- 英
- chronic granulomatous disease, CGD
- 同
- ベレンデス-ブリッジ-グッド症候群 Berendes-Bridge-Good syndrome
- 関
- 原発性免疫不全症候群
概念
- X連鎖劣性遺伝によるものが多くを占め、好中球の殺菌能低下、幼少期からの細菌と真菌の反復感染、および肉芽腫形成を特徴とする原発性免疫不全症の一疾患である。
- 病原体をアレルゲンと見なせば、発症メカニズムはIV型アレルギーによるものと考えてよい?
疫学
- an incidence of 1 in 200,00 indicuduals (HIM.380)
遺伝形式
- 伴性遺伝:most often CGD is inherited as an X-linked recessive trait (HIM.380).
- 常染色体劣性遺伝:30% of patients inherit the disease in an autosomal recessive pattern (HIM.380).
病因
- 膜蛋白質シトクロムb 558の重鎖(β鎖:p91)、軽鎖(α鎖:p22)、細胞質因子p47、p67の欠損や機能異常
病態
- 食細胞(好中球・マクロファージ)に貪食された細菌を殺菌する活性酸素産生系の障害
気炎菌の特徴
- カタラーゼ陽性・過酸化水素非産生菌の感染:Salmonella typhimurium, Pseudomonas aeruginosa, Klebsiella pneumoniae, Staphylococcus aureus, Proteus mirabilis, Escherichia coli, Srratia marcescens
- ⇔カタラーゼ陰性・過酸化水素産生菌:Streptococcus pneumoniae, S. pyogenes, S.fecalis
症状
- 乳児早期から始まる全身諸臓器の反復性・難治性の感染症 (PED.1151)
- 皮膚化膿疹・膿瘍、細菌・真菌性肺炎、化膿性リンパ節炎。肝脾膿瘍・肛門周囲膿瘍
- 特徴的な症状:肉芽腫形成による尿路や消化管の通過障害
検査
- 好中球数:正常
- 白血球数:増多
- NBT色素還元能試験:陰性
治療
- 感染症:抗菌薬の静脈内投与
- 真菌以外の感染症の治療・予防:ST合剤
- インターフェロンγ:感染症の発生抑制 → アスペルギルス症を抑制できたことにより予後が改善
- 肉芽腫による通過障害:副腎皮質ステロイド薬
- 骨髄移植:造血幹細胞移植により根治療が可能
- 遺伝子治療
予後
- 平均16歳 (PED.1152)
- 深在性アスペルギルス症は致命的 → IFN-γの投与による感染症予防により予後が改善されつつある
USMLE
参考
- 1. 慢性肉芽腫症に対する造血幹細胞移植ガイドライン
- http://pidj.rcai.riken.jp/medical_guideline091221.html
===uptodate
- 1. [charged] 慢性肉芽腫性疾患:病因、臨床症状、および診断 - uptodate [1]
- 2. [charged] 慢性肉芽腫性疾患:治療および予後 - uptodate [2]
OMIM
- 1. GRANULOMATOUS DISEASE, CHRONIC, X-LINKED; CGD
- http://www.ncbi.nlm.nih.gov/omim/306400
- 2. GRANULOMATOUS DISEASE, CHRONIC, AUTOSOMAL RECESSIVE, CYTOCHROME b-POSITIVE, TYPE I
- http://www.ncbi.nlm.nih.gov/omim/233700
- 3. GRANULOMATOUS DISEASE, CHRONIC, AUTOSOMAL RECESSIVE, CYTOCHROME b-POSITIVE, TYPE II
- http://www.ncbi.nlm.nih.gov/omim/233710
- 4. GRANULOMATOUS DISEASE, CHRONIC, AUTOSOMAL RECESSIVE, CYTOCHROME b-POSITIVE, TYPE III
- http://www.ncbi.nlm.nih.gov/omim/613960
- 5. GRANULOMATOUS DISEASE, CHRONIC, AUTOSOMAL RECESSIVE, CYTOCHROME b-NEGATIVE GeneTests
- http://www.ncbi.nlm.nih.gov/omim/233690
- 6. GRANULOMATOUS DISEASE, CHRONIC, AUTOSOMAL DOMINANT TYPE
- http://www.ncbi.nlm.nih.gov/omim/138990
国試
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 造血幹細胞 (特集 最先端医療の進歩 : 臓器移植・再生医療・遺伝子治療) -- (遺伝子治療の進歩)
- 慢性肉芽腫症の経過観察中に認めた9歳男児の消化管病変 (特集 症例に学ぶ--小児放射線カンファレンス) -- (腹部実質臓器および消化管・後腹膜)
- 慢性肉芽腫症に対する造血幹細胞遺伝子治療--CGD遺伝子治療 (AYUMI 最先端の遺伝子治療)
- 26.消化管病変を伴う慢性肉芽腫症の1例(一般演題,第37回日本小児内視鏡研究会)
- 望月 響子,大畠 雅之,徳永 隆幸,兼松 隆之,本村 秀樹,林 徳眞吉
- 日本小児外科学会雑誌 46(6), 1020, 2010-10-20
- NAID 110007817626
Related Links
- 慢性肉芽腫症。慢性肉芽腫症とはどんな病気か 好中球、好酸球、単球、マクロファージ などの白血球は食細胞とも呼ばれ、細菌や真菌などの異物を貪食(どんしょく)し、細胞 内で殺菌するはたらきをしています。慢性肉芽腫症は先天性 gooヘルスケア 家庭の ...
- 慢性肉芽腫症に対する造血幹細胞移植ガイドライン. 慢性肉芽腫症(chronic granulomatous disease; CGD)は食細胞機能異常を原因とする, 原発性免疫不全 症候群の一疾患である.乳幼児期より重症細菌・真菌感染症を反復し, 諸臓器に肉芽 腫形成を伴う ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 10歳の男児。発熱のため父親に連れられて来院した。5か月時に慢性肉芽腫症と診断された。5日間にわたる発熱と食欲不振が改善しないため受診した。意識は清明。身長 134cm、体重 29kg。体温 38.2℃。脈拍 80/分、整。血圧 90/50mmHg。SpO2 99%(room air)。咽頭は発赤を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。右季肋部に叩打痛を認める。血液所見:赤血球 395万、Hb 10.5g/dL、Ht 32%、白血球 10,200(桿状核好中球 19%、分葉核好中球 43%、好酸球 4%、好塩基球 1%、単球 6%、リンパ球 27%)、血小板 46万。血液生化学所見:総蛋白 7.3g/dL、アルブミン 3.6g/dL、総ビリルビン 0.3mg/dL、AST 28U/L、ALT 22U/L、LD 240U/L(基準 254~544)、ALP 550U/L(基準 359~1,110)、尿素窒素 10mg/dL、Na 135mEq/L、K 4.5mEq/L、Cl 102mEq/L。CRP 11mg/dL。腹部造影CT(別冊No. 14)を別に示す。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111I059]←[国試_111]→[111I061]
[★]
- 3か月の乳児。発熱とチアノーゼとを主訴に来院した。1か月前から肺炎として治療されていたが、軽快しないため紹介された。体温38.5℃。呼吸数38/分。栄養状態は不良である。血液所見:白血球22,000(桿状核好中球20%、分葉核好中球33%、単球9%、リンパ球38%)。血清生化学所見:IgG1,730mg/dl(基準280~700)、IgA60mg/dl(基準10~60)、IgM198mg/dl(基準30~120)。CRP4.0mg/dl。白血球のNBT還元試験/nitroblue tetrazolium還元試験は陰性。胸部エックス線写真を以下に示す。
- この疾患について正しいのはどれか。2つ選べ。
- a. 女児に多い。
- b. ウイルス感染が重症化する。
- c. 胸腺の形成不全がある。
- d. 肉芽腫を形成する。
- e. 白血球の殺菌能が欠損している。
[正答]
※国試ナビ4※ [101A054]←[国試_101]→[101A056]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [105D014]←[国試_105]→[105D016]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100B066]←[国試_100]→[100B068]
[★]
- T細胞系、B細胞系がともに障害される原発性免疫不全症はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112F020]←[国試_112]→[112F022]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [097H064]←[国試_097]→[097H066]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [110H038]←[国試_110]→[110I002]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [098H067]←[国試_098]→[098H069]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [109B015]←[国試_109]→[109B017]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [103E037]←[国試_103]→[103E039]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
- 英
- immunodeficiency syndrome, immunodeficiency
- 同
- 免疫不全症、免疫不全 immune deficiency、immunodeficiency disease immunodeficiency disorder ID
- 関
- 先天性免疫不全症、原発性免疫不全症、免疫不全患者
先天性免疫不全症候群
- 抗体欠乏を主徴とする免疫不全症:B細胞の内因性欠陥またはT-B細胞相互間の異常により,抗体産生が障害された疾患群で,最も頻度が高い(原発性免疫不全症の約45%)
-
- 1. Wiskott-Aldrich症候群 WAS:血小板減少、免疫低下、湿疹。X連鎖劣性遺伝。WASpをコードする遺伝子の変異による。T細胞における免疫シナプス形成不全が本態。IgG,IgMは正常~低下、IgE, IgAは増加。リンパ球数は漸減。
- 2. DNA修復の欠陥
- 4. immuno-osseous dysplasia
- 6. 皮膚粘膜カンジダ症
- 7. 免疫不全を伴う肝静脈閉鎖症
- 8. Hoyerall-Hreidarsson症候群
-
- Chediak-Higashi症候群 CHS:好中球機能低下、NK細胞機能低下、白子症。常染色体劣性遺伝。細胞内輸送蛋白(CHS1)の調節の異常により巨大顆粒の形成、殺菌性蛋白・溶菌性酵素の食胞内放出が障害される。
- ADA欠損症
- RAG-1/2欠損症:TCR,BCRの遺伝子再構成において、RSSの認識と切断に関わるリコンビナーゼを欠損
- Artemis欠損症:TCR,BCRの遺伝子再構成において、RAGによる切断末端の修復に関わる酵素Artemisの欠損
- LIG IV欠損症
- TREC定量
- CVID/IgA欠損症
- 補体欠損症
- 若年性サルコイドーシス
- CINCA症候群
- 家族性地中海熱
- TNF受容体関連周期熱症候群
- HyperIgD症候群
免疫不全症に伴う反復感染の病原体
- 細菌性 → 抗体、補体、貪食細胞の欠損・障害
- 真菌性、ウイルス性 → T細胞の欠損・障害
免疫不全症に伴う感染症
- 1. 体液性免疫不全:B細胞欠損、Ig欠損・機能不全
- 重症感染症
- 侵襲性の強いグラム陽性菌による肺炎、敗血症、髄膜炎、中耳炎
- Stapylococcus pneumonia, Stapylococcus pyrogens, Haemophilis influenzae
- 日和見感染を起こす
- 1) 重症感染症
- 侵襲性の弱いグラム陰性菌による肺炎、敗血症、皮膚感染症
- Psudomonas, Escherichia coli, Seratia
- 2) ウイルス感染
- cytomegalovirus, helpes simplex virus, varicela zoaster virus
- 3) 真菌感染
- Candida albicans, cryptococcus, aspergillus
- 4) 原虫
- 3. 複合型免疫不全症(体液性免疫と細胞性免疫の両方の異常)
- SCID
- ①+②
- 細菌感染症による肺炎、皮膚炎、化膿性リンパ節炎 → 重症ではない
参考
- http://mymed.jp/di/d42.html
[★]
- 英
- primary immunodeficiency syndrome
- 同
- 原発性免疫不全症 先天性免疫不全症 primary immunodeficiency disease
- 関
- 免疫不全症候群
- see also 805
複合およびT細胞免疫不全症候群
- IMD.1132改変
疾患名
|
血清Ig
|
B細胞数
|
T細胞数
|
病因
|
遺伝形式
|
随伴症
|
SCID X連鎖型
|
↓
|
正常~↑
|
↓↓
|
IL-2Rγ鎖欠損
|
XR
|
|
SCID 常染色体劣性型
|
↓
|
↓↓~正常
|
↓↓
|
T, B細胞の成熟障害
|
AR
|
|
ADA欠損症
|
↓
|
↓
|
↓
|
毒性代謝物蓄積によるT,B細胞障害
|
AR
|
|
プリンヌクレオチドホスホリラ-ゼ欠損症
|
正常~↓
|
正常
|
↓(進行性)
|
毒性代謝物によるT細胞障害
|
AR
|
AIHA神経症状
|
MHCクラスII欠損症
|
正常~↓
|
正常
|
正常
|
MHCクラスII分子の転写調節障害
|
AR
|
. l ~ L
|
細網系形成障害
|
↓(母親由来)
|
↓↓
|
↓↓
|
リンパ球、骨髄細胞成熟障害
|
AR
|
顆粒球減少
|
CD3γ欠損症/CD3ε欠損症
|
正常
|
正常
|
正常
|
CD3γまたはCD3ε鎖の転写
|
AR
|
|
CD8欠損症
|
正常
|
正常
|
正常~↓
|
CD8陽性T細胞の成熟障害
|
AR
|
|
抗体不全を主とする免疫不全症候群の分類
- IMD.1132改変
疾患名
|
血清Ig
|
B細胞数
|
|
病因
|
遺伝形式
|
随伴症
|
X連鎖無γ-グロブリン血症
|
↓↓
|
↓↓
|
|
preB→B細胞への分化障害
|
XR
|
|
IgM増加を伴う免疫グロブリン欠乏症(高IgM症候群)
|
IgM↑ IgG,IgA,lgEは↓
|
IgM, IgD陽性細胞は正常, 他は↓↓
|
|
XRではCD40L遺伝子変異によりクラススイッチ障害
|
XRその他多様
|
好中球減少症 血小板減少症 溶血性貧血
|
免疫グロブリン重鎖遺伝子欠失
|
IgG2, IgG4欠損, ときにIgE, IgA2欠損
|
正常
|
|
染色体14q32欠損
|
AR
|
|
κ鎖欠乏症.
|
κ鎖↓ 抗体反応は正常または↓
|
κ鎖陽性細胞は正常~↓
|
|
一部で染色体2p11に点変異
|
AR
|
|
選択的IgGサブクラス欠乏症(ときにIgA欠乏症を伴う)
|
1つ以上のIgGサブクラス↓
|
正常
|
|
アイソタイプ分化の障害
|
不明
|
|
common variabe immunodeficiency (分類不能型免疫不全症)
|
多くのアイソタイプで↓(多様)
|
正常~↓
|
|
IgA陽性B細胞の最終分化障害
|
多様
|
リンパ増殖性疾患 悪性腫瘍 自己免疫疾患
|
IgA欠乏症
|
IgA1.IgA2↓
|
正常
|
|
IgA陽性B細胞の最終分化障害
|
多様
|
自己免疫疾患 アレルギー疾患
|
乳児一過性低γ-グロブリン血症
|
IgG.IgA↓
|
正常
|
|
B細胞分化障害、一部ではTヘルパー機能の成熟遅延
|
不明
|
|
その他の主な原発性免疫不全症候群
- IMD.1133改変
疾患名
|
血清Ig
|
B細胞数
|
T細胞数
|
病因
|
遺伝形式
|
随伴症
|
Wiskott-Aldrich症候群
|
IgM↓ IgA, IgE↑
|
正常
|
↓
|
CD43の発現異常
|
XR
|
血小板減少 アトピー様湿疹
|
血管拡張性運動失調症(ataxia telangiectasia)
|
IgA IgG2↓ IgE↓
|
正常
|
↓
|
DNA修復障害
|
AR
|
毛細血管拡張、小脳運動失調、AFP高値、.リンパ網内系腫瘍
|
DiGeorge症候群
|
正常
|
正常
|
正常~↓
|
胎生期の発生学的異常、胸腺低形成、T細胞機能不全
|
不明
|
副甲状腺機能低下 先天奇形
|
慢性皮膚粘膜カンジダ症
|
正常~↑
|
正常
|
正常
|
力ンジダに対する特異的細胞性免疫能不全
|
不明
|
副甲状腺機能低下症 甲状腺機能低下症 Addison病、糖尿病
|
Chediak-Higashi症候群
|
正常
|
正常
|
正常
|
cGMPの生成不全に伴う好中球の減少と機能不全
|
AR
|
部分白子症 日光過敏症
|
補体欠損症
|
正常
|
正常
|
正常
|
おのおのの補体蛋白欠損
|
AR
|
SLE様症状 ナイセリア感染症
|
慢性肉芽腫症
|
正常
|
正常
|
正常
|
NADPHオキシダーゼの活性低下による食細胞機能不全
|
XR、AR
|
|
[★]
- 英
- allergy
- 同
- アレルギー反応 allergic reaction
- 関
- 過敏症 hypersensitivity
クームス分類
クームス分類
診療ガイドライン
- http://www.allergy.go.jp/allergy/guideline/index.html
検査
[★]
- 英
- hereditary disease
- 関
- 先天性疾患
- 世代を通じて配偶子に伝えられる疾患。家族性発生をみる。
- 遺伝性疾患は必ずしも先天性疾患ではない。
- 例:Huntington病
遺伝性疾患
常染色体優性遺伝
常染色体劣性遺伝
伴性劣性遺伝
伴性優性遺伝
[★]
- 英
- neutrophil (Z),neutrophile ,neutrophils
- 関
- 血液、血球、白血球
特徴
- マクロファージより貪食能が高い
- 非特異的感染防御に関与
- 寿命:1週間。(他の資料:1週間以内。血中で6-7時間,活性化時1-2日。)
- 好中球比率(対白血球):50-60%。文献によっては50-70%
- ケモカインによって走化能を示し、異物を貪食する
- 貪食→食胞形成→proteolysis (lysosome: 約30種類)
分化・成熟
骨髄芽球:顆粒なし
↓
前骨髄球:アズール顆粒出現
↓
骨髄球:好中球に特異な顆粒(ALP、リゾチーム)が出現
↓
後骨髄球:核が分葉。細胞分裂(-)
↓
桿状核球:末梢血中に現れる� ↓
↓
分葉核球:成熟細胞
顆粒
成長とリンパ球・好中球数
- PED.703
- リンパ球数は生後1ヶ月以降に増加して6ヶ月~1年でピークとなり、以降減少して成人と同程度となる。
- これに対して好中球は生下時にピークとなり、以降減少して成人と同程度となる。
- 生後一ヶ月までは好中球優位であり、1ヶ月~2-6歳まではリンパ球優位となり、以降好中球優位となる。
臨床関連
- 末梢血好中球数1500/μl以下 、特に500/μl以下 (定義:[3])
- 末梢血好中球数7500/μ以上
- 慢性肉芽腫症:NADPH酸化酵素の異常による好中球の活性酸素産生障害をきたす疾患。常染色体劣性遺伝。
- チェディアック・東症候群:細胞内輸送蛋白(CHS1)の調節の異常により巨大顆粒の形成、殺菌性蛋白・溶菌性酵素の食胞内放出が障害され、また好中球の遊走能が低下する疾患。常染色体劣性遺伝。
[★]
- 英
- non-chronic granulomatous disease
[★]
- 英
- granuloma
- 関
- 肉芽腫症
分類
- NDE.34
肉芽腫を形成する疾患
- 抗酸菌(結核、、らい菌)
- 真菌(クリプトコッカス、アスペルギルス、ヒストプラズマ、ブラストミセス、コクシジオイデスなど)
- トレポネーマ(梅毒)
- その他の菌(ネコひっかき病など)
- 炎症性疾患(サルコイドーシス、クローン病、血管炎・膠原病、過敏性肺臓炎など)
- 異物(ベリリウム、バリウム、縫合糸)
[★]
- 英
- sis, pathy
[★]
- 英
- granulomatosis、granulomatous disease
- 関
- 肉芽腫性疾患
[★]
- 英
- bulbil、brood bud
- 関
- ムカゴ、鱗芽
[★]
- 英
- chronicity
- 関
- 慢性的、慢性型