- 72歳の女性。咳を主訴に来院した。3日前から咳が出るようになり、食欲も徐々に減退した。昨日はお茶を湯飲みに3杯飲んだが、食事はとれなかった。今朝からは寒気がして、身体が震えるという。意識は清明。体温38.2℃。脈拍96/分、整。血圧138/80mmHg。皮膚はやや乾燥している。胸部右背面で吸気時のcoarse cracklesを聴取する。指導医と相談し、入院させて維持液1,500mlを9時間かけて輸液することとした。輸液セットを輸液容器に接続した。輸液セットの包装紙の記載と輸液セットの模式図とを以下に示す。点滴筒に滴下する設定数で正しいのはどれか。
- a. 96滴
- b. 56滴
- c. 34滴
- d. 12滴
- e. 7滴
[正答]
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[★]
- 次の文を読み、31、32の問いに答えよ。
- 65歳の男性。発熱を主訴に来院した。
- 現病歴:1週前から咳嗽と喀痰とを認めていた。3日前から高熱となり、膿性痰が増量し、昨日から呼吸困難も増強したため来院した。
- 既往歴:5年前から糖尿病を指摘され、食事療法を勧められていたが放置していた。
- 生活歴:喫煙は30本/日を26年間。飲酒はビール大瓶1本/日を40年間。
- 家族歴:特記すべきことはない。
- 現症:意識は清明。身長168cm、体重68kg、体温39.2℃。脈拍112/分、整。血圧138/96mmHg。左胸部打診で濁音を認める。心音に異常を認めない。左側の呼吸音の減弱を認める。
- 検査所見:尿所見:蛋良1+、糖(-)。血液所見:赤血球410万、Hb13.0g/dl、Ht40%、白血球13,900(好中球80%、好酸球5%、好塩基球1%、単球4%、リンパ球10%)、血小板46万。血液生化学所見:血糖125mg/dl、総蛋白 6.2g/dl、アルブミン2.6g/dl、尿素窒素20.0mg/dl、クレアチニン0.6mg/dl、総ビリルビン0.3mg/dl、直接ビリルビン0.2mg/dl、AST53IU/l、ALT58IU/l、LDH340IU/l(基準176~353)、Na141mEq/l、K4.6mEq/l、Cl1O9mEq/l、Ca8.4mg/dl。免疫学所見:CRP16.9mg/dl、β-D-グルカン6.0pg/ml(基準20以下)。胸部エックス線写真と胸腔穿刺液のGram染色標本とを以下に示す。
[正答]
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- 35歳の女性。前胸部痛を主訴に来院した。1か月前から毎日2、3時間、前胸部に何となく重苦しい感じが続いていた。全身倦怠感を認めたが、不眠はなかった。症状に関して確認し、さらに患者の考えを聞いたところ、「最近いろいろストレスも多いので・・・」と話した。
- a. 「それは問題ないと思います」
- b. 「ストレスが原因だと思います」
- c. 「お仕事はストレスになりますか」
- d. 「ほかに原因として心当たりはありますか」
- e. 「よろしければもう少し詳しく教えていただけますか」
[正答]
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