- 英
- fragile X syndrome FRAXA
- 同
- 脆弱X染色体症候群、
- 関
- MSH 2遺伝子 MSH
概念
- 定義:FMR-1遺伝子がコードしているFMR-1タンパクの低下、欠損によるX連鎖遺伝性精神遅滞(PED.219)
病因
- FMR-1遺伝子の5'末端UTR上のCGGリピートが増加することによる
- Xq27.3にマップされる
- CGGリピート
- 正常:29
- 前突然変異:52-200
- 完全突然変異:230-4000
- プロモーター領域のCpGがメチル化を受けるために、FMR-1の発現が抑制されることによる
疫学
- 原因の判明している精神遅滞の中ではダウン症候群に次いで多い
- 欧米では一般男性1/4,000人,女性1/10,000人。(♂1,500人対1人、♀2,500人対1人(PED.219)
- 脆弱X突然変異を有する人の中で男性の20%が無症状、女性の30%に軽度の知的障害が認められる。
遺伝形式
病変形成&病理
症状
- 精神遅滞,細長い顔,突出した下顎,大耳介,小児期の自閉・多動,思春期以降の巨大睾丸(80%)
診断
検査
治療
予後
予防
WordNet
- the 24th letter of the Roman alphabet (同)x, ex
PrepTutorEJDIC
- Christ / Christian
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/08/18 13:25:23」(JST)
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Fragile X syndrome |
分類及び外部参照情報 |
症候を抱える男児
|
ICD-10 |
Q99.2 |
ICD-9 |
759.83 |
OMIM |
300624 |
DiseasesDB |
4973 |
MedlinePlus |
001668 |
eMedicine |
ped/800 |
NCI |
脆弱X症候群 |
Patient UK |
脆弱X症候群 |
MeSH |
D005600 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
テンプレートを表示 |
脆弱X症候群(ぜいじゃくエックスしょうこうぐん、フラジャイルエックスしょうこうぐん)は、2006年現在唯一遺伝性であることが確認されている知的障害である。英語ではfragile X syndrome。「フラジャイル」はfragile(脆い、の意)のカタカナ書き。
概要
X染色体の異常に起因する疾患で、精神発達障害(場合によっては知的障害)、情緒不安定、注意欠陥と多動性、自閉症様症状、長い顔・大きな耳・扁平な足、関節(特に手指)の過伸展を伴う。男性の方が女性より症状が重く、大部分が精神発達遅滞をみせる。全人口中1000 - 2500人に1人と頻度の高い疾患である。
X染色体中には脳の発達に必須な遺伝子の一つFMR1遺伝子が含まれる。FMR1遺伝子は通常6-45のCGGコドンのリピート(繰り返し配列)を持つが、脆弱X症候群、特に全変異例ではリピートが200を越す。そうなると正常なタンパク質(脆弱X蛋白)が合成されなくなり、脳の発達に異常を来す。なかには前変異状態で、染色体に異常はあるものの症状を示さない場合もある(保因者)。
異常なX染色体は遺伝によって女児に伝えられる。脆弱X症候群のDNA診断は1992年に確立され、どの医師でも保因者、全変異例共発見できるようになった。現在のところ治療法はなく、患者に適した指導を行いできるだけ良い生活が送れるようにすることが重要である。
資料
- 脆弱X症候群とは? - 東京医科大学小児科遺伝医学研究室の治療支援研究サイト
- Verkerk, A.J., et al. Identification of a gene (FMR-1) containing a CGG repeat coincident with a breakpoint cluster region exhibiting length variation in fragile X syndrome. Cell. 65, 905-914, 1991
|
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Japanese Journal
- 疾患群の遺伝学的検査(Genetic Testing)と遺伝子検査(Gene-Based Testing) 精神疾患 (遺伝子診療学(第2版)--遺伝子診断の進歩とゲノム治療の展望) -- (遺伝子診断)
- 脆弱X精神遅滞タンパク質FMRP (特集 RNAプロセシング異常--RNA病を斬る)
- 精神遅滞・てんかんの臨床遺伝学 (特集 小児科医に役立つ臨床遺伝学) -- (臨床遺伝学のトピックス)
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- 脆弱X症候群は,遺伝的に精神発達遅滞を疾患の内で最多の疾患です.頻度は全ての人種 で,男性では1250分の1,女性では 2500分 ... 写真画廊(日本語) 脆弱X症候群の臨床 症状は捉えにくいものがありますが,この画廊の脆弱X症候群の子供たちを見れば,ある ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- hereditary disease
- 関
- 先天性疾患
- 世代を通じて配偶子に伝えられる疾患。家族性発生をみる。
- 遺伝性疾患は必ずしも先天性疾患ではない。
- 例:Huntington病
遺伝性疾患
常染色体優性遺伝
常染色体劣性遺伝
伴性劣性遺伝
伴性優性遺伝
[★]
- 英
- triplet repeat disease
- 同
- トリヌクレオチドリピート病 trinucleotide repeat disorder、リピート伸長病 repeat expansion disease、3塩基繰り返し病、トリプレット反復病 triplet repeat disease
- 関
- 3塩基のリピートが翻訳領域に反復して現れることにより、発病機構は不明であるが発病する疾病を総称して言う。
- 下位の疾病概念にポリグルタミン病、CAGリピート病がある。
- ポリグルタミン病の中にハンチントン舞踏病が含まれる。
特徴
- 発症前診断
- 促通現象
- 体細胞モザイク
- gain of function
- 多くが優性遺伝で成人発症
- 神経系の変性疾患
トリプレットリピート病
[★]
- 英
- X-linked recessive disorder
- 関
- 伴性劣性遺伝病、X連鎖遺伝病
X-linked recessive disorders (first aid step p.109)
- Female carriers of X-linked recessive disorders are rarely affected because of random inactivation of X chromosomes in each cell.
[★]
FRAXA症候群、脆弱X症候群
- 関
- fragile X syndrome
[★]
- 英
- FRAXA syndrome
- 関
- 脆弱X症候群
[★]
- 英
- syndrome, symptom-complex
- 同
- 症状群
- 関
- [[]]
- 成因や病理学的所見からではなく、複数の症候の組み合わせによって診断される診断名あるいは疾患。
内分泌
先天的代謝異常
高プロラクチン血症
- 分娩後の視床下部障害によるプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制のため、高プロラクチン血症を呈する。
- 分娩に関係なくプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制をきたし、高プロラクチン血症を呈する。
性腺機能低下
- 嗅覚の低下・脱出、低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
- 肥満、網膜色素変性症、知能低下、低ゴナドトロピン性性器発育不全、多指症、低身長
性早熟
- 思春期早発症、多発性線維性骨異形成症、皮膚色素沈着
- 女性型の肥満、性器の発育障害の2主徴を示し、視床下部に器質的障害をもつ疾患群。
脳神経外科・神経内科
[★]
- 英
- vulnerable、fragile、friable、frailty
- 関
- 脆弱性、脆い、壊れやすい、虚弱、もろい
[★]
- 英
- group
- 関
- グループ、集団、分類、群れ、基、グループ化
[★]
- 英
- X syndrome, syndrome X
- 同
- X染色体症候群
- 関
- 症候群X
[★]
- 英
- symptom and sign
- 関
- 症状, 徴候 兆候