- 英
- DiGeorge syndrome, DiGeorge's syndrome, DGS
- 同
- DiGeorge症候群、第三・四鰓嚢症候群 third and fourth-pouch/arch syndrome、第三・第四鰓弓症候群 third and fourth branchial arch syndrome、咽頭嚢症候群 pharyngeal pouch syndrome、副甲状腺胸腺無形成症 parathyroid-thymicaplasia
- 関
- 免疫不全症候群
概念
- 先天性免疫不全症
- 胸腺無形成、副甲状腺機能低下による低カルシウム血症とテタニー、心臓奇形、顔貌異常(耳介低位、小額症)
遺伝
病因
参考
- 1. DIGEORGE SYNDROME; DGS - OMIM
- http://omim.org/entry/188400
- . [charged] DiGeorge syndrome: Pathogenesis, epidemiology, and clinical manifestations - uptodate [1]
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22q11.2欠失症候群 |
22q11.2欠失症候群の頭部CT像。大脳基底核および脳室周囲の石灰化が見られる。From a case report by Tonelli et al., 2007[1]
|
分類及び外部参照情報 |
ICD-10 |
D82.1 |
ICD-9 |
279.11, 758.32 |
OMIM |
188400 |
DiseasesDB |
3631 |
eMedicine |
med/567 ped/589 derm/716 |
Patient UK |
22q11.2欠失症候群 |
MeSH |
D004062 |
22q11.2欠失症候群(-けっしつしょうこうぐん)は、遺伝子異常に起因する奇形症候群の一つ。かつてはキャッチ=22症候群として知られていた。なお、有名なDiGeorge症候群(副甲状腺・胸腺無形成症)は、本症候群の一部である。
概要
22q11.2欠失症候群は、第22番染色体長腕q11.2領域の微細欠失を原因とするもので、第三・第四鰓弓に由来する複数の臓器の発生異常や奇形を特徴とする。本症候群においては、
- 心血管異常 (Cardiac defects)
- 特有の顔貌 (Abnormal facies)
- 胸腺低形成 (Thymic hypoplasia)
- 口蓋裂 (Cleft palate)
- 低カルシウム血症 (Hypocalcemia)
という5つの主要症状を呈する。キャッチ=22症候群という通称は、これらの5症状の頭文字と、原因が第22番染色体にあることから付けられた通称であると同時に、ジョセフ・ヘラーによる不条理小説「キャッチ=22」の題名と意図的に合わせたものとされるが、この語には俗語として「逃れることができない窮地」という意味もあるため、現在では22q11.2欠失症候群と呼ばれることのほうが多い。また、胸腺低形成症状についてはDiGeorge症候群、その他の症状については円錐動脈幹異常顔貌症候群(CAFS)や軟口蓋帆・心臓・顔症候群(VCFS)と呼ばれることもあり、とくにDiGeorge症候群の名前は頻繁に使われる。
本症候群の確定診断は、染色体Gバンド法あるいはFISH法による染色体22q11.2領域の欠失の証明によって行なわれる。問題となる症状とそれに対する治療方針は下記のとおりである。
- 胸腺低形成による免疫不全(DiGeorge症候群)
- Tリンパ球減少・機能不全による免疫不全を呈する。ST合剤や抗真菌薬の予防的な投与が行なわれるほか、同種造血幹細胞移植や、海外では胸腺移植が行われた報告もある。
- 副甲状腺低形成による低カルシウム血症(DiGeorge症候群)
- 副甲状腺機能低下症を呈し、パラトルモン分泌低下に伴う低カルシウム血症が発生しうる。この場合はカルシウムとビタミンDの補充が行なわれる。
- 心血管異常
- ファロー四徴症, 心室中隔欠損, 大動脈離断症などを合併することが多い。これらについては、それぞれの疾患の通常の治療方針が採用される。
- 口蓋裂・鼻咽腔閉鎖不全
- 口蓋裂および鼻咽腔の閉鎖不全による哺乳不全が見られる場合には、経管栄養などによる栄養管理を行う。また、構音障害のある場合には言語聴覚療法、口蓋裂に対しては根治療法として手術も行なわれる。
- 知的障害
- 軽度から中等度の精神発達遅滞や、まれに統合失調症を認めることがある。
参考文献
- 大関 武彦/古川 漸/横田 俊一郎 『今日の小児治療指針 第14版』 医学書院、2006年。ISBN 978-4-260-00090-1。
- ^ Tonelli AR, Kosuri K, Wei S, Chick D (2007). “Seizures as the first manifestation of chromosome 22q11.2 deletion syndrome in a 40-year old man: a case report”. J Med Case Reports 1: 167. doi:10.1186/1752-1947-1-167. PMC 2222674. PMID 18053182. http://www.pubmedcentral.nih.gov/articlerender.fcgi?tool=pmcentrez&artid=2222674.
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- 22q11.2欠失症候群(CATCH22症候群 )とディジョージ症候群 2002.03.22UP ※ 22q11.2欠失症候群の子どもと、その親が集うサークル"22 Heart club"のサイトを はじめ、関連サイトより引用しております。 22q11.2欠失症候群(CATCH22症候群) ディ ...
- ディジョージ症候群やキャッチ22については、主治医から良く言葉として聞かされてい ましたが、生きるための治療が最優先され、免疫検査等を正式にしていませんでした。 それ故にディジョージ症候群やキャッチ22について正確に理解していませんでした。 ...
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★リンクテーブル★
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- 英
- immunodeficiency syndrome, immunodeficiency
- 同
- 免疫不全症、免疫不全 immune deficiency、immunodeficiency disease immunodeficiency disorder ID
- 関
- 先天性免疫不全症、原発性免疫不全症、免疫不全患者
先天性免疫不全症候群
- 抗体欠乏を主徴とする免疫不全症:B細胞の内因性欠陥またはT-B細胞相互間の異常により,抗体産生が障害された疾患群で,最も頻度が高い(原発性免疫不全症の約45%)
-
- 1. Wiskott-Aldrich症候群 WAS:血小板減少、免疫低下、湿疹。X連鎖劣性遺伝。WASpをコードする遺伝子の変異による。T細胞における免疫シナプス形成不全が本態。IgG,IgMは正常~低下、IgE, IgAは増加。リンパ球数は漸減。
- 2. DNA修復の欠陥
- 4. immuno-osseous dysplasia
- 6. 皮膚粘膜カンジダ症
- 7. 免疫不全を伴う肝静脈閉鎖症
- 8. Hoyerall-Hreidarsson症候群
-
- Chediak-Higashi症候群 CHS:好中球機能低下、NK細胞機能低下、白子症。常染色体劣性遺伝。細胞内輸送蛋白(CHS1)の調節の異常により巨大顆粒の形成、殺菌性蛋白・溶菌性酵素の食胞内放出が障害される。
- ADA欠損症
- RAG-1/2欠損症:TCR,BCRの遺伝子再構成において、RSSの認識と切断に関わるリコンビナーゼを欠損
- Artemis欠損症:TCR,BCRの遺伝子再構成において、RAGによる切断末端の修復に関わる酵素Artemisの欠損
- LIG IV欠損症
- TREC定量
- CVID/IgA欠損症
- 補体欠損症
- 若年性サルコイドーシス
- CINCA症候群
- 家族性地中海熱
- TNF受容体関連周期熱症候群
- HyperIgD症候群
免疫不全症に伴う反復感染の病原体
- 細菌性 → 抗体、補体、貪食細胞の欠損・障害
- 真菌性、ウイルス性 → T細胞の欠損・障害
免疫不全症に伴う感染症
- 1. 体液性免疫不全:B細胞欠損、Ig欠損・機能不全
- 重症感染症
- 侵襲性の強いグラム陽性菌による肺炎、敗血症、髄膜炎、中耳炎
- Stapylococcus pneumonia, Stapylococcus pyrogens, Haemophilis influenzae
- 日和見感染を起こす
- 1) 重症感染症
- 侵襲性の弱いグラム陰性菌による肺炎、敗血症、皮膚感染症
- Psudomonas, Escherichia coli, Seratia
- 2) ウイルス感染
- cytomegalovirus, helpes simplex virus, varicela zoaster virus
- 3) 真菌感染
- Candida albicans, cryptococcus, aspergillus
- 4) 原虫
- 3. 複合型免疫不全症(体液性免疫と細胞性免疫の両方の異常)
- SCID
- ①+②
- 細菌感染症による肺炎、皮膚炎、化膿性リンパ節炎 → 重症ではない
参考
- http://mymed.jp/di/d42.html
[★]
- 英
- 22q11.2 deletion syndrome
- 同
- CATCH22症候群, CATCH22
- 関
- ディジョージ症候群、ファロー四徴症
概念
- DiGeorge症候群、軟口蓋心臓顔貌症候群、円錐動脈管顔貌症候群はいずれも22q11.2に欠失が存在しており、本疾患にひとくくりにされる。
症候
- SPE.454 YN. N34
[★]
ディジョージ症候群 DiGeorge syndrome
[★]
ディジョージ症候群 DGS
[★]
ディジョージ症候群
[★]
- 英
- syndrome, symptom-complex
- 同
- 症状群
- 関
- [[]]
- 成因や病理学的所見からではなく、複数の症候の組み合わせによって診断される診断名あるいは疾患。
内分泌
先天的代謝異常
高プロラクチン血症
- 分娩後の視床下部障害によるプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制のため、高プロラクチン血症を呈する。
- 分娩に関係なくプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制をきたし、高プロラクチン血症を呈する。
性腺機能低下
- 嗅覚の低下・脱出、低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
- 肥満、網膜色素変性症、知能低下、低ゴナドトロピン性性器発育不全、多指症、低身長
性早熟
- 思春期早発症、多発性線維性骨異形成症、皮膚色素沈着
- 女性型の肥満、性器の発育障害の2主徴を示し、視床下部に器質的障害をもつ疾患群。
脳神経外科・神経内科
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- 英
- group
- 関
- グループ、集団、分類、群れ、基、グループ化
[★]
- 英
- symptom and sign
- 関
- 症状, 徴候 兆候