全身放射線照射法
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 前処置に全身放射線照射を用いた骨髄移植後に発生した核異型を伴う頸部神経線維腫の一例
- 濱田 貴幸,廣瀬 龍一郎,林 徳真吉,小坂 太一郎,船越 康智,岡田 雅彦,永利 義久,田島 義証,兼松 隆之
- 小児がん : 小児悪性腫瘍研究会記録 46(1), 21-24, 2009-02-25
- … 症例は17歳女性.4歳時に急性リンパ性白血病にて化学療法後,寛解.7歳時に再発し,化学療法,全身放射線照射後に骨髄移植を施行した.17歳時に右頸部腫瘤出現,CTにて右鎖骨上窩に3cm径の類円形腫瘤を認め,腫瘍を全摘した.病理診断は神経線維腫で,紡錘形細胞に著明な核異型を認めた.小児期の放射線治療後は長期の厳重な経過観察が必要であり,照射野に腫瘤性病変を認めた場合には遅滞なく摘出すべきである. …
- NAID 110007171779
- JJCCレクチャー 食事につながるケアを目指した造血幹細胞移植の口腔ケア(2)移植前処置における大量化学療法・全身放射線照射を受ける患者の口腔ケア
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- 私たち、東大病院放射線治療部門のチームでは、白血病など「血液のがん(注1)」の骨髄(こつずい)移植を成功させるために、体全体に放射線を照射する全身照射を行...
- 骨髄移植のための全身照射 はじめに 近年の急速な治療技術の進歩により、従来では治癒させることのできなかった白血病や悪性リンパ腫などの造血器腫瘍が治癒させることが可能となってきました。特に骨髄移植が有効な治療方法と ...
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★リンクテーブル★
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- 76歳の男性。腹部膨満感と腹痛を主訴に来院した。3か月前に急性単球性白血病(FAB分類M5)と診断され、数種類の異なる薬物による抗癌治療を受けた。しかし現在まで一度も寛解に至っていない。1週前から腰背部痛が出現したためNSAIDを内服したが効果は不十分で、昨夜からは腹痛も出現し次第に増悪して自立歩行不能となったという。意識は清明だが顔面は苦悶様である。身長 171cm、体重 54kg。体温 37.1℃。脈拍 88/分、整。血圧 118/78mmHg。眼瞼結膜は貧血様である。胸骨右縁に収縮期駆出性雑音を聴取する。四肢に皮下出血を認めない。血液所見:赤血球 282万、Hb 8.0g/dL、Ht 26%、白血球 52,400(骨髄芽球 74%、桿状核好中球2%、分葉核好中球 12%、好酸球 1%、好塩基球 1%、リンパ球 10%)、血小板 10万。血液生化学所見:総蛋白 5.1g/dL、アルブミン 2.8g/dL、総ビリルビン 0.9mg/dL、直接ビリルビン 0.2mg/dL、AST 34U/L、ALT 37U/L、LD 1,350U/L(基準 120~245)、尿素窒素 19mg/dL、クレアチニン 1.3mg/dL、尿酸 9.8mg/dL。腹部超音波検査と腹部CTで、広範囲に腸間膜リンパ節と後腹膜リンパ節の腫大が認められ、それによる消化管への圧迫と浸潤が疑われた。
- 現時点でまず考慮すべき治療はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114C042]←[国試_114]→[114C044]
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- 60歳の女性。左腋窩リンパ節腫大を主訴に来院した。1か月前に初めて左腋窩にしこりを自覚した。その後、痛みはないものの次第に増大するため受診した。既往歴に特記すべきことはない。意識は清明。身長 158cm、体重 50kg。体温 37.8℃。脈拍 84/分、整。血圧 112/78mmHg。左腋窩に弾性硬の圧痛を伴わない径3cmのリンパ節を認める。右頸部と右鼠径部にもそれぞれ径1cmと径3cmのリンパ節を触知する。血液所見:赤血球 424万、Hb 13.7g/dL、Ht 44%、白血球 4,600、血小板 18万。血液生化学所見:総蛋白 7.7g/dL、アルブミン 5.1g/dL、総ビリルビン 0.7mg/dL、AST 33U/L、ALT 27U/L、LD 410U/L(基準 120~245)、ALP 320U/L(基準 115~359)、尿素窒素 12mg/dL、クレアチニン 1.0mg/dL、尿酸 4.5mg/dL。左腋窩リンパ節生検病理組織診断はCD20陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫であった。FDG-PETの全身像(別冊No. 29)を別に示す。
- 適切な治療はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114A059]←[国試_114]→[114A061]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [111D011]←[国試_111]→[111D013]
[★]
- 英
- hematopoietic stem cell transplantation、hematopoietic stem cell transplant、HSCT
- 骨髄移植 bone maroow transplantation BMT
- 末梢血幹細胞移植 peripheral blood stem transplantation PBS CT
- 臍帯血移植 cord blood transplantation CBT
前処置
- 参考1
- 抗悪性腫瘍薬、全身放射線照射、免疫抑制薬を組み合わせて行う。
CY+TBI法
- 参考2
- 1の後に2を行う。
- 1. シクロフォスファミド:60 mg/kg/day, 2-4時間かけて静脈投与, 2 days。
- 2. 全身放射線照射:3Gy/回, 1日2回。CY前後。延べ2日間。前照射線量 10-12Gy。1回1時間程。
ガイドライン
- http://www.jshct.com/guideline/
参考
- http://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/HSCI/method.html
- 2. 愛知県がんセンター/がんの知識/いろいろながん/造血幹細胞移植
- http://www.pref.aichi.jp/cancer-center/200/210/several-cancers/iroiro-na-gan-19.html
- 3. わたしの療養手帳/私の治療ダイアリー|がん情報ガイド|中外製薬株式会社
- http://gan-guide.jp/handbook/
- 患者むけ
- http://gan-guide.jp/handbook/pdf/diary_1_3.pdf
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- 英
- total body irradiation, TBI, whole body irradiation
- 関
- 放射線全身照射、全身照射法、全身照射。造血幹細胞移植
副作用
- 白内障(分割照射により減少)
- 生殖機能低下
- 二次発癌
参考
- 1. [charged] 造血細胞移植のための前処置療法 - uptodate [1]
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- 英
- radiation, radioactive ray
- 同
- 輻射線
- 関
- 電磁波
場所による分類
性質による分類
胎児への放射線の影響
- 1999年のICRP勧告「胎児が100mGy被爆した場合、子供が奇形を持たない確率はほぼ97%、癌にならない確率は99.1%」
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- 英
- radiation、beam、radiate、emit、beam、radiative、radiant
- 関
- 照射、照射性、排出、ビーム、放散、放射状、放射線、放射線照射
[★]
- 英
- radiation、irradiation、bombardment、radiate、irradiate、illuminate
- 関
- 照射法、放散、放射、放射線、電磁波、放射線照射、電磁放射
[★]
- 英
- whole body、total body、systemic、general、whole-body
- 関
- 一般、全身性、全身的、通常、一般的、普遍的、浸透移行性、全般
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- 英
- radiation
- 関
- 照射、放散、放射、放射線