上昇する。
- ウイルス分離は一般臨床では行われない。 → 高コストだし、培養している内に治癒する。
- 血清抗体価測定ではペア血清で 4 倍以上の上昇で陽性とする。 → 高コストだし、ペア血清を取った時点で治癒する。
- 細菌感染を疑ったら、喀痰検査(培養は時間がかかるので検鏡でしょう?)、血液検査(血算)のちに、培養して薬物感受性検査を行う(けど時間がどのくらいかかるのやら)
治療
- 一般療法(安静、保温・保湿、栄養補給、脱水予防、入浴制限)
- 対症療法:解熱・鎮痛薬、非ステロイド性抗炎症薬、蛋白分解酵素製剤、含嗽薬、鎮咳去痰薬、抗ヒスタミン薬
- 細菌感染が疑われるときのみ、抗生物質を使用する。予防的に使うのはいかがな最中
予後
予防
- RSウイルス:適応が限られるが、ワクチンを使うことができる。
[★]
- 英
- conjunctivitis
- 関
- 結膜
see. マイナーエマージェンシー第1版 p.65 SOP.174
概念
病原体と特徴
- 病原体:アデノウイルス、エンテロウイルス、単純ヘルペスウイルス、インフルエンザウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルス、風疹ウイルス、麻疹ウイルス、EBウイルス。
- 治療法:対症療法。単純ヘルペスに対してはアシクロビル眼軟膏。
- 症状:透明な滲出液、耳介前リンパ節腫脹、結膜濾胞
結膜炎をきたす疾患
- SOP.175
[★]
- 英
- immune response
- 同
- 免疫反応
- 関
免疫応答とリンパ球
免疫応答と病原体
[★]
- 英
- acute hemorrhagic conjunctivitis AHC
- 同
- アポロ11病 Apollo 11 disease、アポロ病 Aporo disease
- 関
- エンテロウイルス
法令
病原体
潜伏期
症状
|
俗称
|
病原体
|
好発年齢
|
季節性
|
潜伏期
|
症状
|
感染症法
|
学校保健安全法
|
出席停止
|
流行性角結膜炎
|
EKC
|
はやり目
|
アデノウイルス8型
|
なし
|
春~夏
|
1-2週間
|
漿液性の目脂、流涙、羞明。乳幼児では発熱、感冒様症状、下痢、眼瞼結膜に偽膜形成。 眼瞼:腫脹。結膜:充血、浮腫、結膜の小出血斑。角膜:(発症約10日後)点状上皮下混濁。リンパ節:耳前リンパ節腫脹
|
五類感染症(眼科定点)
|
第三類
|
医師が感染のおそれがないと認めるまで
|
咽頭結膜熱
|
PCF
|
プール熱
|
アデノウイルス3,4,7型
|
小児
|
夏(基本的に通年)
|
1週間
|
発熱、咽頭炎、結膜炎
|
五類感染症(小児科定点)
|
第二種
|
出席停止は主要症状が消退した後二日を経過するまで
|
急性出血性結膜炎
|
AHC
|
|
コクサッキーウイルスA群24型、エンテロウイルス70型
|
成人
|
なし
|
1-2日
|
結膜下出血を伴う急性濾胞性結膜炎
|
五類感染症(眼科定点)
|
第三類
|
医師が感染のおそれがないと認めるまで
|
[★]
- 英
- hand-foot-and-mouth disease, hand foot and mouth disease, HFMD
- 関
- ウイルス性発疹症
疫学
- 流行時期:夏
- 1歳児に最も多い
- 5歳以下の例が90%
病原体
感染経路
- 飛沫感染:咳やくしゃみを吸い込むことで感染が成立します。
- 接触感染:咳やくしゃみの飛沫が付着した生活用品、家具を触った手から口の中に入り感染が成立します。
潜伏期
症状
発熱
皮疹
- 表皮:手掌、足蹠、関節、殿部
- 口腔内:頬粘膜、舌、口蓋
合併症
経過
治療
- 小児の薬の使い方
- 口腔内の痛みにより飲水量が少なくなっている場合には補液もよし。
- 口腔内の痛みに対しピオクタニン、皮疹に対する軟膏処置は必要なし。
- どうしても口腔内の痛みが強い場合にはトラネキサム酸25mg/kg/日 分3 3日分
鑑別疾患
- ヘルパンギーナ:口腔内の小水疱。高熱が2-3日持続。2-3日後には発疹がなければヘルパンギーナと考えてよい。
予防
学校保健
- 発症より2,3日で症状消失するが、感染性は数週間持続するとのこと
[★]
- 英
- enterovirus, Enterovirus
- 関
- ここではエンテロウイルス属に属するウイルスの総称をエンテロウイルスと呼ぶことにする
ウイルス学
顕性
- 不顕性感染となるのは99%らしい (SMB.43)
疫学
エンテロウイルス属のウイルス
古い分類
新しく見つかったエンテロウイルスの分類
感染症
- 血清型非特異的なその他のエンテロウイルスによる感染症(血清型が非常に多い)
- 非特異的な発熱、気道感染症状、消化器感染症状 → 無菌性髄膜炎、脳炎
- 弛緩性麻痺
[★]
- 英
- human enterovirus B
- 関
- エコーウイルス、コクサッキーBウイルス、コクサッキーウイルスB
[★]
- 英
- enteroviral conjunctivitis
- 関
- エンテロウイルス、結膜炎
[★]
- 英
- enterovirus infection
- 関
- エンテロウイルス感染
[★]
- 英
- virus
- 同
- ウイルス粒子 virus particle、ビリオン virion
- 関
- 微生物学、抗ウイルス薬、国試に出がちなウイルス
感染経路による分類 SMB.374
学名
目(order, -virales), 科(family, -viridae), 亜科(subfamily, -virinae), 属(genus, -virus), 種(species)
増殖過程
- 吸着 absorption
- 侵入 penetration
- 脱殻 uncoating
- ゲノムの複製 replication、遺伝子発現 transcription
- ウイルス粒子の組み立て assembly
- 放出 release
感染の分類
持続時間
ゲノム
- 一本鎖RNA(-)をゲノムとするウイルスはウイルス粒子内にRNA依存性RNA合成酵素を有する。
[★]
- 英
- solder
- 関
- はんだ、鑞着