- 英
- heroin
- 同
- ジアモルヒネ diamorphine、塩酸ジアセチルモルヒネ diacetylmorphine hydrochloride
- 関
- opioid
- 乱用される物質のうち、Opioidsに分類される。
WordNet
- a narcotic that is considered a hard drug; a highly addictive morphine derivative; intravenous injection provides the fastest and most intense rush (同)diacetylmorphine
PrepTutorEJDIC
- ヘロイン(モルヒネから作った麻酔薬)
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/08/01 15:54:30」(JST)
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ヘロイン
|
|
IUPAC命名法による物質名 |
(5α,6α)-7,8-didehydro-4,5-epoxy-17-methylmorphinan-3,6-diol diacetate |
臨床データ |
胎児危険度分類 |
Category X |
法的規制 |
Prohibited (S9) (AU) Schedule I (CA) Class A (UK) Schedule I (US) |
依存性 |
高い |
投与方法 |
吸入、経粘膜、静脈注射、経口、経鼻投与、直腸、筋肉注射 |
薬物動態的データ |
生物学的利用能 |
<35% (経口)、44–61% (空気)[1] |
血漿タンパク結合 |
0% (モルヒネに変換35%) |
代謝 |
肝臓 |
半減期 |
10分未満[2] |
排泄 |
90% はグルクロニドのまま尿で排出、残りは胆汁 |
識別 |
CAS登録番号 |
561-27-3 |
ATCコード |
N02AA09 |
PubChem |
CID 5462328 |
DrugBank |
DB01452 |
ChemSpider |
4575379 |
UNII |
8H672SHT8E |
ChEMBL |
CHEMBL459324 |
別名 |
Diamorphine, Diacetylmorphine, Acetomorphine, (Dual) Acetylated morphine, Morphine diacetate |
化学的データ |
化学式 |
C21H23NO5 |
分子量 |
369.41 g/mol |
SMILES
- CC(=O)Oc1ccc2c3c1O[C@@H]4[C@]35CCN([C@H](C2)[C@@H]5C=C[C@@H]4OC(=O)C)C
|
InChI
-
InChI=1S/C21H23NO5/c1-11(23)25-16-6-4-13-10-15-14-5-7-17(26-12(2)24)20-21(14,8-9-22(15)3)18(13)19(16)27-20/h4-7,14-15,17,20H,8-10H2,1-3H3/t14-,15+,17-,20-,21-/m0/s1
Key:GVGLGOZIDCSQPN-PVHGPHFFSA-N
|
ヘロイン (heroin, diamorphine) は、アヘンに含まれるモルヒネから作られる麻薬。塩酸モルヒネを無水酢酸で処理し、生成する。正式には、3,6-ジアセチルモルヒネ (3,6-diacetylmorphine)。化学式は、C21H23NO5。CAS登録番号は、561-27-3。
依存性の極めて強い麻薬であり、日本国内では麻薬及び向精神薬取締法によって、その製造・所持・医療目的を含め、規制対象となっている。現存するあらゆる薬物の中で「快」の面でも「悪」の面でも最も高峰に位置するものとして、「薬物の王者」(The king of drug) の代名詞を持つ。
歴史
ロンドン・セントメアリー病院医学校のアルダー・ライトによって1874年に調合され、ドイツのバイエル社から鎮咳薬として1898年に発売された。
当初は経口投与が一般的であり、モルヒネよりも依存性は低いと考えられていたが、注射器による投与が広まると、単純にモルヒネよりも脂溶性が高かったため、多く脳に取り込まれ、強烈な麻薬作用を引き起こすことが判明し、各国にて相次いで厳しく規制されることとなった。
作用
米国の作家、ウィリアム・S・バロウズを始めとして経験者の多くが挙げるのが、まずもってこの上ないと言われる多幸感である。
その使用法は主に、鼻からの摂取、経口摂取、そして静脈への注射という3種であるが、様々な点においてこれらの中でも特に重視されるのが静脈への注射による摂取である。
静脈注射によって摂取した直後から数分間にわたって続く「ラッシュ」と呼ばれる強烈な快感は何物にも代えがたいものと言われ、時には『オーガズム の数万倍の快感を伴う射精を全身の隅々の細胞で行っているような』と、また時には『人間の経験しうるあらゆる状態の中で、ほかの如何なるものをもってしても得られない最高の状態』などと表現される。
常態の人間が一生のうちに体感し得る全ての「快感」の合計を上回る快感を瞬時に得ることに等しいと云われるその快楽度の強さ、そしてそこから生ずる至福感は、しばしば「約束された安堵」などと表現されてきた。
禁断症状
ヘロインはその使用者に対して肉体面での依存症と精神面での依存症の両方を形成する。
その肉体面における依存、いわゆる禁断症状としては、身体中の関節に走る激痛、小風に撫でられただけで素肌に走る激痛、体温の調節機能に生じる狂いによる激暑と酷寒の体感の数秒ごとの循環、身体中に湧き上がる強烈な不快感と倦怠感、などが挙げられる。
こうした一連の症状は「地獄そのもの以外の何でもない」などと表現される苛烈なもので、この禁断症状を指していう「コールド・ターキー」(cold turkey) というスラングが生まれた。なおこのスラングは1969年に歌手のジョン・レノン(プラスティック・オノ・バンド)が発表した楽曲 "Cold Turkey" (邦題「冷たい七面鳥」)によって世界的に有名になった。レノンはこの曲を通して薬物の禁断症状の恐ろしさを世に知らしめようとしたつもりだったが、ドラッグ・ソングと誤解を受け放送禁止にした放送局もあったという。
出典
- ^ Rook, Elisabeth J.; Van Ree, Jan M.; Van Den Brink, Wim; Hillebrand, Michel J. X.; Huitema, Alwin D. R.; Hendriks, Vincent M.; Beijnen, Jos H. (2006). “Pharmacokinetics and Pharmacodynamics of High Doses of Pharmaceutically Prepared Heroin, by Intravenous or by Inhalation Route in Opioid-Dependent Patients”. Basic <html_ent glyph="@amp;" ascii="&"/> Clinical Pharmacology <html_ent glyph="@amp;" ascii="&"/> Toxicology 98: 86–96. doi:10.1111/j.1742-7843.2006.pto_233.x.
- ^ “Chemical Sampling Information: Heroin”. Osha.gov. 2010年10月20日閲覧。
関連項目
|
ウィキメディア・コモンズには、ヘロインに関連するメディアがあります。 |
- フェンタニル ヘロインのデザイナーズドラッグともされる
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- アヘン(ヘロイン・モルヒネ) (特集 薬物依存症--薬物依存症のトレンド) -- (薬物依存症の臨床各論--最新動向)
- ヘロイン依存症患者の解毒治療における注射用 buprenorphine の使用経験
- 麻生 克郎
- 日本アルコール・薬物医学会雑誌 = Japanese journal of alcohol studies & drug dependence 44(3), 156-166, 2009-06-28
- NAID 10025108004
Related Links
- ヘロイン. 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』. 移動: 案内、 検索 ... ヘロイン (heroin, diamorphine) は、アヘンに含まれるモルヒネから作られる麻薬。 ... ヘロインはその使用者に対して肉体面での依存症と精神面での依存症の両方を形成 する。
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- drug abuse, substance abuse
- 同
- 薬物乱用
- 関
- 薬物依存、薬物嗜癖、物質乱用、物質依存症、薬物使用、接着剤吸引
薬物使用が身体に及ぼす効果
- 濫用 substance abuse:a pattern of abnormal substance use that leads to impairment of occupational, physical, or social functioning(BBS.73)
- 依存 substance dependence:ub stance abuse puls withdrawal symptoms, tolerance, or a pattern of repetitive use(BBS.73)
- 離脱 withdrawal:the development of physical or pschological symptoms after the reduction or cessation of intake of a substance(BBS.73)
- 耐性 tolerance:the need for increased amounts of the substance to achieve the same positive psychological effect(BBS.73)
- 交差耐性 cross-tolerance:the development of tolerance to one substance as the result of using another substance(BBS.73)
薬物
-
-
精神依存、身体依存
[★]
- 英
- narcotic narcotics, narcotic drugs
- ラ
- narcotica
- 関
日本の法医学上の定義
分類
- SLE.62
麻薬性鎮痛薬 narcotic analgesics
- 1. アヘンアルカロイド系 opium alkaloids (いわゆるオピオイド)
-
- アヘン opium:複数のアルカロイドが含まれている
中枢神経興奮薬 stimulants
- 3. コカアルカロイド系 coca alkaloids
ニュース
- レディー・ガガの麻薬使用発言に批判集中!音楽制作では「麻薬が刺激になった」
- 2010年8月29日 1時22分
- シネマトゥデイ映画ニュース
- 奇抜な衣装と大胆なパフォーマンスが人気のスター、レディー・ガガが、自身の創造性について「麻薬が刺激を与えてくれた」と発言した。
[★]
- 英
- tolerance
- 関
- 薬物耐性、逆耐性、依存
- 精神作用物質の効果が長期の摂取のために減弱し、初期の効果を得るためにより大量の摂取が必要となった状態(PSY.395)
[★]
- 英
- heroin dependence
- 関
- ヘロイン中毒者、ヘロイン依存症、ヘロイン嗜癖、ヘロイン乱用
[★]
- 英
- heroin user
- 関
- ヘロイン依存、ヘロイン嗜癖、ヘロイン乱用
[★]
- 英
- heroin dependence
- 関
- ヘロイン依存
[★]
- 英
- heroin addiction
- 関
- ヘロイン嗜癖