- 22歳の男性。恐怖感を主訴に来院した。中学3年生の11月、高校受験でストレスを感じていた。そのころ友人と一緒に食事をした際、喉が詰まったような感じで飲み込みにくくなった。その後も友人との食事の際、同じような状態が続き、外食をすると全く食事が喉を通らなくなった。さらに見られているような気がして手が震えるようになった。家では普通に食事ができる。このため、大学入学後は友人と遊ぶことがほとんどない。今回就職を控え、仕事に支障が出るのではないかと考え受診した。診察時、質問に対して的確に回答し、陰うつなところはみられない。「自分でも気にすることはないと分かっているのに、何でこんなに緊張して食事ができないのか分からない」と述べる。神経学的所見を含めて身体所見に異常を認めない。
- 治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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★リンクテーブル★
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- 72歳の男性。頻尿と尿勢低下とを主訴に来院した。1年前から頻尿を自覚していたが、2か月前からは排尿に時間がかかるようになっている。直腸指診で前立腺は小鶏卵大、表面平滑、弾性硬で硬結を認めない。尿所見に異常を認めない。PSA 1.8ng/mL(基準 4.0以下)。排尿日誌で1回排尿量 180~250mL、昼間排尿回数 10回、夜間排尿回数2回。国際前立腺症状スコア18点(軽症 0~7、中等症 8~19、重症 20~35)。QOLスコア5点(軽症 0~1、中等症 2~4、重症 5~6)。尿流測定の結果(別冊No. 24A)を別に示す。腹部超音波検査で残尿量は120mLである。経直腸超音波像(別冊No. 24B)を別に示す。推定前立腺体積は35mLである。
- 治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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- 36歳の初産婦。妊娠29週。胎動減少を主訴に来院した。妊娠初期の血液検査で抗D抗体陽性(抗体価 16倍)だったため経過観察されていた。妊娠27週の時点で抗D抗体が1,024倍であったが胎児超音波検査で異常を認めなかった。16年前、妊娠初期に人工妊娠中絶手術を受けている。輸血歴はない。胎児心拍数陣痛図(別冊No. 25)を別に示す。
- 対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
- a 母体の血清LD値を調べる。
- b 胎児水腫の有無を確認する。
- c 母体のヘモグロビン値を調べる。
- d 抗D人免疫グロブリンを投与する。
- e 胎児中大脳動脈血流速度を計測する。
[正答]
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