- 英
- neuroglia
- ラ
- gliocytus
- 同
- neuroglial cell、グリア細胞 glial cell、膠細胞 gliocyte、グリア glia、神経膠
- 関
- 神経細胞、シュワン細胞、衛星細胞、外套細胞
- 神経組織を構成する細胞のうち支持組織と呼ばれるものであって、特に中枢神経組織に存在する細胞
神経膠細胞
-グリア細胞
WordNet
- sustentacular tissue that surrounds and supports neurons in the central nervous system; glial and neural cells together compose the tissue of the central nervous system (同)glia
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/25 21:02:57」(JST)
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グリア細胞 (グリアさいぼう、英: glial cell)は神経膠細胞(しんけいこうさいぼう)とも呼ばれ、神経系を構成する神経細胞ではない細胞の総称であり、ヒトの脳では細胞数で神経細胞の50倍ほど存在していると見積もられている。gliaという語は、膠(にかわ、英: glue)を意味するギリシャ語に由来する。
役割
神経細胞に対し、以下のような種々の役割を担っている。
- 神経細胞の位置の固定(他の体細胞にとっての結合組織に相当)。
- 神経栄養因子の合成と分泌。
- 髄鞘(ミエリン)の構成要素となる。
- 過剰に放出されたカリウムなどのイオンの再取り込み
- 神経伝達物質を細胞内に回収することで伝達時間を限定させる。
- 血管内皮とともに血液脳関門を形成し、フィルタの役割を果たす
上述のように、グリア細胞は周辺組織の恒常性を維持するような、比較的静的な役割を演じることでシグナル伝達に貢献すると考えられてきたが、近年になって、多種多様な神経伝達物質の受容体が発現していること、受容体へのリガンド結合を経てグリア細胞自身もイオンを放出するなど、これまで神経細胞のみが担うとされてきたシグナル伝達等の動的な役割も果たしていることが次々に示されてきている。
種類
- ミクログリア(小膠細胞)
- Hortega細胞とも呼ばれる。ミクログリアは中枢神経系で食作用を示し免疫のほか異常代謝物などの回収を担う細胞である。他のグリア細胞が外胚葉由来であるのに対して、ミクログリアは白血球同様造血幹細胞由来、つまり中胚葉由来であり、マクロファージの特殊化として考えることもできる。
- アストロサイト(星状膠細胞)
- 中枢神経系に存在するグリア細胞。組織学的に形質性星状膠細胞と線維性星状膠細胞に分類される。
- 神経幹細胞に由来する。
- オリゴデンドロサイト(希突起膠細胞・乏突起膠細胞・稀突起膠細胞)
- 中枢神経系に存在するグリア細胞で、軸索に巻きついて髄鞘を形成および巻きついた神経細胞の維持と栄養補給の機能を持つ。ひとつのオリゴデンドロサイトは数本の突起を伸ばし、それぞれの突起が異なる神経細胞の髄鞘となることが知られている。存在部位により衛星希突起膠細胞および束間希突起膠細胞とに分類される。
- 神経幹細胞に由来する。
- 上衣細胞
- 中枢神経系に存在するグリア細胞であり、脳室系の壁を構成する細胞である。脳室内で脈絡叢上皮を、脳室正中面で脳周囲器官を形成する。
- シュワン細胞(鞘細胞)
- 末梢神経系に存在するグリア細胞で、軸索に巻きついて髄鞘を形成する。髄鞘を持つ神経細胞を特に有髄神経と呼ぶが、一つの有髄神経細胞にはたくさんのシュワン細胞が通常巻きつくのに対し、複数の神経細胞にまたがって巻きつくシュワン細胞は存在しない。
- 衛星細胞(外套細胞)
- 筋組織に存在する筋組織幹細胞の一種であり、筋原細胞から分化する。末梢神経系の外部にも存在し化学的環境を整えるのに貢献してグリア細胞的に働くこともある。
関連項目
- 神経 脳 神経系 活動電位 血液脳関門
- シナプス シグナル伝達
- 細胞 代謝
- 脳機能イメージング
外部リンク
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Japanese Journal
- クリップによる圧迫損傷術を施したラット脊髄におけるカテプシンDの免疫組織化学的研究(解剖学)
- MOON Changjong,LEE Tae-Ki,KIM Heechul,AHN Meejung,LEE Yongduk,KIM Moon Doo,SIM Ki-Bum,SHIN Taekyun
- The journal of veterinary medical science 70(9), 937-941, 2008-09-25
- … びに7日目において約31kDaの活性型カテプシンDが有意に増加したが,約44kDaの非活性型カテプシンDは相対的に変化しなかった.免疫染色によってカテプシンDは正常な脊髄のほとんどの神経細胞ならびに多くの神経膠細胞に恒常的に発現しており,SCI時にはCD68陽性の活性化マクロファージ/小膠細胞で特に強く観察された.これらの所見は,外傷による中枢神経系炎症時にマクロファージ/小膠細胞の貪食とライソゾーム活性化に …
- NAID 110006946009
- 超高圧電子顕微鏡を用いた生物試料観察の基礎と応用 (特集 超高圧電子顕微鏡の医生物科学への応用)
- 塚本 哲
- 東京醫科大學雜誌 = THE JOURNAL OF TOKYO MEDICAL UNIVERSITY 65(4), 359-376, 2007-10-30
- NAID 10019804450
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- グリア細胞由来の腫瘍であり、神経上皮性腫瘍の大部分を占める。ほとんどが悪性 腫瘍で ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- meningitis
- 同
- 脳脊髄膜炎、
- 関
- 蛋白細胞解離
病因
- 感染症(細菌、ウイルス、真菌など)、悪性腫瘍の浸潤 → 髄膜の炎症
分類
病原体
- 菌血症→脳脈絡叢→髄腔
- 菌体成分(LPSなど)→BBB, 上衣細胞、脳細胞の障害。神経膠細胞による炎症サイトカインの分泌
- 血行性、あるいは神経軸索によりウイルスが髄腔に波及。
臨床経過
宿主要因と髄膜炎に関わる病原体
- 頻度・年齢階層が資料によって異なるため混乱しないように注意。
YN.J-137改変
first aid step1 2006 p.161
- incidence of H. influenzae meningitis has ↓ greatly with introduction of H. influenzae vaccine in last 10–15 years.
CBT QB vol2 p.562
IMD.1042
小児細菌性髄膜炎起炎菌(PED.606)
新生児
- Streptococcus agalactiaeは産道感染
- Escherichia coliもおそらく産道感染
新生児と老人
- Listeria monocytogenesは産道感染するので新生児に多い。新生児と老人に多いのは通性細胞内寄生菌で細胞性免疫の弱い宿主に感染やすいため?
乳児~幼児
- Haemophilus influenzae type B
乳児~大人
- Enteroviruses
- Neisseria meningitidis
小児~大人
乳児~老人
老人
髄膜炎の鑑別
|
細菌性髄膜炎
|
ウイルス性髄膜炎
|
結核性髄膜炎
|
真菌性髄膜炎
|
癌性髄膜炎
|
外観
|
混濁
|
clear
|
水様~ キサントクロミー 日光微塵
|
clear~ 日光微塵
|
clear~ キサントクロミー
|
圧 70-180 (mmH2O)
|
↑↑ 200~800以上
|
↑ 200~300
|
↑ 200~800
|
↑ 200~800
|
↑ 200~300
|
細胞 0-5 (/mm3)
|
500~数百万
|
10~1,000
|
25~1,000
|
25~1,000
|
25~500
|
好中球
|
リンパ球
|
リンパ球
|
リンパ球
|
好中球
|
タンパク 15-45 mg/dl
|
↑↑ 50~1,500
|
↑ 正常~100
|
↑ 50~500
|
↑ 100~500
|
↑ 50~500
|
糖 50-80 mg/dl
|
↓↓ 0~40
|
→ 正常
|
↓↓ ~40
|
↓↓ ~40
|
↓ ~40
|
予後不良因子
- 入院時の状態に依存する:痙攣、意識レベルの変化、低血圧 (IRE.407)
国試
[★]
- 英
- Schwann cell, Schwann's cell
- 同
- Schwann細胞
- 関
- 顆粒細胞腫、神経膠細胞、シュワン鞘
[★]
- 英
- microglia, microglial cell, microgliocyte
- 同
- 小神経膠細胞、小グリア細胞、ミクログリア、ホルテガ細胞 Hortega cell
- 関
- 神経膠細胞
- first aid step1 2006 p.332
概念
由来
機能
[★]
- 英
- astrocyte, astroglia, astroglial cell
- ラ
- astrocytus
- 同
- アストロサイト、アストログリア、カハール細胞 Cajal cell、星状グリア
- 関
- 神経膠細胞(グリア細胞)。アストログリア細胞、希突起神経膠
[★]
神経膠細胞
- 関
- neuroglia、neuroglial cell
[★]
- 英
- nerve
- ラ
- nervus
- 関
- ニューロン
解剖で分類
- 中枢神経 central nervous systen CNS
- 末梢神経 peripheral nervous system PNS
情報で分類
- 感覚神経 sensory nerve = 求心性線維 afferent nerve
- 運動神経 motor nerve = 遠心性線維 efferent nerve
機能で分類
- 体性神経 somatic nervous system SNS
- 自律神経 autonomic nervous system ANS
[★]
- 英
- cell
- ラ
- cellula
- 関