- 英
- pyridoxine PN
- 同
- ピリドキソール pyridoxol
- 化
- 塩酸ピリドキシン ピリドキシン塩酸塩 pyridoxine hydrochloride
- 商
- アデロキシン、Nestrex
- M.V.I.、M.V.I.-12、アデロキシン、アミノレバンEN配合、アリチア配合、エルネオパ1号輸液、エレンタールP乳幼児用配合、エレンタール配合、エンシュア・リキッド、オーツカMV、コンベルビー、ジアイナミックス、シーパラ、シグマビタン、シグマビタン配合、ダイビタミックス、ダイメジン・マルチ、ダイメジンスリービー配合、ツインラインNF配合、ツインライン配合、トライビー、トリドセラン配合、ナイロジン、ネオM.V.I.-9、ネオパレン1号輸液、ネオラミン・スリービー、ネオラミン・マルチV、ノイロビタン配合、ノルニチカミン、ハイピリドキシン、パンビタン末、ビーシックス、ビースリミン、ビタジェクト、ビタミンB6、ビタメジン、ビタメジン配合、ビタルファ、ビフロキシン配合、ピリドキシン塩酸塩、フェニルアラニン除去ミルク配合、フルカリック1号輸液、ヘパンED配合、マルタミン、ラコールNF配合、ラコール配合、ロイシン・イソロイシン・バリン除去ミルク配合、ワッサーV配合
- 関
- ビタミンB6
臨床関連
- 抗結核薬であるイソニアジドは、神経伝達物質合成においてピリドキシンの補酵素としての作用を競合的に阻害する。(PPC.613)
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/02/08 18:19:09」(JST)
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ピリドキシン[1] |
|
IUPAC名
4,5-Bis(hydroxymethyl)- 2-methylpyridin- 3-ol
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
65-23-6 ,
58-56-0 (hydrochloride) |
PubChem |
1054 |
|
特性 |
化学式 |
C8H11NO3 |
モル質量 |
169.18 g/mol |
融点 |
159-162 °C
|
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ピリドキシン (pyridoxine) は、ビタミンB6に分類される化合物のひとつである。ビタミンB6には他にピリドキサールとピリドキサミンがある。 活性型はピリドキサールリン酸、ピリドキサミンリン酸である。
生理活性
ピリドキシンは、赤血球生産を促進することと同時にナトリウムとカリウムのバランスをとることを助ける働きがある。その他、ホモシステインの構成を減少させることによって、心臓血管健康につながる。 さらに、ピリドキシンは、女性におけるホルモンの変化と免疫システムにおける援助のバランスを助ける。 ピリドキシンの不足は皮膚炎、口唇炎、貧血、脂肪肝などを引き起こすと言われている。 また、アミノ酸の代謝異常に起因する、アミノ酸中間代謝物の尿中排泄量の増加が知られている。 しかし、腸内細菌によっても合成されるため、通常の食事で必要量が供給されるので欠乏症はまれである。
モノアミン神経伝達物質のセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、およびアドレナリンの生産に必要であるのが、アミノ酸カルボキシル基分解酵素のための補助因子である。この酵素は前駆体の 5-ヒドロキシトリプトファン (5-htp) をセロトニンに変換する。セロトニンは 3,4-ジヒドロキシフェニルアラニン (l-dopa)、ノルアドレナリン、およびアドレナリンへの出発物質である。
グリオキシル酸は、ヒトではエチレングリコールからシュウ酸に代謝される際の中間体で、体内で酸化を受けると有害なシュウ酸が生成されることになる[2][3]が、ピリドキシンは、グリオキシル酸を有害なシュウ酸よりはむしろグリシンへの転換を促進する作用を有する[4]。
脚注
- ^ Pyridoxine at Sigma-Aldrich
- ^ http://www.safe.nite.go.jp/management/data/34/8.html
- ^ Carney, E.W. (1994) An integrated perspective on the developmental toxicity of ethylene glycol. Reprod. Toxicol. 8, 99-113
- ^ http://merckmanual.jp/mmpej/sec17/ch236/ch236c.html
ビタミン (A11) |
|
脂溶性 |
A
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レチノール · β-カロテン · トレチノイン · α-カロテン
|
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D
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D2(エルゴステロール - エルゴカルシフェロール) · D3(7-デヒドロコレステロール - プレビタミンD3 - コレカルシフェロール - 25-ヒドロキシコレカルシフェロール - カルシトリオール(1,25-ジヒドロキシコレカルシフェロール) - カルシトロン酸)
D4(ジヒドロエルゴカルシフェロール) · D5 · Dアナログ(ジヒドロタキステロール - カルシポトリオール - タカルシトール - パリカルシトール)
|
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E
|
トコフェロール (α - β - γ - δ) · トコトリエノール · トコフェルソラン
|
|
K
|
フィロキノン (K1) · メナキノン (K2) · メナジオン (K3)
|
|
|
水溶性 |
B
|
B1(チアミン) · B2(リボフラビン) · B3(ナイアシン - ニコチンアミド) · B5(パントテン酸、デクスパンテノール - パンテチン) · B6(ピリドキシン - ピリドキサールリン酸 - ピリドキサミン)
B7(ビオチン) · B9(葉酸 - ジヒドロ葉酸 - フォリン酸) · B12(シアノコバラミン - ヒドロキソコバラミン - メチルコバラミン - コバマミド) · コリン
|
|
C
|
アスコルビン酸 · デヒドロアスコルビン酸
|
|
|
主要な生体物質:炭水化物(アルコール、糖タンパク質、配糖体) · 脂質(エイコサノイド · 脂肪酸/脂肪酸の代謝中間体 · リン脂質 · スフィンゴ脂質 · ステロイド) · 核酸(核酸塩基 · ヌクレオチド代謝中間体) · タンパク質(タンパク質を構成するアミノ酸/アミノ酸の代謝中間体) · テトラピロール · ヘムの代謝中間体 |
|
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 加齢とビタミンB_6欠乏食がラットの尿中4-ピリドキシン酸, キサンツレン酸排泄量に与える影響
Related Links
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- ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6製剤 )について主な作用 副作用 用い方と注意点を説明します ... 主な作用 ビタミンB6は新陳代謝を円滑にするために欠くことのできないものです。ビタミンB6が欠乏していたり、その利用がうまく ...
- ピリドキシン (pyridoxine) は、ビタミンB 6 に分類される化合物のひとつである。ビタミンB 6 には他にピリドキサールとピリドキサミンがある。 活性型はピリドキサールリン酸、ピリドキサミンリン酸である。 生理活性 [編集]
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
- 高カロリー輸液用 糖・電解質・アミノ酸・総合ビタミン・微量元素液
販売名
エルネオパ1号輸液(1000mL袋)
組成
本剤は上室、小室V、小室T、下室の4 室を有し、ブドウ糖、アミノ酸、電解質、ビタミン及び微量元素を含む注射液で、それぞれ次の成分を含有する。
■上室液(692mL中)
糖質
ブドウ糖
電解質
塩化ナトリウム
塩化カリウム
L-乳酸ナトリウム
リン酸二水素カリウム
微量元素
ヨウ化カリウム
ビタミン
チアミン塩化物塩酸塩
(チアミンとして)
ピリドキシン塩酸塩
(ピリドキシンとして)
シアノコバラミン
パンテノール
(パントテン酸として)
添加物
氷酢酸(pH調整剤)
上室液のK+濃度は、19mEq/L。
■小室V液(4mL中)
ビタミン
リボフラビンリン酸エステルナトリウム
(リボフラビンとして)
アスコルビン酸
ビオチン
ビタミンA油
コレカルシフェロール
トコフェロール酢酸エステル
フィトナジオン
添加物
ポリソルベート80
ポリソルベート20
D‐ソルビトール
マクロゴール400
水酸化ナトリウム(pH調整剤)
リン酸二水素ナトリウム(pH調整剤)
■小室T 液(4mL中)
微量元素
塩化第二鉄
塩化マンガン
硫酸亜鉛水和物
硫酸銅
添加物
コンドロイチン硫酸エステルナトリウム
水酸化ナトリウム(pH調整剤)
■下室液(300mL中)
アミノ酸
L‐ロイシン
L‐イソロイシン
L‐バリン
L-リシン酢酸塩
(*L‐リシンとして)
L‐トレオニン
L‐トリプトファン
L‐メチオニン
アセチルシステイン
(L‐システインとして)
L‐フェニルアラニン
L‐チロシン
L‐アルギニン
L‐ヒスチジン
L‐アラニン
L‐プロリン
L‐セリン
グリシン
L‐アスパラギン酸
L‐グルタミン酸
電解質
塩化カルシウム水和物
硫酸マグネシウム水和物
酢酸カリウム
ビタミン
ニコチン酸アミド
葉酸
添加物
亜硫酸水素ナトリウム
コハク酸(pH調整剤)
下室液のK+濃度は、30mEq/L。
■混合時(1袋、1000mL中)
糖質
ブドウ糖
糖濃度
電解質
Na+※
K+
Mg2+
Ca2+
Cl−
SO42−
Acetate−※
L-Lactate−
Succinate2−※
P
ビタミン
チアミン塩化物塩酸塩
リボフラビンリン酸エステルナトリウム
ピリドキシン塩酸塩
シアノコバラミン
ニコチン酸アミド
パンテノール
葉酸
ビオチン
アスコルビン酸
ビタミンA油
コレカルシフェロール
トコフェロール酢酸エステル
フィトナジオン
微量元素
鉄(Fe)
マンガン(Mn)
亜鉛(Zn)
銅(Cu)
ヨウ素(I)
アミノ酸
総遊離アミノ酸量
総窒素量
必須アミノ酸/非必須アミノ酸
分岐鎖アミノ酸含有率
総熱量
非蛋白熱量
非蛋白熱量/窒素
※:添加物に由来するものを含む。
禁忌
- 電解質代謝異常のある患者[電解質異常を助長し、症状が悪化するおそれがある。]
- 高ナトリウム血症の患者
- 高クロル血症の患者
- 高カリウム血症(乏尿、アジソン病、高窒素血症等)の患者
- 高リン血症(副甲状腺機能低下症等)の患者
- 高マグネシウム血症(甲状腺機能低下症等)の患者
- 高カルシウム血症の患者
- 重篤な肝障害(肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれ等)のある患者[アミノ酸の代謝が十分に行われないため、症状が悪化するおそれがある。]
- 胆道閉塞のある患者[排泄障害により、マンガンの全血中濃度及び銅などの微量元素の血漿中濃度を上昇させるおそれがある。]
- 重篤な腎障害のある患者[水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。また、アミノ酸の代謝産物である尿素等が滞留し、症状が悪化するおそれがある。]
- アミノ酸代謝異常のある患者[投与されたアミノ酸が代謝されず、症状が悪化するおそれがある。]
- 本剤又は本剤配合成分に過敏症の既往歴のある患者
- 血友病の患者[出血時間を延長させるおそれがある(パンテノール含有のため)。]
効能または効果
- 経口・経腸管栄養補給が不能又は不十分で、経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合の水分、電解質、カロリー、アミノ酸、ビタミン、亜鉛、鉄、銅、マンガン及びヨウ素の補給
エルネオパ1号輸液
- 本剤は経中心静脈栄養法の開始時で、耐糖能が不明の場合や耐糖能が低下している場合の開始液として、あるいは侵襲時等で耐糖能が低下しており、ブドウ糖を制限する必要がある場合の維持液として用いる。
用時に上下2 室の隔壁と上室内にある黄褐色及び赤褐色の小室を同時に開通し十分に混合して、開始液又は維持液とする。
通常、成人には1 日2000mL の開始液又は維持液を24 時間かけて中心静脈内に持続点滴注入する。
なお、症状、年齢、体重に応じて適宜増減する。
エルネオパ2号輸液
- 本剤は経中心静脈栄養法の維持液として用いる。
用時に上下2 室の隔壁と上室内にある黄褐色及び赤褐色の小室を同時に開通し十分に混合して、維持液とする。
通常、成人には1 日2000mL の維持液を24 時間かけて中心静脈内に持続点滴注入する。
なお、症状、年齢、体重に応じて適宜増減する。
- 黄疸がある場合又は本剤投与中にマンガンの全血中濃度の上昇が認められた場合及び銅などの微量元素の血漿中濃度の上昇が認められた場合には、投与を中止し、他の高カロリー輸液療法を考慮すること。
慎重投与
- 菌血症の患者[カテーテルが二次感染巣となることがあり、敗血症さらには敗血症性ショックを起こすおそれがある。]
- 脱水症の患者[本症には適切な水分、電解質管理が必要であり、本剤の投与により水分、電解質等に影響を与え、症状が悪化するおそれがある。]
- 肝機能障害のある患者[代謝機能が低下している。微量元素の血漿・全血中濃度を上昇させるおそれがある。]
- 腎障害のある患者[水分、電解質等の調節機能が低下している。微量元素の血漿・全血中濃度を上昇させるおそれがある。]
- 重症熱傷のある患者[水分、電解質代謝等が著しく障害されている。]
- 心不全のある患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある。]
- 閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者[水分、電解質の過負荷となり、症状が悪化するおそれがある。]
- 糖尿病の患者[ブドウ糖の組織への移行が抑制されているので、高血糖を生じ症状が悪化するおそれがある。]
- 尿崩症の患者[本症には適切な水分、電解質管理が必要であり、本剤の投与により電解質等に影響を与え、症状が悪化するおそれがある。]
- 高度のアシドーシスのある患者[症状が悪化するおそれがある。]
- 膵障害(膵炎、膵硬化症、膵腫瘍等)のある患者[糖代謝異常等を伴うことがある。]
- 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギーを起こしやすい体質を持つ患者
- 薬物過敏症の既往歴のある患者
- 妊婦(「6. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
- 小児(「7. 小児等への投与」の項参照)
重大な副作用
アシドーシス
- 重篤なアシドーシスがあらわれた場合には、【警告】の項を参照し、適切な処置を行うこと。
ショック、アナフィラキシー様症状
- ショック、アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、意識障害、呼吸困難、チアノーゼ、悪心、胸内苦悶、顔面潮紅、そう痒感、発汗等があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
高血糖
- 本剤は高濃度のブドウ糖含有製剤なので、過度の高血糖、高浸透圧利尿、口渇があらわれるので、このような症状があらわれた場合には、インスリン投与等の適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 正常ラット2)、微量元素欠乏下開腹術侵襲モデルラット3)を用い、市販のTPN 用糖・電解質・アミノ酸・総合ビタミン液とTPN 用微量元素製剤の混合液(対照液)と比較検討した結果、同様な栄養効果、電解質補給効果、微量元素補給効果を有すると考えられた。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- vitamin
- ビタミン、生物の生存・生育に必要な栄養素のうち、炭水化物やタンパク質、脂質、ミネラル以外の栄養素であり、微量ではあるが生理作用を円滑に行うために必須な有機化合物の総称 wiki
ビタミン
ビタミンと欠乏症、過剰症
[★]
- 英
- levodopa
- 同
- L-dopa、L-DOPA、LD、Lドーパ、L-ドーパ、L-ドパ、ドパ、ドーパ、3,4-ジヒドロキシフェニルアラニン 3,4-dihydroxyphenylalanine、ジヒドロキシフェニルアラニン dihydroxyphenylalanine
- 商
- ドパストン、ドパゾール、ドパール、イーシー・ドパール配合、カルコーパ配合、スタレボ配合、デュオドーパ配合、ドパコール配合、ドパゾール、ネオドパストン配合、ネオドパゾール配合、パーキストン配合、マドパー配合、メネシット配合、レプリントン配合
[show details]
相互作用
薬剤名等
|
臨床症状・措置方法
|
機序・危険因子
|
レセルピン製剤
|
脳内ドパミンが減少し本剤の作用が減弱するおそれ
|
脳内のドパミンを減少させてパーキンソン症状を悪化させる。
|
テトラベナジン
|
血圧降下剤(メチルドパ水和物、レセルピン、節遮断剤等)
|
血圧降下剤の作用を増強することがある
|
機序は不明であるが、レボドパに血圧降下作用があるためと考えられている。
|
抗精神病薬(フェノチアジン系薬剤 (クロルプロマジン等) 、 ブチロフェノン系薬剤 (ハロペリドール等)、ペロスピロン等
|
本剤の作用が減弱することがある
|
これらの薬剤によりドパミン受容体が遮断される。
|
全身麻酔剤(ハロタン等)
|
不整脈を起こすことがある
|
ハロタン等は交感神経のα、βレセプターの感受性を高める。一方、レボドパとの併用ではレボドパから転換したドパミンがα、βレセプターに作用して、不整脈を起こす可能性がある。
|
ピリドキシン
|
末梢での本剤の脱炭酸化を促進するため、本剤の作用が減弱することがある
|
ピリドキシンはレボドパ脱炭酸酵素の補酵素であり、併用によりレボドパの末梢での脱炭酸化を促進し、レボドパの脳内作用部位への到達量を減少させると考えられる。
|
抗コリン剤、アマンタジン塩酸塩、ブロモクリプチンメシル酸塩
|
精神神経系の副作用が増強することがある
|
併用によりレボドパの効果増加につながるが、同時に精神神経系の副作用が増強される可能性もある。
|
NMDA受容体拮抗剤(メマンチン塩酸塩等)
|
本剤の作用を増強するおそれ
|
これらの薬剤により、ドパミン遊離が促進する可能性がある。
|
パパベリン塩酸塩
|
本剤の作用が減弱するおそれ
|
パパベリン塩酸塩が線条体にあるドパミンレセプターをブロックする可能性がある。
|
鉄剤
|
本剤の作用が減弱するおそれ
|
キレートを形成し、本剤の吸収が減少するとの報告がある。
|
イソニアジド
|
本剤の作用が減弱するおそれ
|
機序は不明であるが、イソニアジドによりドパ脱炭酸酵素が阻害されると考えられている。
|
[★]
- 英
- vitamin B6
- 同
- 塩酸ピリドキシン pyridoxine hydrochloride、ピリドキシン pyridoxine
- 商
- アリチア配合
- 関
- ビタミン
- ピリドキサールリン酸, pyridoxal phosphate
概念
機能
- セロトニンの生合成 ← 5-hydroxytraptophanの脱炭酸
主要な反応・機能
- FB.289 HBC.498
- 転移反応、脱炭酸反応、離脱反応、ラセミ化 に関与。補酵素として活性を持つのは「ピリドキサル5'-リン酸 PLP」
- ヒスチジン---(ヒスチジンデカルボキシラーゼ + PLP)--→ヒスタミン +
- グルタミン酸---()--→GABA
- 5-ヒドロキシトリプトファン---(芳香族アミノ酸デカルボキシラーゼ + PLP)--→セロトニン + CO2
- ドーパ---(dopa decarboxylase + PLP)--→ドパミン + CO2
- (グリコーゲン)n + Pi ---(グリコーゲンホスホリラーゼ + PLP)--→ (グリコーゲン)n-1 + グルコース1-リン酸(G1P)
- スクシニルCoA + グリシン ---(5-アミノレブリン酸シンターゼ + PLP)--→ 5-アミノレブリン酸(ALA) + CoA + CO2
- ステロイドホルモン・ホルモン受容体複合体をDNAより解離させ、ホルモンの働きを抑制する作用がある。このため、ビタミンB6欠乏ではエストロゲン、アンドロゲン、コルチゾール、ビタミンDの作用が増強される。ホルモン依存性の悪性腫瘍が存在する場合にビタミンB6欠乏の程度と予後が相関する(HBC.499)
臨床関連
[★]
シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、ピリドキシン、チアミンジスルフィド
成分
- 参考(1)
- アンプル10mL 中に次の成分・分量を含有する
- チアミンジスルフィド・・・・・50mg
- ピリドキシン塩酸塩・・・・・100mg
- ヒドロキソコバラミン酢酸塩・・・・・1.04mg
- (ヒドロキソコバラミンとして1mg)
開発の経緯
- 参考(1)
- ジアイナミックス注射液は,鶴原製薬株式会社が後発医薬品として開発を企画し,規格及び試
験方法を設定,安定性試験を実施し,1988 年10 月27 日に承認を取得,1990 年7 月13 日に
上市した。
製品の治療学的・製剤学的特性
- 参考(1)
- ジアイナミックス注射液の成分であるビタミン中、ビタミンB1は酸化的脱炭酸反応やトランスケトラーゼ反応、ビタミンB6はアミノ基転位や脱炭酸反応、ビタミンB12はメチル基転位や異性化反応の補酵素として広く生体内の代謝反応に関与している。
- これらのビタミンは既に、消耗性疾患等による欠乏症の予防や治療あるいは神経系疾患に対して広く使用されている。しかし、これらのビタミンは互いに深く関連しあってその作用を発揮しており、単独で投与した場合より同時に投与した場合の方が優れた効果を示すことが報告されている。
参考
- 1. http://www.tsuruhara-seiyaku.co.jp/if_pdf/i_td1.pdf
[★]
- 英
- hydroxocobalamin
- ラ
- hydroxocobalaminum
- 同
- アクアコバラミン aquacobalamin、ビタミンB12a vitamin B12a、OHB12
- 化
- 塩酸ヒドロキソコバラミン hydroxocobalamin hydrochloride、酢酸ヒドロキソコバラミン hydroxocobalamin acetate
- 商
- フレスミン、シアノキット、マスブロン、ドセラン、Codroxomin, Hybalamin
- ビタルファ、ビースリミン、ノルニチカミン、ネオラミン・スリービー、ナイロジン、トライビー、ジアイナミックス、コンベルビー(チアミンジスルフィド、ピリドキシン、ヒドロキソコバラミン)
- ビタノイリン(フルスルチアミン、ピリドキサール、ヒドロキソコバラミン)
- トリドセラン(チアミン、ピリドキシン、ヒドロキソコバラミン)
- ビタダン、ビタマル(フルスルチアミン、ピリドキサール、リボフラビン、ヒドロキソコバラミン)
- 関
- ビタミンB12
[★]
- 英
- pyridoxine hydrochloride
- 関
- ピリドキシン、ピリドキシン塩酸塩
[★]
- 英
- pyridoxine cerebral dependency syndrome
- 関
- ピリドキシン
[★]
- 英
- pyridoxine deficiency
- 関
- ピリドキシン欠乏症
[★]
- 英
- pyridoxine responsive anemia
- 関
- ピリドキシン