セフィキシム
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Japanese Journal
- 急性単純性膀胱炎に対するCefixime(セフスパン)の使用経験
- 富樫 正樹,窪田 理裕,永森 聡,浅野 嘉文,今中 香里,後藤 敏明,野々村 克也,小柳 知彦,荒川 政憲,南 茂正,豊田 健一,村雲 雅志,波治 武美,松田 博幸,柿崎 秀宏,坂下 茂夫,高橋 和明,六条 正俊,藤枝 順一郎,大室 博,網野 勇,兼田 達夫,足立 祐二,川倉 宏一,宮部 憲朗,伊藤 勇市,久島 貞一,大橋 伸生,山田 智二,平野 哲夫,小杉 雅郎,間宮 政喜,西田 亨,草階 佑幸,阿部 弥理,佐藤 昭策,金川 匡一,熊谷 章,山下 哲史,信野 祐一郎,前野 七門,工藤 哲男,葛西 津世志
- 泌尿器科紀要 35(6), 1083-1087, 1989-06
- 成人女子の急性単純性膀胱炎154例に対しCFIXを投与しその治療成績ならびに安全性につき検討した.1) UTI薬効評価基準を満たした94例での総合臨床効果は著効76例,有効17例,無効1例であり,有効率は98.9%であった.2)臨床症状,膿尿および細菌尿に対する効果はそれぞれ98.9%,97.9%,97.9%であった.3)副作用は1例に頭重感がみられたのみで,臨床検査値異常は3例にみられた.4)急 …
- NAID 120002157339
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
セフスパンカプセル50mg
組成
セフスパンカプセル50mg:
成分・含量
- 1カプセル中 日局 セフィキシム水和物 50mg(力価)
添加物
- カルメロースカルシウム,軽質無水ケイ酸,ステアリン酸ポリオキシル40,ステアリン酸マグネシウム,ゼラチン,黄色5号,ラウリル硫酸ナトリウム
禁忌
効能または効果
適応菌種
- 本剤に感性のレンサ球菌属,肺炎球菌,淋菌,モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス,大腸菌,クレブシエラ属,セラチア属,プロテウス属,モルガネラ・モルガニー,プロビデンシア属,インフルエンザ菌
適応症
- 急性気管支炎,肺炎,慢性呼吸器病変の二次感染,膀胱炎,腎盂腎炎,尿道炎,胆嚢炎,胆管炎,中耳炎,副鼻腔炎,猩紅熱
セフスパンカプセル50mg及び100mg
- 通常,成人及び体重30kg以上の小児に対しては,セフィキシムとして1回50〜100mg(力価)を1日2回経口投与する.
なお,年齢,体重,症状に応じて適宜増減するが,重症又は効果不十分と思われる症例には,セフィキシムとして1回200mg(力価)を1日2回経口投与する.
セフスパン細粒50mg
- 通常,小児に対しては,セフィキシムとして1回1.5〜3mg(力価)/kgを1日2回経口投与する.
なお,症状に応じて適宜増減するが,重症又は効果不十分と思われる症例には,セフィキシムとして1回6mg(力価)/kgを1日2回経口投与する.
- 本剤の使用にあたっては,耐性菌の発現等を防ぐため,原則として感受性を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること.
- 高度の腎障害のある患者では血中濃度が持続するので,腎障害の程度に応じて投与量を減量し,投与の間隔をあけて使用すること.(「薬物動態」の項参照)
慎重投与
- ペニシリン系抗生物質に対し,過敏症の既往歴のある患者
- 本人又は両親,兄弟に気管支喘息,発疹,蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者
- 高度の腎障害のある患者(〈用法及び用量に関連する使用上の注意〉及び「薬物動態」の項参照)
- 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者,全身状態の悪い患者[ビタミンK欠乏症状があらわれることがあるので,観察を十分に行うこと.]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
重大な副作用
ショック:
- ショック(0.1%未満)を起こすことがあるので,観察を十分に行い,不快感,口内異常感,喘鳴,眩暈,便意,耳鳴,発汗等があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
アナフィラキシー様症状:
- アナフィラキシー様症状(呼吸困難,全身潮紅,血管浮腫,蕁麻疹等)(0.1%未満)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
皮膚障害:
- 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群,0.1%未満),中毒性表皮壊死症(Lyell症候群,0.1%未満)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,発熱,頭痛,関節痛,皮膚や粘膜の紅斑・水疱,皮膚の緊張感・灼熱感・疼痛等が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
血液障害:
- 無顆粒球症(0.1%未満,初期症状:発熱,咽頭痛,頭痛,けん怠感等),溶血性貧血(0.1%未満,初期症状:発熱,ヘモグロビン尿,貧血症状等),血小板減少(0.1%未満,初期症状:点状出血,紫斑等)があらわれることがあり,また,他のセフェム系抗生物質で汎血球減少があらわれることが報告されているので,定期的に検査を行うなど観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
腎障害:
- 急性腎不全等の重篤な腎障害(0.1%未満)があらわれることがあるので,定期的に検査を行うなど観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
大腸炎:
- 偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(0.1%未満)があらわれることがある.腹痛,頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと.
間質性肺炎,PIE症候群:
- 発熱,咳嗽,呼吸困難,胸部X線異常,好酸球増多等を伴う間質性肺炎,PIE症候群(各0.1%未満)等があらわれることがあるので,このような症状があらわれた場合には投与を中止し,副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと.
肝機能障害,黄疸:
- AST(GOT),ALT(GPT),Al-Pの上昇等を伴う肝機能障害(0.1%未満),黄疸(0.1%未満)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
薬効薬理
抗菌作用
- グラム陽性菌及びグラム陰性菌に広範囲な抗菌スペクトラムを有し,特にグラム陽性菌ではレンサ球菌属,肺炎球菌,グラム陰性菌では淋菌,モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス,大腸菌,クレブシエラ属,セラチア属,プロテウス属,モルガネラ・モルガニー,プロビデンシア属,インフルエンザ菌等に対して他の経口用セフェム剤よりも強い抗菌力を示し,その作用は殺菌的である.13)〜18)
- 各種細菌の産生するβ-lactamaseに極めて安定で,β-lactamase産生菌にも優れた抗菌力を示す.13)15)19)20)
作用機序
- 作用機序は細菌細胞壁の合成阻害であり,その作用点は菌種により異なるが,ペニシリン結合蛋白(PBP)の1(1a,1b,1c)及び3に親和性が高い.14)19)20)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- セフィキシム水和物(Cefixime Hydrate)
略号
化学名
- (6R ,7R )-7-[(Z )-2-(2-Aminothiazol-4-yl)-2-(carboxymethoxyimino)acetylamino]-8-oxo-3-vinyl-5-thia-1-azabicyclo[4.2.0]oct-2-ene-2-carboxylic acid trihydrate
分子式
分子量
融点
性状
- セフィキシム水和物は白色〜淡黄色の結晶性の粉末である.メタノール又はジメチルスルホキシドに溶けやすく,エタノール(99.5)にやや溶けにくく,水にほとんど溶けない.
分配係数
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
- 英
- cefixime
- 同
- CFIX, Suprax
- 商
- セキスパノン、セフィーナ、セフスパン
- 関
- 抗菌薬
[★]
- 英
- span
- 関
- 及ぶ、全長、橋を架ける、またがる