- 77歳の女性。自宅の玄関で倒れているところを家人に発見され、痛みで立ち上がれないため救急車で搬入された。意識は清明。心拍数 92/分、整。血圧170/100 mmHg。SpO2 100%(リザーバー付マスク10L/分酸素投与下)。右股関節を動かすと痛がる。右下肢に腫脹を認めず圧痛もはっきりしない。上肢の筋力低下を認めない。四肢の腱反射は正常。感覚の左右差はない。いつもは200m先のコンビニエンスストアまで杖をついて買い物に行っていたという。股関節エックス線写真(別冊No. 2)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 48歳の男性。道路に倒れているところを発見され救急車で搬入された。3か月前から職場の人間関係に悩み、不眠と食欲低下が続き仕事が手につかなくなっていたという。当日は勤務後に居酒屋で大量に飲酒し、川に飛び込んで死のうと橋の欄干に登ったが道路側に転落したという。「今は死にたいとは思わないが、また妻に心配をかけてしまった」と述べる。アルコール臭を認めるが意識は清明。後頭部に皮下血腫を認める。顔面に数個の擦過傷を認める。神経学的所見に異常を認めない。血液生化学所見に異常を認めない。頭部CTで異常を認めない。
- 対応として適切でないのはどれか。
- a 精神科受診を勧める。
- b 自殺をしないよう約束させる。
- c 自殺企図のあったことを警察に通報する。
- d 大量のアルコール飲用について注意する。
- e 家族のサポートが必要であることを説明する。
[正答]
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[★]
- 65歳の男性。ふらつきを主訴に来院した。2週間前から疲れやすさと後頭部痛とを自覚していた。2日前からふらつきも出現したため受診した。意識は清明。身長 156cm、体重 63kg。体温 36.8℃。脈拍 64/分、整。血圧 172/94mmHg。SpO2 98%(room air)。胸部の聴診でⅢ音とⅣ音とを聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知せず、血管雑音を聴取しない。下肢に浮腫を認めない。血液所見:赤血球 415万、Hb 13.0g/dL、白血球 8,000、血小板 19万。血液生化学所見:血糖 102mg/dL、Na 140mEq/L、K 2.8mEq/L、Cl 98mEq/L、Ca 8.4mg/dL、P 4.2mg/dL。安静臥位での血漿レニン活性(PRA) 0.1ng未満/mL/時間(基準 1.2~2.5)、アルドステロン 4ng/dL(基準 5~10)。
- 改めて確認すべき情報はどれか。
- a 便秘の有無
- b 動物の飼育
- c 常用薬の有無
- d 果物の多量摂取
- e 最近の海外渡航歴
[正答]
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