- 52歳の女性。1か月前からの腹部膨満を主訴に来院した。腹部は膨隆し、圧痛を認めない。超音波検査で腹水様所見があり、穿刺でゼリー状の液を吸引した。
- 原発臓器として考えられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [102D028]←[国試_102]→[102D030]
★リンクテーブル★
[★]
- 64歳の女性。嗄声を主訴に来院した。1か月前から嗄声を自覚し、飲水時にむせるようになった。意識は清明。身長150cm、体重55kg。脈拍80/分、整。血圧162/94mmHg。胸骨右緑第2肋間で2/6度の収縮期駆出性雑音を聴取する。胸部造影CTを以下に示す。適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102D027]←[国試_102]→[102D029]
[★]
- 55歳の男性。嚥下困難と嘔吐とを主訴に来院した。2か月前から食物のつかえ感を自覚した。5日前から固形物をとると嘔吐し、水分のみが摂取可能となった。喫煙は30本/日を35年間。身長168cm、体重55kg。眼瞼結膜に貧血を認める。食道内視鏡写真を以下に示す。
- 診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102D029]←[国試_102]→[102D031]
[★]
[★]
- 英
- peritoneal pseudomyxoma
- ラ
- pseudomyxoma peritonei
- 関
- 粘液性ないしゼラチン様物質を産生する腫瘍が腹膜播種した結果、腹腔内にブドウ様の嚢胞や腫瘤、粘液が充満した状態。(SSUR.472)
- 中年の女性に多い
- 病因:
- (1)卵巣の粘液嚢胞、虫垂の粘液瘤などの破裂、(2)粘液産生癌の腹膜播種、(3)良性粘液の右方の腹膜面での異所性発育。(SSUR.472)
- 大腸・虫垂の粘液癌、卵巣の粘液嚢胞腺癌・粘液嚢胞腺腫の穿孔により生じうる(YN.A-115)
- 予後:不良(ゼリー状の腹水は腹腔穿刺によって吸引できないため、開腹手術となるが、繰り返し貯留して次第に腸管の通過障害をきたし衰弱していく)
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