- 58歳の女性。呼吸困難を主訴に来院した。若いころから運動時の息切れがあった。呼吸困難は少しずつ増強している。湿性咳嗽を認める。意識は清明。体温36.7℃。脈拍88/分、整。血圧120/68mmHg。心音に異常を認めない。胸部両側にcoarse cracklesを聴取する。血液所見:赤血球429万、Hb12.9g/dl,Ht39%、白血球9,600。CRP2.1mg/dl。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH 7.45、PaO2 59Torr、PaCO2 45Torr。胸部エックス線写真と胸部単純CTとを以下に示す。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102A049]←[国試_102]→[102A051]
★リンクテーブル★
[★]
- 77歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。半年前から呼吸困難を自覚するようになった。咳と痰とはないが、歩行や階段昇降時に呼吸困難が増強する。喫煙は20本/日を50年間。意識は清明。身長160cm、体重43kg。体温36.2℃。脈拍60/分、整。血圧146/70mmHg。心音に異常を認めない。呼吸音は減弱している。血液所見:赤血球434万、Hb 13.5g/dl、Ht40%、白血球5,400、血小板19万。血液生化学所見:総蛋白6.7g/dl、アルブミン4.0g/dl、尿素窒素19.0mg/dl.クレアチニン0.9mg/dl.総ビリルビン0.5mg/dl、AST 19IU/l、ALT 7IU/l.LDH 188IU/l(基準176~353)、ALP 178IU/l(基準260以下)。CRP 0.2mg/dl。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH 7.42、PaO2 72Torr、PaCO2 36Torr。胸部エックス線写真と胸部単純CTとを以下に示す。
- この患者の肺機能検査所見はどれか。
- a. %VC 97%、FEV1.0% 88%、%DLCO 95%
- b. %VC 62%、FEV1.0% 88%、%DLCO 63%
- c. %VC 97%、FEV1.0% 58%、%DLCO 95%
- d. %VC 97%、FEV1.0% 58%、%DLCO 63%
- e. %VC 62%、FEV1.0% 58%、%DLCO 95%
[正答]
※国試ナビ4※ [102A050]←[国試_102]→[102A052]
[★]
- 42歳の男性。発熱と咳嗽とを主訴に来院した。約1か月前から咳嗽と喀痰とを自覚し、最近、高熱(40℃台)と息切れとが出現したため紹介入院となった。2か月間で体重が約4kg減少した。意識は清明。身長164cm、体重67kg。体温39.0℃。脈拍108/分、整。血圧100/54mmHg。心音に異常を認めない。胸部左側の呼吸音減弱を認める。血液所見:赤血球488万、Hb13.1g/dl、Ht39%、白血球13,200(好中球84%、好酸球2%、好塩基球1%、単球5%、リンパ球8%)、血小板44万。血液生化学所見:総蛋白6.0g/dl。アルブミン2.8g/dl、尿素窒素5.9mg/dl。クレアチニン0.8mg/dl、総ビリルビン0.3mg/dl、AST 57IU/l、ALT 70IU/l,LDH 512IU/l(基準176~353)。CRP13.8mg/dl。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH 7.46、PaO2 79Torr、PaCO2 36Torr、HCO3- 25mEq/l。胸部エックス線写真と胸部単純CTとを以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [102A048]←[国試_102]→[102A050]
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[★]
- 英
- bronchiectasis
- 関
概念
病因
- 先天性:Williams Campbell症候群
- 後天性
-
- 肺結核(50%の例に合併)、肺化膿症(30%の例に合併)、塵肺、無気肺、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症、肺気腫
疫学
- 乳幼児期から小児期の気管支・肺の疾患のある人に多い
- 成人になってから発症したびまん性汎細気管支炎に続発することがある。 ← 従って、副鼻腔炎の合併が多い。
症状
身体所見
検査
- 診断には胸部単純CTが有用
参考
- http://www.jrs.or.jp/home/modules/citizen/index.php?content_id=38
- 2. 気管支拡張症 - ガイドライン外来診療2009
- http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/search/guideline2009/01-7.html
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