- 英
- polymyxin B, PMXB, PL-B
- 化
- 硫酸ポリミキシンB polymyxin B sulfate
- 商
- テラマイシン
- 関
- 抗菌薬。ポリミキシン
WordNet
- the 2nd letter of the Roman alphabet (同)b
- the blood group whose red cells carry the B antigen (同)type_B, group B
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 症例 集学的治療により救命しえたclinically amyopathic dermatomyositisに合併した急速進行性間質性肺炎の1例
- 横山 聖太,佐藤 賢,槇本 剛 [他]
- 日本呼吸器学会誌 = Annals of the Japanese Respiratory Society 2(6), 767-772, 2013-11-10
- NAID 40019892641
- 症例 パニツムマブによる薬剤性肺障害が疑われた2例
- 巴山 紀子,阪口 真之,続 敬之 [他]
- 日本呼吸器学会誌 = Annals of the Japanese Respiratory Society 2(4), 419-423, 2013-07-10
- NAID 40019767477
- 今月の症例 インフルエンザウイルス感染後の急性呼吸不全に併発した敗血症性ショックに対してポリミキシンB固定化線維カラムによる直接血液灌流療法が奏効した1例
Related Links
- ポリミキシンB末とは?効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり 110番:薬事典版)
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
硫酸ポリミキシンB錠100万単位「ファイザー」
組成
1錠中:
有効成分
添加物
- グリシン
カルメロースカルシウム
ヒドロキシプロピルセルロース
ステアリン酸マグネシウム
酸化チタン
カルナウバロウ
禁忌
- ポリミキシンB又はコリスチンに対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
適応症
- 白血病治療時の腸管内殺菌
- ポリミキシンB硫酸塩として通常成人1日量300万単位を3回に分けて経口投与する。
- 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最少限の期間の投与にとどめること。
慎重投与
- 腸疾患又は腸管障害を伴う腎障害患者[腎障害の増悪又は神経系の障害を起こすことがある。]
薬効薬理
抗菌作用
- ポリミキシンB硫酸塩は、緑膿菌、大腸菌、肺炎桿菌、エンテロバクター等のグラム陰性桿菌に対し、優れた抗菌作用を示す2)。
作用機序
- ポリミキシンB硫酸塩は、主として細菌細胞質膜の透過性に変化を来たすことにより、殺菌的に作用する。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- ポリミキシンB硫酸塩(Polymixin B Sulfate)
略号
分子式
- C55〜56H96〜98N16O13・xH2SO4
性状
- 本品は、白色〜黄褐色の粉末である。
水に溶けやすく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- fulminant
- 英
- fulminant hepatitis
- 同
- 電撃性肝炎、急性肝萎縮症 acute liver atrophy、急性黄色肝萎縮症 acute yellow liver atrophy
- 関
- 肝炎、難病
定義
- 肝炎のうち症状発現後約8週間以内に高度の肝機能障害に基づいて肝性昏睡II度以上の脳症をきたし、プロトロンビン時間40%以下を示すものとする(第12回犬山シンポジウム(1981年8月))
- 肝炎ウイルスや薬物が原因となって、肝細胞の広範な壊死と脱落をきたす重篤な肝障害で、致命率が高い。
- 先行する慢性肝疾患が認められる場合には除外するが、B型肝炎ウイルスの無症候性キャリアの急性増悪は含める。(参考1)
- リンパ球浸潤など肝炎像が見られることは本疾患の要件で、薬物中毒、術後肝障害、急性妊娠脂肪肝など肝炎像の認められないものは除外。(参考1)
- 肝性昏睡II度以上の出現が8-24週のものは遅発性肝不全(late onset hepatic failure, LOHF)に分類される。(参考1)
- 難治性疾患克服研究事業とされている(難病#難治性疾患克服研究事業(調査研究対象:130疾患))
病因
- IMD
- ウイルス性の劇症肝炎ではB型肝炎ウイルスによるものが多く、A型肝炎ウイルスがこれに次ぐ
- 急性型 :B型 約50%、原因不明 約20%、A型 約15%、その他(薬物性、C型、E型)
- 亜急性型:成因不明 約45%、B型 約20%、薬物性 約15%、その他(A型、C型、E型)
- YN.B-34
- YN.B-34 参考1
- ウイルス性:B型肝炎ウイルス(約40%)、その他ウイルス
- 自己免疫性:自己免疫性肝炎(15%)
- 薬剤性:薬剤性肝障害(10%):PAS、ハロタン、サルファ剤
- 代謝性:急性妊娠性脂肪肝、ウイルソン病、ライ症侯群
- 虚血性:出血性ショック、心原性ショック、および敗血症性ショックの後
病型
- 急性 :急性肝炎発症後10日以内に脳症が出現
- 亜急性:急性肝炎発症後11日以降に脳症が出現 予後が悪い
検査
- 画像検査で肝萎縮が認められた場合には予後不良(SSUR.591)
血液検査
- コリンステラーゼ:低下(40%以下)
- アルブミン:低下
- AST・ALT:上昇したのち低下
- ビリルビン:上昇
- 血中アンモニア:上昇。(SSUR.591)
腹部CT
シンチグラフィ
重症度の指標
- YN.B-34
- プロトロンビン時間40%以下
- アルブミン<2.5g/dL
- 腹水、浮腫、肝性脳症
- コリンエステラーゼ:低値
- コレステロールエステル:低値 ← LCATは肝臓で合成される。
- 血中アンモニア:上昇
- ビリルビン上昇(直接ビリルビン/間接ビリルビン<0.5) ← 抱合能低下により間接ビリルビンが増加
- BUN≦6mg/dl
- 血清肝細胞増殖因子(HGF)≧1ng/ml → 肝細胞の増殖を促そうとしている。予後評価に有用
- 肝萎縮(CT, US)
症状
- 初発症状:全身倦怠感、発熱、黄疸、悪心、食欲不振。その後症状が持続。意識障害(急性型では初発することあり。亜急性型では遅発する)。(IMD)
合併症
- 脳浮腫、消化管出血、腎不全、血管内凝固症候群、全身感染症
治療
- a. 輸液管理:アミノ酸を含まないブドウ糖主体の輸液。→ 肝臓の尿素サイクルの著しい障害が見られるため分枝アミノ酸の投与は行わない
- b. 肝性脳症予防:合成二糖類(ラクツロース)、非吸収性抗菌薬PO(カナマイシン、ポリミキシンB)
- c. 合併症の治療:脳浮腫(マンニトール、グリセロール)
- d. その他:感染予防、呼吸器管理、消化管出血(予防にはH2ブロッカーが有効)に対する対応
-
- 抗ウイルス療法 ・・・ B型肝炎ウイルス
- 免疫抑制療法 ・・・・ 自己免疫性肝炎
- 肝細胞の壊死を抑制:抗凝固療法(新鮮凍結血漿、アンチトロンビン製剤、蛋白分解酵素阻害薬、副腎皮質ステロイドパルス療法 ・・・ 有効性はまだ認められていない
劇症肝炎の肝移植適応基準
- 劇症肝炎の肝移植適応基準 (第22回日本急性肝不全研究会,1996年4月) YN.B-35
- I. 脳症発現時に次の5項目のうち2項目を満たす場合は死亡と予測して肝移植の登録を行う
- 1) 年齢:45歳以上
- 2) 初発症状から脳症発現までの日数:11日以上(亜急性型) → 予後不良を示唆
- 3) プロトロンビン時間:10%以下 → 肝機能低下
- 4) 血清総ビリルビン濃度:18mg/dl以上
- 5) 直接/総ビリルビン比:0.67以下 → 抱合能低下
- II. 治療開始(脳症発現)から5日後における予後の再評価
- 下記項目について認められる項目数が2項目の場合生存と予測し肝移植登録を取り消す。0または1項目の場合死亡と予測して肝移植登録を継続する。
- 1) 脳症がI度以内に覚醒、あるいは昏睡度でII度以上の改善
- 2) プロトロンビン時間が50%以上に改善
予後
SUR.591
- 肝性昏睡II度:60%救命
- 肝性昏睡IV度~V度:10-20%救命
参考
- 1. 難治性の肝炎のうち劇症肝炎 - 難病情報センター
- http://www.nanbyou.or.jp/entry/242
[★]
- ラ
- Acinetobacter
- 同
- Acinetobacter属、アシネトバクター属、アシネトバクター
- 関
- グラム陰性桿菌、細菌
- 好気性
- グラム陰性桿菌
- oxidase(-)
- catalase(+)
- 土壌や皮、人の皮膚などに広く存在する細菌。
- 日和見感染の原因菌となる。
- 多剤耐性菌
治療薬
参考
ニュース
- 【2008年11月18日 AFP】「アシネトバクター・バウマニ」と呼ばれる薬剤耐性の強力な致死性細菌が、病院など医療施設で新たに広がりつつあり対策が必要だと、ギリシャの生物医学研究機関が18日、医療従事者らに警告を発した。
- これまで院内感染に関する世界の注目は、圧倒的にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に注がれてきた。しかし、「アシネトバクター・バウマニ」と呼ばれる耐性菌による脅威が拡大しつつあるとの研究報告が、英医学雑誌「ランセット(Lancet)」に掲載された。
[★]
- 英
- Pseudomonas aeruginosa
- 同
- シュードモナス・エルジノーサ
- 関
- 日和見感染、SPACE
治療
[★]
ポリミキシンB polymyxin B。硫酸ポリミキシンB
[★]
オキシテトラサイクリン、ポリミキシンB
[★]
- 英
- polymyxin-B immobilized column, PMX
[★]
- Mg2+存在下でC3, B, Dが反応してC3bBbとなり、これがC3転換酵素(C3bBb)あるいはC5転換酵素(C3bBb3b)を形成する。これらはP(properdin)と結合して活性化し、それぞれC3、C5を活性化する
[★]
- 英
- polymyxin, PMX
- 関
- ポリミキシンB