- 英
- disk herniation, herniated intervertebral discs
- 同
- 髄核ヘルニア nuclear herniation, herniated nucleus pulposus
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/04/03 23:26:51」(JST)
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椎間板ヘルニア(ついかんばんヘルニア、herniated disc)は、ヘルニアの一種であり、椎間板の一部が正常の椎間腔を超えて突出した状態である。
椎体と椎体の間には人体最大の無血管領域と呼ばれる椎間板が存在している。椎間板は中央にゼラチン状の髄核、周囲にはコラーゲンを豊富に含む線維輪から成る。この髄核や線維輪の一部などが突出した状態が椎間板ヘルニアである。Macnabによる分類が有名である。
多くの動物は脊椎を重力に垂直にして生活しているのに対し、人間は二足歩行であるために脊椎は重力と平行方向となる。このため、立位では椎間板には多くの負荷がかかる。
椎間板ヘルニアは、下位腰椎 (L4/5, L5/S1) が最多で、次に下位頸椎に多く、胸椎には少ない。胸椎に少ないのは、胸郭により、椎体間の可動性が頚椎や腰椎に比べ少ないことによる。また、神経根走行の関係から、下位腰椎では、上位腰椎に比べ、神経根症状を起こしやすく、発見されやすい面もあるかもしれない。高齢になると、下位頚椎での可動性が減少し、ヘルニアが起こりにくくなり、比較的上位の頚椎病変を来しやすくなる。すなわち、椎間板ヘルニアは、よく動く脊椎の部分で起こりやすいのである。
最新の研究では、腰椎椎間板ヘルニアの発症原因の一つとして遺伝的要素が係わっていることを理化学研究所らの研究グループが突き止めた。[1]
目次
- 1 症状
- 2 検査
- 3 治療
- 4 ヒト以外の動物における椎間板ヘルニア
- 5 その他
- 6 参考文献
- 7 脚注
症状
腰椎椎間板ヘルニアの場合、症状は、片側の下肢痛が多いが、巨大又は中程度であっても真後へ突出したヘルニアの場合、両側で症状が出現する。下肢痛は、当該椎間板ヘルニアによる神経根圧迫により生じる。教科書的には、L4/5では、L5症状が出る。腰痛の他、下肢の疼痛、しびれ、場合によっては大きな浮腫みまで見られ、足が上げられない位に重くなるなどの自覚症状に加え、障害された神経の支配領域に感覚障害を呈したり、運動神経の麻痺による筋力低下を来たすことがある。さらに、腓返りなどの痙攣も誘発しやすくなる。稀に、排尿障害を呈する(S2-5症状)。
巨大ヘルニアの場合、馬尾症状が出現することがあり、脊柱管狭窄症の馬尾神経型と類似した症状を呈する。有名な症状は、間欠性跛行(はこう)であり、神経根周囲の血流障害により生じることが知られている。
上位腰椎椎間板ヘルニアの場合、腰痛(いわゆるL2障害)や股関節痛(L3障害など)を訴えることもある。それ以外の場合、腰痛は訴えないのが典型的である。
若年性椎間板ヘルニアは、椎間板内圧が高く、高齢者に比べ、強い症状を呈しやすい。また、下肢挙上時の Huftlendenstrecksteife に代表されるように、反応が強く出やすい。
検査
椎間板ヘルニアのMRI画像
赤丸部分が圧迫された神経根
- X線検査
- 椎間板ヘルニアそのものはX線に写らないが、脊椎の骨性変化を見るのに有用である。
- MRI
- 椎間板ヘルニアの診断には、極めて有用である。利点は、侵襲性が無く、容易に画像上でヘルニア形態を把握できること。欠点は、CTに比べ、空間的分解能に劣ることがあること、激痛を伴う場合、安静が困難な為、MRI撮影自体が困難なことなどが挙げられる。
- ミエログラフィー
- 造影剤を硬膜内に注入し、その形状で神経の圧迫の程度を見る方法。MRIが普及したことと、注射や薬剤投与が必要なため、侵襲的検査なので、行われる頻度は減少したが、手術を考慮するような例では必要なことも多い。
- ディスコグラフィー
- ミエログラフィーに加えて、侵襲性が高い(痛いのである)ことから行われることは少なくなった。ヘルニアの責任高位の診断、外側型椎間板ヘルニアの診断に有効なことがある。
- CT検査
- ミエログラフィーやディスコグラフィーに合わせて、撮影することが多い。ヘルニアの骨性成分を見るために、あえて単純CTを撮影して、比較することもある。
治療
椎間板ヘルニアのMRI画像Ⅱ-①
赤丸内が「圧迫された神経根」及び「水分含有量が不足し炎症を起こして上方へ大きく突出した椎間板」
椎間板ヘルニアのMRI画像Ⅱ-②
上の画像の高濃度版
無症状の椎間板ヘルニアが知られているように、椎間板ヘルニアは、その症状によって治療法が決まるのであり、存在していることが治療の対象にはならない。椎間板ヘルニアの治療は、原則的には保存療法である。これには、鎮痛剤、牽引や温熱療法などが含まれる。さらに、神経ブロック療法(神経根ブロック、硬膜外ブロック等)が適応となることがある。
保存療法で奏効しない場合、手術が考慮される。手術適応は、学会内においても確立されていないが、一般に、排尿障害が絶対手術適応とされている。さらに、筋力低下、激しい痛みを伴う場合などに手術が考慮される。また、強い症状がなくとも、3ヶ月以上症状が持続する場合は適応とされることが多い。手術法はいくつかあるが、古典的かつ現在も主流なのはLove法である。さらに内視鏡や顕微鏡を用いた方法もあるが、基本は椎間板ヘルニアを摘出する方法である。
加えて、レーザー治療や経皮的椎間板ヘルニア摘出法があるが、有効率が低く適応が限られるばかりか、社会保険適用除外で高額な医療費を自己負担せざるを得ず、さらに手術の効能、また局所麻酔につき痛覚などの個人差も極めて大きく、手術中にほとんど痛みを感じない上で手術直後に症状が改善される患者もいれば、手術中に苦痛を覚えながらも術後半年以上経過してようやく症状が改善される患者もいる。
手術例の5%から10%の割合で再発するとされている。再発例の改善率は、一般に初回例より劣る。治療は、日本では整形外科医を中心とした脊椎外科医によって行われているが、脳神経外科でも行っている施設もある。関連した学会で、脊椎脊髄学会があり、近年、脊椎外科指導医の認定を行っており、ウェブサイト上で公表されているが、自己申告による認定制度であるので、その辺りを加味しておく必要がある。
近年、出沢明(帝京大学教授)が日本に紹介した「経皮的内視鏡腰椎椎間板ヘルニア摘出術(PED=ペッド)」と呼ばれる手術法は、患部切開を最低限に抑えるとともに、短期間の休養(加療・静養)で社会復帰ができること、ヘルニアの再発防止にもつながるとして学術的にも注目を集めている。[2]
鍼灸ではL4/L5間の治療には大腸兪穴(だいちょうゆけつ)、腰眼穴を用いて痛みの緩和をする。
2014年1月30日、腰椎椎間板ヘルニア治療薬として初となる薬SI-6603(一般名:コンドリアーゼ)が厚生労働省に製造販売承認申請された。[3]
この新薬は椎間板を分解する酵素を椎間板内に注射することで、突出した椎間板を分解、縮小させる効果がある為、今後の薬物による椎間板ヘルニア治療が期待される。
ヒト以外の動物における椎間板ヘルニア
犬においては軟骨異栄養性犬種に発生が多いが、全ての犬種で発生しうる。椎間板変性様式によりHansenI型およびHansenII型に分類される。
その他
椎間板ヘルニアは遺伝的な影響が大きいといわれており、CILPと呼ばれる蛋白質が変異し、軟骨の成長を妨げることが発症要因のひとつとされる。
椎間板ヘルニアとほぼ同様の症状を示す他の病気として「脊髄腫瘍」がある。症例は少なくMRIやCTによる診察以外では、ほぼ発見できないものであるが、患者の訴える症状の重篤さのわりにレントゲン画像が正常である場合、考慮する必要がある。
参考文献
- 『腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン』日本整形外科学会診療ガイドライン委員会(Minds医療情報サービス)
- 日本獣医内科学アカデミー編 『獣医内科学(小動物編)』 文永堂出版 2005年 ISBN 4830032006
脚注
- ^ 椎間板ヘルニアの新たな原因遺伝子「THBS2」と「MMP9」を発見-腰痛、坐骨神経痛の病因解明に向けての新たな一歩- 2008/05/02理化学研究所
- ^ ドクターズガイド・インタビュー・腰椎椎間板ヘルニア 出沢明
- ^ 腰椎椎間板ヘルニアを適用症とするSI-6603の日本における承認申請に関するお知らせ。 生化学工業
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 1. L2/3高位椎間板ヘルニアにより下垂足を来たした1例(第18回群馬整形外科研究会<主題II>脊髄・脊椎疾患について)
- 團田 裕之,飯塚 陽一,小林 亮一,飯塚 伯,高岸 憲二
- The Kitakanto medical journal 61(1), 94-94, 2011-02-01
- NAID 120002806871
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- 次の文を読み、25~27の問いに答えよ。
- 70歳の女性。腰背部痛を主訴に来院した。
- 現病歴 :これまで家事に追われてきたが、数年前から疲労感と背部から腰部にかけての重感と鈍痛とを感じるようになった。痛みは常時あるわけではない。最近、疼痛と脊柱の変形とが増強してきたことに気付いている。身長は20歳代に比べて8cm短縮した。
- 既往歴 : 家族歴:特記すべきことはない。閉経は52歳であった。
- 現症 : 身長152cm、体重44kg。脈拍76/分、整。血圧120/72mmHg。胸腰椎移行部の後背変形と叩打痛とを認める。心雑音はなく、呼吸音も正常である。腹部と四肢とに特記すべき所見はない。深部腱反射に異常を認めない。
- 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球423万、Hb12.4g/dl、Ht39%、白血球3,700、血小板13万。血清生化学所見:血糖80mg/dl、総蛋白6.5g/dl、アルブミン4.2g/dl、アルカリホスファターゼ152単位(基準260以下)、Na143mEq/l、K3.7mEq/l、Cl 110mEq/l、Ca8.7mg/dl、P3.0mg/dl、freeT4 1.2ng/dl(基準0.8~2.2)、PTH46pg/dl(基準10~60)。第2~4腰椎の骨密度は若年強常女性の平均骨密度の65%(基準80以上)。
[正答]
※国試ナビ4※ [097C024]←[国試_097]→[097C026]
[★]
- 60歳の男性。持続する腰痛のため来院した。数年前から時々腰痛を自覚していた。平成16年2月にゴルフの後に腰痛が出現し、近医で薬物療法と理学療法とを受けたが腰痛は軽減せず、5月からは左下肢痛も加わり増悪傾向を示したため、紹介され7月に来院した。身長165cm、体重55㎏。体温36.9℃。下部腰椎に叩打痛を伴う運動痛がある。左殿部から左大腿部への放散痛はあるが歩行は可能である。Lasegueテスト両側陰性。左L4、L5およびS1神経根領域に感覚鈍麻と軽度の筋力低下とを認める。血液所見:赤血球390万、Hb11.3g/dl、Ht36%、白血球7,600。血清生化学所見:総蛋白7.0g/dl、アルブミン3.5g/dl、アルカリホスファターゼ346単位(基準260以下)、Na143mEq/l、K4.3mEq/l、Cl102mEq/l、Ca11.0mg/dl、P3.0mg/dl、CRP0.9mg/dl。5月と7月との腰椎エックス線単純写真正面像を以下に示す。最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099G045]←[国試_099]→[099G047]
[★]
- 55歳の男性。腰痛を主訴に夜間外来を受診した。今朝から持病の腰痛が増悪し、市販の鎮痛薬を3回内服しても改善しないため受診した。「以前から指摘されている腰椎の椎間板ヘルニアによる痛みだと思う。痛みが取れないと仕事ができない」と訴えている。意識は清明。体温 36.2℃。脈拍 64/分、整。血圧 146/82mmHg。第4腰椎レベルの傍脊柱筋に圧痛を認める。神経診察に異常を認めない。担当医は筋・筋膜性の腰痛の可能性が高いと判断し、消炎鎮痛薬の内服を提案したところ、患者は「飲み薬は効かないので、よく効く注射をしてくれなければ帰らない」と訴えた。半年前の診療記録にも、同様のエピソードでペンタゾシンの筋肉注射を受けて帰宅した記録が残っている。
- まず行う対応として適切なのはどれか。
- a 今後の診療を受け付けないように手配する。
- b 薬物中毒として警察に届け出る。
- c 5%ブドウ糖液を筋肉注射する。
- d ペンタゾシンを筋肉注射する。
- e さらに詳しく話を聞く。
[正答]
※国試ナビ4※ [113B024]←[国試_113]→[113B026]
[★]
- 62歳の男性。持続する腰痛を主訴に来院した。 3か月前、ゴルフの後に腰痛が出現した。自宅近くの診療所で薬物療法と理学療法とを受けたが腰痛は軽減せず、1か月前からは左下腹痛も加わった。身長165cm、体重55kg。体温36.9℃。下部腰椎に叩打痛と運動時痛とを認める。腰椎前後屈で左殿部から左大腿部への放散痛がある。歩行は可能。 Lasegueテスト両側陰性。左L4、 L5及びSl神経根領域に感覚鈍麻と軽度の筋力低下とを認める。血液所見:赤血球 390万、 Hb 11.3g/dl、 Ht 36%、白血球 7,600、血小板 21万。血液生化学所見:総蛋白 7.0g/dl、アルブミン 3. 5g/dl、 ALP 421 IU/l(基準115-359)、Na 143mEq/l、K 4.3mEq/l、Cl 102mEq/l、Ca ll.0mg/dl、P 3.0mg/dl。CRP 0.9mg/dl。初診時の腰椎エックス線写真(別冊No.7)を別に示す。
- この患者の腰下肢痛の原因として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105A033]←[国試_105]→[105A035]
[★]
- 61歳の男性。両手のしびれ感を主訴に来院した。半年前から両手指のしびれ感を自覚していた。徐々に食事動作や書字動作がしにくくなり、歩行時の足のもつれも生じるようになったため受診した。上肢の巧緻性の低下と下肢腱反射の亢進とを認める。頸椎単純エックス線写真(別冊No.5)を別に示す。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107H024]←[国試_107]→[107H026]
[★]
- 四肢の脱力と感覚障害とを訴える患者の頸椎MRIのT2強調矢状断像(別冊No.6)を別に示す。
- 考えられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [107I031]←[国試_107]→[107I033]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [098H057]←[国試_098]→[098H059]
[★]
- 英
- chest pain, thoracodynia, pectoralgia
- 同
- 胸部痛
- 関
- 胸壁痛。胸部圧迫感
鑑別疾患
- 診断エッセンシャルズ新訂版
救急疾患
その他
鑑別診断
- DIF.84
胸痛の質
- 圧迫されるような痛み:狭心症、心筋梗塞
- 刺すような痛み:心膜炎、胸膜炎、肋間神経痛
胸痛と呼吸困難
- 参考1
- 気胸、肺炎、胸膜炎、慢性閉塞性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患の悪化、肺癌などの肺疾患、心不全
診察
【現病歴】
誘因、発生様式(突発、緩徐)、経時的変化(一定、動揺、増悪/寛解傾向)、部位(一番痛い部位、放散する部位)、軽快因子、増悪因子、(反復するエピソードあれば)前回との比較、随伴症状
【既往歴】基礎疾患(DM, HT, DL)
【嗜好】smoking, alcohl
【服用薬】
【職業】
【身体所見】
Appearance: Face anguish, Diaphoresis, Cyanosis
Vital:
Consciousness:
BT , BP / , HR (L Arm/R Arm, Lower Extrimity), RR , SpO2
Lymphnode: swollen/no swollen, breath sound →/↑/↓
Chest
Heart:Is →/↑/↓, IIs →/↑/↓, IIIs(±)/IVs(±), murmur, friction rub ±
Lung: crackle/rale
Abdomen: soft/hard, tenderness
Extremity: cold/pulse/edema
Skin: dry/wet/hot/cold
【検査】
ECG: ST segment change
Blood test:
biochemistry: CK-MB, Troponine T, AST, LDH, H-FABP
Blood count: WBC
Arterial blood gas: PaO2 torr
A-aDO2 = 150 - PaCO2/ 0.8 (torr) - PaO2 (normal below 20 Torr)
Chest XP:
Heart echography:
参考
- 1. 肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン(2009年改訂版)
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_andoh_h.pdf
[★]
- 英
- lumbar disc herniation LDH(SOR), lumbar disk herniation, herniated nucleus pulposus of lumbar spine
- 関
- 椎間板ヘルニア、腰痛症
疫学
検査
高位診断
神経根
|
椎体 (赤は椎間板 ヘルニア リスク部位)
|
椎間板ヘルニアと 障害される神経根
|
|
|
T12
|
|
T12椎
|
|
T12
|
|
L1
|
|
L1椎
|
|
L1
|
|
L2
|
|
L2椎
|
|
L2
|
|
L3
|
|
L3椎
|
|
L3
|
L3/4
|
L4
|
|
L4椎
|
|
L4
|
L4/5
|
L5
|
|
L5椎
|
|
L5
|
L5/S1
|
S1
|
|
S1椎
|
|
S1
|
|
|
ガイドライン
http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0017/0017_ContentsTop.html
[★]
- 英
- straight leg raising test, straight-leg raising sign, SLR test SLRT
- 同
- 膝伸展下肢挙上試験、SLRテスト、ラセーグ試験 ラゼーグ試験 Lasegue test Lasegue test
- 関
- ブラガードテスト、神経伸張試験、ラゼーグ徴候 Lasegue sign。神経伸張試験
概念
- L5,S1の神経根と坐骨神経が殿部を通過する部分をストレッチする (REU.102)
- 下位腰椎の椎間板ヘルニアに対する最も重要な疼痛誘発テスト(SOR.474)
- 陽性の場合にはL4-L5, L5-S1の椎間板ヘルニアが強く疑われる。
<youtube>http://www.youtube.com/watch?v=sTIPOKhAzZM</youtube>
[★]
- 英
- Lhermitte's sign, Lhermitte sign
- 同
- Lhermitte徴候、床屋の椅子徴候 barber chair sign、レルミット電気徴候
概念
[★]
椎間板ヘルニア
- 関
- disk herniation、hernia of intervertebral disk、herniated disk、intervertebral disk displacement
[★]
- 英
- thoracic disc herniation, thoracic disk hernia
- 関
- 椎間板ヘルニア
[★]
- 英
- cervical disc herniation
- 関
- 椎間板ヘルニア
[★]
- 英
- cervical disc herniation
[★]
- 英
- lumbar disc herniation
[★]
- 英
- hernia
- 同
- 脱腸
- 関
- 真性ヘルニア true hernia
-
-
[★]
- 英
- intervertebral disc intervertebral disk
- ラ
- discus intervertebralis
- 同
- 椎間円板
- 関
- 椎間円盤