- 19歳の女性。以前から心疾患のため外来に通院していた。日常の動作はできるが階段や坂を上ると息苦しくなった。2年前に少量の喀痰があった。1か月前に受診したときの現症は、身長157cm、体重42kg。軽度のチアノーゼとばち指とを認めた。II音の亢進を認めたが、心雑音は聴取しなかった。呼吸音に異常を認めなかった。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しなかった。浮腫を認めなかった。この時の心電図と胸部エックス線写真とを以下に示す。今朝、起床して洗顔をしている途中に倒れ 心肺停止状態で搬入された。蘇生術が行われたが死亡が確認された。
- 診断はどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 55歳の男性。下肢脱力発作を主訴に来院した。1か月前から時々朝起床時に両下肢に力が入らないことがあったが、数時間で回復していた。今朝も同様の脱力があり、昼を過ぎても回復しなかった。高血圧があり、他院でサイアザイド系降圧薬を3か月前から処方されている。神経学的には両下肢近位筋に筋力低下を認めるが、筋萎縮、深部腱反射消失および感覚障害はない。その他身体所見に異常はない。血液所見:赤血球530万、Ht50%、白血球6,700、血小板37万。血液生化学所見:尿素窒素32.0mg/dl、クレアチニン1.6mg/dl、AST40IU/l、ALT 35IU/l、Na148mEq/l、K2.2mEq/l、Cl115mEq/l、CK460IU/l(基準40~200)。
- 検査値の異常で症状と関係があるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [102G048]←[国試_102]→[102G050]
[★]
- 60歳の男性。意識障害のため搬入された。5日前から頭痛、嘔吐および発熱を訴えていた。意識は混濁。体温38.2℃。項部硬直を認める。顔面筋と四肢筋との麻痺はない。深部腱反射は正常で、病的反射は認めない。脳脊髄液所見:外観は軽度キサントクロミ一。初圧200mmH2O(基準70~170)。細胞数250/μl(すべてリンパ球)(基準0~2)。蛋白180mg/dl(基準15~45)。糖25mg/dl(基準50~75)。
- 結核性髄膜炎を考えたが、その有力な根拠になる髄液所見はどれか。2つ選べ。
- a. 外観
- b. 初圧
- c. 細胞の数と種類
- d. 蛋白値
- e. 糖値
[正答]
※国試ナビ4※ [102G050]←[国試_102]→[102G052]
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[★]
- 英
- Eisenmenger syndrome, Eisenmenger's syndrome, Eisenmenger complex
- 同
- Eisenmenger症候群、アイゼンメンガー症候群
[show details]
検査
- 胸部単純X線写真で左第二弓の突出と右下肺動脈の拡大を認める。
頚静脈圧
- a prominent a wave in the jugular venous pulsation ← 右心系の血圧上昇
聴診
- 肺高血圧のために肺動脈弁の閉鎖音が大きくなり、大動脈弁閉鎖音に近づくため。
症例
- 15歳男子、生下時より、心雑音を指摘されていた。最近、食後に唇が青紫になることを家族が気づき来院した。聴診にてII音は単一であった。心エコーでは、右室肥大及び肺動脈弁逆流を認めた。
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