- 54歳の男性。倦怠感を主訴に来院した。2年前から冬季になると体調不良を自覚していた。今年の冬は1か月前から今までになく倦怠感が強くなった。同時期から、時々指尖が冷たく、痛くなった。生来健康で喫煙歴はない。意識は清明。体温37.3℃。脈拍96/分、整。血圧114/58mmHg。皮膚に発疹はない。心音と呼吸音とに異常を認めない。左肋骨弓下に脾の先端を触れる。尿潜血1+。血液所見:赤血球252万、Hb7.9g/dl、Ht24%、網赤血球4.8%、白血球6,700、血小板34万。血液生化学所見:総蛋白8.0g/dl、アルブミン4.7g/dl、尿素窒素14.0mg/dl、クレアチニン1.0mg/dl、尿酸7.2mg/dl、総コレステロール220mg/dl、トリグリセライド154mg/dl、総ビリルビン3.2mg/dl、直接ビリルビン0.8mg/dl、AST35IU/l、ALT35IU/l、LDH770IU/l(基準176~353)、ALP220IU/l(基準260以下)、免疫学所見:CRPO.3mg/dl、抗核抗体陰性。末梢血塗抹Wrigtht-Giemsa染色標本を以下に示す。
- この患者にみられる検査所見はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102D045]←[国試_102]→[102D047]
★リンクテーブル★
[★]
- 56歳の男性。全身倦怠感と腹部膨満とを主訴に来院した。6か月前から左上腹部の重圧感を自覚し、少量の摂食でも満腹になった。顔色は不良でるいそうを認める。右肋骨弓下に肝を4cm、左肋骨弓下に脾を5cm触知し、いずれも弾性硬で圧痛はない。血液所見:赤血球320万、Hb9.5g/dl、Ht31%、網赤血球1.3%、白血球23,000(前骨髄球2%、骨髄球3%、後骨髄球3%、桿状核好中球13%、分葉核好中球55%、好酸球1%、好塩基球3%、単球4%、リンパ球16%、赤芽球4個/100白血球)、血小板62万。好中球アルカリホスファターゼスコア312(基準120~320)。末梢血塗抹May-Giemsa染色標本を以下に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102D046]←[国試_102]→[102D048]
[★]
- 6歳の女児。顔色不良を主訴に来院した。眼球結膜に黄染を認める。胸骨右縁第3肋間に1/6度の収縮期雑音を認める。右肋骨弓下に肝を1.5cm、左肋骨弓下に脾を3cm触知する。血液所見:赤血球 275万、Hb8.3 g/dl、Ht25%、網赤血球 16%、白血球 9,400、血小板 35万。血液生化学所見:総ビリルビン 4.7mg/dl、直接ビリルビン 0.7mg/dl、ハプトグロビン 0mg/dl(基準19~170)、AST 34IU/l、ALT 18IU/l、LDH 643IU/l(基準286~606)、Fe 97 μg/dl、UIBC 178pg/dl(基準190~280)。直接Coombs試験陰性。末梢血塗抹May-Giemsa染色標本を以下に示す。
- 診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102D044]←[国試_102]→[102D046]
[★]
[★]
- 英
- cold agglutinin disease CAD
- 同
- 寒冷赤血球凝集素症 cold-hemagglutinin disease CHAD、寒冷凝集素病
- 関
- 寒冷凝集素、自己免疫性溶血性貧血
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病因
国試