- 60歳の男性。意識障害のため搬入された。5日前から頭痛、嘔吐および発熱を訴えていた。意識は混濁。体温38.2℃。項部硬直を認める。顔面筋と四肢筋との麻痺はない。深部腱反射は正常で、病的反射は認めない。脳脊髄液所見:外観は軽度キサントクロミ一。初圧200mmH2O(基準70~170)。細胞数250/μl(すべてリンパ球)(基準0~2)。蛋白180mg/dl(基準15~45)。糖25mg/dl(基準50~75)。
- 結核性髄膜炎を考えたが、その有力な根拠になる髄液所見はどれか。2つ選べ。
- a. 外観
- b. 初圧
- c. 細胞の数と種類
- d. 蛋白値
- e. 糖値
[正答]
※国試ナビ4※ [102G050]←[国試_102]→[102G052]
★リンクテーブル★
[★]
- 19歳の女性。以前から心疾患のため外来に通院していた。日常の動作はできるが階段や坂を上ると息苦しくなった。2年前に少量の喀痰があった。1か月前に受診したときの現症は、身長157cm、体重42kg。軽度のチアノーゼとばち指とを認めた。II音の亢進を認めたが、心雑音は聴取しなかった。呼吸音に異常を認めなかった。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しなかった。浮腫を認めなかった。この時の心電図と胸部エックス線写真とを以下に示す。今朝、起床して洗顔をしている途中に倒れ 心肺停止状態で搬入された。蘇生術が行われたが死亡が確認された。
- 診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102G049]←[国試_102]→[102G051]
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- 59歳の女性。傾眠と背部痛とを主訴に来院した。5年前に左乳癌の摘出術を受けている。身長150cm、体重51kg。血圧150/88mmHg。貧血と黄疸とを認めない。表在リンパ節の腫脹は認めない。血液生化学所見:尿素窒素30.0mg/dl、クレアチニン1.6mg/dl、尿酸 6.0mg/dl、Na 140mEq/l、K 3.6mEq/l、Cl 102mEq/l。腹部超音波検査で腎に異常を認めない。
- 血液生化学検査で必要な項目はどれか。2つ選べ。
[正答]
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- 英
- tuberculous meningitis
- ラ
- meningitis tuberculosa
- 関
- 結核、結核菌、髄膜炎
脳脊髄液所見
- 細胞数増加(リンパ球優位)、蛋白増加、グルコース減少(化膿髄膜炎ほどではないが、ウイルス性髄膜炎の様に変動しないことはない)
- 特異的な所見としては、Cl-減少、アデノシンデアミナーゼ高値
国試