- 88歳の女性。発熱、咳、痰および呼吸困難を主訴に来院し、胸部エックス線写真と胸部CTとで特発性間質性肺炎の急性増悪と気道感染症の合併が疑われて入院した。症状は抗菌薬と副腎皮質ステロイドとの投与を受けて軽快した。入院後10日に、体温37℃台の発熱があり、咳嗽も増悪した。胸部エックス線写真で両側肺野の浸潤影と網状影とを認めたため抗菌薬を変更し、副腎皮質ステロイドの投与を続けたが奏効せず、呼吸不全で入院後23日に死亡した。死因や肺病変の診断を目的に病理解剖を行った。病理解剖の肺組織のH-E染色標本(別冊No. 10A、B)を別に示す。
- 診断として考えられるのはどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 9か月の乳児。嘔吐と下痢とを主訴に両親に連れられて来院した。2日前の乳児健康診査の帰宅後から機嫌が悪かった。昨日からは嘔吐と頻回の下痢が出現し、尿量も減少しているという。体重 7,800g。体温 37.0℃。心拍数 120/分、整。呼吸数 40/分。毛細血管再充満時間3秒と延長している。顔色は不良で、腹部皮膚のツルゴールは低下している。尿所見:比重 1.035、蛋白1+、ケトン体1+。血液所見:赤血球 420万、白血球 5,000、血小板 18万。血液生化学所見:尿素窒素 26mg/dL、クレアチニン 0.3mg/dL、血糖 78mg/dL、Na 132mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 103mEq/L。CRP 0.8mg/dL。
- この患児の脱水状態の重症度判定に最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111G050]←[国試_111]→[111G052]
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- 日齢5の新生児。在胎39週、出生体重2,840gで帝王切開で出生した。Apgarスコアは5点(1分)、9点(5分)。本日、心雑音を認めたため、心エコー検査を行ったところ大動脈遠位弓部狭窄、心室中隔欠損および動脈管開存を認めた。
- 今後、この患児にみられる可能性が高い症候はどれか。
[正答]
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