スルバクタム、アンピシリン
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Related Links
- スルバシリン静注用0.75g,スルバクタムナトリウム・アンピシリンナトリウム静注用.
- スルバシリン静注用1.5g,スルバクタムナトリウム・アンピシリンナトリウム静注用.
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
スルバシリン静注用0.75g
組成
- スルバシリン静注用0.75gは、1バイアル中に下記の成分を含有する。
有効成分
- スルバクタムナトリウム 0.25g(力価)
アンピシリンナトリウム 0.5g(力価)
禁忌
- 本剤の成分によるショックの既往歴のある患者
- 伝染性単核症の患者[アンピシリンの投与により発疹が高頻度に発現したとの報告がある。]
効能または効果
適応菌種
- 本剤に感性のブドウ球菌属、大腸菌、プロテウス属、インフルエンザ菌
適応症
[肺炎、肺膿瘍、腹膜炎の場合]
- 通常成人にはスルバクタムナトリウム・アンピシリンナトリウムとして、1日6g(力価)を2回に分けて静脈内注射又は点滴静注する。
[膀胱炎の場合]
- 通常成人にはスルバクタムナトリウム・アンピシリンナトリウムとして、1日3g(力価)を2回に分けて静脈内注射又は点滴静注する。
通常小児にはスルバクタムナトリウム・アンピシリンナトリウムとして、1日60〜150mg(力価)/kgを3〜4回に分けて静脈内注射又は点滴静注する。
静脈内注射に際しては、日局注射用水、日局生理食塩液又は日局ブドウ糖注射液に溶解し、緩徐に投与する。
なお、点滴による静脈内投与に際しては、補液に溶解して用いる。
- 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、β-ラクタマーゼ産生菌、かつアンピシリン耐性菌を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
慎重投与
- セフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者
- 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー反応を起こしやすい体質を有する患者
- 高度の腎障害のある患者
- 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者[ビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがあるので観察を十分に行うこと。]
- 高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
- 1歳以下の小児[「小児等への投与」の項参照]
重大な副作用
(頻度不明)
- ショック、アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 無顆粒球症、貧血(溶血性貧血を含む)、血小板減少等の重篤な血液障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 急性腎不全、間質性腎炎等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎があらわれることがあるので、腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 肝機能障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎、好酸球性肺炎があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
有効成分に関する理化学的知見
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
- 英
- ampicillin
- 同
- アミノベンジルペニシリン aminobenzylpenicillin ABPC
- 商
- ビクシリン(クロキサシリン、アンピシリン)。アンスルマイラン、スルバクシン、スルバシリン、ピシリバクタ、ユーシオン、ピスルシン、ユナシン、ユナスピン(スルバクタム、アンピシリン)
- ソルシリン、ペントレックス、Polycillin, Omnipen
- 関
- 抗菌薬、ペニシリン
[★]
- 英
- sulbactam, SBT
- 商
- アンスルマイラン、スペルゾン、スルタムジン、スルバクシン、スルバクタム・アンピシリン、スルバシリン、スルペゾール、スルペラゾン、セフォセフ、セフォン、セフロニック、ナスパルン、バクフォーゼ、ピシリバクタ、ピスルシン、ユーシオン-S、ユナシン-S、ユナスピン、ワイスタール
- 関
- β-ラクタマーゼインヒビター
[★]
- 英
- ampicillin sodium/sulbactam sodium mixture, ABPC/SBT
- 商
- ユナシン-S、スルバシリン
- 関
- トシル酸スルタミシリン、スルバクタム SBT、アンピシリン ABPC
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3