- 20歳の女性。咳を主訴に来院した。3日前から乾性咳蠍が出現し、2日前から発熱、頭痛および前胸部痛があった。抗菌薬の投与を受けたが改善しなかった。18歳からアレルギー性鼻炎を指摘されている。10日前から喫煙を始めた。ペットは飼育していない。意識は清明。身長154cm、体重48kg。体温36.9℃。脈拍104/分、整。血圧120/80mmHg。胸部両側下部にcoarse cracklesを聴取する。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球394万、Hb13.8g/dl、Ht42%、白血球12,200(桿状核好中球12%、分葉核好中球24%、好酸球56%、単球1%、リンパ球7%)、血小板37万。気管支肺胞洗浄液中の好酸球が80%を占めている。胸部エックス線写真と胸部単純CTとを以下に示す。
- 治療薬はどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 77歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。半年前から呼吸困難を自覚するようになった。咳と痰とはないが、歩行や階段昇降時に呼吸困難が増強する。喫煙は20本/日を50年間。意識は清明。身長160cm、体重43kg。体温36.2℃。脈拍60/分、整。血圧146/70mmHg。心音に異常を認めない。呼吸音は減弱している。血液所見:赤血球434万、Hb 13.5g/dl、Ht40%、白血球5,400、血小板19万。血液生化学所見:総蛋白6.7g/dl、アルブミン4.0g/dl、尿素窒素19.0mg/dl.クレアチニン0.9mg/dl.総ビリルビン0.5mg/dl、AST 19IU/l、ALT 7IU/l.LDH 188IU/l(基準176~353)、ALP 178IU/l(基準260以下)。CRP 0.2mg/dl。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH 7.42、PaO2 72Torr、PaCO2 36Torr。胸部エックス線写真と胸部単純CTとを以下に示す。
- この患者の肺機能検査所見はどれか。
- a. %VC 97%、FEV1.0% 88%、%DLCO 95%
- b. %VC 62%、FEV1.0% 88%、%DLCO 63%
- c. %VC 97%、FEV1.0% 58%、%DLCO 95%
- d. %VC 97%、FEV1.0% 58%、%DLCO 63%
- e. %VC 62%、FEV1.0% 58%、%DLCO 95%
[正答]
※国試ナビ4※ [102A050]←[国試_102]→[102A052]
[★]
- 50歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。1か月前から咳嗽と労作時呼吸困難とが出現し、徐々に増悪した。3日前から顔面と上肢とに浮腫が出現した。胸部右側で呼吸音の減弱を認める。胸部エックス線写真を以下に示す。経気管支擦過細胞診はクラスIVである。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102A052]←[国試_102]→[102A054]
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[★]
- 英
- eosinophilic pneumonia, EP
- 関
- PIE症候群、肺好酸球増多症、熱帯性好酸球増多
参考
uptodate
- 1. [charged] 肺好酸球増多症の原因 - uptodate [1]
- 2. [charged] 特発性急性好酸球性肺炎 - uptodate [2]
- 3. [charged] 慢性好酸球性肺炎の治療 - uptodate [3]
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