- 英
- noscapine
- ラ
- noscapinum
- 同
- ナルコチン narcotine
- 化
- 塩酸ノスカピン noscapine hydrochloride
- 商
- ナルコチン、ノスカピン
- 関
- アヘンアルカロイド
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/01/29 13:07:58」(JST)
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ノスカピン
|
IUPAC命名法による物質名 |
(3S)- 6,7-Dimethoxy-3-((5R)-5,6,7,8 - tetrahydro-4-methoxy-6-methyl-1,3-dioxolo(4,5-g) isoquinolin -5-yl)- 1(3H)-isobenzofuranone |
臨床データ |
胎児危険度分類 |
? |
法的規制 |
? |
薬物動態的データ |
生物学的利用能 |
~30% |
半減期 |
1.5 ないし 4時間 (およそ 2.5時間) |
識別 |
CAS登録番号 |
128-62-1 |
ATCコード |
R05DA07 |
PubChem |
CID 4544 |
KEGG |
D01036 |
別名 |
ナルコチン |
化学的データ |
化学式 |
C22H23NO7 |
分子量 |
413.421 |
ノスカピン(英Noscapine)は、咳を鎮める目的で処方される医薬品の一種。商品名はナルコチン。
歴史[編集]
ノスカピンは1817年に“ナルコチン”という名前でフランスはパリの化学者であったピエール・ロビケにより初めて単離、同定された[1]。ロビケは1815年から1835年の20年間にかけてモルヒネの単離方法の改良の研究を数多く行い、1832年にはもう一つの重要な粗アヘン抽出物であり、アヘン由来成分としては最も広く用いられている物質であるコデインを単離、命名している。
効能[編集]
延髄の咳中枢を抑制することにより、咳の発生が抑制される。コデインなどの麻薬性の中枢性鎮咳薬と異なり習慣性はない。鎮咳去痰薬として単独で処方されるほか、総合感冒薬に配合されることもある。
副作用[編集]
眠気や注意力の低下が生じるため、自動車等の運転には注意を要する。ほかに頭痛、吐き気、便秘などの症状が現れることがある。
参考文献[編集]
- 齋藤洋、福室憲治、武政文彦共著 『一般用医薬品学概説(第2版)』 じほう、2006年。ISBN 9784840735940。
- ^ Observations sur le mémoire de M. Sertuerner relatif à l’analyse de l’opium, Robiquet, Annales de Chimie et de Physique , volume 5 (1817), p275–278
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Japanese Journal
- 高速液体クロマトグラフィーによる塩酸アヘンアルカロイドの定量(<特集>医薬品の分析)
- 千葉 良子,石井 耀子
- 分析化学 35(3), 173-176, 1986-03-05
- … 高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて,高感度と迅速化を目的として,日本薬局方第10改正に収載されている塩酸アヘンアルカロイド中の主な5種類のアルカロイド(モルヒネ,コデイン,ナルセイン,ノスカピン,パパベリン)の同時分離定量法を確立した.すなわち試料の塩酸アヘンアルカロイドはメタノールに溶解して,HPLC定量用試料溶液とし,直接カラムに注入する.カラムは逆相用の日立ゲル3056(150mm×4.6mmi.d.),移動相はアセ …
- NAID 110002909307
- 小児気管支喘息に於けるテオフィリン投与法に関する研究-2-持続性テオフィリン・ノスカピン製剤(テオナ,テオナ-P)投与における血清テオフィリン濃度と臨床効果について
Related Links
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- ノスカピンとは?効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番: 薬事典版)
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
アストフィリン配合錠
組成
- 本剤は、1錠中に次の成分を含有する白色の糖衣錠である。
ジプロフィリン
パパベリン塩酸塩
ジフェンヒドラミン塩酸塩
エフェドリン塩酸塩
ノスカピン
- 5mg
- 添加物としてアラビアゴム末、カルナウバロウ、合成ケイ酸アルミニウム、小麦粉、酸化チタン、ステアリン酸カルシウム、精製白糖、ゼラチン、タルク、沈降炭酸カルシウム、トウモロコシデンプン、白色セラック、バレイショデンプン、ポビドン、ミツロウを含有する。
効能または効果
下記疾患に伴う咳嗽及び気道閉塞症状
- 気管支喘息、喘息性気管支炎、急性気管支炎、慢性気管支炎
- 通常成人1回1?2錠を1日2?3回経口投与する。頓服する場合は、1?2錠を発作の予想されるとき又は就寝前に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 甲状腺機能亢進症の患者
〔甲状腺機能亢進に伴う代謝亢進、カテコールアミンの作用を増強するおそれがある。〕
- 急性腎炎の患者
〔腎臓に対する負荷を高めるおそれがある。〕
- 心疾患のある患者
〔心臓に対する負荷を高めるおそれがある。〕
- 高血圧のある患者
〔血圧を上昇させるおそれがある。〕
- 糖尿病の患者
〔血糖値を上昇させるおそれがある。〕
- てんかんの患者
〔中枢刺激作用によって発作を誘発するおそれがある。〕
薬効薬理
気管支の痙攣性狭窄を緩解する
- ラットでメチルキサンチン類とパパベリン塩酸塩は、平滑筋の細胞中のフォスフォジエステラーゼ活性を阻害し、アドレナリン(エフェドリン)はCyclic AMPの生成酵素(アデニールシクラーゼ)を活性化させることにより、Cyclic AMPを増加させる。
増量したCyclic AMPは、ヒスタミン等の気管支収縮物質の遊離を阻止し、又は減少させ気管支拡張作用をあらわすと考えられている。4) 5) 6)
咳嗽を緩和に抑制する
- ノスカピン、ジフェンヒドラミン塩酸塩は鎮咳作用を有する(ヒト、イヌ、モルモット)。さらにノスカピンは、コデインと異なり呼吸を抑制することなく鎮咳作用を発揮する(ヒト)。6) 7) 8) 9)
心拍出量を増大し、肺循環を促進する
- エフェドリン塩酸塩は肺循環機能を促進し、肺胞のうっ血を除き、気管支粘膜の充血、浮腫を除去する(イヌ)。10)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- ジプロフィリン(Diprophylline)
(別名):ダイフィリン(Dyphylline)
化学名
- 7‐(2,3‐Dihydroxypropyl)‐3,7‐dihydro‐1,3‐dimethyl‐1H‐purine‐2,6‐dione
分子式
分子量
物理化学的性状
- ジプロフィリンは白色の粉末又は粒で、においはなく、味は苦い。本品は水に溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
融 点
一般名
- パパベリン塩酸塩(Papaverine Hydrochloride)
化学名
- 6,7‐Dimethoxy‐1‐(3,4‐dimethoxybenzyl)isoquinoline monohydrochloride
分子式
分子量
物理化学的性状
- パパベリン塩酸塩は白色の結晶又は結晶性の粉末である。
本品は水又は酢酸(100)にやや溶けにくく、エタノール(95)に溶けにくく、無水酢酸又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
本品1.0gを水50mLに溶かした液のpHは3.0?4.0である。
一般名
- ジフェンヒドラミン塩酸塩
(Diphenhydramine Hydrochloride)
化学名
- 2‐(Diphenylmethoxy)‐N,N‐dimethylethylamine monohydrochloride
分子式
分子量
物理化学的性状
- ジフェンヒドラミン塩酸塩は白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、味は苦く、舌を麻ひする。
本品はメタノール又は酢酸(100)に極めて溶けやすく、水又はエタノール(95)に溶けやすく、無水酢酸にやや溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
本品は光によって徐々に変化する。
融 点
一般名
- エフェドリン塩酸塩(Ephedrine Hydrochloride)
化学名
- (1R,2S)‐2‐Methylamino‐1‐phenylpropan‐1‐ol monohydrochloride
分子式
分子量
物理化学的性状
- エフェドリン塩酸塩は白色の結晶又は結晶性の粉末である。
本品は水に溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすく、酢酸(100)に溶けにくく、アセトニトリル又は無水酢酸にほとんど溶けない。
融 点
一般名
化学名
- (3S)‐6,7‐Dimethoxy‐3‐[(5R)‐4‐methoxy‐6‐methyl‐5,6,7,8‐tetrahydro[1,3]dioxolo[4,5‐g]isoquinolin‐5‐yl]isobenzofuran‐1(3H)one
分子式
分子量
物理化学的性状
- ノスカピンは白色の結晶又は結晶性の粉末で、におい及び味はない。
本品は酢酸(100)に極めて溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
融 点
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- antitussive drug、antitussive
- 関
- 鎮咳、鎮咳性、鎮咳薬
商品
[★]
- 関
- 鎮咳剤
[★]
クロルフェニラミンマレイン酸塩、ジプロフィリン、ノスカピン、メトキシフェナミン塩酸塩
- 関
- 鎮咳剤
[★]
エフェドリン、ジフェンヒドラミン、ジプロフィリン、パパベリン、ノスカピン
[★]
クロルフェニラミン、ジフェンヒドラミン、メチルエフェドリン、ノスカピン
[★]
- 英
- noscapine hydrochloride
- 関
- ノスカピン