- 2歳の女児。右下腿痛のため母親に連れられて救急外来を受診した。3時間前に階段から落ち、様子を見ていたが痛がるため連れてきたと言う。意識は清明。身長81cm、体重9.0kg。医師と目を合わせず、診察中かなり痛そうにするが、こらえて声を出さない。両下腿の皮膚に数か所、小さな丸い褐色の瘢痕がある。右下腿には腫脹があるが、足部の循環と運動とは良好である。右下肢のエックス線単純写真で大腿骨と脛骨とにらせん骨折があり、大腿骨には仮骨がみられる。胸部エックス線写真で癒合した肋骨骨折を認める。当直医は右下肢にシーネを当てて骨折部を保護した。
- a. 入院させ、患児が精神的に落ち着くまで母親に付き添ってもらう。
- b. 入院させ、脛骨骨折が癒合するまで右下肢の直達牽引を行う。
- c. 入院させ、全身麻酔下に脛骨の骨接合術を行う。
- d. 入院させ、児童相談所に届け出る。
- e. 患肢挙上を指示して帰宅させる。
[正答]
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★リンクテーブル★
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- 13歳の男子。頭痛を主訴に来院した。1か目前からしばしば頭痛が出現し、登校できないこともあった。頭痛は、頭全体が締めつけられるような痛みであるが、1時間程度で軽減した。痛みの出現する時期は不定であり、前兆はなかった。発熱は認めないが、嘔気を伴うことがあった。1か月間、症状には変化がなかった。血液所見:赤血球510万、白血球3,800、血小板17万。CRP0.2mg/dl。頭部単純CTに異常を認めない。
- a. 血圧を測定する。
- b. 心理検査を行う。
- c. 眼科的異常がないか検査する。
- d. 耳鼻科的異常がないか検査する。
- e. 登校しないように指示する。
[正答]
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- 14歳の男子。発熱と顔面の皮疹とを主訴に来院した。乳児期から顔面と四肢屈曲部とに痺みのある皮疹を繰り返し、小学校に入学するころから体幹に乾燥肌を伴うようになった。来院の3日前から38℃台の発熱があり、顔面全体に多数の小水疱とびらんとを認める。考えられるのはどれか。
[正答]
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- 英
- child abuse
- 同
- 幼児虐待、小児虐待
- 関
- 子供に対する不適切な関わり maltreatment syndrome、児童相談所、児童福祉法、児童虐待防止法
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