- 69歳の男性。一人暮らし。肺癌の末期で在宅療養中であり、週3回の往診を受けていた。往診担当医が午後5時に患者宅に行くと、寝室のベッド上で仰臥位のまま死亡していた。外傷はなく、肺癌で死亡したと判断された。直腸温30.0℃。室温22.0℃。紫赤色の死斑を背面に認め、指圧で容易に消退する。硬直を全身の各関節に認めるが、四肢関節の硬直は軽度である。
- a. 前日の午前9時頃
- b. 前日の午後3時頃
- c. 前日の午後9時頃
- d. 当日の午前3時頃
- e. 当日の午前9時頃
[正答]
※国試ナビ4※ [102E041]←[国試_102]→[102E043]
★リンクテーブル★
[★]
- 60歳の男性。意識障害のため搬入された。3日前から排尿困難と38.0℃の発熱とを生じ、全身倦怠感を訴えていたが今朝から家人の呼びかけに応答しなくなった。5年前に糖尿病を指摘されたが放置していた。1年前に尿の出にくさを自覚し、近医を受診したところ残尿が40mlであった。意識は混濁。身長160cm。体温39.2℃。脈拍112/分、整。血圧66/40mmHg。四肢は温かい。直腸診で前立腺は軟らかく触れる。尿所見:蛋白2+、糖3+、潜血2+、沈さに赤血球20~30/1視野、白血球100以上/1視野。血液所見:赤血球381万、Hb11.5g/dl、白血球13,600、血小板36万。血液生化学所見:血糖320mg/dl、尿素窒素36.0mg/dl、クレアチニン3.2mg/dl。CRP18.5mg/dl。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH7.30、PaO2 80Torr、PaCO2 35Torr、HCO3- 18mEq/l。直ちに末梢静脈から輸液を開始した。
[正答]
※国試ナビ4※ [102E042]←[国試_102]→[102E044]
[★]
- 身元不明の中年男性。公園のベンチで意識がもうろうとしていたため搬入された。体温37.5℃。脈拍52/分、整。血圧170/110mmHg。外傷はなく、画像診断および各種検査の結果、脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血と診断され、治療が施されたが、来院3時間後に死亡が確認された。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102E040]←[国試_102]→[102E042]
[★]
[★]
- 英
- cadaveric cooling
- ラ
- algor mortis
- 同
- 死後体温降下
- 関
- 早期死体現象、死体現象
- 死体の直腸温:死後1-2時間は殆ど低下しない。10-12時間までは直線的かつ急激に低下。以降、気温とゆるかやに平衡に達する。(SLE.265)
- 1時点測定法:死後10時間までは1時間あたり1度低下、10-20時間までは0.5時間低下するとして推定。夏:1.4倍、冬:0.7倍、太った人:1.2倍、やせた人:0.8倍。(SLE.266)
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