- distress
- 英
- acute respiratory distress syndrome, ARDS
- 同
- 急性呼吸窮迫症候群、成人呼吸促迫症候群 adult respiratory distress syndrome
- 関
- 肺水腫
概念
- 様々な原因に続発する急性の肺損傷であり、その本態は血管内皮細胞が傷害されて生じた透過性肺水腫
- 侵襲により肺の非特異的炎症と肺微小血管内皮の透過性が亢進した非心原性肺水腫
- 心不全は除外する必要がある
病因
- IMD.743
- 胃内容物の誤嚥:22-36%
- 肺挫傷:17-22%
- 敗血症:35-45%
- 頻回の輸血:5-36%
- 多発性長管骨骨折:-%
- ICU.364
ARDSの原因と死亡率
- ICU.364
|
発生率(%)
|
死亡率(%)
|
敗血症
|
41
|
50
|
大量輸血
|
36
|
35
|
肺挫傷
|
22
|
12
|
胃内容誤嚥
|
22
|
21
|
多発骨折
|
11
|
9
|
薬物過量
|
9
|
4
|
全ての高リスク状態
|
26
|
19
|
疫学
病理
- 病理学的にはびまん性肺胞障害(DAD)である。
症状
診断
診断基準
- 1. 急性発症,
- 2. 胸部X線写真で両側浸潤影,
- 3. PaO2/FIO2≦200 50%O2を吸入させてもPaO2 100 mmHgにしかならないというイメージか
- 4. 左心不全の否定
- 上記を満たし、PaO2/FIO2≦300の軽症例は急性肺損傷 ALI acute lung injury、
ARDSとALI
|
経過
|
酸素化
|
単純胸部X線
|
肺動脈楔入圧
|
ALI
|
急性
|
PaO2/FIO2≦300mmHg
|
両側性の浸潤影
|
≦18mmHg or 理学的に左房圧上昇を認めない
|
ARDS
|
急性
|
PaO2/FIO2≦200mmHg
|
両側性の浸潤影
|
≦18mmHg or 理学的に左房圧上昇を認めない
|
鑑別診断
検査
治療
- ICU.368- YN.I-121 参考3
- 呼吸管理:気管挿管し人工呼吸管理とする。 ⇔ 急性肺障害ではNIPPVでよい(低いPEEPで良いから。ARDSの場合はは高いPEEPが要求されるのであろう)。
- 低容量換気とする(機能している肺は減少しており、高用量換気では過膨張による末梢の肺胞を破壊しうる)。
- 管理目標:予測体重を利用した6ml/kgの一回換気量を維持する。30cmH2O未満の呼気終末プラトー圧を維持する。重症呼吸性アシドーシスを避ける。
- 高二酸化炭素許容:Paco2が60-70mmHgで動脈血pH 7.2-7.25ならば大多数の患者で安全。
- PaO2=50-80 or SpO2=88-95%となるように管理。
- PEEP:5-7cmH2Oを付与。
Oxygenation will be maintained in the target ranges using the following PEEP/FiO2 combinations:
|
FiO2
|
0.3
|
0.4
|
0.4
|
0.5
|
0.5
|
0.6
|
0.7
|
0.7
|
0.7
|
0.8
|
0.9
|
0.9
|
0.9
|
1
|
1
|
PEEP(cmH2O)
|
5
|
5
|
8
|
8
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10
|
10
|
10
|
12
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14
|
14
|
14
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16
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18
|
18
|
20-24
|
- 循環管理:過剰輸液は肺水腫を増悪させるし、利尿剤による循環血液量減少は静脈圧低下から、(人工陽圧換気により)静脈還流量が減少し心拍出量の減少に繋がる。
- 心拍出量の維持のために輸液を行うが、輸液投与の適応がなければ、ドブタミンを投与する。(△血管拡張薬(肺内シャントを増加させガス交換を悪化させる。×ドパミン(肺静脈を収縮させる))
- 血液浄化療法:エンドトキシン吸着療法 + 血液透析:持続的血液濾過透析 敗血症性ショックに対して
- 薬物治療:
-
- (急性期?)ニューモシスチス肺炎、脂肪塞栓、敗血症性ショック。
- (発症後7-14日後)線維増殖期であり、生存率を改善する。コラーゲン分解を促進して線維化を防ぐ。
参考
- http://images.emedicinehealth.com/images/4453/4453-13253-51571-51631.jpg
- http://en.wikipedia.org/wiki/File:AARDS_X-ray_cropped.jpg
- 2. What Is ARDS? - NHLBI, NIH
- http://www.nhlbi.nih.gov/health/health-topics/topics/ards/
- 3. "Clinical Centers for the Clinical Network for the Treatment of the Adult Respiratory Distress Syndrome (ARDS)"
- http://www.nhlbi.nih.gov/funding/inits/archive/HR-01-01.htm
WordNet
- cause mental pain to; "The news of her childs illness distressed the mother"
- a state of adversity (danger or affliction or need); "a ship in distress"; "she was the classic maiden in distress"
- extreme physical pain; "the patient appeared to be in distress"
- the seizure and holding of property as security for payment of a debt or satisfaction of a claim; "Originally distress was a landlords remedy against a tenant for unpaid rents or property damage but now the landlord is given a landlords lien" (同)distraint
- psychological suffering; "the death of his wife caused him great distress" (同)hurt, suffering
PrepTutorEJDIC
- 〈U〉(肉体的・精神的な)『激しい苦しみ』,苦痛,苦悩,非嘆 / 《a~》(…にとっての)悩みの種《+『to』+『名』》 / 〈U〉『貧苦』,窮乏 / 〈U〉『危険状態』,難儀 / (精神的・肉体的に)〈人〉‘を'『苦しめる』,苦悩させる
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/01/17 18:09:41」(JST)
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|
この項目では、肺胞領域炎症による急性呼吸不全について説明しています。肺未成熟による新生児呼吸不全については「新生児呼吸窮迫症候群」をご覧ください。 |
急性呼吸窮迫症候群 |
分類及び外部参照情報 |
両下肺野を中心に広範な浸出液を示すARDSのX線写真
|
ICD-10 |
J80 |
ICD-9 |
518.5, 518.82 |
DiseasesDB |
892 |
MedlinePlus |
000103 |
eMedicine |
med/70 |
Patient UK |
急性呼吸窮迫症候群 |
MeSH |
D012128 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
テンプレートを表示 |
急性呼吸窮迫症候群 (きゅうせいこきゅうきゅうはくしょうこうぐん、acute respiratory distress syndrome, ARDS) とは、臨床的に重症の状態の患者に突然起こる呼吸不全の一種である。特に発症前後の状態を急性肺傷害 (acute lung injury, ALI) と言う。本項では二つをまとめて述べる。
かつては成人呼吸促迫症候群 (adult respiratory distress syndrome) と呼ばれた。これは超未熟児における新生児呼吸窮迫症候群(RDS)と区別するためであるが、本症は未成年にも見られるため、現在はこの呼称は使われない。
目次
- 1 病因
- 2 疫学
- 3 症状・徴候
- 4 合併症
- 5 治療
- 6 予後
- 7 関連項目
- 8 参考文献
- 9 この病気が原因で亡くなった有名人
病因
敗血症、大量輸血、重症肺炎、胸部外傷、肺塞栓、人工呼吸、純酸素吸入、急性膵炎等で重症の患者に突然起こる。その初期段階における病態生理は様々であるが、最終的に発症に至る経緯及び治療法は同じである。
- 敗血症
- 原因としては最も多い。ことにアルコール多飲歴がある場合、死亡率は倍にもなる。グルタチオンの欠乏が酸素による傷害を助長し、また白血球の肺組織への接着も亢進していると考えられている。
- 外傷
- 両側の肺挫傷あるいは多臓器不全を来たすような外傷。APACHE IIスコアが16点以上の場合は9点未満に比べて本症発症のリスクが2.5倍、20点以上の場合は3倍になるという疫学調査結果がある。
- 大量輸血
- 輸血によるALI (TRALI: transfusion‐related acute lung injury) の発症率は、輸血の総量よりもバッグ数に比例する(同じ単位数でも小口のバッグに分かれていると発症率が上がる)。献血者が経産婦であった場合や、輸血製剤の加温・照射後時間が経ってから輸注した場合などには発症率が上昇する。白血球除去処理をしていない場合にはさらに発症の危険が高い。また、ALIを発症後にさらに赤血球を輸注すると重症化しやすい[1]。
心不全による肺水腫に合併することもあるが、本症はより重症であり、明確に鑑別されなければならない。
こうした背景のある患者においては、腫瘍壊死因子やインターロイキン1・6・8が血流中に放出されている。肺は体内を循環する血液が必ず通る臓器であるため、その影響を受けやすい。好中球が誘引され、肺組織において活性酸素やプロテアーゼを放出して肺胞毛細血管上皮や肺胞上皮組織を傷害する。肺に定着した好中球はさらにG-CSFやGM-CSFを放出し、局所の炎症反応を増幅する。こうして血管透過性が増し、間質さらには肺胞内まで血性の滲出液で満たされてしまう。
換気血流不均衡と死腔の増大により、CO2の呼出には通常より多くの換気が必要となる。しかし初期には滲出液で満たされた肺胞が、そして後期には線維化した肺がコンプライアンスの低下(肺の硬化)をもたらし、高い圧での人工呼吸が必要となる。
肺胞の毛細血管は換気が悪いと収縮し、換気の良い部位の血流を増大させる作用がある。しかし本症においては、肺の多くの部位で換気が悪くなるため、それらの部位の毛細血管が収縮し、肺高血圧症をもたらす。
疫学
集中治療室に収容中の患者の15%、人工呼吸を受けている患者の20%に起こる。
症状・徴候
酸素飽和度と動脈血酸素分圧が急激に低下する。北米・ヨーロッパコンセンサス会議 (NAECC) は、P/F比 =(動脈血酸素分圧 / mmHg)÷(吸入気の酸素分率 / %)が200以下のものをARDS、300以下のものをALIと定めた。この定義でALIの患者の4人に1人が、7日以内にARDSへと発展する[2]。他に数値で表すべき診断基準は未だ定まっていない[3]。
臨床的には、頻呼吸と1回換気量の低下、肺水腫が起きる。胸部X線上は著明な滲出液を認める。
合併症
- 気道損傷
- 肺組織の脆弱化と高圧の人工呼吸とで気胸、肺気腫、縦隔気腫、空気塞栓或いは微細な肺組織の損傷が生じる。高い酸素濃度による組織の障害も関係している。
- 呼吸器感染症
- 本症では長期にわたる気管挿管と人工呼吸を必要とするため、人工呼吸器関連肺炎を起こしやすい。
治療
気管挿管を行い、人工呼吸管理が必要である。大量の気道分泌物によって肺胞虚脱や細気管支の閉塞が起きるため、高いPEEPにて管理する。集中治療室管理が必要である。
心不全を合併していなければ、肺動脈カテーテルの適応ではないと考えられている。
現在、以下の治療法が研究されている。
- 交感神経β2受容体作動薬:細気管支の拡張、気道分泌物の低下を狙ったもの
- エラスターゼ阻害薬(シベレスタット)
- 一酸化窒素吸入:肺血流を増大させ循環動態を改善しようとするもので、中止時に反動で肺高血圧の悪化と酸素化の低下が見られることがある
- 人工サーファクタント投与:新生児呼吸窮迫症候群における治療と同じく、気道内の滲出液の排除を狙ったもの
- 腹臥位等
予後
治療開始の早さが予後を決定する。死亡率は4割程度であるが、背景にある疾患と本症による呼吸不全とが互いに増悪し合ってのものが多い。酸素が持つ細胞傷害作用が肺の線維化を助長するため、数日経っても人工呼吸器の酸素濃度を50%まで下げられなかった患者は予後が悪い。
本症の回復を見た症例では、線維化はある程度は可逆的であり、呼吸器系の後遺症は軽度なものが残る。重度の低酸素症を経験した場合は高次脳機能障害が残ることもある。
関連項目
参考文献
総説
*Wheeler AP, Bernard GR. "Acute lung injury and the acute respiratory distress syndrome: a clinical review."
Lancet. 2007 May 5;369(9572):1553-64. Review. PMID 17482987
- Bernard GR. 'Acute respiratory distress syndrome: a historical perspective'. Am J Respir Crit Care Med. 2005 Oct 1;172(7):798-806. Epub 2005 Jul 14. PMID 16020801
出典
- ^ Netzer G, Shah CV, Iwashyna TJ, Lanken PN, Finkel B, Fuchs B, Guo W, Christie JD. "Association of RBC transfusion with mortality in patients with acute lung injury." Chest. 2007 Oct;132(4):1116-23. Epub 2007 May 15. PMID 17505028
- ^ Rubenfeld, GD, Caldwell, E, Peabody, E, et al "Incidence and outcomes of acute lung injury." NEJM. 2005;353,1685-1693
- ^ Gordon D. Rubenfeld, et al. "Epidemiology and Outcomes of Acute Lung Injury."Chest. 2007; 131:554-562
この病気が原因で亡くなった有名人
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呼吸器疾患(ICD-10 J00〜99) |
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疾患 |
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閉塞性肺疾患
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慢性閉塞性肺疾患
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気管支喘息 | 慢性気管支炎 | 肺気腫 | びまん性汎細気管支炎
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拘束性肺疾患
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特発性
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IPF | NSIP | COP | AIP | DIP | RB-ILD | LIP
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続発性
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塵肺 | 放射線肺炎 | 薬剤性肺炎
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無気肺 | 気胸 | 血胸
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形態異常
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気管支拡張症 | 肺分画症 | 肺嚢胞症
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腫瘍
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良性腫瘍
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肺過誤腫 | 硬化性血管腫
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悪性腫瘍
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低悪性度肺腫瘍 | 原発性肺癌 | 転移性肺癌 | 中皮腫
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アレルギー
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気管支喘息
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アスピリン喘息
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好酸球性肺炎
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Löffler症候群 | 急性好酸球性肺炎 | 慢性酸球性肺炎 | 好酸球増加症候群
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過敏性肺臓炎 | サルコイドーシス | グッドパスチャー症候群
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肺循環障害
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肺血栓塞栓症 | 肺性心 | 新生児呼吸窮迫症候群 | 急性呼吸窮迫症候群
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肺代謝異常
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肺胞蛋白症 | 肺胞微石症
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機能的障害
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過換気症候群 | 睡眠時無呼吸症候群
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感染性疾患
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気道感染 |
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上気道 |
風邪
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- ライノウイルス
- アデノウイルス
- パラインフルエンザウイルス
- RSウイルス
- コロナウイルス
- エコーウイルス
- エンテロウイルス
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喉頭炎
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咽頭炎
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下気道 |
急性細気管支炎
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肺炎 |
原因
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定型肺炎
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グラム陽性
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グラム陰性
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- 肺炎桿菌
- インフルエンザ菌
- モラクセラ
- 大腸菌
- 緑膿菌
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非定型肺炎
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ウイルス性
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- RSウイルス
- インフルエンザ肺炎
- 重症急性呼吸器症候群
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肺真菌症
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- ニューモシスチス肺炎
- クリプトコッカス症
- アスペルギルス症
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- レジオネラ菌
- マイコプラズマ
- クラミジア肺炎
- オウム病
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抗酸菌症
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機序
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病態
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胸壁 |
膿胸
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症候・徴候 |
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異常呼吸
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過呼吸 | 頻呼吸 | 徐呼吸 | 低呼吸 | 多呼吸 | 少呼吸 | 起坐呼吸 | 奇異性呼吸 | クスマウル呼吸 | チェーンストークス呼吸 | ビオー呼吸
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咳嗽 | 痰 | 呼吸困難 | 胸痛 | 胸水 | ばち指 | チアノーゼ
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所見・検査 |
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聴診 | 胸部X線写真 | 胸部X線CT | 気管支鏡 | 胸腔鏡 | 血液検査
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呼吸器系の正常構造・生理 |
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気道系 |
解剖学的構造
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上気道
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鼻
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鼻孔 | 鼻腔 | 鼻甲介 | 副鼻腔
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口
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口腔前庭 | 口腔 | 口蓋
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咽頭 - 喉頭
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下気道
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気管
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気管支
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主気管支 - 葉気管支 - 区域気管支 - 亜区域気管支
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細気管支
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小気管支 - 細気管支 - 終末細気管支
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呼吸細気管支
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ガス交換器
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肺 - 肺胞管 - 肺胞嚢 - 肺胞
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顕微解剖学
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I型肺胞上皮細胞 | II型肺胞上皮細胞 | 杯細胞 | クララ細胞 | 気管軟骨輪
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生理学・生化学
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生理学
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肺気量 | 肺活量 | %肺活量 | 残気量 | 死腔 | 1回換気量 | 1秒率 | 肺サーファクタント | SP-A
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生化学
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PaCO2 | PaO2 | AaDO2 | FiO2 | SpO2 | 呼吸係数および酸素化係数
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血管系 |
肺循環系
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(右心室 -) 肺動脈 - 毛細血管 - 肺静脈 (- 左心房)
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気管支循環系
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(胸部大動脈 -) 気管支動脈 - 毛細血管 - 気管支静脈 (- 奇静脈/副反奇静脈)
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運動器系 |
骨格
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肋骨 | 胸骨
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呼吸筋
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横隔膜 | 内肋間筋 | 外肋間筋 | 胸鎖乳突筋 | 前斜角筋 | 中斜角筋 | 後斜角筋 | 腹直筋 | 内腹斜筋 | 外腹斜筋 | 腹横筋
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神経系 |
中枢神経系
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呼吸中枢 | 呼吸調節中枢 | 前頭葉
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末梢神経系
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横隔神経 | 肋間神経
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Japanese Journal
- 急性間質性肺炎(AIP) (特集 急性と慢性とは別疾患?)
- ALI/ARDS (特集 救急領域のマルチスライスCT マニュアル) -- (胸部)
- 在宅介護までに困難を伴った重度身体障害者3 症例の経験
- 谷口 龍之,中村 美貴子,穐山 富太郎,森 俊介
- 保健学研究 22(2), 59-63, 2010-08
- … 四肢体幹諸関節の拘縮、仙骨部の広範囲の褥瘡、症例3、69歳男性、脳梗塞発症、急性呼吸促迫症候群、気胸、気管切開、人工呼吸器装着という経過をたどったが、全身状態回復、ベッド上経管栄養となった。 …
- NAID 110007649048
- 非侵襲的陽圧換気を用いて気管挿管を回避しえた重症急性膵炎による急性呼吸促迫症候群の1例
- 原 真也,今中 秀光,中瀧 恵実子,眞野 暁子,山口 治隆,乾 大資,大藤 純,西村 匡司
- 日本集中治療医学会雑誌 = Journal of the Japanese Society of Intensive Care Medicine 17(2), 211-212, 2010-04-01
- NAID 10026278584
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- 肺に損傷を与えるあらゆる病気が急性呼吸促迫症候群を起こします。患者の約3分の1は、 敗血症という重く広範囲に及ぶ感染症の結果、急性呼吸促迫症候群を発症します。最初に 膵臓など、他の器官が重い損傷を受け、その後急性呼吸促迫症候群を発症することも ...
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[★]
- 75歳の男性。乾性咳嗽と発熱とを主訴に来院した。5日前に湿性咳嗽、喀痰および発熱が生じたため自宅近くの診療所を受診し、非ステロイド性抗炎症薬と抗菌薬とを5日分処方された。内服3日目には解熱したが5日目に乾性咳嗽と発熱とが出現したため再び診療所を受診し、胸部エックス線写真で異常を認めたため紹介されて受診した。身長 165cm、体重 63kg。体温 37.3℃。脈拍64/分、整。血圧132/64mmHg。呼吸数 20/分。咽頭に発赤を認めない。頸静脈の怒張を認めない。心音に異常を認めない。両側にfine cracklesを聴取する。下腿に浮腫を認めない。血液所見:赤血球 376万、Hb 13.7g/dL、Ht 35%、白血球 10,100(桿状核好中球4%、分葉核好中球 76%、好酸球 3%、好塩基球 0%、単球 5%、リンパ球 12%)、血小板 35万。血液生化学所見:LD 386IU/L(基準 176~353)、尿素窒素14mg/dL、クレアチニン 0.8mg/dL、血糖 98mg/dL、HbA1c 6.1%(基準 4.6~6.2)、脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP) 23.9pg/mL(基準 18.4以下)、KL-6 632U/mL(基準 500未満)。免疫血清学所見:CRP 5.0mg/dL、β-D-グルカン 4pg/mL未満(基準 10以下)、サイトメガロウイルス抗原陰性。動脈血ガス分析(room air):pH 7.43、PaCO2 36Torr、PaO2 69Torr、HCO3- 23mEq/L。気管支肺胞洗浄液所見:細胞数 3.5×10^6/mL(肺胞マクロファージ 12%、リンパ球 85%、好中球 1%、好酸球 2%)。胸部エックス線写真(別冊No. 14A)と胸部CT(別冊No. 14B)とを別に示す。
- 最も考えられる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109I048]←[国試_109]→[109I050]
[★]
- 74歳の男性。肺癌の診断で左上葉切除とリンパ節郭清術とを行い入院中である。術後8日目に呼吸困難を訴え発熱も出現した。現在、身長 168cm、体重 63kg。体温 38.3℃。脈拍 116/分、整。血圧 106/74mmHg。呼吸数 20/分。両側の胸部でfine cracklesを聴取する。血液所見:赤血球 418万、Hb 11.4g/dL、Ht 35%、白血球 15,300(桿状核好中球 10%、分葉核好中球 70%、好酸球 2%、好塩基球 1%、単球 3%、リンパ球 14%)、血小板 13万、Dダイマー 0.8μg/mL(基準 1.0以下)。血液生化学所見:総蛋白 6.2g/dL、アルブミン 2.9g/dL、総ビリルビン 0.9mg/dL、直接ビリルビン 0.5mg/dL、AST 35IU/L、ALT 16IU/L、LD 420IU/L(基準 176~353)、ALP 127IU/L(基準 115~359)、尿素窒素 25mg/dL、クレアチニン 0.9mg/dL。CRP 15mg/dL。動脈血ガス分析(マスク8L/分酸素投与下):pH 7.25、PaCO2 35Torr、PaO2 84Torr、HCO3- 15mEq/L。術前の胸部エックス線写真(別冊No. 19A)と胸部CT(別冊No. 19B)及び術後8日目の胸部エックス線写真(別冊No. 19C)と胸部CT(別冊No. 19D)とを別に示す。心エコー検査で、左室壁の運動は良好であり心機能低下を認めない。
- 可能性の高い疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110I058]←[国試_110]→[110I060]
[★]
- 次の文を読み、66-68の問いに答えよ。
- 73歳の男性。腹痛を主訴に来院した。
- 現病歴 1週間便が出ていない。2日前に腹痛を自覚したが我慢していた。昨日から尿が出ていない。今朝、家族に伴われて受診した。
- 既往歴 60歳から高血圧症で内服治療中。昨年の人間ドックで便潜血反応陽性のため、精査が必要といわれたが、受診しなかった。
- 現症 意識レベルはJCS I-1。身長160cm、体重60kg。体温38.5℃。呼吸数24/分。脈拍112/分、整。血圧72/42mmHg。表情は苦悶様で、腹部全体に痛みを訴えている。心音に異常を認めない。腹部は膨隆し、板状硬であり、反跳痛を認める。腸雑音を聴取しない。皮膚は暖かい。
- 検査所見 血液所見:赤血球 350万、Hb 9.0g/dl、Ht27%、白血球 15,000(好中球83%、好酸球1%、好塩基球1%、単球2%、リンパ球13%)、血小板 5.2万。血液生化学所見:血糖90mg/dl、HbA1c5.0%(基準4.3-5.8)、総蛋白6.0g/dl、アルブミン4.0g/dl、尿素窒素30mg/dl、クレアチニン1.0mg/dl、尿酸5.0mg/dL、Na 145mEq/l、K 4.0mEq/l、Cl 100mEq/l。免疫学所見: CRP 10.0mg/dl、CEA 20 ng/ml(基準5以下)。
[正答]
※国試ナビ4※ [105E067]←[国試_105]→[105E069]
[★]
- 68歳の女性。腹膜炎の手術後でICUに入院中である。3日前に消化管穿孔による急性汎発性腹膜炎で緊急手術が行われた。術後は気管挿管されたままICUに入室し、人工呼吸管理を受けている。本日から呼吸状態が悪化し、気管からピンク色泡沫状の分泌物が吸引された。心拍数 86/分、整。血圧 120/80mmHg。動脈血ガス分析(FⅠO2 0.7):pH 7.32、PaCO2 42Torr、PaO2 69Torr、HCO3- 23mEq/L。胸部エックス線写真(別冊No. 12)を別に示す。心エコーで左室駆出率 60%、左室壁運動に異常を認めない。有意な弁膜症を認めない。
- 診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111E056]←[国試_111]→[111E058]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [107I032]←[国試_107]→[107I034]
[★]
- 同種血輸血の合併症としてみられるのはどれか。 3つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [105B038]←[国試_105]→[105B040]
[★]
- 英
- sepsis, (昔の概念→)septicemia
- 関
定義
- 感染症による全身性炎症反応症候群(SIRS)をセプシス(sepsis, 広義の敗血症?)とする
- 感染症の病原体は、一般細菌(グラム陽性菌・陰性菌)、真菌、寄生虫、ウイルスなど
- 皮膚や粘膜の傷とか、種々の臓器にある感染巣から、細菌がリンパ流から血中に入り、全身に播種されて、新たに転移性の感染巣をつくり、重篤な全身症状を引き起こす。
全身性炎症反応症候群の診断基準
- 1. 体温>38℃ or 体温<36℃
- 2. 心拍数>90bpm
- 3. 呼吸数>20回/min or PaCO2<32mmHg
- 4. (白血球数>12,000/ul or 白血球数<4,000/ul) or ( 幼若好中球>10% ) ← ここでいう幼若好中球とは桿状好中球のことである。
敗血症の周辺疾患概念
- 発熱や白血球増加などの全身の炎症の徴候によって特徴づけられる病態(SIRSの診断基準に合致する病態)
病態生理
- LPSが血液凝固を促進→血小板、フィブリノゲン、凝固因子消費 → 血栓形成 → プラスミノゲンを消費して血栓溶解 (FDP産生) →
- →出血傾向 → 皮下出血、歯肉出血、顕微鏡的血尿(出血性敗血症)
原因となる病原体
症状
- 悪寒、戦慄を伴う発熱、頻脈、頻呼吸、全身倦怠感、呼吸困難、意識障害、ショック、乏尿
- 敗血症による多臓器不全で障害を受けやすい臓器:肺、腎臓、心血管系、中枢神経系
検査
血液検査
- 白血球:12,000/ul以上のことが多い(SIRSの定義)
- 左方移動、重症例では白血球減少
- 血小板数:血管内凝固に伴い低下
- CRP:基準値以上
- 凝固系・線溶系:凝固能低下、線溶系亢進
培養
- 血液培養
- カテーテルの先端(留置カテーテルがある場合)
治療 (ICU.644)
酸素投与
敗血症における組織の酸素化
- 敗血症では細胞の酸素摂取能が損なわれている → 重症敗血症患者の組織酸素濃度がなぜ健常者よりも高くなる (ICU.645)
- 重症敗血症や敗血症性ショックにおいては
敗血症における酸素摂取量(ICU.645)
初期蘇生
- 重症敗血症や敗血症性ショックの患者に対する最初の6時間の管理目標
- 1.中心静脈庄8-12mmHg
- 2.平均動脈庄≧65mmHg
- 3.尿量≧0.5 mL/kg/h
- 4.SVO2≧70% or SCVO2≧70%
- SVO2:混合静脈血酸素飽和度、肺動脈血酸素飽和度
- SCVO2:中心静脈血酸素飽和度、上大静脈血酸素飽和度
輸液負荷
- 1. 500-1,000mLの晶質液 or 300-500mLの膠質液を30分かけて投与
- 2. 初期蘇生の目標値に達するまで、または輸液過多寸前になるまで1)を行う。
昇圧薬(ICU.646)
- 1. 輸液負荷を行っても低血圧が持続する場合、ドパミン or ノルアドレナリンを投与
- ドパミン:5-20 ug/kg/min:心拍出量増加:腹腔内蔵機の血流減少
- ノルアドレナリン:0.2-1.3 ug/kg/min:心拍出量不変、血管収縮
- パソプレシン:0.01-0.04 U/min:血管収縮薬:心拍出量減少→心不全の既往で慎重
経験的抗菌薬治療(ICU.646)
- 重症敗血症や敗血症性ショックと診断したら1時間以内に抗菌薬を静脈内投与する
- 抗菌薬投与前に少なくとも2セットの血液検体を採取 → 血液培養&感受性検査のため
- イミペネム/メロペネムの単剤
- MRSAのリスクリスク有り:イミペネム/メロペネム + バンコマイシン/リネゾリド
コルチコステロイド(ICU.646)
- 昇庄薬を必要とするすべての敗血症性ショック患者に推奨
- ヒドロコルチゾン:200-300mg用を2-3回に分割して静脈内投与もしくは経口投与、7日間継続
- 副腎不全の改善
[★]
- 英
- acute interstitial pneumonitis acute interstitial pneumonia AIP
- 関
- 特発性間質性肺炎、diffuse alveolar damage DAD
- ハンマン-リッチ症候群
特徴
臨床診断名
|
AIP
|
病理組織像
|
DAD
|
分布
|
びまん性,均質
|
時相
|
均質
|
間質への細胞浸潤
|
少ない
|
胞隔の炎症
|
なし
|
線維芽細胞巣
|
びまん性,間質
|
肺胞内マクロファージ集積
|
なし
|
肺胞腔内線維化
|
しばしば
|
顕微鏡的蜂巣肺(肺胞虚説)
|
なし
|
硝子膜
|
高頻度
|
概念
- 特発性間質性肺炎の一型
- 発熱、乾性咳、呼吸困難をもって急激に発症する特発性間質性肺炎の急性型。
- 急性発症、数日の経過で呼吸不全、数週間~数ヶ月で重篤な転帰
- 病理的にはびまん性肺胞障害 DAD、臨床的には急性呼吸促迫症候群 ARDSを呈する。
原因
病理組織所見
蜂巣肺
- 上肺野から下肺野までびまん性に肺胞障害が見られる。
- (急性期)間質浮腫、肺胞への進出、硝子膜形成、(器質化期)線維化
発症様式
検査
BALF所見
胸部X線写真
- 進行性に拡大するスリガラス陰影・肺胞性陰影
症状
*ARDSとは
- 1. 急性発症,
- 2. 胸部X線写真で両側浸潤影,
- 3. PaO2/FIO2≦200,
- 4. 左心不全の否定
治療
- 治療が奏功するのは少数
予後
[★]
- 英
- adult respiratory distress syndrome, ARDS
- 関
- 急性呼吸促迫症候群 acute respiratory distress syndrome、ショック肺
[★]
- 英
- diffuse alveolar damage, DAD
- 同
- びまん性肺胞領域障害
臨床関連
[★]
[★]
- 英
- syndrome, symptom-complex
- 同
- 症状群
- 関
- [[]]
- 成因や病理学的所見からではなく、複数の症候の組み合わせによって診断される診断名あるいは疾患。
内分泌
先天的代謝異常
高プロラクチン血症
- 分娩後の視床下部障害によるプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制のため、高プロラクチン血症を呈する。
- 分娩に関係なくプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制をきたし、高プロラクチン血症を呈する。
性腺機能低下
- 嗅覚の低下・脱出、低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
- 肥満、網膜色素変性症、知能低下、低ゴナドトロピン性性器発育不全、多指症、低身長
性早熟
- 思春期早発症、多発性線維性骨異形成症、皮膚色素沈着
- 女性型の肥満、性器の発育障害の2主徴を示し、視床下部に器質的障害をもつ疾患群。
脳神経外科・神経内科
[★]
- 英
- respiratory distress, rapid breathing
- 同
- 呼吸窮迫
- 関
- 呼吸窮迫症候群
- 呼吸困難、頻呼吸症、頻呼吸、呼吸窮迫、呼吸窮迫症、呼吸困難症、呼吸促迫症
[★]
- 英
- respiratory distress
- 関
- 呼吸困難、呼吸促迫、呼吸窮迫、呼吸窮迫症、呼吸困難症
[★]
- 英
- group
- 関
- グループ、集団、分類、群れ、基、グループ化
[★]
- 英
- respiration, breathing
- 関
- 呼吸数、呼吸中枢、呼吸パターン