- 英
- meropenem, MEPM
- 商
- メロペン、Merrem
- 化
- メロペネム三水和物 meropenem trihydrate
- 関
- 抗菌薬
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 河野 仁寿 [他]
- 長崎醫學會雜誌 : Nagasaki Igakkai zasshi 86(3), 129-134, 2011-12-25
- … メロペネムを投与したが反応せず、プレドニゾロンの投与でも症状や胸部陰影の増悪や寛解を繰り返した。 …
- NAID 110008720789
- P-0838 ビアペネムとメロペネムの消化管吸収特性の比較(一般演題 ポスター発表,薬物病態(基礎),Enjoy Pharmacists' Lifestyles)
Related Links
- 通常、小児にはメロペネムとして、1日30~60mg(力価)/kgを3回に分割し、30分以上 かけて点滴静注する。なお、年齢・症状に応じて適宜増減するが、重症・難治性感染症に は、1日120mg(力価)/kgまで増量することができる。ただし、成人における1日最大 ...
- メロペネム点滴静注用0.25g「タイヨー」,メロペネム水和物注射用.
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
メロペネム点滴静注用0.25g「ファイザー」
組成
有効成分(1バイアル中)
添加物(1バイアル中)
禁忌
- 本剤の成分によるショックの既往歴のある患者
- バルプロ酸ナトリウム投与中の患者[「相互作用」の項参照]
効能または効果
<適応菌種
- メロペネムに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、髄膜炎菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、シュードモナス属、緑膿菌、バークホルデリア・セパシア、バクテロイデス属、プレボテラ属
<適応症
- 敗血症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肛門周囲膿瘍、骨髄炎、関節炎、扁桃炎(扁桃周囲膿瘍を含む)、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、複雑性膀胱炎、腎盂腎炎、腹膜炎、胆嚢炎、胆管炎、肝膿瘍、子宮内感染、子宮付属器炎、子宮旁結合織炎、化膿性髄膜炎、眼内炎(全眼球炎を含む)、中耳炎、副鼻腔炎、顎骨周辺の蜂巣炎、顎炎
- 本剤の使用に際しては、投与開始後3日を目安としてさらに継続投与が必要か判定し、投与中止又はより適切な他剤に切り替えるべきか検討を行うこと。
さらに、本剤の投与期間は、原則として14日以内とすること。
通常成人にはメロペネムとして、1日0.5〜1g(力価)を2〜3回に分割し、30分以上かけて点滴静注する。なお、年齢・症状に応じて適宜増減するが、重症・難治性感染症には、1日2g(力価)まで増量することができる。
通常小児にはメロペネムとして、1日30〜60mg(力価)/kgを3回に分割し、30分以上かけて点滴静注する。なお、年齢・症状に応じて適宜増減するが、重症・難治性感染症には、1日120mg(力価)/kgまで増量することができる。ただし、成人における1日最大用量2g(力価)を超えないこととする。
注射液の調製法
- 通常0.25g(力価)及び0.5g(力価)当たり100mL以上の日局生理食塩液等に溶解する。ただし、注射用水は等張にならないので使用しないこと。
- 高度の腎機能障害(例えばクレアチニンクリアランス値:30mL/分以下等)の患者では、投与量を減ずるか、投与間隔をあけるなど、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。[「慎重投与」の項参照]
- 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
慎重投与
- カルバペネム系、ペニシリン系又はセフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者
- 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者
- 高度の腎障害のある患者[痙攣、意識障害等の中枢神経症状が起こりやすい。「用法・用量に関連する使用上の注意」の項参照。]
- 高度の肝障害のある患者[肝障害が悪化するおそれがある。]
- 高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
- 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者[ビタミンK欠乏症状があらわれることがある。]
- てんかんの既往歴あるいは中枢神経障害を有する患者[痙攣、意識障害等の中枢神経症状が起こりやすい。]
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明)
- 観察を十分に行い、呼吸困難、不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
急性腎不全等の重篤な腎障害(頻度不明)
- 定期的に腎機能検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
劇症肝炎、肝機能障害、黄疸(頻度不明)
- 劇症肝炎等の重篤な肝炎、肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(頻度不明)
- 観察を十分に行い、腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
間質性肺炎、PIE症候群(頻度不明)
- 観察を十分に行い、発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
痙攣、意識障害等の中枢神経症状(頻度不明)
- 観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。特に腎障害や中枢神経障害のある患者に起こりやすいので、投与する場合には注意すること。
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)
- 観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
汎血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血、白血球減少、血小板減少(頻度不明)
- 定期的に血液検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- ペニシリン結合蛋白(PBPS)に高い親和性を有し、細菌の細胞壁合成(細菌壁ペプチドグリカンの架橋形成)を阻害することで抗菌作用を発揮する。
グラム陽性菌、グラム陰性菌及び嫌気性菌に対し幅広い抗菌スペクトルと強い抗菌活性を示し、その作用は殺菌的である。特に、グラム陰性菌に対する抗菌力が強く、緑膿菌を含むブドウ糖非発酵性グラム陰性菌に対しても優れた抗菌活性を示す。種々のグラム陽性・陰性菌により産生されるβ-ラクタマーゼに対しても安定であり、また、従来のカルバペネム系抗生物質とは異なり、ヒト腎デヒドロペプチダーゼ-Iに安定である1)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- メロペネム水和物(Meropenem Hydrate)
化学名
- (4R,5S,6S)-3-[(3S,5S)-5-(Dimethylcarbamoyl)pyrrolidin-3-ylsulfanyl]-6-[(1R)-1-hydroxyethyl]-4-methyl-7-oxo-1-azabicyclo[3.2.0]hept-2-ene-2-carboxylic acid trihydrate
分子式
分子量
性状
- 白色〜淡黄色の結晶性の粉末である。
水にやや溶けにくく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、56~58の問いに答えよ。
- 32歳の男性。発熱と咳嗽とを主訴に来院した。
- 現病歴:2日前から38℃台の発熱と咳嗽が出現した。市販の解熱鎮痛薬を服用したが、37.0℃以下に解熱せず、今朝からは呼吸困難も感じるようになったため受診した。腹痛と下痢はない。
- 既往歴:27歳時に右胸部の帯状疱疹。29歳時に右側肺炎。30歳時に左側肺炎。
- 生活歴:食品加工の工場で働いている。妻と4歳の子供がいる。喫煙は20本/日を10年間。飲酒は機会飲酒。
- 現症:意識は清明。身長165cm、体重58kg。体温 38.3℃。脈拍 88/分、整。血圧 86/42mmHg。呼吸数 28/分。SpO2 95%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音に異常を認めない。右側の胸部でcoarse cracklesを聴取する。腹部は平坦で、腸蠕動音に異常を認めず、肝・脾を触知しない。
- 検査所見:血液所見:赤血球 398万、Hb 11.3g/dL、Ht 37%、白血球 3,400(桿状核好中球 22%、分葉核好中球 58%、好酸球3%、好塩基球2%、単球8%、リンパ球7%)、血小板 15万。血液生化学所見:総蛋白 7.5g/dL、アルブミン 3.8g/dL、尿素窒素 18mg/dL、クレアチニン 0.8mg/dL、尿酸 5.8mg/dL、Na 137mEq/L、K 3.9mEq/L、Cl 100mEq/L。CRP 8.8mg/dL。胸部エックス線写真(別冊No. 11)を別に示す。
- その後の経過:胸部エックス線写真と喀痰のGram染色標本の検鏡結果から肺炎球菌による細菌性肺炎と診断し入院となった。入院初日からセフトリアキソンの投与を開始したところ、入院3日目までに咳嗽は減少し食欲も出てきた。入院3日目の体温は36.8℃、脈拍 80/分、整。血圧 116/58mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 96%(room air)。血液所見:白血球 6,300(桿状核好中球 14%、分葉核好中球 61%、好酸球 3%、好塩基球 2%、単球 7%、リンパ球 13%)、血小板 22万。CRP 4.4mg/dL。胸部エックス線写真で所見の改善を認めた。初診時に採取した喀痰および血液の培養からは肺炎球菌が検出された。その後も症状は改善傾向が続き、入院4日目に採取した喀痰の細菌培養検査では肺炎球菌が陰性化していたが、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が検出された。
- この患者に対する適切な治療はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110B056]←[国試_110]→[110B058]
[★]
- 28歳の女性。激しい頭痛を主訴に来院した。 3日前から発熱とともに前頭部痛が生じ、次第に増強してきた。今朝はさらに高熱となり少しぼんやりしていた。意識レベルは JCSII-10。体温 40.2℃。脈拍 140/分、整。血圧 126/72 mmHg。項部硬直と Kernig徴候とを認める。対光反射、眼球運動、四肢の運動および腱反射に異常なく、 Babinski徴候も認めない。血液所見:赤血球 380万、 Hb 12.0 g/dl、Ht 38%、白血球 16,000(桿状核好中球 18%、分葉核好中球 62%、単球 4%、リンパ球 16% )、血小板 18万。 CRP 26 mg/dl。頭部単純 CTで異常を認めなかったので腰椎穿刺を行った。脳脊髄液所見:初圧 240 mmH2O(基準 70~170)、外観は淡黄白色に混濁、細胞数 5,600/mm3(基準 0~ 2)(多形核球 100% )、蛋白 230 mg/dl(基準 15~45)、糖 8mg/dl(基準 50~75)。脳脊髄液の Gram染色で Gram陽性双球菌が見られた。
- 治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [108I077]←[国試_108]→[108I079]
[★]
- 80歳の男性。右胸部の疼痛を伴う皮疹を主訴に来院した。2日前から症状を自覚していた。昨日から次第に悪化し、今朝衣服に浸出液が付着していることに気付いたため受診した。右胸部の写真(別冊No. 18)を別に示す。
- 適切な治療薬はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111A043]←[国試_111]→[111A045]
[★]
- 英
- sepsis, (昔の概念→)septicemia
- 関
定義
- 感染症による全身性炎症反応症候群(SIRS)をセプシス(sepsis, 広義の敗血症?)とする
- 感染症の病原体は、一般細菌(グラム陽性菌・陰性菌)、真菌、寄生虫、ウイルスなど
- 皮膚や粘膜の傷とか、種々の臓器にある感染巣から、細菌がリンパ流から血中に入り、全身に播種されて、新たに転移性の感染巣をつくり、重篤な全身症状を引き起こす。
全身性炎症反応症候群の診断基準
- 1. 体温>38℃ or 体温<36℃
- 2. 心拍数>90bpm
- 3. 呼吸数>20回/min or PaCO2<32mmHg
- 4. (白血球数>12,000/ul or 白血球数<4,000/ul) or ( 幼若好中球>10% ) ← ここでいう幼若好中球とは桿状好中球のことである。
敗血症の周辺疾患概念
- 発熱や白血球増加などの全身の炎症の徴候によって特徴づけられる病態(SIRSの診断基準に合致する病態)
病態生理
- LPSが血液凝固を促進→血小板、フィブリノゲン、凝固因子消費 → 血栓形成 → プラスミノゲンを消費して血栓溶解 (FDP産生) →
- →出血傾向 → 皮下出血、歯肉出血、顕微鏡的血尿(出血性敗血症)
原因となる病原体
症状
- 悪寒、戦慄を伴う発熱、頻脈、頻呼吸、全身倦怠感、呼吸困難、意識障害、ショック、乏尿
- 敗血症による多臓器不全で障害を受けやすい臓器:肺、腎臓、心血管系、中枢神経系
検査
血液検査
- 白血球:12,000/ul以上のことが多い(SIRSの定義)
- 左方移動、重症例では白血球減少
- 血小板数:血管内凝固に伴い低下
- CRP:基準値以上
- 凝固系・線溶系:凝固能低下、線溶系亢進
培養
- 血液培養
- カテーテルの先端(留置カテーテルがある場合)
治療 (ICU.644)
酸素投与
敗血症における組織の酸素化
- 敗血症では細胞の酸素摂取能が損なわれている → 重症敗血症患者の組織酸素濃度がなぜ健常者よりも高くなる (ICU.645)
- 重症敗血症や敗血症性ショックにおいては
敗血症における酸素摂取量(ICU.645)
初期蘇生
- 重症敗血症や敗血症性ショックの患者に対する最初の6時間の管理目標
- 1.中心静脈庄8-12mmHg
- 2.平均動脈庄≧65mmHg
- 3.尿量≧0.5 mL/kg/h
- 4.SVO2≧70% or SCVO2≧70%
- SVO2:混合静脈血酸素飽和度、肺動脈血酸素飽和度
- SCVO2:中心静脈血酸素飽和度、上大静脈血酸素飽和度
輸液負荷
- 1. 500-1,000mLの晶質液 or 300-500mLの膠質液を30分かけて投与
- 2. 初期蘇生の目標値に達するまで、または輸液過多寸前になるまで1)を行う。
昇圧薬(ICU.646)
- 1. 輸液負荷を行っても低血圧が持続する場合、ドパミン or ノルアドレナリンを投与
- ドパミン:5-20 ug/kg/min:心拍出量増加:腹腔内蔵機の血流減少
- ノルアドレナリン:0.2-1.3 ug/kg/min:心拍出量不変、血管収縮
- パソプレシン:0.01-0.04 U/min:血管収縮薬:心拍出量減少→心不全の既往で慎重
経験的抗菌薬治療(ICU.646)
- 重症敗血症や敗血症性ショックと診断したら1時間以内に抗菌薬を静脈内投与する
- 抗菌薬投与前に少なくとも2セットの血液検体を採取 → 血液培養&感受性検査のため
- イミペネム/メロペネムの単剤
- MRSAのリスクリスク有り:イミペネム/メロペネム + バンコマイシン/リネゾリド
コルチコステロイド(ICU.646)
- 昇庄薬を必要とするすべての敗血症性ショック患者に推奨
- ヒドロコルチゾン:200-300mg用を2-3回に分割して静脈内投与もしくは経口投与、7日間継続
- 副腎不全の改善
[★]
- 英
- resistant bacterium
- 同
- 薬剤耐性菌 drug resistance bacterium drug resistant bacterium
- 関
- 菌交代症、R因子
医療系の雑誌より(日経カデット11月?)
表1抗菌薬投与後に出現する可能性か高い耐性菌
表2主な耐性菌と治療薬
[★]
商品
[★]
商品
[★]
- 英
- Pseudomonas aeruginosa
- 同
- シュードモナス・エルジノーサ
- 関
- 日和見感染、SPACE
治療
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- 英
- meropenem trihydrate
- 関
- メロペネム
[★]
- 英
- penem
- 関
- ペネム系抗生物質