セフォチアム
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Japanese Journal
- 抗生物質製剤(セフォチアム塩酸塩)の血管外漏出に対する罨法の効果に関する基礎的研究
- 小山 奈都子,石田 陽子,武田 利明
- 岩手県立大学看護学部紀要 10, 1-7, 2008-00-00
- … 臨床現場で用いられることの多い抗生物質製剤(パンスポリン^[○!R])の血管外漏出に関する皮膚傷害と罨法の効果を明らかにすることを目的に実験動物を用いた基礎的研究を行った.パンスポリン^[○!R]0.5mlをラットの左右内伏在静脈へ漏出させた後,温罨法(40±2℃)または冷罨法(20±2℃)を30分間施行した.罨法後8時間目と16時間目に肉眼的観察と組織学的検索を行ったその結果,肉眼的には罨法による差は …
- NAID 110007124383
- パンスポリン静注用1gバッグ専用点滴セット登場前後での看護師の意識調査
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- パンスポリンT(抗生物質で、細菌による感染症の治療薬 )について主な作用 副作用 用い方と注意点を説明します ... 主な作用 セフェム系といわれる抗生物質で、細菌を直接殺す作用があります。同系統の中では効力が強く、従来は注射で ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
パンスポリン筋注用0.25g
組成
1バイアル中の有効成分
筋注用溶解液(添付)
- 1管中日本薬局方メピバカイン塩酸塩注射液(0.5W/V%)3mLを含有
添加物
- 無水炭酸ナトリウム 20.3mg
L-アルギニン 127mg
禁忌
- 本剤の成分によるショックの既往歴のある患者
- 低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児
- メピバカイン塩酸塩又はアニリド系局所麻酔剤に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
適応菌種
- セフォチアムに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア・レットゲリ、インフルエンザ菌
適応症
- 敗血症
深在性皮膚感染症、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染
骨髄炎、関節炎
扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染
膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)
腹膜炎
胆嚢炎、胆管炎
バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、子宮旁結合織炎
化膿性髄膜炎
中耳炎、副鼻腔炎
- 通常、成人にはセフォチアム塩酸塩として1日0.5〜2g(力価)を2〜4回に分けて、筋肉内に注射する。
なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。
また、筋肉内注射に際しては、1バイアル当たり添付のパンスポリン筋注用溶解液3mLで溶解する。
注射液の調製法と調製時の注意
- ◇パンスポリン筋注用は緩衝剤として無水炭酸ナトリウムを含有し、溶解時に炭酸ガスを発生するため、減圧バイアルにしてある。溶解にあたっては、溶解方法説明書きをよく読むこと。
- ◇本剤の注射液調製時にショックを伴う接触蕁麻疹があらわれることがあるので調製時に手の腫脹・そう痒・発赤、全身の発疹・そう痒、腹痛、悪心、嘔吐等の症状があらわれた場合には以後本剤との接触を避けること。
- 高度の腎障害のある患者には、投与量・投与間隔の適切な調節をするなど慎重に投与すること。(【薬物動態】の項参照)
- 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最少限の期間の投与にとどめること。
慎重投与
- ペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者
- 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者
- 高度の腎障害のある患者
[高い血中濃度が持続することがある。](【薬物動態】の項参照)
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
- 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者
[ビタミンK欠乏症状があらわれることがあるので観察を十分に行うこと。]
重大な副作用
- ショック、アナフィラキシー様症状(0.1%未満)を起こすことがあるので、観察を十分に行い、不快感、口内異常感、眩暈、便意、耳鳴、発汗、喘鳴、呼吸困難、血管浮腫、全身の潮紅・蕁麻疹等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 急性腎不全等の重篤な腎障害(0.1%未満)があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 汎血球減少(0.1%未満)、無顆粒球症(0.1%未満)、顆粒球減少(0.1〜5%未満)、溶血性貧血(0.1%未満)、血小板減少(0.1〜5%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(0.1%未満)があらわれることがある。腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎、PIE症候群(0.1%未満)等があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
- 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)(0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 痙攣(頻度不明)等の中枢神経症状があらわれることがある。特に、腎不全患者にあらわれやすい。(<用法・用量に関連する使用上の注意>の項参照)
- AST(GOT)、ALT(GPT)の著しい上昇等を伴う肝炎、肝機能障害、黄疸(0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
抗菌作用5〜7)
- グラム陰性菌及びグラム陽性菌に広い抗菌作用を示し、特に大腸菌、クレブシエラ属、プロテウス・ミラビリス、インフルエンザ菌に強い抗菌力を示す。更にエンテロバクター属、シトロバクター属、プロテウス・ブルガリス、プロビデンシア・レットゲリ、モルガネラ・モルガニーに対しても抗菌力が認められている。
- 抗菌作用は殺菌的で、最小発育阻止濃度でも殺菌作用を示す。
作用機序8〜11)
- 細菌の細胞壁の合成を阻害する。本剤がグラム陰性菌に対し強い抗菌力を示すのは細胞外膜透過性に優れ、β-lactamaseに比較的安定であり、かつペニシリン結合蛋白画分1B及び3に対する親和性が高いため細胞壁peptidoglycan架橋形成阻害作用が強いことによると考えられる。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- セフォチアム塩酸塩(Cefotiam Hydrochloride)〔JAN〕
略号
化学名
- (6R,7R)-7-[2-(2-Aminothiazol-4-yl)acetylamino]-3-[1-(2-dimethylaminoethyl)-1H-tetrazol-5-ylsulfanylmethyl]-8-oxo-5-thia-1-azabicyclo[4.2.0]oct-2-ene-2-carboxylic acid dihydrochloride
分子式
分子量
融点(分解)
- 80℃〜90℃で融解しはじめ、完全に液化しないまま約97℃で発泡して分解する。
性状
- セフォチアム塩酸塩は白色〜淡黄色の結晶又は結晶性の粉末である。水、メタノール又はホルムアミドに溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、アセトニトリルにほとんど溶けない。
力価
- セフォチアム(C18H23N9O4S3)としての重量(力価)で示す。セフォチアム塩酸塩標準品の1mgは0.878mg(力価)に対応する。
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
商品
[★]
- 英
- L-arginine
- 化
- 塩酸L-アルギニン L-arginine hydrochloride
- 商
- アルギU
- ESポリタミン、アミカリック、アミグランド、アミノレバンEN、アルギニン、イムネース 、イワコールラブ、セフェピム塩酸塩、セフォチアム、テルフィス、トリゾンラブ、トロンビン、パセトクール、パンスポリン、ヒカリレバン、フィブリノゲンHT、プロテアミン、マキシピーム、ユニカリックL
- 関
- アルギニン
[★]
- 英
- cefotiam CTM
- ラ
- cefotiamum
- 化
- 塩酸セフォチアム cefotiam hydrochloride、塩酸セフォチアムヘキセチル cefotiam hexetil hydrochloride CTM-HE
- 商
- ケミスポリン、セピドナリン、セファピコール、セフォチアロン、ハロスポア、パセトクール、パンスポリン
- 関
- 抗菌薬
- 主としてグラム陽性・陰性菌に作用するもの
[★]
- 英
- mepivacaine
- 化
- 塩酸メピバカイン
- 同
- カルボカイン carbocaine, Carbocain、カルボカイン、スキャンドネスト、パンスポリン
- 関
- 局所麻酔薬
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3