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Japanese Journal
- 出口 靖記,桑原 道郎,置塩 裕子,関岡 明憲,川口 直,笠井 洋祐,山田 晴美,横山 智至,岡本 大輔,一宮 正人,宇都宮 裕文,宇山 志朗,加藤 博明
- 日本赤十字社和歌山医療センター医学雑誌 = Medical Journal of Japanese Red Cross Society Wakayama Medical Center 30, 25-32, 2012-12
- … 性.発熱と右下腹部痛を主訴に当院救急外来を受診した.腹部造影CT検査にて胆嚢頸部の渦巻き像を認め,胆嚢捻転症と診断し,緊急腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.胆嚢は著明に緊満していたため,ポートの挿入位置を通常より尾側においた.胆嚢内容を吸引後,捻転を解除して胆嚢摘出を行った.胆嚢捻転症は緊急手術を必要とする病態であるが,胆嚢は著明に腫大していて腹腔鏡では良好な視野が得られない …
- NAID 120005294734
- 単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した胆嚢捻転症の1例
- 中山 健,松尾 亮太,池田 治,奥田 洋一,大河内 信弘
- 日本臨床外科学会雑誌 = The journal of the Japan Surgical Association 73(8), 2035-2039, 2012-08-25
- NAID 10031123759
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- 81歳の女性。右季肋部痛と嘔吐とを主訴に来院した。昨日18時ころ、食事中に急に右季肋部から心窩部にかけての痛みが出現し、その後、痛みが増強し嘔吐を伴うようになったため午前1時に受診した。高血圧症で降圧薬を内服している。意識は清明。身長 147cm、体重 40kg。体温 36.8℃。脈拍 80/分、整。血圧 178/90mmHg。呼吸数 14/分。SpO2 98%(room air)。腹部は膨満し、腸雑音は消失。右季肋部に圧痛を認め、呼吸性に移動する小児手拳大の腫瘤を触知する。筋性防御と反跳痛とを認めない。血液所見:赤血球 318万、Hb 9.8g/dL、Ht 32%、白血球 11,800(桿状核好中球 52%、分葉核好中球 30%、好酸球 2%、好塩基球 1%、単球 4%、リンパ球 11%)。血液生化学所見:総蛋白 6.6g/dL、アルブミン 2.5g/dL、総ビリルビン 3.1mg/dL、直接ビリルビン 2.3mg/dL、AST 56IU/L、ALT 48IU/L、LD 480IU/L(基準 176~353)、ALP 454IU/L(基準 115~359)、γ-GTP 132IU/L(基準 8~50)、アミラーゼ 115IU/L(基準 37~160)、尿素窒素 20mg/dL、クレアチニン 1.3mg/dL。CRP 4.3mg/dL。腹部超音波検査と腹部単純CTとで胆嚢の腫大と胆嚢壁肥厚とを認める。腹部造影CTの動脈相と後期相で胆嚢壁の濃染を認めない。緊急に腹腔鏡下胆嚢摘出術が行われた。術中の写真(別冊No. 14A)と摘出胆嚢の粘膜面の写真(別冊No. 14B)とを別に示す。
- 最も考えられる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109D034]←[国試_109]→[109D036]
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- 英
- wandering gallbladder, floating gallbladder
- 関
- 胆嚢。肝内胆嚢
- 胆嚢の位置の異常である。
- 通常、胆嚢は体部と頚部の上面が肝床に結合織性に固定されているが、胆嚢間膜を介して肝下面より下垂しているものを遊走胆嚢と呼ぶ
- 胆嚢や胆嚢管の肝下面への固定が不完全なため、胆嚢は下垂し体位性に異常に可動する。
- 胆嚢間膜が大きく、胆嚢が大きく位置が変位するために右季肋部の鈍痛や激痛を呈する場合がある。特に胆嚢捻転症(ないし胆嚢軸捻転)により開腹手術を要する場合もあり、高齢女性に頻度が高い。
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- 英
- gallbladder (Z)
- ラ
- vesica fellea
解剖
- 胆嚢径:長径8cm x 短径4cm以下
- 胆嚢壁:3mm以下
胆管
血管
動脈
- 後上膵十二指腸動脈と胃十二指腸動脈が十二指腸後部の胆管に血液を送る
- 胆嚢動脈が胆管の近位部に血液を送る
- 右肝動脈が胆管の中部に血液を送る
静脈
壁構造
胆嚢の収縮
臨床関連
胆嚢の徴候
胆嚢壁の肥厚
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
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- 英
- sis, pathy
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- 英
- torsion abnormality
- 関
- 捻転症、回旋
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- 英
- torsion abnormality
- 関
- 捻転