- 英
- pethidine
- 化
- 塩酸ペチジン、ペチジン塩酸塩
- 商
- オピスタン、ペチロルファン。Meperidine
- 関
- メペリジン。合成麻薬
添付文書
- ペチジン塩酸塩注射液35mg「タケダ」/*ペチジン塩酸塩注射液50mg「タケダ」
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/8211400A1049_1_01/8211400A1049_1_01?view=body
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ペチジン
|
|
臨床データ |
胎児危険度分類 |
Category C (USA) |
法的規制 |
Controlled (S8) (AU) Schedule I (CA) Class A (CD) (UK) Schedule II (US) Schedule II |
識別 |
ATCコード |
N02AB02 |
KEGG |
D08343 |
化学的データ |
化学式 |
C15H21NO2 |
ペチジン(英: pethidine)は、合成鎮痛薬の1つ。中枢に作用して鎮痛作用を示す。鎮痛作用、呼吸抑制作用はモルヒネよりも弱い。麻酔前投与薬として使用される。日本での商品名は「オピスタン」(田辺三菱製薬)または「ペチジン塩酸塩」(武田薬品工業)。
歴史[編集]
初の合成鎮痛薬として、1939年にドイツで開発された。
関連項目[編集]
参考文献[編集]
- 伊藤勝昭ほか編集 『新獣医薬理学 第二版』 近代出版 2004年 ISBN 4874021018
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 河村 卓二,趙 栄済,宮田 正年,酒田 宗博,河端 秀明,郡 靖裕,小川 真実,森川 宗一郎,芦原 亨
- 日本大腸肛門病学会雑誌 60(3), 142-145, 2007-03-01
- … 塩酸ペチジンにミダゾラムを併用した前投薬の鎮静効果はおおむね良好であり, 3例の治療を含む全検査で偶発症を認めなかった. …
- NAID 10018857761
- ファロー四徴症児の無酸素発作予防のためのカテーテル前投薬におけるペチジンの有用性について : 後方視的検討および前方視的無作為検討の結果から
- 清水 美妃子,INAI KEI,NAKAZAWA MAKOTO
- Pediatrics international : official journal of the Japan Pediatric Society 47(4), 388-391, 2005-08-01
- NAID 10019346507
Related Links
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - ペチジンの用語解説 - オピスタン,メペリジン,デメロールともいう。合成麻薬。鎮痛,鎮痙剤として使われる。モルヒネに似た鎮痛,鎮静作用のほかに副交感神経抑制作用,鎮痙作用を示すが ...
- 【5.6】「オピスタン(塩酸ペチジン)」 #1 【5.6】:1 塩酸ペチジン:合成オピオイドで、末、錠、注射液がある。モルヒネとほぼ同じ薬理作用をもつが、抗コリン作動性作用もあり、強い痛みに使われる。鎮痛効力はモルヒネの8分の1で ...
- ペチジン(英: pethidine )は、合成鎮痛薬の1つ。中枢に作用して鎮痛作用を示す。鎮痛作用、呼吸抑制作用はモルヒネよりも弱い。麻酔前投与薬として使用される。日本での商品名は「オピスタン」(田辺三菱製薬)または「ペチジン塩酸 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
販売名
組成
容量
1管中の有効成分
添加物
- 本剤1管中に塩化ナトリウム 4mg、pH調整剤を含有
禁忌
- 重篤な呼吸抑制のある患者
[呼吸抑制を増強する。]
- 重篤な肝障害のある患者
[昏睡に陥ることがある。]
- 慢性肺疾患に続発する心不全のある患者
[呼吸抑制や循環不全を増強する。]
- 痙攣状態(てんかん重積症、破傷風、ストリキニーネ中毒)にある患者
[脊髄の刺激効果があらわれる。]
- 急性アルコール中毒の患者
[呼吸抑制を増強する。]
- 既往に本剤に対する過敏症のある患者
- モノアミン酸化酵素阻害剤を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
効能または効果
- ○激しい疼痛時における鎮痛・鎮静・鎮痙
- ○麻酔前投薬、麻酔の補助、無痛分娩
- ○激しい疼痛時における鎮痛・鎮静・鎮痙には、通常、成人には、ペチジン塩酸塩として、1回35?50mgを皮下又は筋肉内に注射する。なお、必要に応じて3?4時間ごとに追加する。特に急を要する場合には、緩徐に静脈内に注射する。
- ○麻酔前投薬には、通常、麻酔前30?90分にペチジン塩酸塩として、50?100mgを皮下又は筋肉内に注射する。
- ○全身麻酔の補助には、通常、5%ブドウ糖注射液又は生理食塩液で、1mL当りペチジン塩酸塩として、10mgを含有するように希釈し、ペチジン塩酸塩として、10?15mgずつ間歇的に静脈内に注射する。なお、投与量は場合によりペチジン塩酸塩として50mgまで増量することもある。
- ○無痛分娩には、通常、子宮口二横指開大ないし全開時に、ペチジン塩酸塩として、70?100mgを皮下又は筋肉内に注射する。なお、必要に応じて3?4時間ごとに35?70mgずつ1?2回追加する。この場合、母体及び胎児の呼吸抑制を防ぐために、ペチジン塩酸塩100mgに対してレバロルファン酒石酸塩1mgの投与比率で混合注射するとよい。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 心筋梗塞、心房細動、上室性頻脈のある患者
[病態が増悪するおそれがある。]
- 手術後の患者等の血圧保持の困難な患者
[著しい血圧降下が生じることがある。]
- 呼吸機能障害のある患者
[呼吸抑制を増強するおそれがある。]
- 気管支喘息発作中の患者
[気管支平滑筋を収縮させる。]
- 肝・腎機能障害のある患者
[代謝・排泄が遅延し副作用があらわれるおそれがある。]
- 頭部外傷、脳の器質的障害のある患者及び頭蓋内圧亢進のある患者
[呼吸抑制や頭蓋内圧の上昇を増強するおそれがある。]
- 痙攣の既往歴のある患者
[痙攣を誘発するおそれがある。]
- ショック状態にある患者
[循環不全や呼吸抑制を増強するおそれがある。]
- 代謝性アシドーシスのある患者
[呼吸抑制を起こすおそれがある。]
- 甲状腺機能低下症(粘液水腫等)の患者
[呼吸抑制や昏睡を起こすおそれがある。]
- 副腎皮質機能低下症(アジソン病等)の患者
[呼吸抑制作用に対し、感受性が高くなっている。]
- 薬物依存の既往歴のある患者
[依存性を生じやすい。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
- 新生児、乳児(「小児等への投与」の項参照)
- 衰弱者
[呼吸抑制作用に対し、感受性が高くなっている。]
- 前立腺肥大による排尿障害、尿道狭窄、尿路手術術後の患者
[排尿障害を増強することがある。]
- 急性腹症のある患者
[急性腹症の経過及び診断を混乱させるおそれがある。]
- 器質的幽門狭窄、麻痺性イレウス又は最近消化管手術を行った患者
[消化管運動を抑制する。]
- 胆嚢障害及び胆石のある患者
[胆道痙攣を起こすことがある。]
- 重篤な炎症性腸疾患のある患者
[連用した場合、巨大結腸症を起こすおそれがある。]
重大な副作用
- (いずれも頻度不明)
- 連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、あくび、くしゃみ、流涙、発汗、悪心、嘔吐、下痢、腹痛、散瞳、頭痛、不眠、不安、せん妄、振戦、全身の筋肉・関節痛、呼吸促迫等の退薬症候があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、1日用量を徐々に減量するなど、患者の状態を観察しながら行うこと。
- ショック、アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、呼吸困難、意識低下等があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 呼吸抑制があらわれることがあるので、息切れ、呼吸緩慢、不規則な呼吸、呼吸異常等があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。なお、本剤による呼吸抑制には、麻薬拮抗剤(ナロキソン、レバロルファン等)が拮抗する。
- 錯乱、せん妄があらわれることがあるので、このような場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 痙攣があらわれるとの報告がある。
- 無気肺、気管支痙攣、喉頭浮腫があらわれるとの報告がある。
- 炎症性腸疾患の患者に投与した場合、麻痺性イレウス、中毒性巨大結腸があらわれるとの報告がある。
薬効薬理
鎮痙作用
- 副交感神経末端に対するアトロピン様の作用とパパベリン様の平滑筋に対する直接の作用により、痙攣緩解作用をあらわす。
鎮痛作用
- モルヒネに類する大脳皮質の痛覚中枢に対する作用と考えられているが、その鎮痛効果はHardy及びWolffの方法によればモルヒネとコデインの中間に位するといわれている。
- 本剤の呼吸抑制作用、鎮静・催眠作用、便秘発現作用等はモルヒネに比べて弱い。
本剤の使用量が多い場合には呼吸抑制、心拍抑制及び血圧降下をきたすが、常用量ではその影響は少なく、耐性形成速度はモルヒネより遅く、耐性は軽度である。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- ペチジン塩酸塩(Pethidine Hydrochloride) 〔JAN〕
化学名
- Ethyl 1-methyl-4-phenylpiperidine-4-carboxylate monohydrochloride
分子式
分子量
性状
- ペチジン塩酸塩は白色の結晶性の粉末である。水又は酢酸(100)に極めて溶けやすく、エタノール(95)に溶けやすく、無水酢酸にやや溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- WHO method for relief of cancer pain
- 同
- WHO式癌疼痛治療法 WHO Cancer Pain Relief Programme、WHO3段階除痛ラダー WHO three-stepanalgesic ladder、3段階ラダー
WHOの基本5原則
- 1. WHOのラダーに沿って
- 2. できるかぎり内服で、
- 3. 少量で始めて疼痛が消える量へと漸増し、
- 4. 定時投与とし、 ← 頓用ではない
- 5. 必要に応じて鎮痛補助薬の併用も考慮
鎮痛補助薬 SAN.410
参考
- http://www.geocities.jp/study_nasubi/l/l13.html
国試
- 106C030:吐き気はオピオイド服用開始に出現しやすいので、開始時から制吐薬を開始する。副作用に対してはオピオイドの減量ではなく、制吐薬・緩下薬などを利用し、オピオイドの減量は避ける、だったっけ?
メモ
[★]
- 英
- narcotic analgesic, narcotic analgesics
- 同
- オピオイド鎮痛薬、モルフィン鎮痛薬???
- 関
- オピオイド
モルフィン鎮痛薬
内因性オピオイド
外因性オピオイド
合成
麻酔薬として
- 心臓手術やハイリスク患者の麻酔に用いる。
- 使用される薬にはクエン酸ファンタネルやモルヒネがある。
- 脳神経に存在する麻酔特有の受容体(オピオイド受容体)をしげきする
- 鎮痛作用は協力
- 麻酔薬なので常習性がある。
- 副作用:呼吸抑制、精神神経作用、消化器症状がある。
- 注意:患者さんの状態に合わせて、睡眠作用のある薬を使用。すなわち、これ単独では眠らない(記憶を失わない)
- ○強力な鎮痛・鎮静。血圧安定
- ×術中覚醒。呼吸抑制。筋硬直。徐脈。術中高血圧
- パンクロニウム(長時間使用で頻脈になる)を併せて使うことがある。
依存性
副作用
[★]
- 英
- narcotic narcotics, narcotic drugs
- ラ
- narcotica
- 関
日本の法医学上の定義
分類
- SLE.62
麻薬性鎮痛薬 narcotic analgesics
- 1. アヘンアルカロイド系 opium alkaloids (いわゆるオピオイド)
-
- アヘン opium:複数のアルカロイドが含まれている
中枢神経興奮薬 stimulants
- 3. コカアルカロイド系 coca alkaloids
ニュース
- レディー・ガガの麻薬使用発言に批判集中!音楽制作では「麻薬が刺激になった」
- 2010年8月29日 1時22分
- シネマトゥデイ映画ニュース
- 奇抜な衣装と大胆なパフォーマンスが人気のスター、レディー・ガガが、自身の創造性について「麻薬が刺激を与えてくれた」と発言した。
[★]
- 英
- meperidine
- 同
- ペチジン?
- 関
[★]
ペチジン、レバロルファン
[★]
- 英
- pethidine hydrochloride
- 関
- ペチジン
-ペチジン