- 36歳の初産婦。前置胎盤と診断され帝王切開分娩のため妊娠37週で入院した。インフォームドコンセントを得る際に、宗教上の理由から血液製剤の使用を拒否した。手術は、児の娩出までは順調に進行したが、子宮収縮が不良で出血量2,500mlを超えた。輸液を施行しているが脈拍132/分、整、血圧80/40mmHgであり、このままでは生命に危険が及ぶと判断した。意識は清明。対応として適切なのはどれか。
- a. 血小板を投与する。
- b. 新鮮凍結血菜を投与する。
- c. 夫に通告して輸血を施行する。
- d. 生命の危険があることを本人に伝える。
- e. 本人にわからないように輸血を施行する。
[正答]
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★リンクテーブル★
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- 28歳の女性。保健師、助産師、看護師および夫立ち会いのもと、妊娠39週6日に3,200gの児を娩出した。医師は立ち会っていない。出生証明書の作成で正しいのはどれか。
- a. 後日、医師が行う。
- b. 保健師が行う。
- c. 助産師が行う。
- d. 看護師が行う。
- e. 夫が行う。
[正答]
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[正答]
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- 英
- blood transfusion
- ラ
- metachysis
- 関
- WCG disease transmission in, 863-871
- also see. ICU.183 出血と循環血液量減少
輸血用血液製剤
- 赤血球製剤:2-6℃ :採血後21日間
- 血漿製剤 :-20℃以下 :採血後1年間
- 血小板製剤:20-24℃。振盪:採血後4日間
- 全血製剤 :2-6℃ :採血後21日間
副作用
一般的な副作用
- 1. 溶血性 :(急性)ABO型不適合輸血(血管内溶血)。(遅発性)Rh型不適合輸血(血管外溶血)
- 2. 非溶血性:(急性)発熱、蕁麻疹、アナフィラキシーショック。(遅発性)輸血関連急性肺障害 TRALI
- 3. 感染性:細菌、ウイルス(B型肝炎、C型肝炎、HIV、HTLV-1, CMV)
その他の副作用
- 高カリウム血症(血球の溶血)、代謝性アシドーシス(輸血製剤中では嫌気性代謝によりpHが低下しているため?)、代謝性アルカローシス(1-3日後にクエン酸が体内で代謝されて重炭酸イオンを生じるため)、肺うっ血(容量負荷)、低カルシウム血症(凝固薬として添加されているクエン酸によりカルシウムイオンがキレートされるため)、出血傾向(保存血中の血小板は減少してるため)
赤血球濃厚液
- 1.ショック、アナフィラキシー(様)反応(0.1%未満)
- 2.感染症(0.1%未満)
- B型、C型等の肝炎ウイルス13)、HIV-114)、HIV-215)に感染し、発症することがある (「重要な基本的注意」の項参照)。感染が認められた、あるいは症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。
また、HTLV-116)、CMV17)、エプスタイン・バーウイルス(EBV)18)、ヒトパルボウイルスB1919)、マラリア原虫20)、E型肝炎ウイルス(HEV)21)等に感染することがあり、その他血液を介するウイルス、細菌、原虫等に感染する危険性も否定できない。観察を十分に行い、感染が確認された場合には適切な処置を行うこと。
- 3.呼吸障害・輸血関連急性肺障害 (TRALI: transfusion related acute lung injury)22)(0.1%未満)
- 輸血中あるいは輸血後に喘鳴、低酸素血症、チアノーゼ、肺水腫、輸血関連急性肺障害 (TRALI: transfusion related acute lung injury) 等を生じることがある。特にTRALIは輸血中あるいは輸血終了後6時間以内に、急激な肺水腫、低酸素血症、頻脈、低血圧、チアノーゼ、呼吸困難を伴う呼吸障害で、時に死亡に至ることがある。これらの症状があらわれた場合には直ちに輸血を中止し、酸素投与、呼吸管理等の適切な処置を行うこと。
- 4.輸血後紫斑病 (PTP: post transfusion purpura)23)(0.1%未満)
- 輸血後約1週間経過して、急激な血小板減少、粘膜出血、血尿等があらわれることがあるので、患者の経過観察を行い、これらの症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。
- 心不全、心筋障害、心房細動・心室細動等の重篤な心機能障害や不整脈があらわれることがあるので、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には輸血を中止するなど、適切な処置を行うこと。
- 急性腎不全等の重篤な腎機能障害があらわれることがあるので、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
副作用に対する対処
アナフィラキシーショック
- 参考4
- 通常輸血後10分以内に血圧低下や呼吸困難などが認められるなどアナフィラキシーショックが疑われた場合、直ちに輸血を中止し、アドレナリンを筋注する。
参考
- http://www.jrc.or.jp/vcms_lf/iyakuhin_seihin_tenpu_ir-ftrc090805.htm
- http://www.dokkyomed.ac.jp/dep-k/cli-lab/shiba/MANUAL-1/bloodManual2.pdf
- http://www.yuketsu.gr.jp/qa/main.html
- 4. 血液・呼吸器内科のお役立ち情報:アレルギー/アナフィラキシー:輸血の副作用とその対策(4)
- http://www.3nai.jp/weblog/entry/51024.html
国試
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参考
- http://www.ngt.saiseikai.or.jp/04/pdf/yuketu/yuketuitiran.pdf
- 2. 宗教的輸血拒否に関するガイドライン 宗教的輸血拒否に関する合同委員会報告 日本麻酔科学会
- http://www.anesth.or.jp/guide/pdf/guideline.pdf
国試